著者
澁谷 芳洋 小池 英樹 高田 哲司 安村 通晃 石井 威望
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.1921-1930, 2004-08-15

インターネット利用人口は拡大しており,今日では個人,組織の双方においてネットワークの使用は欠かせないものとなりつつある.インターネットは多種多様なサービスを提供し,なくてはならないものになっているが,その半面,不正アクセスの問題も急増している.しかし実際の侵入がどのようなものであるかを認知する機会が少なく,見えない世界でのセキュリティに対する認識が難しい.そこで本論文では不正侵入対策の手段の1つとなっているおとりシステムに着目し,Honeynet Projectが提唱している高対話型として構築した.高対話型おとりシステムの特徴として,OSレベルでおとりを実現し,不正アクセス者に制限なく自由に行動させ,不正アクセス者に気づかれないように行動記録を取得,分析することにより,既知の攻撃方法のみならず,未知の脆弱性や行動を記録することが期待されている.しかし高対話型おとりシステムは概念が新しく,主としてその概念ばかり公開されており,具体的なシステム構築例および,運用結果,問題点についての公開情報が少ない.したがって本論文では高対話型おとりシステムを公開されている情報を参考に実際に構築,運用し,不足する機能を追加したうえでさらに運用を行った.その結果得られたデータおよび知見をもとにおとりシステムの持つ問題点および運用方法の提案を含め今後の課題について述べる.
著者
高木 英明 張 勇兵 李 頡
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

1. 次世代の無線移動体通信システムにおける所要周波数帯域幅算出法(株)NTTドコモやノキアの技術者らと考案した次世代移動体無線通信システム(IMT-Advanced)のための所要周波数帯域幅算出法とそれを用いた周波数帯域が、2007年11月の世界無線通信会議で決定された。その方法を中心に関連技術を解説した成書H. Takagi and B. H. Walke(編著)、Spectrum Requirement Planning in Wireless Communications, John Wiley and Sons, 2008(248ページ)を出版した。その後、上記の世界標準方式を改良する周波数利用法を考案し、その待ち行列モデルの解析とシミュレーションを行った。2.セルラ移動体通信網におけるハンドオーバ数の計算とその応用セルラ移動体通信網においては、ユーザが通話中に隣のセルに移ると、そのセルで新たに周波数を割当てたり、位置情報を更新したりするハンドオーバ処理が必要となる。ハンドオーバの失敗は、通話の強制切断につながるので、ハンドオーバ数の評価は重要である。幾何学的確率及び再生確率過程の理論を応用して、移動体の一通話当りのハンドオーバ数の確率分布を計算した。同じ方法を用いて、基地局における移動体の位置情報管理のためのデータ更新の最適時間間隔を決定する理論モデルを作り、数値計算を行った。3. 時間的に急激に変化する通信負荷が通信チャネルの性能に与える影響の計算モデル無線通信システムにおける送信フレームへの周波数資源の動的割当て法として、確率過程モデルの時間に依存する状態確率の解析を行った。関連して、有限の待合室をもつ待ち行列において、全稼動期間の確率分布を、ラプラス変換ではなく、時間の陽関数として与えた。
著者
佐藤 弘夫
出版者
東京大学大学院人文社会系研究科グローバルCOEプログラム「死生学の展開と組織化」
雑誌
死生学研究 (ISSN:18826024)
巻号頁・発行日
vol.16, 2011-10-31

公開・国際シンポジウム「イメージとヴィジョン : 東西比較の試み」
著者
楠 綾子
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

冷戦期の日米の安全保障関係は、とりわけ旧日米安全保障条約下(1951~1960年)においては、在日米軍基地の設置と運用が中核となっていた。基地は米軍の極東戦略を支える重要なシステムであった。他方で、基地は、いわゆる「基地問題」という形で日本国民の反米感情を刺激し、日米関係の不安定要因でもあった。本研究は、米軍の戦略的利益と基地周辺住民の利益を可能なかぎり均衡させる方途を求めて、日米両政府が基地の設置と運用の方式について合意を形成した過程を考察した。
著者
一色 敬 神谷 俊之 呂 山 宮井 均
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.341-342, 1994-03-07

近年、図書館における情報通信基盤の整備や、電子化媒体に記録された出版作品を読む電子ブックに見られるようなメディアの電子化の伸展に伴い、一次情報を電子化して遠隔地から検索・閲覧可能な「電子図書館」が注目されている。筆者らは、電子図書館の将来像を図1のようなB-ISDN利用を指向した次世代図書館システムと捉え、図書検索を含んだ利用者側I/Fに着目し検討を行った。その結果、筆者らは、仮想表示書架を探索しながら図書検索が可能な開架式I/Fと、その案内役である「CG司書」を生成する擬人化I/Fの二種類のビジュアルI/Fを組み込んだ電子図書館システム「Virtual Library」を提案する。本稿では、「Virtual Library」のシステム概念およびその概要について報告する。[figure]
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.562, pp.12-17, 2008-09-22

8月28日、マイクロソフトは国内ユーザーに向けてInternet Explorer次期版、バージョン8のベータ2(以下、IE8)を公開した(図1)。それから約1週間後の9月3日、今度はグーグルが新しいブラウザー「Google Chrome」(以下、Chrome)を公開。ベータ版のダウンロードサービスを始めた(図2)。時近くして現れた2つのブラウザーは、どちらも「表示の速さ」がウリ。
著者
三村 均
出版者
日本粘土学会
雑誌
粘土科学 (ISSN:04706455)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.45-48, 2011-12-25
参考文献数
15
被引用文献数
1
著者
坪井 晋也 森下 涼子
出版者
福島工業高等専門学校
雑誌
研究紀要 (ISSN:09166041)
巻号頁・発行日
no.53, pp.41-47, 2012

This research paper reports on a study which looked into the factors influencing repeat visitors to Tokyo Disney Land. I principally approached this research from a marketing viewpoint. This paper aims to clarify the similarities and differences between the mindset behind repeat visits of female students versus that of male students. Analysis Of the research results shows that about half of the investigated factors had influenced both male and female students. Of the remaining factors, those which had only influenced one group or the other, the vast majority had influenced just the female students.