著者
Ebina Manato Tsuruta Fuminori Katoh Megumi C. Kigoshi Yu Someya Akie Chiba Tomoki
出版者
Public Library of Science
雑誌
PLoS ONE (ISSN:19326203)
巻号頁・発行日
vol.8, no.6, pp.e65285, 2013-06
被引用文献数
14 3

Nucleolus is a dynamic structure that controls biogenesis of ribosomal RNA and senses cellular stresses. Nucleolus contains a number of proteins including ribosomal proteins that conduct cellular stresses to downstream signaling such as p53 pathway. Recently, it has been reported that modification by a ubiquitin-like molecule, Nedd8, regulates subnuclear localization of ribosomal protein L11. Most of L11 is normally localized and neddylated in nucleolus. However, cellular stress triggers deneddylation and redistribution of L11, and subsequent activation of p53. Although Nedd8 modification is thought to be important for L11 localization, the mechanism of how neddylation of L11 is regulated remains largely unknown. Here, we show that Myeloma overexpressed 2 (Myeov2) controls L11 localization through down-regulation of Nedd8 modification. Expression of Myeov2 reduced neddylation of proteins including L11. We also found that Myeov2 associates with L11 and withholds L11 in nucleoplasm. Although Myeov2 interacted with a Nedd8 deconjugation enzyme COP9 signalosome, L11 deneddylation was mediated by another deneddylase Nedp1, independently of Myeov2. Finally, p53 transcriptional activity is upregulated by Myeov2 expression. These data demonstrate that Myeov2 hampers L11 neddylation through their interactions and confines L11 to nucleoplasm to modulate nucleolar integrity. Our findings provide a novel link between oncogenic stress and p53 pathway and may shed light on the protective mechanism against cancer.
著者
長田 裕也
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

ポリキノキサリンの不斉らせん誘起・不斉増幅の詳細について明らかにし、触媒的不斉合成へと展開するため、側鎖にアルコキシ基を有するポリキノキサリンを開発し、その主鎖の不斉らせん制御に成功した。また、末端へのキラル小分子修飾によるらせん不斉誘起についても検討し、キラル小分子による主鎖全体のらせん不斉誘起を達成した。さらに、側鎖にピレニル基を有するポリキノキサリンを合成することで、高効率らせん不斉誘起が可能な溶媒を、簡便かつ迅速にスクリーニングすることが可能となった。
著者
志賀 俊之 北澤 千秋
出版者
日経ホーム出版社
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.305, pp.68-70, 2008-04

07月度の業績は第3四半期('07月9〜12月)まで順調でした。1月以降の手応えは。日産の日本国内は1月の新車販売台数が対前年比で105%と順調でした。'07年4月〜'08年1月までの10カ月では国内市場全体のマイナス6%に対して我々はマイナス3%ですから、市場全体の落ち込み幅の半分に食い止めています。
著者
湯田 拓史
出版者
神戸大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、大正-昭和初期における日本の高等商業学校設置場所の都市の発展状況と高等商業学校生の進路特性を検証することで、高等商業教育機関と設置場所である都市との関係性を考察した。結果として、各都市での高等商業学校への「進学経路」は、甲種商業学校の都市社会での位置づけと関連していた。旧制中学校と比べて甲種商業学校が設置しやすく地域社会の支持も受けやすかったことから、商業系高等教育機関の発展はローカルな社会過程によって達成されたのである。
著者
伊藤 徹 ITO Toru
出版者
京都工芸繊維大学
巻号頁・発行日
2013-06

夏目漱石の思想史的精神史的研究の一端をなす本論は、美術に対する漱石の関心の痕跡を辿ることから出発し、とくにロンドンからの帰国後数年間に彼自身によって描かれた絵葉書に着目する。洗い髪のスタイルをもってそこに現われる裸体の女性的形象は、ラファエロ前派などへの彼の関心とつながるとともに、その関心自身の由来として、漱石自身も帰属していた伝統的な生の地盤の崩落を示唆している。近代化がもたらした、こうした崩落への応答は、漱石の文学活動の根本的モチーフをなすが、本論は後半において、そうした応答の一つの試みとして『草枕』を取り上げる。「絵画的小説」もしくは「俳句小説」と呼ばれたこの小説は、「プロットなき小説」という理念の下でなされた近代化への一つの対抗であり、その基本概念「非人情」は、この対抗の拠点となるはずだったが、美的世界構築は、結局のところ虚構的世界への逃避に留まり、『草枕』自体においてもプロットの不可避的出現によって浸食されて破綻に終わった。その後漱石は、美的世界と並ぶ、もう一つ別な神話である人道主義的な地点からの近代批判の試みを経た上で、近代化のただなかに留まり、あらゆるものが有用化されていく世界の根底に潜む構造化されざるリアリティーに接近していく。本論は、晩年の作品『道草』のキーワード「片付かない」を通して、そうした可能性を示唆することによって結ばれる。
著者
飯塚 恵理人 三木 邦弘
出版者
椙山女学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

