著者
斉藤 秀雄 田中 穆 林 実 鴨先 実 渡辺 忠彦 田中 孝男
出版者
社団法人日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.13, no.132, pp.711-716, 1964-09-15
被引用文献数
1

Studies were carried out on the improvement of radiographic relative fault sensitivity, and attempts were made to find out a suitable penetrameter in order to establish a technique on the radiographic inspection by X-rays for solid composite propellants up to 400 mm in diameter. The solid rocket propellants have small absorption coefficient for X-rays, so it is necessary to use lower energy X-rays in comparison with the thickness of the metals and to perform the testing in as low W-ray voltage as possible. The relative fault sensitivity thus obtained is 0.5 to 1.0 percent for the solid composite propellants of 400 mm in diameter. It has been found that the hole type penetrameter is the most suitable for the solid composite propellants among various sorts.
著者
鈴木 邦昭 Caballero Juan Alvarez Fredi FACCIOLI Maria GORETI Maria HERRERO Miguel PETRUCCELLI Miguel
出版者
The Japan Society of Veterinary Epidemiology
雑誌
獣医疫学雑誌 (ISSN:13432583)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.46-52, 2009

パラグアイ国における伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス対策に係るワクチン投与プログラムは,海外のワクチン製造業者により提供されたものをそのまま使用するのが一般的である。しかしながら,こうした投与プログラムは当該国における生産現場の実情ないし雛集団における母鶏由来の移行抗体保有状況に必ずしも即していない。本研究では,パラグアイ国のブロイラー鶏群に対する伝染性ファブリキウス嚢病ワクチンの至適投与時期を推定するために,当該移行抗体価の線形混合モデルへの適合を試みること,及び複数置かれた研究対象群ごとのワクチン至適投与時期の相違を比較検討することを目的とした。当該移行抗体価は,全14群,20羽ずつの雛を対象とし,それぞれ1,8,15及び30日齢時に採取した血清を用いて,ELISA法により測定した。移行抗体価の対数値を目的変数とする線形混合モデルの適合には,マルコフ連鎖モンテカルロ法を利用した確率論的推定を行った。これにより,参照群に対するワクチン至適投与時期及び他の群との当該時期(日数)の相違がそれぞれ推定された。孵化時における移行抗体価の対数値は平均12.35(95%ベイズ信用区間 : 12.16-12.53),移行抗体価の対数値についての半減期は3.7日(95%ベイズ信用区間 : 3.5-3.9)であった。調査地域で採用されている,ワクチンメーカーが推奨する抗体価125のワクチン至適投与日(8日令)よりも,本研究による推定至適投与日の方が最短でも約7日遅く,8日令での投与では残存する移行抗体によりワクチンが中和されてしまい十分な予防効果が得られない可能性が示唆された。本研究の結果は,研究対象地域における既存の伝染性ファブリキウス嚢病ワクチン投与プログラムの改善に資すると考えられる一方,各群間の当該時期の相違(最大でおよそ9日間の開き)を考慮すると,可能な限り雛の導入に際し移行抗体価を測定し,その都度ワクチン至適投与時期を推定することがより望ましいと考えられた。
著者
斉藤 宏二 駒野 博司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.95, no.333, pp.7-12, 1995-10-20

表面実装技術に使用する厚膜ポジ型フォトレジストのノボラック樹脂の分子量による耐めっき性の向上と、現像方法によるプロフィルの改良を検討した。ノボラック樹脂の分子量を高くすることによって、従来、60℃の、めっき温度でレジストに発生したクラックが、70℃でも発生することなく、レジストのパタ-ン通りのめっきが可能となった。パドル現像において、現像途中で現像液を繰り返し数回取り替えることにより、所定の時間より現像時間を30%短縮でき、さらに、垂直な側壁を持ったレジストプロフイルを得ることができた。これらを改良することによって、厚さ20μmで20μm角のAuバンプの形成が可能になり、さらにそのめっき時間を半分にすることができた。
著者
西野 重雄
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.p596-600, 1987-05
著者
Ohtaka Akifumi Hartoto Dede Irving Usman Rustam
出版者
信州大学理学部
雑誌
信州大学理学部付属諏訪臨湖実験所報告 (ISSN:09163255)
巻号頁・発行日
no.12, pp.29-38, 2000-03
被引用文献数
3

On the basis of new material, 18 species of freshwater oligochaetes are reported from West Sumatra and Central Kalimantan, Indonesia. Among them, 13 naidid species (Chaetogaster diastrophus, C. diaphanus, Allonais pectinata, Dero (Dew) digitata, D. (D.) indica, D. (D.) dorsalis, D. (Aulophorus) flabelliger, D. (A) indicus, Branchiodrilus hortensis, Pristina aequiseta, P. synclites, P. biserrata, and Stylaria lacustris) are newly recorded from Indonesia. The Indonesian freshwater oligochaete fauna appears to be characterized by a high diversity in the family Naiaidae, whereas it is poor in the Tubificidae.
著者
畑中 佳子
出版者
仁愛大学
雑誌
仁愛大学研究紀要 (ISSN:13477765)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.73-78, 2004-03-31

文字表記モニタリングにおいて学習-テスト間の文字表記一致の効果がみられた畑中・藤田 (2002) と同様の材料・学習手続きのもとで, 一般的な潜在記憶課題である単語完成を用いて, 文字の表記形態一致の効果に熟知性が関与しているのかどうかを検討した. その結果, 学習-テスト間の文字表記の一致・不一致によってプライミング得点に差はなく, 文字表記一致の効果は認められなかった. 熟知性のより敏感な測度であるはずの単語完成課題においてさえ文字表記一致の効果がなかったことから, 文字表記モニタリングにおいて文字表記一致の効果がもたらされたのは, 熟知性ではなく, 意味的・概念的な処理過程によると考えられる.

