著者
塩田 光喜
出版者
東京大学東洋文化研究所
雑誌
東洋文化研究所紀要 (ISSN:05638089)
巻号頁・発行日
vol.155, pp.392-341, 2009-03-27

In the discipline of anthropology, development studies in the rural areas in developing countries should be dealt with as a field of social-cultural transformations. The Imbonggu of the Papua New Guinea Highlands started the indigenous development project, centered around the Wamb-Wenewene Association. This article tries to locate this indigenous development movement in the context of Imbonggu civilization history which started from the mid-1950s and the Imbonggu mythological background. In the first section, I depict how the English concept, ‘development',was accepted and transformed into the Imbonggu culture as ‘debelopmen'. In the second section, as an ethnographic background, I glimpse how the Western civilization arrived to the neolithic cultures of Papua New Guinea Highlands including the Imbonggu and bring them to cultural transformations. In the third section, I decipher the indigenous development movement, ‘Wamb-Wenewene Association'which is an eco-tourism project through an anthropological concept, ‘trickster'. In the fourth section, I describe the process of a gift ceremony, ‘pig-kill', celebrated in August 2006 at Ambupulu village in the Imbonggu, through which the Ambupulu commitment to the Wamb-Wenewene Association was agreed. And, in the conclusion, I abstract the principles of dynamics in the indegenous development movement, the Wamb-Wenewene Association, and make some suggestions to the development studies from standpoint of cultural anthropology.
著者
山城 雄一郎 大塚 宜一 永田 智 清水 俊明
出版者
順天堂大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

インフォームド・コンセントの得られた川崎病患児14例中9例の小腸粘膜から,患児末梢血単核球を有意に刺激する4種のグラム陰性桿菌,3種のグラム陽性球菌,3種のグラム陰性球菌を検出した.このうち患児2例からはスーパー抗原活性を有するS.aureusが検出された.また検出された細菌のうち1種は偏性嫌気性菌で通常の咽頭/後鼻腔,便培養では得られない細菌群であった.これらの培養上清を同一患児血清と反応させ,Western blottingにより反応した蛋白成分をIgG抗体を用いて検出した.その結果,9例全例からγグロブリン投与前の血清で検出されなかった各細菌の産生物に対するIgG抗体が投与後の血清にて検出されていた.以上より,小腸粘膜から検出された細菌の産生物が,患児単核球を増殖させ,何らかの免疫学的活性をもたらしていること,しかもその細菌産生物の産生時期は川崎病急性期であること,γグロブリンによりその中和抗体が供給されたことより,川崎病が治癒を迎えた可能性が大きいことが推測され,これら細菌産生物が川崎痛の原因物質であることを強く示唆する結果と考えられた.これらのうち2例から得られた56kDa,47kDa,37kDaの3種のバンドについてのみアミノ酸分析が行い得たが,これらはいずれも細菌の内因性蛋白であった.以上のことから,川崎病の病原菌は単一なものではなく極めてheterogeneousなものであることが推察された.
著者
澤田 純男 古川 愛子 中村 晋 鍬田 泰子 後藤 浩之
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

固体である地盤を伝播する地震波は重力の作用を無視するが,流体に近い性質を持つと考えられる液状化地盤では重力の作用を無視することができるとは限らない.重力の作用を考慮した数値解析手法によって,液状化地盤を伝播する波をシミュレートしたところ,せん断剛性の低下に対応して表面波が流体中の重力波に似た性質をもつようになること,またスロッシング現象が顕著になることを明らかにした.
出版者
風土社
巻号頁・発行日
2000
著者
高畠 一哉 赤穂 昭太郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.588, pp.151-154, 2007-03-07

多変数確率モデルの最尤推定に最急勾配法を用いた場合,勾配ベクトルの評価に多大な計算が必要となることがよくある.contrastive divergence法は勾配ベクトルの評価に近似とモンテカルロ法を用いて計算量を削減した手法であるが,この近似のために結果が真の最尤推定値からずれてしまうという欠点がある.本論文では真の最尤推定値が得られるようにcontrastive divergence法を改良したprogressive contrastive divergence法を提案する.確率モデルにボルツマンマシンを使い実験を行った結果を示す.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1013, pp.84-88, 1999-10-25

