著者
金田 明彦
出版者
仁愛大学
雑誌
仁愛大学研究紀要 (ISSN:13477765)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.141-149, 2006-03-31

実践的なコミュニケーション能力の育成とコミュニケーション・デザイン概念の具現化のために,また,特色ある大学教育像の模索の一つとして学生プロジェクト教育に取組んでいる.仁愛大学開学2年目より開始した数々の学生プロジェクトの中で,継続的に実施され,学内外での認知も得られてきた本学の入学式プロジェクトは一つのモデル事業といえる.その活動のねらいとプロセス,およびその運営については,先輩から後輩へと伝えられていき,本学の完成年度と連動し一つの活動形態が完成された.また,その実践的な活動の中で様々なコミュニケーション・シーンを体験していくことにより,参加学生のリーダー・シップの醸成やコミュニケーション能力を高めてきている.実証的評価はこれからであるが,学生による組織と事業との関わりの中で,事業成果や教育効果を高めていると認識している.
著者
小野塚 佳光 オノズカ ヨシミツ Onozuka Yoshimitsu
出版者
同志社大學經濟學會
雑誌
經濟學論叢 (ISSN:03873021)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.467-506, 2012-09-20

研究ノート(Note)震災は,沿岸部の経済や自治体に深刻な影響を与え,地域社会や地方行政府を消滅させた.各地のガバナンスは震災の発現形態にどのような影響を与えたのか.現地の復興にとって,望ましいガバナンスとはどういうものか.中央からの巨額の財政支援とともに,特に,ボランティアやNGO,NPOがガバナンスの革新に与えた影響を,現地調査に基づき考察した.The Great East Japan Earthquake almost destroyed the coastal communities and their local governments in the region. The resulting fiscal support provided by the central government is huge. Based on my field survey, I consider how the forms of governance affected the costs of the earthquake, what governance could be best for the recovery of local communities, and how the volunteers, NGOs, and NPOs might contribute to the innovation of governance.
著者
植草 義徳 鍋師 裕美 堤 智昭 蜂須賀 暁子 松田 りえ子 手島 玲子
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.177-182, 2014-08-25 (Released:2014-09-11)
参考文献数
6
被引用文献数
1 6

本研究では,食品を介した放射性物質の摂取量の実態を把握することを目的とし,マーケットバスケット(MB)試料(平成24∼25年)および陰膳試料(平成24年)を用いて,放射性セシウムの一日摂取量(Bq/day)および1年当たりの預託実効線量(mSv/year)を推定した.MB試料および陰膳試料から推定された放射性セシウムの年当たり預託実効線量の最大値は,それぞれ0.0094および0.027 mSv/yearであり,福島県近辺地域においてやや高い値を示す傾向が見られた.しかしながら,いずれの試料においても,放射性セシウムによる年当たり預託実効線量は,平成24年4月より施行された新基準値を定める根拠となった1 mSv/yearと比較して極めて小さい値であることが明らかとなった.
著者
藤井 康彦 松崎 道男 宮田 茂樹 東谷 孝徳 稲葉 頌一 浅井 隆善 星 順隆 稲田 英一 河原 和夫 高松 純樹 高橋 孝喜 佐川 公矯
出版者
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
雑誌
日本輸血細胞治療学会誌 (ISSN:18813011)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.374-382, 2007-06-20 (Released:2008-10-31)
参考文献数
17
被引用文献数
1 3

