著者
徐能庸著
出版者
商務印書館
巻号頁・発行日
1930
著者
田中 恵美子 玉木 里加子 細野 章子 田中 和徳
出版者
新潟大学教育学部地理学教室
雑誌
越後湯沢
巻号頁・発行日
pp.3-33, 1984-02

昭和58年度夏期実習(越後湯沢・最上川中流・胆沢扇状地)
著者
楊 海英
出版者
静岡大学人文学部
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.A113-A140, 2008-07-31
著者
友江 祥子
出版者
佛教大学大学院
雑誌
佛教大学大学院紀要. 社会学研究科篇 (ISSN:18834000)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.37-54, 2011-03-01 (Released:2011-05-11)

仮説を,大阪で派遣看護婦として働いていた20代女性の日記から検証する。すると見えてくることがある。それは女性の印象が「のんき」であるということだ。昭和16年当時は日中戦争のただ中であり,日本は完全な戦時下という状況であった。それにもかかわらず日記の中の日常は,現代の我々に伝えられる「戦争」というイメージからはほど遠い。不穏な社会情勢よりも女性にとって大切なことは,自分個人の将来,とりわけ婚約者との将来だった。このような点からも,女性の日常はまだ平穏であったと思われる。しかし戦時下であったことは事実であり,日記中には「戦争をすることへの躊躇」を感じさせない勇ましい文章が並ぶ。この女性は,こうしたアンビヴァレントな意識をもち,戦時下独特の不穏な空気のなか,平穏な生活を送っていたのである。 昭和16年 戦時下 日記 看護婦 日常生活
著者
志賀浩二著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2001
著者
工藤 玄恵 野口 鉄也
出版者
東邦大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1986

目的:腫瘍細胞内に発現するMyelcn basic protein(MBP)immunoreactive substanceの生物学的意義を臨床病理学的に解明する.材料と方法:免疫組織化学的検索には10〜20%ホルマリン固定, パラフィン包埋の外科材料や剖検材料から無作為に選出した各臓器原発の腫瘍組織を用いた. 免疫電顕用には術中凍結診断用組織の一部を電顕用固定後用いた. 反応方法はPAP法(前者), ABC法(後者)によった. 一次抗体はいずれも自家製MBP抗体を用いた.結果:陽性細胞は原発部位, 組織型, 分化度等に関係なく存在した. その数や分布は症例により, 又同一症状例でも部位により差があった. 染色性も多様で濃淡あり, 胞体全体が染まるものから一部に限局するもの, 顆粒状のものなどであった. 一方免疫電顕では, 腫瘍細胞内の遊離および付着リボゾームや小空胞内そして細胞表面に反応物を認めた. 核膜周囲腔や粗面小胞体腔, ミトコンドリア, ゴルジ装置等には反応物を見出し得なかった. 尚核内に反応物を有する細胞があった. 対照例は当然ながら陰性であった.考察:本研究においてMBPimmunoreactive substanceは腫瘍細胞に普遍的に存在する物質であり, 腫瘍細胞自らが産生していることを示す結果が得られた. 腫瘍細胞には自らを増殖させる, いわゆるtumor growth factorといえる物質の存在が考えられているが, いまだその物質の性状についての確証はない. ところで, 本研究に用いたMBPによく似た物質の生物学的活性の一つとして各種細胞に対して強いmitogenic activityを有していることが知られている. 我々が現在取扱っているMBPimmunoreactive substanceはその未知なる腫瘍増殖因子の一つではないかと考える.
著者
筑地 公成 本山 貢 大藤 博美 森田 哲也 角南 良幸 田中 守 進藤 宗洋
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.63-71, 1999-05-20
参考文献数
25
被引用文献数
5

