著者
立木 宏樹
出版者
九州保健福祉大学
雑誌
九州保健福祉大学研究紀要 (ISSN:13455451)
巻号頁・発行日
no.15, pp.13-22, 2014-03

This study examines the relationship between extracurricular activities in school and a youth sports club. In an interview-based investigation, a high school coach expressed strong concern for the educational function of the school-based extracurricular activities. The J youth club also expressed consciousness of an educational function. In questionnaire responses, the J youth club players had high consciousness level for school-based extracurricular activities in three areas: acquisition of social skills, acquisition of attitudes and capabilities related to the government guidelines for teaching. The J youth club seems to be evolving towards broader outcomes supporting the educational function, such as learning developmental and social skills. In contrast, school-based extracurricular activities are evolving towards `game-oriented' activities leading to abandonment and decline of the educational function. Thuse a reversal of roles between sports clubs and school-based extra curricular activities has begun.
著者
山本 敏弘 大田 霙三
出版者
Japan Veterinary Medical Association
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.249-254, 1989
被引用文献数
2

1987年5月29日, 茨城県内で23群を飼育する養蜂家の定期腐蛆病検査を実施したところ, そのうち3群で無蓋巣房内の蛆が多数死亡しているのが発見され, ミルクテストの結果, 8例中5例の蛆が4~8時間で陽性を示した. 11例の蛆について菌分離を試みたところ, ヨーロッペ腐蛆病の原因菌とされる<I>Melissococccus pluton</I>が11例中3例から, 二次感染菌とされる<I>Bacillus alvei</I>が7例から,<I>Enterococcus faecalis</I>が8例の蛆からそれぞれ分離された. 分離された.<I>Melissococcus pluton</I>は好気的には発育せず, 嫌気条件でのみ発育がみられた. しかも, 培地中のNa: Kの比が1未満でなければ発育しないといった特徴を持ち, その他の性状でも参照株およびBAILEYの記載とほぼ一致した. 検査成績からこの3群をヨーロッパ腐蛆病と診断し, 感染のおそれがあった8群を含めて計11群について焼却処分を実施した.

1 0 0 0 OA 日本戯曲全集

著者
渥美清太郎 編, 校訂
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
vol.第四十三卷, 1933
著者
吉田 順五
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.732-736, 1961-01

南極大陸につもった雪は,長年月とけることなく,氷となって氷河にかわる.北海道の雪も冬はほとんどとけない.そして,冬のあいだに大きな変化をうけ,春とけさるころには,しまった固い雪になっている.それで,北海道の雪が冬のあいだにうける変化は,南極の雪が氷に変ってゆく過程のはじめの部分と多くの点で似ているにちがいない.この意味で,低温科学研究所で行なわれた北海道の雪についての研究結果は,南極の雪氷を研究するにあたって参考になると思う.これらの研究結果のうちから,次のものをえらび,簡単な説明を加える.(1)積雪の微細組織の変化.(2)焼結現象.(3)積雪全層の一般的変化.(4)日射による積雪の内部融解.
著者
村山 幸栄
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会北陸支部会報 (ISSN:0388791X)
巻号頁・発行日
no.3, pp.12-14, 1967-03-25

新潟県には, 平年でも積雪2m, 融雪期4月中〜下旬の山間多雪地が少なくない。これらの地域には第1表に示すように豪雪とか, 春季降雪あるいは春季異常低温などが原因して自然融雪期が5月上〜中旬におよぶ年もしばしば訪ずれ, 稲作の作期や作業手順を狂わせ作柄を不安定にしている。このように甚しく融雪遅延が予想される年には, 散土, 雪割等の人工消雪法が行なわれるが, 最も実用化されている散土消雪も, 土取場がないとか, 土取場の地理的関係がわるい等の制約が多く, また, 散土消雪の効果は1週間前後しかないので, 広範囲な普及はみられない状況にある。たまたま, 昭和40年春季降雪と低温による融雪遅延が動機となり, 41年に県農地部, 農林部の企画のもとに流水により消雪をはかる"無雪苗代施設"の設置が試みられた。ここに, その概要を紹介する。筆者は企画に参画し, 成績の取まとめに当っただけで, 現場における調査は, 土地改良区職員および農業改良普及員によってなされたものであることを附記し, その労に多謝するものである。
著者
吉田 昭治
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.599-606,a1, 1982
被引用文献数
1

新潟県のような冬期温暖, 湿雪の多雪・豪雪地帯における次のような雪とかかわる農業土木的課題の重要性について論じた。道路除雪・屋根雪処理に必要な消雪用水への農業用水の冬期転用, 畑作に対する根雪期間, 消雪期の制約条件緩和のための融雪促進法と融雪水圃場排水, 融雪出水による災害の特性と防災対策, 融雪水のダム貯留ないし地下水人工涵養による防災と水資源化, 地すべりに対する融雪水, 湛水田の影響などである。
著者
神谷 康雄 松本 武司 上原 有恒 小宮山 博
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.65, no.8, pp.859-869, 2011-08