藤田六郎兵衛師より提供いただいた明治30年代の藤田家と東京の役者の出演交渉に関する書簡を翻刻した。これについては鶴舞図書館の郷土文化に投稿するため現在原稿作成中である。佐藤友彦氏より提供された尾張藩御役者山脇和泉家に伝わる間狂言本を撮影し、現在翻刻中である。研究機関内に第三冊「修羅冊」まで翻刻を発表することが出来た。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.473, 2009-06-12

飛島建設と福井県雪対策・建設技術研究所、早稲田大学の浜田政則教授、福井工業高等専門学校の吉田雅穂准教授は共同で、地中に丸太を打設して地盤改良する「地中カーボンストック技術」の実物大実験を実施し、CO2を削減する効果があることを確かめた。 地中カーボンストック技術は、伐採した木を一定の間隔で地中に埋め、木の頭部を連結して覆土することで地盤を強化する。
著者
外村 佳伸
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.15, pp.35-41, 2000-02-21
参考文献数
18
被引用文献数
1

本稿では, 本格的に始まったディジタル映像時代において、今後期待の高まるインタラクティブあるいは双方向と言われる機能にていて述べる。すなわちインタラクティブ映像に関するインタラクティブ性の考え方、機能について考察するとともに、それを実現する技術について述べる。また、実際に開発が行われているインタラクティブ映像ツールの具体例を併せて紹介しながら、今後の方向性について示唆する。
著者
田代 隆義 吉田 誠史 深田 陽一 坂本 健 梶山 義夫 吉本 直人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.410, pp.7-12, 2012-01-19
被引用文献数
2

10G-EPONシステムのモバイルバックホール適用や幅広い新サービスの提供を目的に,周波数および時刻同期機能を実装した試作装置の性能評価結果を報告する.OLTは外部リファレンス信号(GPs受信装置の10MHz正弦波・1PPS・ToD等)を入力可能とし,周波数および時刻同期を行う.OLT-ONU間においては,SyncE(網同期クロック転送)による周波数同期と,802.1ASプロトコルに従う時刻情報転送および時刻補正により時刻同期を実現する方式を採用した.また,より高精度な同期機能実現を日的に,物理層で得られた回線抽出クロックを用いて時刻情報の補正を実行する構成を採用した.これらを実装した試作機を作成し,高精度な同期性能が得られたことを確認したので報告する.
著者
唐李陽冰書
巻号頁・発行日
1526
著者
大西 淳
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.379-380, 1992-09-28

要求定義において、日本語によるテキストだけでなく、図を併用することによって効率良く要求を仕様化できる。構造化分析技法のDFDやSADTなど仕様化のための図的表現やその支援ツールは数多く提案され開発されている。特にDFDの処理系は上流CASEツールとして各社から製品が出されている。DFDはデータの流れを名前つきの矢印で、機能を円で、ファイルを直線で、データの源泉と吸収を四角形で表し、記号の種類が少ないので覚えやすい、しかしながら、能大式の業務フロー図のように30以上の多種の記号を使う図に慣れた人にとってはDFDは単純化しすぎて使いにくく、記号の種類が少ないので名前や説明を詳細に文章などで記述しなければならない。また、これらの手法では用いられる図形の形状とその意味があらかじめ定まっており、要求定義者のイメージをそのまま図に表することは出来ない。本稿では、要求に現れる実体を任意の形状のアイコンで表現し、実体間の関連を矢印と動作を表すアイコンによって定め、それらをエディタ上で配置していくことによって、要求定義者のイメージを反映させながら要求を定義する手法を提案する。
著者
香山 充弘
出版者
第一法規
雑誌
月刊自治フォーラム (ISSN:09161767)
巻号頁・発行日
no.610, pp.92-94, 2010-07
著者
弘末 太郎 山本 和男 友田 大輔
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.287-290, 2007-09-20

EPM(Enterprise Project Management)展開の一つの方法として,自発的活動の場としてのPMコミュニティ活動があげられる.日本アイ・ビー・エムの開発製造部門においても,ボランティア(自発的参加)べースでこの活動を展開している.しかし,周囲からのPMコミュニティに寄せられる期待が大きい反面,成果をあげるための作業展開にあたって,人的資源の安定的確保が課題となっている.作業要員や時間の確保ばかりでなく,参加メンバーのモチべーションの維持もコミュニティ活動を進める上で重要な成功要因であると認識できる.これらをプロジェクト人的資源マネジメントの観点から捉え,ボランティア活動べースプロジェクトの課題点の整理及び対策を提言する.