本研究では, 中年労働者43名を対象として, 50%V^^.O_<2max>強度に相当する有酸素性トレーニングを主体とする「健康づくり教室」を2ヵ月間実施し, 生理的指標とQOLにどの様な影響を及ぼすのかについて検討することと, THPの一貫として実施した「健康づくり教室」の有用性を検討することを目的とした. その結果, 2ヵ月間トレーニングを継続できた者は36名(83.7%)で, 高い継続率であった. トレーニングを継続できた群(運動継続群: 36名)はトレーニング後に体重, BMI, %fat, fat (kg), W/H 比はいずれも有意に低下していた (W/H比: P<0.05, それ以外: P<0.01). また、V^^.O_<2max>は有意に増加していた (V^^.O_<2max> (l/min) : P<0.05, V^^.O_<2max>/wt : P<0.01). トレーニングを途中で中止した群(運動脱落群: 7名)はすべての項目において有意な変化を認めなかった. 運動継続群はDBP, TC, LDL-c/HDL-c比は有意に低下し, HDL-cは有意に増加していた (LDL-c/HDL-c : P<0.01, それ以外: P<0.05). また, 運動脱落群はFBSに有意な増加を認めた(P<0.05). 運動継統群では身体症状, 労働意欲及びQOL全体に有意な改善を認めた (身体症状: P<0.05, それ以外: P<0.01). また運動脱落群はいずれの項目においても有意な変化を認めなかった. 運動継続群について, QOLの初期値とトレーニング前後のそれぞれの変化量との関連性を検討した結果, 身体症状, 感情状態, 快適感, 性意欲, 社会的活動, 認識能力の6項目について有意な負の相関関係が認められた (いずれもP<0.01). V^^.O_<2max>/Wtの変化量と身体症状の変化量との間に, 正相関関係が認められた (r=0.36, P<0.05). 以下のことから, 本研究で実施した低強度の有酸素性トレーニングを主体とした「健康づくり教室」は, 全身持久力の向上, 降圧効果, 血清脂質を改善させたことのみならず, QOLの改善にも十分期待できることが明らかとなった. またHTPの一貫として実施された「健康づくり教室」は, 心身両面にわたる総合的な健康づくりに対し, 理論的, 実際的に支援する結果を得ることができた.
著者
カチョーンルンルアン パナート 木村 景一 BABU Suryadevara V. 鈴木 恵友
出版者
九州工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

ポリシング加工現象を解析するため,被ポリシング面(被加工領域)にエバネッセント光(近接場光)を発生させ,被加工領域に侵入するナノ微粒子の挙動観察を行なった.独自に開発したポリシング機に搭載できるポリシング現象可視化装置により,ポリシングの現象を再現し,SiO2基板で粒径15~100nm(4H-SiC基板では粒径50nmのシリカ)の粒子の挙動を動的に毎秒100フレームで観察することに成功した.
著者
桑名 義晴
出版者
桜美林大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

グローバル知識経済の時代を迎え、日系多国籍企業は新しい事業・技術・製品の源泉になる知識を世界中からいち早く感知・獲得し、それを組織内で共有・活用する経営を必要としている。そのような経営の展開には、日系多国籍企業はまた、世界の多くの企業、大学・研究機関、政府組織などと提携し、それらと相互学習する能力を身に付ける必要もある。この新しい研究課題について、先駆的な理論の研究と国内外での実態調査によって、日系多国籍企業の新たな成長や国際競争力の強化には、アジア新興市場での新規事業開発、新しい組織の構築、新しいタイプの人材育成が喫緊の課題になっていることを明らかにした。
著者
岩間 一雄 Lingas Andrzej 沖田 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.499, pp.49-55, 2005-12-15
参考文献数
17

木t-スパナーとは, グラフGの全域木でその伸長度がt以内(2つの頂点間の木上での距離がグラフ上での距離のt倍以内)であるものを言う. Gが木t-スパナーを持ち, 木t-1-スパナーを持たないとき, Gの伸長度がtであるという. 本稿ではグラフの伸長度を枝を追加して減少させる問題を議論する. 円グラフやグリッドグラフ等の特殊なグラフに対して最適な枝の追加アルゴリズムを与える. 一般のグラフに対しては問題は困難になるが, それでも, O(n/s')本の枝を追加して伸長度をs'にするアルゴリズムを与える.
著者
川原 洋人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-コンピュータ (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.78, no.7, pp.573-587, 1995-07-25
被引用文献数
2