中央政府から牧民レベルにまで踏み込んだ今回のゾド緊急調査の結果を要約すれば次のとおりである。ゾド被害が大きくなった要困は、①家畜頭数が急激に増加していた状況で2009年夏のガンで草地がダメージを受け、飼料が不足していたこと、②12月~2月まで異常な寒さが続き、さらに、これに追い打ちをかけるように4月に大雪が降ったこと、③政府は、ガンの状況をみて、乾草、補助飼料の準備の指令を出したが、政府の予算不足と家畜相場の下落による家畜の販売不振で牧民に資金が無く十分分な準備が出来なかったこと、④ウブルハンガイ県を例に取れば、オトル用地の確保、放牧地の緊急移動の計画は作成したが、ソムから牧民への的確な指令が行き届かなかったこと、⑤新規参入や若い層の牧民が増え、ゾドやガンに備える技量が不足していたことの5点に集約できる。ゾドの被害の主要因は寒冷など異常気象によるところが大きいが、その被害規模は、放牧地の適切な利用・管理による家畜の飼料の確保によってかなりの部分を軽減することができるであろう。現在、こうした自然災害を少しでも軽減し、モンゴル国の牧畜業の持続的発展を図るため、モンゴル国政府一丸となって対策に取り組んでいる。具体的な例としては、2010年5月に国会で承認された「モンゴル家畜国家プログラム」があげられる。これは、牧蓄業の市場経済の中における競争力を改善し、家畜の健康を図り、家畜の質を向上し、気候等のリスクを乗り越えられる牧畜業にすること、資産物の生産から販売の流通の流れを明確にすること等を内容とした畜産政策プログラムである。このプログラムの推進の柱は、①獣医や畜産技術者の行政サーどス能力向上を図ること、②国際市場でも競争力のある畜産物製品の生産・開発をすること、③牧畜業の主要な従事者である牧民を育成し、放牧地マネージメント能力の向上を図ることなどとなっている。

1 0 0 0 OA 本草弁疑 5巻

著者
遠藤元理
出版者
瀧庄三郎
巻号頁・発行日
vol.[1], 1681
著者
松中 照夫 熊井 実鈴 千徳 あす香
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.31-38, 2003-02-05
被引用文献数
16

バイオガスプラント消化液由来Nの肥料的効果を,乳牛由来液状きゅう肥および化学肥料と比較することを目的としてOG栽植条件下のポット試験を実施した.得られた結果は以下のとおりである.1)消化液の施与は,OGの収穫部位である刈取り部乾物重を無施与より明らかに増加させた.その効果は,液状きゅう肥のそれとほぼ同等であり,NH_4-N施与量が同じであっても,化学肥料に比較すると劣った。2)消化液や液状きゅう肥に含まれる有機態Nは,見かけ上,OGのN吸収や土壌の可給態Nに影響を与えなかった。したがって,消化液の有機態NはNからみた肥効に大きな寄与をしないと考えられた。3)施与された資材からのNH_3-N揮散は,消化液と液状きゅう肥からだけに認められた。このため,施与されたNH_4-N量からNH_3-N揮散損失量を差し引いた量(正味のNH_4-N施与量)は,消化液区や液状きゅう肥区より化学肥料区のほうが多かった。この差異が刈取り部乾物重の処理間差をもたらしたと思われた.4)正味のNH_4-N施与量がOGに明らかなN欠乏を与えない程度であるたら,その単位NH_4-N量当たりの刈取り部乾物重増加量は,消化液,液状きゅう肥および化学肥料の各資材間に大差がなかった。5)以上の結果から,消化液のNからみた肥料的効果は,液状きゅう肥や化学肥料のそれと本質的な違いはなく,消化液の肥料的効果の発現程度は,NH_3-N揮散損失を考慮した正味のNH_4-N施与量に依存すると結論づけられる。
著者
金森 克浩 坂本 清美 村 一浩
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.22, pp.38-39, 2006-08-26

発達障害児の言語心理指導への活用を目的として「産・学・官」三者による協働体制により、療育現場や教育現場での指導に活用を目的として、多点入力の可能なタッチパネルディスプレイと療育支援ソフト「たっちゃんのコネク島」開発した。本システムでは、肢体不自由児や重度の知的発達の遅れのある子ども、自閉性障害の子どもへの指導場面で、自己効力感の高まり、因果関係の理解やコミュニケーション場面を作り出すなどの効果が見られた。本発表では、そのシステムの概要と指導事例を報告する。
著者
市川 伸一
出版者
東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化センター
雑誌
年報
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.43-49, 2014-03-31

主催シンポジウム2: 「失敗を教育に活かす」
著者
谷川健一 大和岩雄責任編集
出版者
大和書房
巻号頁・発行日
2012