出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1377, 2013-07-15

ケイ・オプティコムは、今秋にもIP伝送路を使った4K映像リアルタイム中継のトライアルを実施することを検討している。同社のeo光ネットワークで4K映像の配信ができるかどうかを検証する狙いである。4K映像をリアルタイムでエンコードして、IPネットワーク経由で…
著者
五十嵐 圭日子 鮫島 正浩
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.218-222, 2014-04-01 (Released:2015-04-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

植物資源からの燃料や化成品生産を実現するためには,セルロースの効率的な分解が必須であると考えられているが,セルラーゼによるセルロースの加水分解速度は非常に遅く,セルロース系バイオマス変換プロセスのボトルネックとなっている.そこで筆者らは,プロセッシブなセルラーゼによる結晶性セルロースの分解メカニズムを明らかにするために,1秒未満の時間分解能およびナノメートルの空間分解能を有する高速原子間力顕微鏡を用いたセルラーゼの単分子観察を行ったところ,トリコデルマ菌由来セロビオヒドロラーゼIの分子が,結晶セルロースの表面に沿って一方向にスライドするように観察された.また,その動きは活性をなくした変異酵素では見られなかったことから,本酵素がセルロースを加水分解しながらプロセッシブに進んでいるというこれまでの生化学的な結果が,初めて分子レベルで証明された.個々の分子の動きは「動く」ステップと「止まる」ステップを繰り返していたが,時間とともにセルロース表面における酵素分子の渋滞が生じ,セルロースの分解速度が遅くなることが明らかとなった.
著者
箱崎 博士 正野 篤士 梅垣 真祐
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.97, no.311, pp.1-5, 1997-10-14

有機結晶は成長・加工技術が困難なため、非線形光学の分野では電場配向ポリマーに比べてあまり研究が進んでいない。本研究の目的は、有機結晶コア・ファイバーを用いたEO光変調デバイスを提案し、その効果を確かめることである。コア材料としてDMNP(3, 5-ジメチル-1-(4-ニトロフェニル)ピラゾール)を用いた。この材料を Bridgman-Stockbarger法により中空ガラスファイバー内に結晶成長させ、単結晶コア・ファイバーを作製した。交流電圧印加により被変調光(632.8nm)に対するEO効果を確認した。最大のポッケルス係数成分r23の値を測定したところ19pm/Vとなり、理論値とほぼ一致した。今後の課題として、クラッド研磨による半波長電圧の低減を検討している.
著者
井ノ口 伸人 大杉 直樹 伏田 享平 渡辺 絢子 吉野 順 藤貫 美佐 渡辺 真太郎 戸村 元久 木谷 強
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.637-648, 2015-02-15

本稿では,アプリケーションソフトウェアを稼働させるための土台であるシステム基盤構築の工数見積りモデルの継続的な改善と普及展開について述べる.アプリケーションソフトウェア開発の工数見積りモデルについては多くの研究で有効性が報告されているが,企業のITシステム開発実務で広く利用されているとはいいにくい.システム基盤構築については工数見積りモデルの研究は少なく,利用事例も多くない.本稿では,NTTデータにおけるシステム基盤構築工数見積りモデルの継続的な改善と利用範囲の拡大について事例を報告する.規模を表すパラメータ8種類,基盤構築の難易度や能力を表すパラメータ12種類を,プロジェクトマネージャからアンケート調査でデータを収集した.重回帰分析で予測モデルを作成し,社内,国内グループ会社へ普及展開を行った.2008年度2つの部署のプロジェクト10件のデータから作成した見積りモデルを文書化して当該部署に提供していた取り組みは,2012年度20の部署から収集したデータ43件から作成した予測モデルをWebアプリケーションに組み込んで全国内グループ会社へ提供するに至った.2008年度に0.31であったモデルの相対誤差中央値は,2012年度に0.34に多少悪化した.一方,見積りモデル作成に利用したデータに基づき,2008年度はサーバ台数が3~15台の小規模システムのみを適用可能プロジェクトとしていたが,2012年度にサーバ台数3~70台の中大規模システムまで適用可能範囲を拡大した.2008年度5名であったモデルの年間利用者数は,2012年度には479名まで増加した.This paper reports continuous improvement and deployment of a series of effort estimation models for system platform development. Many studies have reported the effectiveness of effort estimation models; however few of them have used in companies' practical system development. This paper reports an example of deployment of a series of estimation models in NTT DATA Corporation with continuous improvement. In order to derive the model, we first collected 8 metrics for sizing and 12 metrics for measuring difficulty and team capability by a questionnaire for 10 project managers. We then derived the statistical model by regression analysis with the collected data. Although median of relative error of the model was 0.31 in 2008, it had been a little degraded to 0.34 in 2012; on the other hand, its applicability had been largely expanded from small-scale system development consisting of 3 to 15 servers, to medium- or large-scale system development consisting of 3 to 70 servers. While we first only provided the documented model to 5 practitioners in 1 company section, now we had developed a web application with the estimation model. This web application was used by 5 users only in 2008; but it had been grown up to 479 users in 2012.
著者
神保 良弘 由井 亮 由井 亮
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.9-13, 2012-10-15

