著者
沢田 正剛
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.57, no.535, pp.1097-1100, 1991-03-25

Field experiments on utilizing the cold energy obtained during winter by storing it in the ground as artificial permafrost using heat pipes have been carried out over several years. Using the data obtained from the experiments, mumerical simulations were performed for the creation and degradation of a frozen underground zone. For predicting the temperature field, the finite difference method was used, and the latent heat associated with freezing or thawing of the soil water was treated as a heat sink (source). The simulations were performed using three kinds of soil: silt, clay and sand. The following fact became clear as a result of the simulations: if the two-dimensionality of the ground temperature is maintained under suitable soil conditions, it is possible to surround an area of 8m×8m with 4m-thick artificial permafrost using 72 lengths of heat pipe.
著者
平林 公男 山本 優 武田 昌昭 花里 孝幸 中本 信忠
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー学会誌 (ISSN:09167382)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.91-101, 2003-10-30
参考文献数
34
被引用文献数
2

諏訪湖周辺地域においては,ユスリカ類の成虫が恒常的に大量飛来し,周辺住民や観光客から不快害虫として嫌われている.本研究では,湖から発生するユスリカ成虫の防除対策を検討するたあに,成虫の飛翔行動(飛翔時間と飛翔高度)のパターンを調査し,その特徴を把握することを目的として,1989年4月18日から20日まで,同年6月5日から7日まで,1999年6月5日から6日まで,2000年9月4日から6日までの期間,観測を行った.調査は湖東岸に位置する信州大学山地水環境教育研究センターにて行い,ライトトラップを異なった高さ(地上1m,9m,16m)に1器ずつ設置し,オオユスリカとクロユスリカについて捕獲数を調べた.オオユスリカ成虫は16mに設置したトラップで最も多く捕獲されたのに対し,クロユスリカ成虫は,9m設置のトラップで最も多く捕獲された.飛翔時間帯を明らかにするために,調査期間中,2時間おきに調査した結果,オオユスリカ成虫の場合,季節により異なり,春と秋では18:00から20:00まで,夏は18:00から翌朝の6:00までの間,捕獲数が多かった.一方,クロユスリカ成虫の場合は,発生期間をとおして18:00から20:00に多かった.以上のことから,飛翔高度は種ごとに異なり,また,特にオオユスリカについては,季節により飛翔時間帯が異なることが明らかとなった.
著者
出口 善隆 佐藤 衆介 菅原 和夫
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.383-388, 2003-08-25
参考文献数
17
被引用文献数
5 3

2001年7月18日から9月5日まで東北大学附属農場の飼料用トウモロコシ圃場においてビデオ撮影を行いクマの侵入実態を,また圃場での倒伏本数調査より被害実態を明らかにした.調査期間中の圃場へのクマの侵入は52回観察された.調査圃場では7月22日に雌穂出穂が5割に達した.侵入期間は乳熟前期と乳熟後期に有意に偏っていた(χ<SUP>2</SUP>=33.2, P<0.001).侵入時間帯も00 : 00から06 : 00までと18 : 00から24 : 00までに有意に偏っていた(χ<SUP>2</SUP>=36.5, P<0.001).調査期間を通じてのトウモロコシの被害割合は13.8%,1日あたりの被害熱量は169,171kJ/日で,クマ6.52頭分の日摂取熱量に相当した.クマは乳熟前期から乳熟後期までのトウモロコシ圃場に強い侵入動機を示し,その時期の栄養要求のほぼすべてをトウモロコシで満たしている可能性が示唆された.
著者
川崎 昭如 目黒 公郎
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.409-416, 2010-07-01 (Released:2010-11-25)
参考文献数
32

ウェブマッピング技術の急速な発展により,災害対応支援のあり方が変わりつつある.従来の地理空間情報を使った災害対応は,政府・自治体や災害救援機関の専門家集団による中央集権的な対応が主流であった.しかし,2010年1月のハイチ地震では,従来型の災害対応に加えて,ネットワーク型の災害対応コミュニティによる,より動的でオープンな災害対応支援が展開された.本稿では,ハイチ地震の対応活動を分析することで,近年の地理空間情報技術の発展が,災害対応活動支援にどのような影響を与えているかを概括する.[本要旨はPDFには含まれない]

