著者
西川 昭文 真柄 宏之 嶋崎 暢子
出版者
繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.274-281, 1994-07-10 (Released:2008-11-28)
参考文献数
15
被引用文献数
3 1

Silk fibroin membranes and polyethylene films have been fluorinated by CF4 (tetra-fluoromethane) lowtemperature plasma on conditions that CF4 gas flow rate was 30mL/min, treatment time was 2 minutes, and discharge power variation was 30_??_400W, followed by being immersed inpure water. Fluorine atom in their samples before and after extraction test, and fluoride ion in the extracted water were quantitatively analyzed. Surface component of their samples before and after extraction was also analyzed by XPS. As a result, fluorine containing groups being soluble in water were formed only by the fluorination of silk fibroin membranes. The effect of the surface structrure change of fluorinated silk fibroin membranes on the water swelling ability, the water contact angle and the dyeability were examined. As a result, the hydrophobicity and the water contact angle increased, and the water swelling ability decreased with increasing of the fluorine fixation content. After extraction, decreasing of the water contact angle was found, which suggested hydrolysis of fluoride acid end groups (-COF). Moreover, the primary amino group formation by the decomposition of peptide bonds was also suggested and it was supposed that this amino group caused the increase of the dyeability by acid colors.
著者
斎藤 秋男
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
no.250, pp.39-40, 1968-12-25
著者
山田 勇樹 高野 真宏 佐々木 駿輔 久保 亮吾 山下 健一郎
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.134, no.5, pp.297-300, 2014 (Released:2014-05-01)
参考文献数
4

本記事に「抄録」はありません。
著者
本間 義治
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.43-46, 1982-08-31
著者
吉村 尚久
出版者
日本粘土学会
雑誌
粘土科学 (ISSN:04706455)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, 2003-03-28

本学会元会長,秋田大学名誉教授本多朔郎先生は2002年(平成14年)12月17日大腸ガンのためご逝去されました.76歳でした.心から哀悼の意を表する次第です.本多先生は新潟県柏崎市西山のご出身で,旧制柏崎中学から第四高等学校を経て,1947年(昭和22年)東京大学理学部地質学科に入学され,須藤俊男先生のご指導で日立鉱山のセリサイトについてご研究になり,1951年(昭和26年)3月同学科を卒業されました.同年6月,新制大学とした発足してまもなくの秋田大学鉱山学部に赴任され,1991年(平成3年)3月定年でご退職になるまで,10年以上秋田大学でご研究に従事されると同時に学生教育にあたられ,多くの人材を育成されました.その間,学部長や附属研究施設長,鉱業博物館長などを歴任され,大学の管理運営にも当たってこられました.秋田大学に赴任されてから秋田県下の粘土鉱床の研究を始められ,1960年(昭和35年)には「秋田県下の粘土鉱床の地質学的並びに粘土鉱物学的研究」としてまとめて,東京教育大学から理学博士の学位が授与されました.その後,東北地方各地の工業用鉱物資源の調査研究に従事され,粘土のほか,沸石岩,珪藻土,パーライトなどの非金属鉱床について詳しい記載をされ,それらの成因をまとめられると同時に,開発や利用について多くの提案をされて多大な貢献をされております.このことは基礎科学と産業を結びつけるものとして特筆されるべきことです.1968年にはアメリカ合衆国で地熱変質の研究にたずさわれ,帰国後わが国の地熱の開発と研究にもあたられ,指導的役割をはたされました.1982年(昭和57年)には科学研究費で総合研究「天然ゼオライトの産状と生成条件」を組織され,天然ゼオライトの研究に大きな貢献をされました.本多先生はベントナイトなど粘土鉱床の母岩である凝灰岩は粘土化に先立ってゼオライトが生成していることを詳細な野外調査,綿密なサンプリング,それら試料の走査電子顕微鏡観察などから明らかにされ,続成作用の役割を重視されました.学界における活動としては関連する学会の役員としてご活躍されましたが,特に日本粘土学会では学会発足の当初から7期14年にわたって評議員として運営に多大なご尽力をされるとともに,1988年(昭和63年)には会長として学会の発展のために指導力を発揮されました.先生と親しくしていただいたのは,私が新潟大学に赴任して間もなく日本粘土学会総会・討論会を新潟大学で開催したときに,先生ご自身から柏崎の西山ご出身だとお聞きしてからだと記憶しています.それ以後,学会や粘土鉱物やゼオライト関係の総合研究会でたびたびお会いしていますが,先生はご講演の最初にフィールドの詳細な調査にもとづいた鉱物の詳しい産状を必ずと言って良くお話しされるので,「地質屋」だなと思ったものです.新潟大学の学生巡検のご案内をお願いしたときも,露頭スケッチつきの懇切丁寧な案内書までつくっていただき,恐縮しだほどです.わりとお話し好きで,温厚なお人柄とともに,説得力のあるお話しには得がたい教訓になっていることが多かったように思います.数年前,本多先生から閉山した黒鉱鉱山のボーリング試料をいただいて調べご報告したことがあり,まとめて発表する手はずになっていましたが,果たすことができず申し訳ないと思っています.告別式は昨年末の12月26日に秋田市で行われました.心からご冥福をお祈りいたします.ご遺族は秋田市手形十七流106-1にリヱ夫人がおいでになります.
著者
武藤 裕子
出版者
独立行政法人国立女性教育会館
雑誌
国立女性教育会館研究紀要
巻号頁・発行日
vol.9, pp.85-94, 2005-08
被引用文献数
2