コンピュータネットワークのルーティング方式の研究においては適応型ルーティングに比べ,固定ルーティング方式の研究は少ないが,実際のネットワークではその方法の簡易性から,固定ルーティングを用いているものが少なくない.固定ルーティングは,ノードやリンクの障害により,ルートが不通となったとき,他のルートに切り換える方法に問題がある.すなわち,多くの場合,固定ルーティングにおいては,パケットを送出するリンク(出方路と呼ぶ)が障害であることを検出したノードが,あらかじめ定められた優先順に従って,予備の出方路に切り換えることにより,ルートの切換えを行うが,ピンポン現象や,ループ現象などの誤ルーティングを起こすことがあり,完全ではない.本論文では,この問題を解決するために,ノード同士が情報を交換し,そのような現象の起こらないルート切換えを実現する分散アルゴリズムを与える.次に,障害が回復したときに,元のルートへ復元するアルゴリズムを与える.最後に,それらのアルゴリズムに基づく一連の操作が,複数同時に進行しても,誤ルーティングが起こらないことの証明を与える.
著者
吉川 隆章 植田 百合人 大村 哲司 小泉 宗久 飯田 仁 宮崎 潔 高倉 義典 千 泰規 野々村 昭孝
雑誌
骨折 (ISSN:02872285)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.1-5, 2005-05-01
参考文献数
10
被引用文献数
1
著者
山口 隆英
出版者
兵庫県立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

日本企業が海外進出する市場として新興国が重要になっている。新興国は、これまで生産拠点であったが、市場ではなかった。新興国の経済成長に合わせて、新興国の市場としての重要性が高まってきた。新興国を市場として利益を上げることが課題となっている。その課題に対して、日本企業にはどのような組織能力が必要とされるかを検討することが本稿の課題である。この課題のキーポイントは、従業員の長期的な雇用を実現することによって、現地でつくり販売するというビジネスモデルを構築することであった。長期雇用にむけて、将来のキャリアパスの明確化が必要であった。この点については、今回の研究では十分に議論されず、今後の課題である。
著者
日景 盛 熱田 充 佐藤 温重
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.8, no.5, pp.642-647, 1989-09-25
被引用文献数
1

鶏胚大腿骨の器官培養を応用して接着性レジンの細胞への影響を明らかにすると共に, 生体材料の安全性評価における器官培養法の有用性について検討した.スーパーボンドC&BとパナビアEXを直径0.35mm, 長さ2mmに整形して試料とした.試料を鶏胚大腿骨の骨端部に挿入し, 37℃7日間回転培養後, 相対成長率と相対湿/乾燥重量比(W/D), 組織像を調べた.その結果, 相対成長率に関してはスーパーボンドC&BもパナピアEXも影響はなかった.しかしW/DにおいてパナビアEXは対照より大きな値を示し, 組織所見では隣接する組織に幼弱な軟骨細胞の存在と軟骨基質形成不全を認めた.これらの結果から, パナビアEXは軽度の組織障害性を有していることが示唆された.
著者
近藤 宏
出版者
立命館大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

2012年度は、博士論文提出を目標に研究活動を進めた。博士論文の構成を踏まえ、学会発表、論文執筆ではそれぞれ異なる主題を取りあげた。またそれらの報告/論文は、これまでにおこなってきた現地調査に基づく研究成果でもある。申請者の成果は、大きく分けて二つの議論に分類できる。ひとつは、現地特有の植物・動物と人間の関係性の在り方に関する民族誌学的な考察である。こうした議論については、南米低地先住民に関する人類学という学問領域における近年の国際的な議論(主に英語、フランス語で書かれたもの)を参照しながら考察、記述を進めた。もうひとつは、をはじめとする中南米先住民の同時代的な状況に関する、開発学や政治学の領域における議論と現地の状況を結ぶ記述・考察である。先の民族詩学的な考察は、現地に特有の視点と関係性の記述するためのものだが、こちらは現地に特有な生活様式に由来しない様々な観念や実践を導入する枠組みと現地の生活との関係に焦点を当てるための議論である。こちらについてはスペイン語圏における政治学の議論等も参照する必要があった。人類学という領域に限定されず、異なる学問領域における、国際的な議論を参照しながら研究を進めた。これらの内容は、学会報告や論文の形式で発表した。