1 0 0 0 結晶構造

著者
工藤 康弘 大里 齊 西 文人
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
岩石鉱物科学 (ISSN:1345630X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.138-141, 2003-05-30

A session for structural sciences in mineralogy has been organized as the micro-symposia in the 50<sup>th</sup> anniversary meeting of the Mineralogical Society of Japan, October 2-3, 2002, Osaka, Japan. Three invited and 19 contributed papers were presented in the three oral and one poster sessions. Three topics were presented in the invited talks: I. New structural concepts in mineralogy, II. Design of materials based on the correlation between crystal structure and properties, and III. Crystal structure of (Sr<sub><i>x</i></sub>,Ca<sub>1−<i>x</i></sub>)<sub>2</sub>SiO<sub>4</sub> (x=0∼1).
著者
小泉 幸道 並木 和子 川合 三恵子 西堀 すき江 並木 満夫
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.9-17, 2007-01-15
被引用文献数
2 2

各種ゴマ種子および脱脂粉末に,各種微生物を培養したものについて,抗血栓効果を調べるため,試料の50%エタノール抽出物について,ヒト血液を用いた血流改善,血小板凝集抑制,活性酸素消去の各試験を行った.<BR>(1)中米産ゴマ脱脂ゴマ粉末(セサミフラワー)は殆ど効果を示さないが,これに<I>Asp. niger</I>(NRIC 1222株)を7日間以上培養したものは,いずれの試験においても強い効果を示した.<I>Asp. awamori</I>と<I>Asp. oryzae</I>の場合は弱い効果がみられたが,<I>B. natto</I>では殆ど効果がみられなかった.<BR>(2)各試料の抽出物のリグナン含量の変化を調べた結果,このセサミフラワーには,セサミン,セサモリンは含有されているが,遊離セサミノールは全くない.<I>Asp. niger</I>を培養した場合,セサミン,セサモリンは殆ど変化しないが,著量の遊離セサミノールが生成し,<I>Asp. awamori, Asp. oryzae</I>の場合にもセサミノールは生成するが,比較的少なかった.<BR>(3)原料のフラワーを完全脱脂した試料に,<I>Asp. niger</I>培養,および加水分解酵素処理したものは,いずれの場合にも強い血液機能改善効果がみられ,セサミノールが著量に存在していた.またその脱脂フラワーを70%アルコールで抽出し,配糖体を除去後に<I>Asp. niger</I>を培養した物では,改善効果はみられなかった.<BR>(4)タイ産黒ゴマ,パラグアイ産白ゴマ,高リグナンゴマのいずれの試料において,血流改善効果は種子において僅かにみられただけであったが,<I>Asp. niger</I>の培養で増大した.発芽による影響はあまり見られなかった.血小板凝集抑制効果は種子でみられ,培養,発芽処理により効果はあまり変わらなかった.これらゴマ種子の場合,セサミン,セサモリンは高濃度に存在するが,セサミノールは遊離のものはなく,配糖体も殆どないと推定された.ただ発芽後微生物培養したものに少量の生成がみられた.<BR>(5)<I>Asp. niger</I>または複数の酵素作用により発現する血流改善効果などの抗血栓機能には,それらの処理により,配糖体から生成したセサミノールが主に関与することを強く示唆するものである.<BR>(6)標品のセサミン,セサミノール,セサモールについて同様な血液試験をした結果,セサミノールにはいずれも有効で,とくに血流改善効果では非常に強い効果がみられた.セサミンは血小板凝集阻害のみに効果が見られ,セサモールには,いずれも弱い効果がみられるだけであった.<BR>(7)<I>Asp. niger</I>培養で著量(3~5%)に生成するクエン酸は,このような高濃度においては,培養抽出物の血栓予防効果に多少寄与しているものと思われた.<BR>(8)本研究により,セサミノール配糖体を多く含むゴマ試料に,その配糖体を有効に遊離セサミノールにする作用を持つ微生物の培養は,酵素作用を用いて加工することにより,強い抗血栓効果を持つ新しい機能性食品素材を作成する可能性が示された.
著者
柴田洋子
雑誌
社会精神医学
巻号頁・発行日
vol.14, pp.311-319, 1991
被引用文献数
1
著者
岩附 研子 堀本 泰介
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