輸血過誤によるABO型不適合輸血は, 最も重要な輸血副作用である. 輸血学会は, 300床以下の施設を含む1,355病院を対象とし, 匿名で, 調査を行った. 全血, 赤血球製剤, 凍結血漿, 血小板製剤を対象とし, 2000年1月から2004年12月の5年間に, 発生したABO型不適合輸血の解析を行った. 1,355病院中829病院 (61.2%) から回答があり, ABO型不適合輸血60件が報告された. 原因となった製剤は, 赤血球製剤 (Major Mismatch 22件, Minor Mismatch 9件), 凍結血漿19件, 血小板製剤8件, 不明2件であった. 原因別では, 輸血実施時の患者・製剤の照合間違いが27件 (45%), 血液型検体採血間違いが2件 (3%), 主治医の輸血依頼伝票の記入間違いが8件 (13%), 医師による輸血検査の間違いが10件 (17%), 検査技師による輸血業務の間違いが10件 (17%), その他3件 (5%) が報告された. 赤血球製剤 (Major Mismatch) の不適合輸血により8例の死亡例の報告があった. 4例では死亡の原因は原疾患による可能性があるとのコメントがあった. 依然として「輸血実施時の患者・製剤の照合間違い」がABO型不適合輸血の最大の原因であった.
著者
鈴木 渉
出版者
山形大学
雑誌
山形大學紀要. 教育科學 (ISSN:05134668)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.123-140(295-312), 2008-02-15

Summary : This paper illustrates the actual situation and challenges faced by adult musical groups, particularly, amateur orchestras. The aim of this paper is to propose ways to improve and support their activities. The author researched on the H City Orchestra, a musical group the author is involved in, and discusses and summarizes this case study in the paper. In particular, the author focuses on the motivation behind members' musical performances and practice sessions. Furthermore, the author researches on the proper future course for orchestra activities and sheds light on the path its members wish to see taken. Moreover, by extending the scope of research to 44 bands in the westerm part on west area of Tokyo, in Tama district, and taking up concerns shared by each of these groups, especially particular articulating the challenges faced when recruiting members, this paper discusses the future and ways of assisting adult orchestra activities.
出版者
東京市財務局
巻号頁・発行日
vol.昭和10年度, 1935
著者
小林 龍生
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.347-352, 2011-12-03

筆者は1995 年以来国際符号化文字集合の標準化活動に関わってきた.この過程で,文字集合として符号化する文字の異同を判断する粒度の基準が,言語文化や使用目的によって異なることに起因する合意形成の困難さと対峙し続けてきた.この問題解消の一助とするため,VS(Variation Selector)というメカニズムの提案および規格開発に主体的に関わってきた.本稿では,これらの経験を踏まえ,標準規格策定および実用システム開発に当たっては,利用者側が利用意図を明確に意識した上で,文字異同の判断基準を明確にすることの重要性について述べる.
著者
横山 詔一 高田 智和 當山 日出夫 米田 純子
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.4(2009-CH-081), pp.33-40, 2009-01-16

日本規格協会・国立国語研究所・情報処理学会の3者連合体が経済産業省の委託を受けて制作した平成明朝体グリフ約6万字種のうち,字形デザインにおける変異が顕著で,かつデザイナーから学術的な検討を要請されることが多いデザイン差をいくつか取り上げ,認知科学と社会言語学の手法を援用しながら分析をおこなった。社会言語学的な調査データは,東京の下町と山の手,京都のほか,海外の台湾においても収集された。その結果,非伝統的な新しいデザインが好まれる傾向にあることが明らかになった。
著者
小杉 清 吉田 重幸
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.123-126, 1954
被引用文献数
2 2

1. The flower buds in <i>Daphne odora</i> appear in the terminal buds on current shoots, and the time of flower bud differentiation in Tokyo was at the beginning of July in 1950.<br> 2. In <i>Osmanthus aurantiacus</i>, the flower bud formation occurrs in the lateral buds on curre shoot, and the time of flower bud differentiate, in Kagawaprefecture was at the beginning August in 1953.
著者
山本.章博
出版者
学習院大学
雑誌
学習院高等科紀要 (ISSN:18813577)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.180-175, 2012-11
著者
古典資料係
出版者
筑波大学図書館課
雑誌
つくばね : 筑波大学図書館報 (ISSN:02850117)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3通101, pp.6-7, 2000-12-13

本を手に入れた人が自分の所有物であることを宣言するために捺したハンコが「蔵書印」です。言い方をかえれば,蔵書印によって,その本のかつての持ち主がわかるわけです。今回は,和装古書を整理している中で見つけることのできた蔵書印をいくつかご紹介します。 ...

1 0 0 0 茶具圖贊

著者
(宋)審安老人撰 (明)朱存理閲
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
0000