本論は婦人保護施設利用者の変化を通して、施設の存在意義と今後のあり方を検討するものである。戦後成立した売春防止法において、婦人保護施設は「都道府県は、要保護女子を収容保護するための施設(以下「婦人保護施設」という。)を設置することができる」(第36条)と謳われ、公私の別なく各地に設置された。しかし高度経済成長期を過ぎると新規施設利用者数は減少し、平成に入るころには障害を持っているために社会復帰が困難とされる女性たちが施設に残り、利用者は高齢化していった。それゆえ、一時期には「婦人保護施設廃止論」が取りざたされたが、今日では「配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律」の中で被害者の避難場所としての機能を併せ持つようになり、施設に対する関心は高まりつつある。利用者の変化に伴ってニーズは変化しつつあり、複雑な問題を抱えた利用者を援助するためには、ワーカーはより高い専門性が求められている。また男女共同参画社会が謳われる今日、女性だけを対象とした婦人保護施設の存在意義はもう一度確認される必要があると思われる。本稿では売春防止法制定以前に検挙された女性を対象に行われた調査、法制定後の婦人相談所と婦人保護施設の調査、そして平成7年から10年にかけて行われた調査結果をもとに、それぞれの時代の女性の特性をつかみ、どのように変化していったかを考察し、今後の婦人保護施設の在り方とサービスを考える一石としたい。
著者
高木 嘉子
出版者
たにぐち書店
雑誌
漢方療法
巻号頁・発行日
vol.16, no.12, pp.36-39, 2013-03

1 0 0 0 OA 鬼の涙

著者
夢廼舎主人 口述
出版者
イーグル書房
巻号頁・発行日
1889
著者
梶井 功
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.8, pp.663-666, 1972

みぞれまじりの厳冬の2月, ベルリンで開かれた農業関係の国際会議に参加した筆者は, 恒例の "緑の週間" の下に催されている農業博に誘われ, たまたま場内で各国各地方の酒類が展示されているWein-Straβe (酒の広小路) で試飲, 日本酒の姿の見当らないことから, 日本酒の輸出振興の好機が与えられているのに政策が空文化しているのを憂い, さらに国鉄が "ディスカバー・ジャパン" で旅行ブームをまき起しているように, 地酒のよさを再発見することによって, 日本酒を成長軌道に乗せることに論及している。
著者
牛根 靖裕 白須 裕之 山田 崇仁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.9, pp.57-64, 2007-01-27
被引用文献数
2

