著者
太田 和司 内山 茂久 稲葉 洋平 中込 秀樹 欅田 尚樹
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.791-797, 2011 (Released:2011-11-28)
参考文献数
11
被引用文献数
24 49

電子タバコから発生する煙の成分をハイドロキノン(HQ)と2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)を用いた二連カートリッジ法(HQ-DNPH法)で分析し,発生する化学物質,生成メカニズム等の検討を行った.市販されている電子タバコの煙を分析した結果,ホルムアルデヒド,アセトアルデヒド,アクロレイン,グリオキサール,メチルグリオキサール等,多くの有害なカルボニル化合物が高濃度で検出された.電子タバコ専用カートリッジに含まれる液体を分析した結果,主成分はグリセロールやグリコール類であった.そこで,様々なグリコール類をコイル状のニクロム線に塗布した模擬電子タバコを作製し,一定の電圧を印加し,そこから発生する気体を分析した.その結果,3 V以上の電圧を印加すると,エチレングリコールからグリオキサールが,プロピレングリコールからメチルグリオキサールが,グリセロールからアクロレインが発生することが明らかになった.
著者
古藤 浩 コトウ ヒロシ Koto Hiroshi
出版者
東北芸術工科大学
雑誌
東北芸術工科大学紀要 = Annual Review of Tohoku University of Art & Design
巻号頁・発行日
no.3, pp.94-103, 1996-07-23

In the planning of national land development, it is important to have a clear understanding of the regional structure. One index of regional structure is time distance (i. e., minimum traveling time). The computation of the time distance between any two cities is relatively simple. However, it is difficult to grasp visually the structure of the whole region with relation to time distance. This paper focuses on the use of time distance as an index of regional structure, and shows a new method for presenting such structure visually. This method enables us to create a graph of regional structure by treating each city as a vertex, and relative time distance between cities as the length of an edge. The author calls the graph a time-distance network. Construction of the network from any time distance data is generally difficult. In order to solve this problem, some rules are set for constructing the graph. In addition, a necessary condition for constructing the graph is also explored. Using this approach, the author analyzes the Multi-City structure of Tohoku Region in comparison with other regions.
著者
紅野 敏郎
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.119-126, 1962-10-21
著者
小松 光
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.217-220, 2007-06-01
被引用文献数
6 9

筆者は,日本の針葉樹人工林における遮断蒸発研究の12の計測例をまとめ,立木密度と遮断率の間に正の相関を見出した。その相関を回帰することで,遮断率[%]=0.00498×(立木密度[本ha^<-1>])+12.0(R^2=0.43)なる関係式を得た。立木密度以外,降水量・樹高・樹種との関係についても検討したが,これらと遮断率の間に明確な関係は認められなかった。したがって,上式は,立木密度とそれに伴う葉面積指数の変化が樹冠付着水分量を変化させることを通して,遮断蒸発量に与える影響を表現しているものと思われた。この式は,日本の針葉樹人工林の遮断蒸発量が,成長段階や森林管理によってどのように変化するのかを考える基礎となる。
著者
田村 友和 高井 昌彰 高井 那美
雑誌
研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2010-CG-141, no.13, pp.1-6, 2010-11-01

仮想空間において 1 枚の紙を用いる一般的な折り紙に関する研究はこれまで数多く行われてきたが,同一形状の折り紙 (ユニット) を多数結合させて一つの立体形状を構築していくユニット折り紙を対象とした研究は未だない.本論文では,ユニット折り紙の中で最も代表的な薗部式ユニットに注目した.ユニット折り紙で組み上げる際の制約を考慮した変形を予め 3 次元メッシュモデルに施した上で,正四面体と正八面体の組み合わせによってモデルをボクセル化し,その後それらの表面にユニットを配置する.これにより任意の 3 次元メッシュモデルの近似形状をより少ないユニット折り紙で再現することが可能となる.
著者
清水盛明 著
出版者
実業之日本社
巻号頁・発行日
1939

1 0 0 0 OA 国防

著者
清水盛明, 大宮橘尾 編
出版者
星野書店
巻号頁・発行日
1926
著者
森田 克貞
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.115, no.4, pp.183-206, 2007-10
著者
平野 孝典
出版者
関西社会学会
雑誌
フォーラム現代社会学 (ISSN:13474057)
巻号頁・発行日
no.12, pp.43-55, 2013-05-18

本稿の目的は、社会的統合が自殺観に与える影響を明らかにすることである。エミール・デュルケームによって社会的統合と自殺との関係が定式化された。しかしながら、彼はこれらを結ぶメカニズムについての議論を深めることはしなかった。この問題を批判したアンソニー・ギデンズは、社会的統合と自殺を意識・心理・態度によって媒介するモデルを提示する必要性を指摘した。フランク・ファン・チューベルゲンらによる「コミュニティ-規範メカニズム」は、自殺観という態度要因に焦点をあてることにより、この問題に取り組む理論として注目すべきものである。この理論には、社会的統合が自殺観に影響を与えるという仮定がおかれている。しかし、この仮定については経験的知見が乏しく、明らかになっていない点が多い。そこでJGSS-2006を用いて社会的統合と自殺観の関係を検討したところ、以下の知見が得られた。第1に、配偶者を失った人は自殺に肯定的な態度をとりやすい。第2に、子供のいない人は自殺に肯定的な態度をとりやすい。第3に、居住年数が短い人は、自殺に肯定的な態度をとりやすい。以上の結果は、コミュニティ-規範メカニズムの仮定が経験的に妥当であることを示している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1101, pp.110-113, 2001-07-23

今年3月、「つるかめ」ブランドの名で食品スーパー81店を展開するシートゥーネットワーク(以下、シートゥー)は東証1部上場を果たした。創業55年目にしてつかんだ大企業の証とも言える勲章だ。普通なら盛大にパーティーでも催すところだが、2代目経営者である稲井田安史(48歳)は、その日にあっさりと社長の座を降りると宣言してしまった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.314, pp.70-72, 2002-05

豆腐メーカーの篠崎屋(埼玉県越谷市)が外食に参入したのは、わずか1年半前のこと。しかし、既に4月末現在、豆腐料理専門のレストランバー「TOFU BAR Shigezo SyouTou(トウフバー シゲゾウ ショウトウ)」や居酒屋「三代目茂蔵」など19店を展開。昨年10月からはフランチャイズチェーン(FC)展開も本格化している。
著者
大塚 啓二郎
出版者
岩波書店
雑誌
経済研究 (ISSN:00229733)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.p273-275, 1993-07