インフルエンザウイルスの核外輸送に関わるNS2蛋白質のN末側に、蛍光標識蛋白質(Venus)を組み込み、蛍光標識組換えウイルスの作製を行った。このウイルスを培養細胞(Madin-Darby Canine Kidney細胞)に感染させ、共焦点顕微鏡を用いてタイムラップス解析を行ったところ、NS2蛋白質が一度核内に集積した後、一気に核外に放出される映像をリアルタイムでとらえることに成功した。本研究で得られた蛍光標識組換えインフルエンザウイルスは、NS2蛋白質の細胞内輸送を解明する有効なツールとなることが期待できる。
著者
塩田 邦郎 高橋 英司 遠矢 幸伸 明石 博臣 高橋 英司 前田 健 宮沢 孝幸 塩田 邦郎 堀本 泰介
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

ネコ免疫不全ウイルス(FIV)は、後天性免疫不全症候群(エイズ)様症状のネコから分離され、ヒト免疫不全ウイルスと同じくレトロウイルス科レンチウイルス属に分類される。本研究はFIV感染防御上大きな役割を担っていると考えられるCD8陽性細胞およびNK細胞を中心に、そのphenotypeと抗FIV活性を解析することを目的としている。当該研究期間において以下の項目について研究を行い、新たな知見を得た。1.NK細胞マーカーの解析:ネコFcγRIII-Aの膜貫通型分子のクローニングとネコCD56抗原のバキュロウイルス組換え発現に成功した。CD56についてはモノクローナル抗体(MAb)も作製した。2.CD8α+β-or low細胞群の解析:ネコCD3εを組換え発現させた蛋白を抗原としてMAbを作製し、FIV増殖抑制活性を有するCD8α+β-or low細胞群のフローサイト解析に用いた。その結果、当該細胞群はT細胞系であると考えられた。3.ネコCD2の性状解析:免疫応答において重要なT細胞表面抗原CD2のネコホモローグをクローン化してその塩基配列を決定した。解析したcDNAには1008塩基対の翻訳可能領域が含まれており、336アミノ酸をコードし、その配列は他の動物と46〜57%の相同性を有していた。さらに、抗ネコCD2MAbを作製したところ、得られた抗体はネコCD2のEロゼット形成を阻止し、フローサイトメトリーによるネコ末梢血中のCD2陽性細胞の検出に有用であることが示された。4.ネコCD11aの抗体作製:CD2と同様、免疫応答に重要な接着分子CD11aのネコホモローグのcDNAをバキュロウイルスにより組換え発現させ、抗ネコCD11aMAbを作製した。T細胞の活性化に伴うCD11aの発現量増加が認められ、ネコ末梢血中の活性化T細胞の解析に有用であった。
著者
津田 一郎 ケルナー エドガー 清水 博
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.664-666, 1988-07-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
辻野 広司 ケルナー エドガー 桝谷 知彦
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.440-447, 1997-05-01
被引用文献数
6

We propose a multi-agent system for hypothetical reasoning based on a large-scale computational theory on essential characteristics of neocortical processing. For a problem-solving on a real world environment, we require both a large-scale computational theory and a robust local computational theory. As a large-scale computational theory, we develop a hypothetical reasoning system by introducing a knowledge-based control on agents and a local commu-nication among agents. These agents communicate each other to reach a globally consistent solution while they locally perform hypothesis generation, representation and evaluation based on a memory-based reasoning as a robust local computational theory. This memory-based reasoning is defined by a principal component analysis, and applies both a deductive reasoning and an inductive reasoning with a least amount of memory that are requisites for hypothetical reasoning. By its multiple representation of same-type knowledge, and its intrinsic local control for decision-state-dependent recall of that knowledge, the proposed agents also serve as symbolic representations of the signal description of a respective feature. Since vision is a typical case for problem-solving by hypothetical reasoning, the proposed general architecture has been used to implement a model on face recognition to verify its performance.
著者
大野 脇弥 田中 明
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.37-41, 1966-05-30

1963年6月30日から10月18日の間に5回にわたり,放牧牛と行動を共にして,牛群の動線および牧区内の地形別による草地利用回数について調査した。また1960年から1963年までに茶臼山放牧場において,放牧育成した496頭の乳用育成牛にみられた放牧牛の一般習性について調査した結果は次のとおりである。(1)放牧牛の動線から牛の移動についてみると,その移動には一定のきまった方向はなく,牧区内のすべての所を2回以上通っている。しかも放牧牛はおおむね各季節とも午後に飲水のため谷間におりているのが観察された。また牛は各牧区ともほぼ同じ場所で就寝するようである。(2)草地の使用回数は,牧区の使用日数が多くなるにつれて増加する傾向がみられ,その要因に草生が関係していることが考えられた。(3)放牧牛の一般習性として,月齢別に編成した放牧牛群は,放牧日数の経過とともに自治統率的集団を構成することが観察された。その他,牛の脱柵の原因に,悪癖,災害の発生,飲水,草生状況,牧柵の破損,他からの影響などが見うけられたが,いずれの場合でも脱柵牛に強い帰群性があること,採食および横臥休息中の群は移動し難く,その反対に佇立休息中のものは捕獲ならびに移動し易いこと,群をなした牛は,群からはなれた牛が群をさがすときや,水のほしい時をのぞき,あまりなかないなどが観察された。