9月に台湾で発生した大地震は、1995年の阪神・淡路大震災以来、日本の社会に改めて地震の恐ろしさを見せつけた。近代建築物が倒壊し、死者は2000人を超えた。台湾中部大地震は、南北に走る断層がずれたために起こった。内陸直下型地震と呼ばれ、阪神大震災と同じ型の地震だ。 深刻な被害をもたらす地震がいつ、どこで起きるか。日本では様々な地震予知が研究されてきた。
著者
長崎 百伸 小林 進二 山本 聡 本島 厳
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

新しく開発した入射システムを用い、Heliotron Jにおいて70GH_z第2高調波X-modeによるECCD実験を行い、EC駆動電流が磁場配位に強く依存することを実験的に示した。平行運動量を保存する理論計算結果は実験結果と定量的に良い一致を示し、捕捉粒子の効果について明確な結論を与えた。NBIプラズマで励起される大域的アルフベン固有モード(GAE)にECCDを印加したところ、GAEを抑制することに成功した。モード強度はある磁気シアの強さにおいてモード強度が急激に減少することがわかり、モードの安定化に磁気シアの閾値があることを実験的に示した。
著者
Y
出版者
一般財団法人林業経済研究所
雑誌
林業經濟 (ISSN:03888614)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, 1988-10-20
著者
市川 伸一
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.183-189, 2001-09-01 (Released:2008-10-03)
被引用文献数
1
著者
前島 伸一郎 種村 純 重野 幸次 長谷川 恒雄 馬場 尊 今津 有美子 梶原 敏夫 土肥 信之
出版者
社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.123-130, 1992-02-18 (Released:2009-10-28)
参考文献数
22
被引用文献数
3 2 5

言語訓練をうけることができなかった脳血管障害による失語症患者30例を対象に,失語症状の自然経過を経時的に評価し,年齢,性,原因疾患,失語症タイプ等との関係を検討した,言語理解は,健忘型で3ヵ月まで改善を認め,他のタイプでは6ヵ月以降にも改善を認めた.発話は,健忘型で3ヵ月まで,表出型,受容型では6ヵ月以降にも改善を認めた.表出-受容型は初期よりほとんど改善を認めなかった.書字は表出-受容型を除くすべてのタイプで3~6ヵ月以降にも改善を認めたが,表出-受容型では初期より改善を認めなかった.重度の失語症では,非訓練例は訓練例のような改善を認めないため,体系的な言語訓練が必要と思われた.
著者
梶浦 善太
出版者
日本蚕糸学会
雑誌
蚕糸・昆虫バイオテック = Sanshi-konchu biotec (ISSN:18810551)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.13-16, 2009-04-01
被引用文献数
1

ヤママユガは重さ5〜7mgの卵を150〜200個を産卵します。この重さはカイコ卵0.5mgの10倍以上で、鱗翅目ではヨナグニサンの卵に次いで大きな卵です。私は、このような大きな卵がどのようにして作られてくるか興味がありました。卵のタンパク質はビテリン(Vn)とその他の未同定なタンパク質からなっています。ヤママユガ科ではVnは卵全タンパク質の70〜80%を占めています。Vnの前駆体タンパク質ビテロジェニン(Vg)のmRNAは5齢(終齢)の末期から蛹初期の限られた時期に雌脂肪体で発現し、そこでVgを大量に合成します。合成されたVgは血液中に蓄積された後、発達し始めた卵母細胞へ受容体を介して取り込まれ(エンドサイトーシス)、顆粒として貯蔵されます。卵母細胞に蓄積したVgがVnで、胚子の栄養源として利用されます。私はこのような胚発育に重要な役割を持つVgの、雌、時期、さらには組織特異的な遺伝子発現調節機構を解明することを目標にしてきました。
著者
荒井 隆行
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

我々は今まで、音声の生成機構を直感的に理解できるような「声道模型」や「肺の模型」などを製作し、子ども向けの科学教室から大学での講義や講演に至るまで幅広く活用し、その有効性を実証してきた。模型にはそれぞれ一長一短があり、どの型が最善であるかは一概には言えない。そこで本研究では、目的や対象ごとに現状を調査してそれに基づいた改良を行うと共に、それまで実現できていなかった目的や対象に適した模型の設計・使用法の開発を行い、それらを評価した。

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著者
尾佐竹猛 著
出版者
育生社
巻号頁・発行日
1937
著者
小泉輝三朗 著
出版者
大学書房
巻号頁・発行日
1956
著者
小泉輝三朗 著
出版者
大学書房
巻号頁・発行日
1956