「唐代行政地理の概念モデル」に基づき、実際の史料から概念モデルに即したデータモデルを提示する事を目的とする。内容は、以下の三つに分かれる。(')「唐代行政地理情報」についての問題を整理。(Ⅱ)関連史料の紹介とデータモデルの基本方針の提示。(、)『新唐脅 $地理志・『元和郡縣圃志』の二つの史料を対象としたデータモデルの提示。このモデルにより、単なるテキスト全文検索では実現不可能な「時間によって変化する行政鷺の状態遷移情報」「史料の内容に則した情報(異説を含めた)」の検索が可能となる。The purpose of this report is a thing to present the data model from actual historical materials according to "Conceptual model of the Tang Administrative Geography". The content, divides into three kinds of the following. (0 The problem of "Tang Administrative Geography" is arranged, (n) A basic policy of the data model is presented as the introduction of related historical materials. (m)The data model is presented intended for two historical materials of "XinTangShu DiLiZhi (『新唐書』地理志) " and "YuanHeJun-XianTuZhi (元和郡縣園志) ". Retrieving information on "Life cycle of an administrative district" that cannot be achieved in the model presented by this text by a mere text full-text search becomes possible.
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.104, pp.33-35, 2008-02

排出権が消費者向けのマーケティング・ツールとして活用され始めた。カーボンオフセット年賀状をはじめとする消費者向けの排出権関連商品が次々に登場。環境価値が商品の魅力を高める時代が到来した。 電気はこまめに消しているし、多少寒くてもエアコンの温度は下げている。スーパーに行くときはマイバッグを欠かさない。
著者
勝野 まり子
出版者
日本橋学館大学
雑誌
紀要 (ISSN:13480154)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.3-18, 2012-03-01

この小論では、D. H. Lawrence の出世作となった、彼の生活体験を基として語られる短編小説"Odour of Chrysanthemums"について、二つのキーワード、"red"と"chrysanthemum"を取り上げて、次の3 点について考察する。(1)それら二つの言葉のリアリズムにおける働きとシンボリズムにおける働き(2)それらの言葉とこの作品のテーマとのかかわり(3)リアリズムがシンボリズムを超えて伝えるところである。この小説では、"red"は、初冬の寒くて薄暗い、無彩色の町に、昼夜燃える炭鉱の火の色、そこに生きる炭坑夫の妻の台所で燃える炎の色、彼女の娘が美しいと魅了されるかまどの火の色、その家族が使用した古いテーブルクロスの色として登場し、"chrysanthemum"は、その町の道端にピンクに咲く花、炭坑夫の妻に折り取られてエプロンに挿まれ、彼女の家に持ち込まれる花であり、彼女の小さな客間に持ち込まれ飾られる花であり、彼女の娘が美しいと感激する花であり、その花瓶を炭坑夫に割られて主人公によって処分される花として登場する。その二つの言葉は、どちらも読者の視覚、嗅覚、肌感覚といった五感に訴えながら、それ自体を、そして、舞台となっている、初冬の英国ノッティンガムにある作者の故郷である炭鉱の町と、そこで生きる人々の姿を読者の目の前に現存するかのように生き生きと描き、この作品のリアリズムの世界を作り上げている。その一方では、"red"と"chrysanthemums"という言葉が一致して象徴するものは、炭坑夫の妻である主人公の「所有欲」、その「所有欲」や自らの考えに囚われた主人公の意のままにならない子等や夫との死んだような家庭生活であり、彼女の夫の落盤事故による「死」であり、彼女の「所有欲」に占められた結婚生活と家庭生活の終焉である。主人公は、夫の「死」に遭遇することによって、それまでの自らの「所有欲」によって生じた誤り、自分を取り巻く生命体、つまり、夫や子やその他もろもろの生命体をありのままに見つめていなかったこと、そして、それら他の生命体を自分の意のままに支配しようとしてきた誤りを悟り、「死」ではなく、自らの新たなる「生」に向かうのである。それぞれの生命体はそれぞれの「生」を営み、他のどんな「生」をも所有できないという彼女の悟り、それがこの短編小説のテーマとなっている。主人公が新たなる「生」に目覚める以前の世界は、"red"と"chrysanthemums"の生むシンボリズムが提示するものである。その世界では、人々は己の考えや所有欲に囚われ死んだような生活を送っているのである。言い換えれば、作者は、人間心理に対する鋭い洞察力と巧みな言葉の使用によって生み出すシンボリズムによって、「死」に向かう世界観を伝えている。そして、それは、この短編小説の主人公Elizabeth のみならず、100 年以上も前にD.H.Lawrence が見た当時の多くの心悩める人々の世界であり、この現在に生きる多くの心悩める人々の世界にも繋がるように思わる。そして、主人公が、新たに求めることになる「生」を営む場は、二つのキーワード"red"と"chrysanthemums"という言葉が生き生きと描写し、彼女を取り巻いてすでに存在していた世界であり、それらの言葉のリアリズムにおける働きが伝えていた世界である。そこでは、それぞれの生命体がそれぞれの「生」を営み、他のどんな「生」をも所有できない世界である。言い換えれば、作者は、彼自身を取り巻く世界に対する優れた観察力と生き生きとした言葉による写実力によって生み出すリアリズムによって、自らの「生」に向かう世界観を伝えているのである。そのようなリアリズムとシンボリズムは、相矛盾することなく、この作品のプロットを運びテーマを提示しながら、作者が自らの周囲に見る両義的な世界を語り、作者と読者の豊かな対話をも生じさせている。さらに、そのリアリズムはシンボリズムを超えて、以前にも増して「死」に向かいがちな現代の読者に、自らを取り巻くあらゆる生命体を見つめ、自らの真の「生」に向かう知恵を伝えているのである。
著者
杉江 伸祐 成瀬 廉二
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.117-127, 2000-03-15
被引用文献数
2 4

