著者
大華居士 記
出版者
紅雪書院
巻号頁・発行日
1889
著者
Terasawa Takunori
出版者
東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
雑誌
言語情報科学 (ISSN:13478931)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.109-124, 2012-03-01

本研究は、日本社会における「英語格差」(English divide)の実態を、経験的な研究の知見を整理することで明らかにし、「英語教育と平等」という議論への示唆とするものである。まず、多様な用いられ方をしている「英語格差」という用語を5つに類型化し、このうち「教育と平等」という論点に関連が深い「英語教育機会」論(既存の富の差→英語力の差)および「資本としての英語力」論(英語力の差→新たな富の差)に分析対象を限定する。これらを統合すると、一種の再生産論と見なすことができるが(既存の富→英語力→新たな富)、この再生産過程を「英語格差」と定義し、これを先行研究の整理によって検証する。その結果、前者(既存の富の差→英語力の差)の存在は明らかになったが、後者(英語力の差→新たな富の差)は、英語力の賃金への効果を取り扱った研究を見るかぎり、かなり限定的なものであることがわかった。以上から、経済的な再生産としての「英語格差」論は否定されたわけだが、格差は経済的な面に限定されないこと、また、分析に用いたデータが過去のものであり現在の政策決定に直接的な回答を与えるものではないため、慎重な教育政策論議が必要である。
著者
川勝 博
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.278-279, 2004

[科学のための科学]を基盤にした[社会のための科学]に向けた新世紀の科学教育と題するシンポジウムが,2004年3月16日,学術会議第4部科学教育研究連絡委員会の主催で東京・乃木坂の学術会議会議室で開催された。司会は,波田野彰氏(帝京平成大学)と川上昭吾氏(愛知教育大学)が担当された。
著者
今岡 典和
出版者
史学研究会
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.p455-481, 1983-07
著者
今岡 典和
出版者
史学研究会 (京都大学文学部内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.p455-481, 1983-07

個人情報保護のため削除部分あり出雲尼子氏の戦国大名としての権力の形成については、従来幕府―守護体制に対する反逆的性格が強調される事が多かったが、室町期の出雲守護京極氏との関係に注目すれば、京極氏との連続面が目立ち、尼子氏の守護としての性格が明らかとなる。京極氏の出雲領国支配は、自立性の強い国人・寺社等の伝統的在地勢力によって大きな制約をうけていた。これに対して尼子氏は、京極氏一族の守護権限代行者として近江から出雲に入り、経久の代に京極氏の家督と守護権を継承し、更にそれを幕府によって認定されている。尼子氏は戦国期における幕府―守護体制の一環に加わる事により、早期に一国支配を実現し得たのである。その事は、家臣団の構造においても伝統的国人層を中心とする出雲州衆と尼子氏の権力機構を構成する富田衆の二重構造として表われており、それは同時に尼子氏権力の本質な問題点ともなっていたのである。It has been emphasized that, as to the power of the Amagos, Sengokudaimyo 戦国大名 in Izumo, it was established against the bakuhu-幕府-shugo 守護 system. But when we pay more attention to the Amagos' relationship to the Kyogokus 京極氏, shugo in Izumo-no-kuni 出雲国 in the Muromachi 室町 period, we can find that there is a considerable continuance between the two. Therefore we may regard the Amagos as shugo. Concerning to the rule by the Kyogokus over Izumo-no-kuni, it was restricted by highly independent, traditional local powers, such as kokujins 国人, temples, shrines and so on. Against these powers, the Amagos came to Izumo from Ohmi 近江 for the purpose of acting for the Kyogokus. In the days of Tsunehisa 経久, the Amagos inherited the estates and the rights of shugo, and then was authorized by the bakuhu. Thus the Amagos was able to rule out Izumo-no-kuni as a whole by taking part in the bakuhu-shugo system earlier than the other Sengoku-daimyos. But the Amagos' power was established after such process that it was sustained by a vassal of duality, consisting of two groups : one, Izumoshu-shus 出雲州衆 who largely came from traditional kokujin class, and the other Toda-shus 富田衆 who administered political affairs. This duality remained a great problem for the Amagos.
著者
和田 秀樹 鈴木 亮
出版者
日経BP社
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.339, pp.92-95, 2011-02

共著や文庫化したものも含めて500冊ほどです。まあ数で勝負してますね(笑)。一番最初に売れたのが1987年の「受験は要領」で、本格的に多作になったのは、2000年に「大人のための勉強法」が売れてからです。受験勉強の本は毎年、何冊か書いてたんですけど、大人向けの本がなかなか売れなかったんです。
著者
小平 勇
出版者
社団法人日本鉄鋼協会
雑誌
鐵と鋼 : 日本鐡鋼協會々誌 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.548-562, 1932-06-25

Basic open-hearth ingots are classified in two different kinds so-called rimmed steel ingot and killed steel ingot. In my opinion the variations of these ingots are principally affected to the condition of the stirring action caused by the evolution of the gas during the solidifging process. Their characteristics are briefly pointed out and some of the experiments are suggested concerning to the heterogeneity of chemical elements, crys allographic struetures, segregations, blow holes, and etc.
著者
堀口 進
出版者
Institute of Electrical and Electronics Engineers
雑誌
IEEE/ACM Transactions on Networking
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.982-993, 2003
被引用文献数
4 32

科研費報告書収録論文(課題番号:14380138・基盤研究(B)(2)・14~16/研究代表者:堀口, 進 死亡(奥様 堀口悦子)/超高速ノンブロック・ネットワーク構成方式に関する研究)
著者
倉持朗
雑誌
皮膚臨床
巻号頁・発行日
vol.47, pp.1589-1606, 2005
被引用文献数
4
著者
中原 泉
出版者
日本歯科医史学会
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.62-70, 1993-02-25

解体新書の扉絵は,いずれの西洋解剖書の図柄を模写したのか?それは長年,解体新書の残されたナゾとされてきた.その元絵はかねて,16世紀のスペインの解剖学者Valverdeの解剖書の扉絵に酷似していると指摘されていた.そこで筆者は,Valverde解剖書と解体新書の両扉絵を比較検討し,向かいあって立つアダムとイヴ像が,絵師の小田野直武によって敷写(透写)されたものであることを立証した.これによって,杉田玄白らがValverde解剖書を利用していたにも拘らず,解体新書の凡例に参考書として掲げなかった理由を明らかにした.