著者
小林 新三 茨木 智志 鈴木 正弘
出版者
歴史教育史研究会
雑誌
歴史教育史研究 (ISSN:13487973)
巻号頁・発行日
pp.67-86, 2010-12-01

日時:2010年7月29日場所:新潟県新潟市西蒲区聞き手:茨木智志 ; 鈴木正弘
著者
佐藤 利夫 野中 資博 山本 廣基 高田 竜一 福田 康伴
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.469-480, 2003 (Released:2013-02-19)
参考文献数
41

2030年頃に予測されている世界食料危機に対応するためには, 日本は海産資源に頼らざるを得ない. 特に生産力が高い沿岸浅海域の増殖環境の整備が不可欠である. しかし, 日本の沿岸浅海域では環境破壊や水質汚濁等により水産資源の増殖に重要な藻場の消失が進行している. よって沿岸浅海域の環境保全と藻場の回復を行う技術開発が極めて重要である.沿岸環境を劣化させている一因として, 火力発電所から排出されるフライアッシュ (FA), クリンカーアッシュ (CL) の沿岸域への投棄, および, コンクリートの基本材料となる骨材 (砂利および砂) の沿岸域からの過量な採取がある.本研究の目的はFAおよびCLをコンクリートに混合して再利用し, さらに地場産業からの廃棄物である低品質ゼオライトおよび鉄分含量が多い鋳物廃砂 (鉄分) も混合して, 生物易付着性を付与した廃棄物利用コンクリートを開発し, これを人工藻礁として活用することである. これが成功すれば, 浅海生産環境の保全・修復および廃棄物の再資源化を同時に解決することが可能となる.まず, 配合材料が異なるPlain (通常のモルタル), FA & CL FA & CL+ゼオライト, FA & CL+鋳物廃砂, FA & CL+ゼオライト+鋳物廃砂モルタル供試体の5種類を作製し, 人工藻礁としての利用性を検討するため, 耐久性・強度を評価した・次にFA & CLモルタル供試体について有害物質の溶出試験を行い, 海洋環境や生物に対する安全性を評価した. 次いで各モルタル供試体を海水に浸漬し, 表面に形成された生物膜のバイオマスをATP量, クロロフィルa量およびFDA分解活性を測定することにより評価した.強度試験の結果, FA・CLおよび鋳物廃砂やゼオライトを混合した廃棄物利用コンクリートは, 人工藻礁として十分な強度を有することが明らかとなった. また溶出試験を行った結果, FAとCLを混合したモルタル供試体から重金属類および有機リンの溶出はほとんど認められず, 廃棄物利用コンクリートを藻礁として利用する上で安全性を確認する第一歩を踏み出すことができた.生物易付着性試験を行った結果, ゼオライトと鋳物廃砂 (鉄分) を配合した3系 (FA & CL+ゼオライト, EA & CL+鋳物廃砂, FA & CL+ゼオライト+鋳物廃砂) のATP量は, Plainと同等か多かった. クロロフィルa量は, FA & CL+鋳物廃砂>FA & CL+ゼオライト>FA & CL+ゼオライト+鋳物廃砂=FAamp;CL>Plainの順に多かった. FDA分解活性はPlainと各系に有意な差は見られなかった. 以上の結果から, FA・CLおよび鋳物廃砂 (鉄分) やゼオライトを混合した廃棄物利用コンクリートは, 生物の付着性も良好であり, 特に藻類の著しい増加が見られ, 人工藻礁として利用できる可能性が高いことが示された.
著者
吉野 剛弘
出版者
東京電機大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-28

正規の学校の中に存在しながら受験準備教育機関として機能した旧制中学校の補習科について歴史的研究を行った。補習科をめぐる政策動向を検討するとともに、各地域の補習科を類型化した上で6府県の事例の実態を検討した。その結果、政策的には大正期以降は補習科を含めて準備教育に消極的な面が見られた。一方、各地域においては準備教育に邁進することへの疑問を抱きつつも、生徒のニーズに応えるべく、準備教育に勤しまざるを得なかった状況が明らかになった。
著者
上野 歩美 岡田 航生 梅田 耕佑 中島 雄平 山川 仁子 苣木 禎史 宇佐川 毅
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.534, pp.109-114, 2004-12-11
参考文献数
9
被引用文献数
7

現在,さまざまな日本語学習用のCALLシステムが開発されているが,学習者からの発話を音声認識し,評価のフィードバックを与えるシステムは少ない。本研究では外国人日本語学習者に向けた遠隔日本語発話訓練システムの開発を行っている。学習者は日本語を学習中であり,授業に対する補習や支援として利用することを想定している。本システムを学習者に実際に使用してもらう前に,構築したプロトタイプのGUIやユーザビリティが日本語学習に適しているかの評価を行う必要がある。本報告では,日本語教師によるヒューリスティック評価を行った。その結果をもとに,本システムのユーザインタフェースやユーザビリティ,教材について検討した結果を報告する。
著者
北島 健 佐藤 ちひろ 山口 芳樹 真行寺 千佳子
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