積雪中の水の移動を知る上でもっとも重要なパラメータである不飽和透水係数を, しまり雪 (平均粒径0.5mm, 平均密度530kg/m<SUP>3</SUP>) および中ざらめ雪 (1.3mm, 620kg/m<SUP>3</SUP>) と大ざらめ雪 (1.7mm, 610kg/m<SUP>3</SUP>) の3種類の雪について実験室で測定した.実験は, 0℃の恒温槽内にて, 水の流下フラックスを一定にする「フラックス制御型定常法」によって行った.積雪中の水の負圧 (サクション : <I>h</I>) と流下フラックスから, 不飽和透水係数<I>K</I>とサクション<I>h</I>の関係<I>K</I> (<I>h</I>) を求めた.次に水分特性 (サクションと含水率の関係) の測定結果を用い, 不飽和透水係数と重量含水率θ<I><SUB>w</SUB></I>の関係<I>K</I> (θ<I><SUB>w</SUB></I>) に変換した.その結果, 不飽和透水係数Kは, 含水率の減少にともないべき乗の関係で減少することが分かった.これを<I>K</I>=<I>a</I>θ<SUP><I>m</I></SUP>で表わすと, 減少率を表わす<I>m</I>は雪質の違いによって大きな差があり, しまり雪 : 1.9, 中ざらめ雪 : 4.8, 大ざらめ雪 : 6.3となった.従来の研究では, べき乗数を一義的に3とすることがあるが, 雪質によって使い分けなくてはならない.また不飽和透水係数は, 高い含水率の時, ざらめ雪>しまり雪, 低い含水率の時, ざらめ雪<しまり雪の関係が得られた.このことは, ざらめ雪としまり雪で層を形成している時, 含水率によっては浸透を阻害する層構造があることが示唆された.
著者
任 喜敬 今井 範子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.849-860, 1995