1 0 0 0 聖和

著者
聖和学園短期大学
出版者
聖和学園短期大学
巻号頁・発行日
1954

1 0 0 0 OA 実録因果物語

著者
鈴木正三 著
出版者
大文館
巻号頁・発行日
1918
著者
白仁田 沙代子
出版者
長岡技術科学大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

固体高分子形燃料電池における電極触媒のPt使用量削減を目指した新しいPt単原子電極触媒の開発を行った.その結果,次の成果が得られた.(i)Pt担持量がわずか0.6wt%の低担持量電極の作製に成功した.(ii)水素酸化反応におけるオンセット電位は,本研究で作製した電極はPt板と同程度であった.
著者
林 健一郎 大坪 昭文 白仁田 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.82, no.7, pp.1180-1184, 1999-07-25
参考文献数
11
被引用文献数
5

本論文では, ファジー推論法による非線形なPID制御と線形なPID制御の, 従来法と比較してより簡便で実用的な実現法について提案を行う. ここでの提案は, 簡略化することで推論計算の高速化を図ったファジー推論法の簡略化直接法を, わずか6個の簡単な構造を有するファジー制御規則に適用することにより, PID制御器に準拠した非線形なPID制御のみならず, 線形なPTD制御をも容易に実現できるという方法である.
著者
金子 洋一 カネコ ヨウイチ Yoichi Kaneko
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
vol.253, pp.151-244, 2013-02-28

千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第253集『日独比較民事法』半田吉信 編"The Comparative Study of the Japanese Civil Law and the German Civil Law" Report on Research Projects No.253資料あり pp.196-244 (1.相続事件における管轄、準拠法、裁判の承認及び執行、公文書の受領及び執行、並びに欧州相続証明書の導入に関する2012年7月4日の欧州議会・理事会規則(仮訳)、2.相続事件における管轄、準拠法、裁判及び公文書の承認及び執行、並びに欧州相続証明書の導入に関する欧州議会・理事会規則のための提案(仮訳・抄訳))
著者
寺井 理治 稗圃 直史 福田 伸二
出版者
長崎県果樹試験場
雑誌
長崎県果樹試験場研究報告
巻号頁・発行日
no.10, pp.1-13, 2007-12

長崎県果樹試験場では、1973年から農林水産省指定試験事業のびわ育種指定試験地としてビワの育種を開始し、2005年に早生種の'麗月'を育成した。'麗月'は1976年に'森尾早生'に'広東'を交雑して得た実生の中から選抜された。1996年からビワ第2回系統適応性検定試験に'ビワ長崎7号'の系統番号を付して施設栽培用系統としての特性を検討した結果、施設栽培に適した品質優秀な早生種であることが確認され、2002年9月3日に'麗月'と命名され「びわ農林4号」として登録された。また、種苗法に基づき2005年3月23日付けで登録番号第12983号として品種登録された。施設栽培における特性は以下のとおりである。1)'長崎早生'の一般型加温栽培体系で施設栽培を行った場合、育成地の長崎県大村市では4月下旬に成熟し、成熟期は同じ早生種の'長崎早生'より若干遅い。2)樹姿は直立性で樹勢は強い。枝は太く、その発生は中である。満開期は11月下旬から12月上旬で、'長崎早生'より若干遅い。がんしゅ病には比較的強い。3)果実の大きさは平均51gで、'長崎早生'よりも大きい。果実縦断面の形は円形から扁円形、横断面は円形である。果皮色は黄白色である。はく皮性は良好である。そばかす症が若干発生するが、果皮障害の発生は少なく外観は良好である。果肉は黄白色を呈し、ち密で軟らかく、糖度は平均14.1%と極めて高く食味が非常に優れている。
著者
宮下 史明
出版者
早稲田商学同攻会
雑誌
早稲田商学=The Waseda commercial review (ISSN:03873404)
巻号頁・発行日
vol.274・275合併号, pp.333-349, 1978-12