受精における糖鎖の重要性は多数の報告があるが、遺伝子改変動物の解析結果から受精の成立には必ずしも必須ではない場合があることが例証されるなど、現在、糖鎖が関わる受精の分子機構の再評価が課題である。その課題解決のために、我々は糖鎖が集積してタンパク質や脂質とともに形成する分子複合体「細胞膜マイクロドメイン」に着目して研究を行った。本研究では、精子マイクロドメインに局在し糖鎖に富むGPI-アンカー分子が、これまで見出されていたウニと哺乳類以外にも、鳥類、両生類にも存在することを明らかにした。また、これらの分子が糖鎖を介して細胞内Caイオン調節に関わることを証明した。
著者
TAIRA Makio Leong Chan Hoong
出版者
宮城教育大学
雑誌
宮城教育大学紀要 (ISSN:13461621)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.345-355, 2012

Students use variety of learning strategies to achieve their perceived learning goals. These strategies range from memory-oriented learning typical of cramming for objective tests, to deep-processing strategies characteristic of what we have defined as "authentic learning." Students' choices of learning strategies depend not only on the style of teaching and assessment, but also on students' perceptions of their learning goals. This paper intends to show that cramming for high-stakes test can foster use of psychologically sound and creative learning strategies such as meaningful learning, structural learning, and metacognitive judgment. The larger the amount of content knowledge students must learn in order to pass a high-stakes exam, the more sophisticated the learning strategies need to be. Our data from Japanese students and Singaporean students show the effect of cramming for high-stakestest foster developmental changes in students' learning strategies.
著者
野上 ふさ子
出版者
金曜日
雑誌
金曜日
巻号頁・発行日
vol.8, no.43, pp.34-36, 2000-11-17
著者
三浦 豊彦
出版者
労働科学研究所
雑誌
労働科学 (ISSN:0022443X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.8, pp.p375-389, 1986-08
被引用文献数
1

1 0 0 0 世紀病

著者
クヌウト・ハムズン作 杉井豊譯
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1914
著者
ニシムラ 博明
出版者
大阪大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1993

平成5年度より開始された科研費補助をもとに2次元弯曲結晶を用いたモノクロカメラの設計、製作を進め、平成7年度に至る3年間で以下のような結果を得た。(1)5チャンネルX線モノクロカメラを設計、製作し、技術的問題点を明らかにした爆縮プラズマ観測用のシ-ドガスとしてArを選び、さらにプッシャー中にClを混入させ、このAr(Ar^<16+>Heb,Ar^<17+>Lyb)とCl(Cl^<15+>Heb,Cl^<16+>Lyb)とおよびAr^<16+>Heb線とAr^<17+>Lyb線との間に位置する連続線からの5波長それぞれの単色画像を得るべく、Ge(311),Si(311),Si(220),Quartz(11.2),Quartz(10.-1)の2次元弯曲結晶を製作し、微調機構を有する超小型の結晶ホルダーに組み込んで5チャンネル単色X線カメラを完成した。X線フレーミングカメラへの接続に先立ち、X線フィルム、X線CCDカメラによる時間積分像を撮像することに成功した。(2)X線駆動型爆縮Arコアープラズマ、Clプッシャープラズマの観測し、スペクトル解析を行い空間分解コアー温度分布の計測に成功した。阪大レーザー研。激光XII号ガラスレーザーシステムを用い、X線駆動で得られた爆縮からArコアプラズマを作り、分光画像を得、コア温度の空間分布、さらに燃料・プッシャー混合領域の温度分布を導く実験データを得た。また爆縮流体シミュレーションとの比較から実験における爆縮過程の解析を行った。(3)X線フレーミングカメラへの接続を成功させるための光軸調整技術が明確になった。結晶面と結晶の格子面とは最大1ミリラジアン程度のズレが生じるため、予め空間を規定する針などを設けその光学的な影絵とX線影絵像とを撮影し、両者のズレのデータを基に光軸調整すれば、所定の結果が得られる事がわかり、今後の展望を明らかにした。

1 0 0 0 OA 明治叛臣伝

著者
田岡嶺雲 著
出版者
日高有倫堂
巻号頁・発行日
1909
著者
平岡 敏洋 増井 惇也 西川 聖明
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.692-699, 2010 (Released:2011-12-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

Advanced driver assistance systems (ADAS) such as a forward obstacle collision warning system (FOCWS) and a night vision enhancement system (NVES) aim to decrease driver's mental workload and enhance vehicle safety by provision of useful information to support driver's perception process and judgment process. On the other hand, the risk homeostasis theory (RHT) cautions that an enhanced safety and a reduced risk would cause a risk compensation behavior such as increasing the vehicle velocity. Therefore, the present paper performed the driving simulator experiments to discuss dependence on the NVES and emergence of the risk compensation behavior. Moreover, we verified the side-effects of spontaneous behavioral adaptation derived from the presentation of the fuel-consumption meter on the risk compensation behavior.