本報では, 韓国都市集合住宅の居住者 (主人・主婦) を対象とした入浴状況の調査を行い, 入浴慣習の実態と, それに関連する入浴意識を明らかにした.その結果は, 以下のとおりである.<BR>(1) 居住者の入浴状況を公衆浴場と住宅内浴室に分けてみた結果, まず公衆浴場が都市集合住宅の居住者にとって, 日常的な入浴空間として存在していることが認められた.<BR>公衆浴場の利用状況は季節別に差が著しく, 冬季に最も高い.なお, 入浴回数は週1回程度の定期的な利用が多い.入浴にかかる時間は「1時間以上」の割合が最も高く, 入浴時間が長いという特徴があげられる.公衆浴場において, 湯につかるために浴槽を利用する者は, 約8割と多く, 湯につかる入浴慣習が形成されている.利用理由としてはサウナの利用と, 住宅内浴室が寒いからという理由が多く占めている.以上の公衆浴場の利用状況を年齢階層, 調査地域別にみた結果, 若い世代, また大都市ソウルにおいてその利用の程度は低く, 住宅内浴室での入浴が多くなる傾向が指摘できる.<BR>(2) 公衆浴場の利用が多いことから, そこでの主婦の入浴意識を分析した結果, とりわけ「疲労回復」と「体の清潔」にその意義を強く感じると反応する居住者が最も多く, 入浴の2大目的になっている.サウナを目的とする居住者が多いことは, 「疲労回復」の意識が高いことに関係している.また「住宅内浴室が寒い」という理由が多いことは, 「体の清潔」のために垢をとるという生理衛生的な意識が高いことに関係している.入浴意識は入浴回数が多い者ほど, また入浴時間が長い者ほど, 「楽しみ」, 「体の清潔」, 「気分転換」, 「くつろぎ」, 「疲労回復」, 「美容」などの項目の平均値が高く, 多様な項目に対し感じると反応している.調査地域別にみた結果, 光州の居住者の入浴意識がソウルの居住者よりも積極的であるが, ソウルに比べてタイプIII (公衆浴場利用積極型) が多いことに関係している.<BR>(3) 住宅内浴室では主人, 主婦ともに「1日1回以上シャワー」をする入浴が夏季の入浴慣習として形成されていることが指摘できる.しかしながら, 冬季には乾燥した大陸的な気候風土により入浴回数が少なくなる.したがって公衆浴場と住宅内浴室の双方からみた居住者の入浴状況は, 夏季と冬季では大きく異なる.<BR>(4) 住宅内の主浴室においての浴槽利用状況から入浴方法をみた結果, 浴槽の中での入浴として「洗い場で洗い, 湯につかる」という日本式が6割, 「シャワー入浴」という方法が4割存在し, ζの2方法が主であることがわかった.シャワー入浴の場所は, 浴槽の中以外に, 浴槽の外の洗い場があり, 洗い場でシャワー入浴をする者を含めると「シャワー入浴」はさらに多く認められる.夏季にはシャワー入浴をする者は6割を超え, 多く存在し, 韓国の伝統的な行水式またはかけ湯式がシャワーにとってかわったと考えられる.<BR>(5) 居住者の入浴慣習は, 主人, 主婦ともに「タイプ1 (住宅内浴室・公衆浴場利用積極型) 」, 「タイプII (住宅内浴室利用積極型) 」, 「タイプIII (公衆浴場利用積極型) 」, 「タイプIV (住宅内浴室・公衆浴場利用消極型) 」の四つに類型化される.これらを年齢階層・調査対象地域別にみた結果, 若い世代ほど, また大都市ソウルの居住者ほど, 住宅内浴室の入浴に対し積極的なタイプII (住宅内浴室利用積極型) が多いことから, 住宅内浴室での入浴が多くなる動向が読み取れ, 今後の入浴空間として住宅内浴室が積極的に使われる傾向がうかがえる.<BR>住宅内浴室について, 主浴室と内房浴室に分け, その使われ方の現状と問題点等を, 第2報において展開する.
著者
Koichiro Tsunewaki Naoki Mori Shigeo Takumi
出版者
日本遺伝学会
雑誌
Genes & Genetic Systems (ISSN:13417568)
巻号頁・発行日
vol.89, no.5, pp.195-202, 2014-10-01 (Released:2015-04-02)
参考文献数
19
被引用文献数
2

In the course of reconstructing Aegilops caudata from its own genome (CC) and its plasmon, which had passed half a century in common wheat (genome AABBDD), we produced alloplasmic Ae. cylindrica (genome CCDD) with the plasmon of Ae. caudata. This line, designated (caudata)-CCDD, was found to express male sterility in its second substitution backcross generation (SB2) of (caudata)-AABBCCDD pollinated three times with the Ae. cylindrica pollen. We repeatedly backcrossed these SB2 plants with the Ae. cylindrica pollen until the SB5 generation, and SB5F2 progeny were produced by self-pollination of the SB5 plants. Thirteen morphological and physiological characters, including pollen and seed fertilities, of the (caudata)-CCDD SB5F2 were compared with those of the euplasmic Ae. cylindrica. The results indicated that the male sterility expressed by (caudata)-CCDD was due to genetic incompatibility between the Ae. cylindrica genome and Ae. caudata plasmon that did not affect any other characters of Ae. cylindrica. Also, we report that the genome integrity functions in keeping the univalent transmission rate high.
出版者
日経ホーム出版社
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.303, pp.40-47, 2008-02

サブプライムローン問題に揺れた'07年の株式市場。日経平均株価の年足は5年ぶりの陰線になりそうだ。果たして'08年の日本株は再び上昇軌道に乗れるのか。4人の専門家に見通しを聞いた。