当社のシステム開発では,設計工程(品質の作り込み工程)と試験工程(品質の検証工程)のそれぞれにて定量的分析手法を用いた品質管理を実施している.定量的分析に用いられる指標値は,プロジェクト計画時の開発規模と過去のプロジェクト実績,プロジェクト特性を用いてカスクマイズし設定している.母数として使用される開発規模は,アプリケーション開発における設計規模(Ks),製造規模(Ks)を想定しているが,システム基盤開発のように設計規模や製造規模をKsだけで評価できない場合においては適切な測定,評価ができていない.特にビジネスパートナーであるベンダヘシステム基盤開発部分を作業委託した場合には,明確な受入基準が存在しないため,発注先ベンダによって品質確保のレベルに偏りが出てしまっている状況である.その結果,サービス開始後のシステムトラブルに発展するケースも散見される.本稿では,システム基盤開発における定量的な品質確保手法の取り組み,及び実際のプロジェクトに適用した際の事例を紹介する.
著者
三好 史隆 倉本 到 渋谷 雄 辻野 嘉宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.89, no.10, pp.831-839, 2006-10-01
被引用文献数
5 5

ユーザがPCを用いて作業を行っているときに,優先的に行われている作業のことをメインタスクと呼ぶ.そして,そのメインタスクに割り込んで表示される情報のことを周辺情報と呼び,その提示方法のことを周辺表示法と呼ぶ.周辺情報により,ユーザは効率的に作業を進めることが可能になるが,周辺表示法が適切でなければ,ユーザは周辺情報を見逃したり,逆にメインタスクを邪魔され,効率良く作業を行うことができない.つまり,"メインタスクを邪魔しない"ということと"情報提示を気づかせやすい"ということが周辺表示法に求められている.しかし,この二つはトレードオフの関係にあり,両方を同時に満たすことは困難である.そこで,ユーザが周辺情報を受け取りながら作業を効率的に進めるためには,周辺表示法がユーザの作業に与える影響を知ることが重要となる.本研究では,"メインタスクへの妨害の度合"の指標として「タスク集中度」を提案し,これに加えて,"気づかせやすさ"の指標である認知時間を用いて周辺表示法を評価する.
著者
戸口 太功耶 葛西 真記子
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学学校教育研究紀要 (ISSN:18806864)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.31-42, 2014

本研究では、クィア・ペダゴジーの実践としてBritzman(1995)とQuinlivan & Town(1999)を手がかりに、それらがいかにカウンセラー養成へ組みこめるかを検討し,さらに,実際の既存の心理的自助のコミュニティ活動を取り上げ,そこにクィア・ペダゴジーの実践の具体的な方法を見出し,クィア・カウンセリング心理学に向けた実践方法の可能性を探った。Britzman(1995)とQuinlivan & Town(1999)より、カウンセリング心理学へのクィア・ペダゴジーの導入の視点として、1)肯定的な場の創造,2)個別性への焦点化,3)二分性の解放,4)仲間関係の支援が見出され,さらにコミュニティ活動を踏まえて,1)前提を認識すること,2)カテゴライズを疑問視すること,3)実践の不可能性を知ること,4)理解不可能状態を知ること,5)異なる解釈方法を支持すること,これらの視点が見出された。
著者
岡村 知子
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
vol.89, pp.139-153, 2013-11-15

津島佑子の長編小説『あまりに野蛮な』(講談社、二〇〇八年一一月)は、一九三〇年に起った霧社事件(日本の統治に耐えかねた台湾の原住民が、多くの日本人を殺害した事件)と、台湾の原住民に古くから伝わる伝説に材をとることで、具体的な国籍や民族性を身に帯びた人間が、なおかつ普遍的な価値の創造へと向かう道すじを描き出している。本稿は、一九三〇年代に翻訳紹介された「デュルケム」に師事し、台北高校でフランス語を教える社会学者「明彦」と、その妻「ミーチャ」の死生観の相違に着目し、後者に見られる生と死の円環とその意味するところを分析的に論じることを目的とした。
著者
入江 道生 西村 豪生 金子 雅志 別所 寿一 飯尾 政美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.448, pp.407-410, 2011-02-24

コンシステント・ハッシュ法を適用したスケールアウト型のセッション制御サーバにおいて,複数のクラスタメンバを同時に追加する際,追加前にセッションデータを収容していたクラスタメンバの特定に時間やコストがかかるといった問題が生じる.セッション制御サーバにおいては,このようなメンバ追加時のコスト増や遅延増は,セッションの切断や不成立に繋がりサービス品質を損ねる.本研究では,セッションデータの収容位置の高速・低コストな特定のためのアドレス表の管理方式として,2つの方式を提案し,それぞれの特徴について比較・考察を行う.
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.844, pp.203-207, 2003-03-31

「このままじゃ,とてもじゃないけど使えない。新しい地図フォーマットを作るしかないね。中野君たちで作って」 インクリメントPの中野年章と岡村淳一が作った,携帯電話機を介してサーバからノート・パソコンに地図をダウンロードするシミュレーション。これを見た畑野一良は,こう言い置くと部屋を出ていった。
著者
兒島
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
no.155, pp.21-22, 1895-01-26