著者
Yan Li Chang-Hui Ye Li-De Zhang Xiao-Sheng Fang Yu-Gang Zhang
出版者
(社)日本化学会
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.33, no.12, pp.1638-1639, 2004 (Released:2004-11-20)
参考文献数
16
被引用文献数
7

The novel silica nanotubes with flower-like morphology and hexagonal outer surface morphology were fabricated via a simple ZnS nanowires templates-assisted CVD method. The as-synthesized nanotubes exhibited strong visible photoluminescence at 615 nm and indicated that the method was useful to produce silica nanotubes.

1 0 0 0 OA 血流と肝画像

著者
板井 悠二 松井 修
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.95, no.4, pp.301-310, 1998 (Released:2008-02-26)
参考文献数
39
被引用文献数
1

肝臓は肝動脈と門脈の二重支配を受ける極めてユニークな臓器である. 肝画像は造影剤を用いることにより血流の影響を大きく受けざるを得ず, 肝画像の進歩は血流解明の歴史ともいえる. 合理的な造影検査の開発, 肝腫瘍の診断, 治療に血流の知識は不可欠なばかりか, 血流も意識した肝画像は肝血管の生理と病理(解剖, 破格, 吻合, 閉塞時病態生理など), 肝細胞癌の多段階発生に幾多の新しい知見をもたらした. 更に瀰漫性疾患にあっても脂肪肝のsparing, focal fat depositに血流が本質的な役割を果たしていることが示されている.
著者
山本 郁男 宇佐見 則行 井本 真澄 岸 信行
出版者
九州保健福祉大学
雑誌
九州保健福祉大学研究紀要 (ISSN:13455451)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.187-192, 2007-03-25
被引用文献数
1

Shouan Watanabe (1613-1699) was one of the most famous men in the history of Hyuga (Nobeoka, Miyazaki). He was a physician during the Edo period, often called the father of medicine in Nobeoka. He was born in Nobeoka and studied both medicine and Jugaku in Kyoto. After his return to Nobeoka, he practiced medicine and opened a private school for young people. Watanabe was ordered by Yasuzumi Arima, then leader of the Nobeoka-Han, to be a teacher for his son, Kiyozumi Arima. Watanabe had over one hundred students. He was not only a physician and teacher, but also a politician. His grave is still in Zenseiji temple in Yamashita-machi, Nobeoka, with writings by Jinsai Ito and Tougai Ito on it. This paper deals with Watanabe himself, the people around him, and the events of his life.
出版者
筑波大学地球科学系
雑誌
筑波大学人文地理学研究 (ISSN:03860183)
巻号頁・発行日
no.27, pp.1-11,図巻頭1枚, 2003-03
著者
前田 君江 (2002-2003) 尾沼 君江 (2001)
出版者
東京外国語大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2001

1.昨年度に引き続き、イランの現代詩人シャームルーAhmad Shamlu(1925-2000)に関する研究を行った。今年度は、シャームルーの政治的思想と作品との関わりから、さらに進んで、彼が1950-60年代におけるイラン詩の状況の中でうち立てた、独自のジャンルと詩論についての研究を行った。2.シャームルーは、イラン詩において初めて、she'r-e mansur「非韻律詩」のジャンルを確立した詩人である。本研究では、歴史的にshe'r-e mansur(「散文の詩」)と呼ばれてきた作品を分析することによって、ペルシア詩におけるshe'r-e mansur概念の再考を試みた。これによれば、ペルシア語のshe'r-e mansurは、従来、prose poetryと訳されてきたが、形態的には、文学研究一般で言われるところの「散文詩」ではなく、avant garde free verse(「完全自由詩」)と呼ばれるものに近い形であることが明らかになった。しかし、同時に、she'r-e mansurが、「詩」において必要不可欠であるとされてきた「韻律」を排除したために、「散文」であるとみなされ、かつ、she'r-e mansur自体もまた、韻律の存在に関わりなく、詩が「詩たらしめるもの」を追求するという点で、「散文詩」と同様の文学史的課題を背負ってきたことを明らかにした。3.韻律形式は、現代においてもなお、ペルシア文学において、絶対的な価値をもつものであり、これを侵すことの意味もまた重大であった。シャームルーが、詩から韻律を排除するに際して、うち立てた概念のひとつが、「純粋詩」である。本研究担当者は、シャームルーの「純粋詩」の思想を、ペルシア詩において、新しい「詩」概念の形成として捉え、これを分析した。これによれば、第一に、シャームルー詩作論においては、「それ自体の形態をもった詩が、おのずから生まれてくる」という、彼の個人的な感覚が、非韻律詩創出の契機となっていることが指摘できる。また、第二に、シャームルーの主張する無意識性が、たとえば、「自動記述」において見られるような、無意識の利用ではなく、外界における体験が詩人の感覚を支配する力の強さを確信している点で、特徴的であることが明らかになる。4,さらに、シャームルーが事実上、詩作のうえでの師として位置づけたニーマー・ユーシージNima Yushij(1897-1960)の詩論の分析を通し、両者の詩学上の対立点が、詩における韻律リズムの存在に関するものだけでなく、詩と詩のフォルムとの関係をめぐるものであった点を明らかにした。
著者
小山 一
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.119-126, 1950-09-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
4
被引用文献数
5 7

Cottus pollux Günther cannot live in some parts of Chikuma River on account of the polluted water or lack of the water caused by power plants. Its breeding in this river occurs from early February to the middle May, and the temperature of water during the season stands 4.0-10.5°C at 10 a. m. The eggs are laid under the flat stones in the rapid stream. The number of the eggs one fish contains is in proportion to the body length, and the breeding is done about 3 times during the season. When the body is 10.5 c.m. long on the aw average, it breeds about 300 eggs a time, and the diameter of the eggs laid under the stone is 2.9-3.3 m.m. The color of the eggs is mostly light orange.
著者
山根 律子
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.15-25, 1983-09-01

自閉症児の認知過程における特性を明らかにするために、本研究では自閉症児における短期記憶能力を視覚からのインプット刺激について検討した。実験は遅延弁別反応を継時提示、10秒遅延て30秒遅延の3条件で行なった。刺激は、処理コードに視覚手がかりが有効なものと、聴覚手がかりが有効なものの2組を使用して比較検討した。第1実験では対照群として一般3歳児が、第2実験では自閉症児群とMAマッチングした精神遅滞児群、MA5歳代の普通児群が設定された。その結果、自閉症児は刺激が視覚的にインプットされた場合でも、普通児と同様にコードとしては聴覚的なコードを使用可能であることが明らかにされた。一方て視覚的なコードに関しては、普通児に比べて把持が劣る傾向がみられたが、これは精神遅滞児と類似した傾向であった。従ってて自閉症児の示す特有な認知障害は、さらに長期記憶も含めたレベルの障害に起因するものと考えられた。
著者
大佐古 紀雄
出版者
育英短期大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

フィンランドの保育者制度を精確に理解することに予想以上の困難があったが、その詳細をつかむことができた。幼保の制度は一元的であっても、保育者養成のルートが多様であり、その最終学歴レベルにおいても裏付けとなる専門分野も異なる者が混在して職場にいるような状態である。特に大学と応用科学大学(AMK)に着目して事例研究を行ったが、同国の高等教育の質保証のシステムに準拠しながらも、それぞれの機関で良質な教育を提供するべく、教育課程、入試、実習においても工夫が為されていたことが確認できた。当初予定していた他の欧州諸国との比較まで至ることができなかったが、保育者およびその養成の制度の比較の視座が得られた。