著者
角野 浩史 水上 知行 ウオリス リチヤード サイモン 鍵 裕之
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

中性子照射による核変換と超高感度希ガス質量分析技術を応用した、極微量ハロゲンと希ガスの多元素同時分析手法を開発し、沈み込み帯のマントルかんらん岩、過去に沈み込んだスラブ物質、そして変質した海洋地殻と堆積物を分析した。沈み込み帯のマントルかんらん岩捕獲岩には、四国・三波川帯のマントルかんらん岩や蛇紋岩と同様にヨウ素に富む、堆積物中の間隙水とよく似たハロゲンと希ガスが含まれていた。三波川帯のエクロジャイトや変泥質岩にはこれらに加え、変質した海洋地殻に特徴的な、塩素に富むハロゲン成分も含まれていた。これらは沈み込んだハロゲンと希ガスの影響が、マントルウェッジの広範に及んでいることを示している。
著者
岩間 汪美
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.1381-1390, 1978-11-20

Of 325 women with urinary distress, E. coli was detected in their urine in 23%. The same serological type of E. coli in the uine was isolated from the rectal and urethral flora in almost all cases. In this series, 0.75, 018ab and 06 were predominant in all sites. The chemotherapy with ABPc might eradicate the organism in bladder urine, but did not eradicate rectal flora, although the serological types were changed.
著者
若山 清香
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

地球上の生物が宇宙で生殖可能かどうかは重要なテーマであり、これまでイモリやメダカを用いて研究が進められてきた。しかし哺乳類については、飼育の難しさから宇宙での生殖実験はほとんど行われていない。我々はJAXAと共同で凍結したマウス2細胞期胚をISSへ打ち上げ、宇宙ステーション内で解凍し4日間培養を試みる実験を計画しているが、宇宙空間で受精胚を解凍培養できる実験器具は存在しない。さらに哺乳動物受精胚の実験には高度な技術が必要とされることから、本研究代表者は操作をできるだけ簡略化して宇宙飛行士に負担をかけずに、確実に胚を解凍し培養できる装置の開発を行うことにした。
著者
西尾 道徳
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.513-521, 2001-08-05
被引用文献数
24

農林水産省統計情報部の行った農業生産環境調査で収集された個別作物ごとのN施肥の実態を解析した。解析に際しては、無機態N供給量(有機質肥料および堆肥から生育期間中に放出される無機態Nと化学肥料Nの和)と、作物体地上部に吸収されたN量(吸収N量)、並びに両者の差(非吸収N量)を算出した。多くの野菜とその他一部の作物について明らかな過剰施肥が認められた。 1)品目別の非吸収N量の全国平均値では、露地セロリー732、露地ナス483、露地キュウリ482、施設セロリ-455、チャ350、露地日本ナシ317、施設ナス314、施設キュウリ311kgNha-1が突出していた。 2)全国平均値で露地野菜と施設野菜を比較すると、露地野菜では施設野菜に比べて、施肥N量が多くかつ収穫量が少ない結果、非吸収N量が多く、施用したNの利用効率も低かった。 3)慣行露地栽培の野菜とチヤについて無機態N供給量と単収の都道府県別平均値をプロットした。露地ナスとチヤでは無機態N供給量が1100kgha-1であっても、収量の低下が認められなかった。そして、無機態N供給量の増加とともに、N利用効率が低下した。なかでも露地のキュウリとナスでは,広い範囲にわたってN利用効率が20%あるいはそれ以下の事例が多かった。

1 0 0 0 OA 軍艦写真帖

著者
尚美堂 編
出版者
尚美堂
巻号頁・発行日
1937
著者
八幡 耕一
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌 (ISSN:13406531)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.3-10, 2013-12-15

本稿は,情報文化学の理論的深化を目的に,「ハクティビズム」と呼ばれるサイバー空間を中心に展開される集合的な社会運動を事例として,情報文化空間をめぐる主体間のせめぎ合いについて考察する。その際,フランスの歴史家・思想家であるミシェル・ド・セルトーが論じた,日常的実践にかかる「戦術」の概念をその理論的な枠組みとして援用する。これにより,情報文化空間をめぐる主体間の力学や駆け引き等についてさらなる理解を試みる。本稿の考察は,ハクティビズムがセルトーのいう「戦術」を越えたところにある,アノニマスな情報文化主体による抵抗あるいは対抗の実践として理解可能であること,そして情報文化空間の公益性(とその変質)がハクティビズムと関係することを明らかにする。本稿の考察は同時に,ハクティビズムも含む情報文化空間内での主体間のせめぎ合いをさらに探究していく必要性を提起する。
著者
松田 正己
出版者
日本国際保健医療学会
雑誌
国際保健医療 (ISSN:09176543)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.106-112, 2014-06-20 (Released:2014-07-17)
参考文献数
18
著者
遠藤 健治
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.712, pp.140-143, 2014-01

図1は、自動車に使う照明用LEDモジュールです。高輝度の白色LED素子を複数配置し、光が周囲に拡散するようにしてあります。ヘッドライトやポジションランプ(スモールランプ)、ルームランプ、ブレーキランプなどの光源に使えるように、ありとあらゆる形状の…
著者
佐藤 英明 西森 克彦 竹家 達夫 眞鍋 昇 星野 由美 佐々田 比呂志 松本 浩道
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2004

1個体からの受精可能卵子の大量生産を目標として卵子の細胞分化・死滅の調節系の解明を行い、新規調節因子を同定するとともに、これを踏まえ受精能・体細胞初期化能高発現卵子生産などの技術を開発した。さらに、直径70μm未満のマウス卵胞卵子由来の産子や家畜ブタ体外成熟卵子をレシピエントとする体細胞ミニブタ作出に成功した。
著者
吉川 峰加
出版者
広島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

舌尖アンカー機能や舌搾送運動の低下あり,口腔・咽頭通過時間(OTT,PTT)の延長や口腔や咽頭への食物残留(ORES, PRES)や,を認めていた者が口腔容積の変化をもたらす舌接触補助装置(PAP)付義歯の装着1カ月後には,OTT,PTTの短縮,残留量の減少,口腔-咽頭嚥下効率の改善などを示し,PAPが頭頚部ガン患者ならびに外傷者のみならず慢性期の高齢脳神経疾患患者へも有用であることが明らかとなった.
著者
國見 充展
出版者
独立行政法人国立長寿医療研究センター
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

視覚情報の持つ有意味性が高齢者の視覚情報処理と保持能力に与える影響を吟味すべく,fMRIによって高齢者の視覚的ワーキングメモリ課題遂行中の全脳の計測を試みた。その結果,TSP ,N-backもに課題難度の上昇に伴う賦活の亢進が見られた。その差は年代群によって異なり,加えて脳領域によってもパタンが異なることが示された。これらの結果から,視空間認知と意思決定に関わる領域の加齢影響を客観的に検出する認知計測法として,難度の異なる認知課題の脳賦活応答の比較を臨床画像診断に応用できる可能性が示唆された。
著者
杉原 薫
出版者
日本南アジア学会
雑誌
南アジア研究 (ISSN:09155643)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.22, pp.170-184, 2010-12-15 (Released:2011-09-06)
参考文献数
39
著者
郷原 佳以
出版者
青土社
雑誌
現代思想
巻号頁・発行日
vol.36, no.13, pp.162-179, 2008-10