著者
加藤 滋紀
出版者
目白大学
雑誌
目白大学総合科学研究 (ISSN:1349709X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.11-21, 2005

視聴率については、テレビを"元気にする源"として肯定的にとらえる意見と、テレビを"悪くする元凶"と否定的にとらえる考え方が従来からあった。2003年秋の日本テレビの視聴率不正操作事件の発覚がきっかけとなって、多くの識者・関係者が視聴率について言及し、放送界の第三者機関「放送倫理・番組向上機構」が「視聴率」と併用すべき「視聴質」の検討を放送界に促すなど、視聴率をめぐる議論がにわかに活発になった。そうした声に応えるように、日本民間放送連盟と日本テレビは、それぞれ有識者らによる研究会を設置したが、どちらも視聴率に替わる新しい番組評価基準を打ち出すには至らなかった。しかし、最近、放送局の中には視聴者と結んで独自の番組評価を始めたところもあり注目される。本稿では、最近の視聴率をめぐる動きや意見を整理するとともに、歴史的視点からも検証し、視聴率問題を通して放送倫理の高揚と放送局のあり方について考察した。
著者
萩原 稔
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.72-127, 2001-09-30

研究ノート
著者
松森 篤史 米田 諭 小林 洋三 竹田 幸祐 安藤 稔 山根 佳子 西村 公男 小嶌 秀之 福井 博
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.102, no.9, pp.1207-1211, 2005-09-05

症例は30歳男性.黄疸と肝機能障害にて入院.入院7日目にプロトロンビン活性は30%と低下し急性肝炎重症型と診断した.直ちに血漿交換とグルカゴン-インスリン療法を施行し救命し得た.ウイルスマーカーはすべて陰性で,薬物服用歴とリンパ球幼弱化試験陽性であることよりホスホマイシンが原因と診断した.ホスホマイシンが原因となった急性肝炎重症型は本症例が最初の報告例である.<br>
著者
及川 武史 野本 靖史 木下 孔明 平田 剛史
出版者
特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.654-660, 2008-05-15
被引用文献数
3

緊張性気胸により完全気道閉塞となった気管支腫瘍を経験したので報告する.症例は30歳男性.以前より喘息を指摘されていたが咳嗽が悪化したため近医受診.胸部レントゲン写真上に異常陰影を指摘されたため,当センター呼吸器内科に紹介され入院となった.入院後の気管支鏡にてポリープ状巨大気管支腫瘍が左上区支末梢より発生し気管へ突出していることを確認し,生検を行いfibroepithelial polypと診断した.初回治療では気管に突出している部分の腫瘍のみを気管支鏡にてスネアリングおよびレーサー焼灼した.その後,追加治療を計画していたが,突然の呼吸停止を認めた.気管内挿管施行後の気管支鏡では腫瘍が気管を閉塞しており,胸部X線写真では左緊張性気胸となっていた.呼吸器外科に転科後,左上葉切除術を施行し気管支腫瘍を摘出した.現在まで約2年の経過観察を行っているが無再発生存中である.
著者
阿部 智和
出版者
北海道大学大学院経済学研究科
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.75-86, 2013-01-17

本論文の目的は, 組織メンバー間の物理的な距離によるコミュニケーション・パターンへの影響に注目することにある。すなわち, Allen(1977)や阿部(2008)などの先行研究の追試を行なうことを目的としている。本論文を通じて得られる結論は, (1)Allen(1977)やConrath(1973)などの既存研究が明らかにしている通り, 組織メンバー間の物理的な距離が隔たるほど, 対面コミュニケーションの発生回数が急激に減少すること, (2)電話は距離を隔てた者とのコミュニケーション手段となりうるのに対し, 電子メールは距離とは無関係に利用されていること, の2点である。
著者
津吹 卓
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.223-228, 2003-09-30

Five satyrine species were found around tree-sap sources of Quercus acutissima at Hino City in the suburbs of Tokyo in July and August 2002. In all species beak marked individuals were observed. The ratio of beak marked individuals to all captured ones were 40% and 13% in Lethe sicelis and L. diana, respectively in 4 days of July. This meant that a considerable number of beak marked Lethe butterflies were found in the field.
著者
持田 桂介 耒代 誠仁 朱 碧蘭 小沼 元輝 中川 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.741, pp.43-48, 2005-03-10

本稿では, 数式の混在を許容したオンライン手書き文字列認識手法を提案する.文字列認識や数式認識は, それぞれが認識対象とするパターンだけしか入力されないことを前提としている.しかし, 手書きパターン認識の分野では, これらが混在して入力される場合を想定しなければならない.本手法では, すべての数式を一つの文字として日本語文脈構造に取り入れることで, 従来の文字列認識手法に基づいた処理を可能とした.このとき, 元々文字列認識手法に基づいているため, 数式が混在しない文字列に対しても問題なく処理可能である.また, 一文字でも文字列として扱うという考えを拡張し, 数式だけの入力に対しても「数式」という一文字で構成される文字列として扱うことが可能である.
著者
米山 邦夫 藤谷 徳之助
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
Journal of the Meteorological Society of Japan. Ser. II (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.291-304, 1995-06-15
被引用文献数
4

東経156度の赤道上におけるR/V「なつしま」停船観測によるラジオゾンデの観測結果を中心にして、TOGA-COARE集中観測期間中の、1993年2月5日〜14日の「なつしま」上空大気の特徴を調べた。2月6日から9日にかけて高度2〜4km付近に強い乾燥した西風域が存在し、時間と共にその領域が降下し、2月10日に高度2km付近でその存在が不明瞭になる様子が認められた。2月6日から9日の間は活発な対流活動は認められなかったが、2月10日には「なつしま」上空では深い対流が発達した。観測期間の前半には、高度800hPa付近に温度逆転層が形成され、その上空の乾燥した空気塊が対流活動を抑制していた。この空気塊は北東貿易風を起源として赤道域に侵入していることが示された。また、乾燥域の降下の原因として、乾燥域による対流活動の抑制の他に、乾燥域の周囲に存在した活発な対流雲群から生じる沈降流と関係していたことが示された。さらに、対流の発生した2月10日には下層の風向が北西風から西風に変化している様子が示された。この2月10日を境にして下層で見られた風向の変化は対流活動の変動と関係しており、上述の乾燥域の振る舞いとそれに関連する対流活動の変動が赤道太平洋上における数日スケールの大規模な大気変動と深く関係していることが示唆された。
著者
H Diamond
出版者
CODATA
雑誌
Data Science Journal (ISSN:16831470)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.WDS13-WDS16, 2013 (Released:2013-02-10)
参考文献数
1
被引用文献数
2

The Global Observing Systems Information Center (GOSIC), which was initiated in 1997 at the request of the Global Climate Observing System (GCOS) Steering Committee, responds to a need identified by the global climate observing community for easier and more effective access to observational climate data and information. GOSIC manages an online portal providing an entry point for users of climate-related global observing systems data and information systems and also helps serve the needs of the World Data Center for Meteorology, Asheville. The GOSIC continues to evolve and expand its responsibilities, and this paper is an update to a similar paper (Diamond & Lief, 2009) that was presented at the 1st ICSU World Data System Conference in Kyoto, Japan in September 2011. Since 2009, there have been considerable updates made to the GOSIC portal that will be discussed in the paper.
著者
佐々木 正昭
出版者
関西学院大学
雑誌
人文論究 (ISSN:02866773)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.52-70, 2007-05