著者
田川 晃一
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.535, pp.66-71, 2009-06-01

携帯電話などが備える非接触通信規格である国際規格「NFC」を解説する。NFCは,国内で普及している「FeliCa」など既存の複数の非接触ICカードの規格を包含する。携帯電話だけでなく,パソコンや家電などへの搭載も視野に入れ,機器間のデータ交換やユーザー認証などの用途を想定する。
出版者
ほんの森出版
雑誌
月刊学校教育相談
巻号頁・発行日
vol.23, no.7, pp.4-19, 2009-06
著者
新巻 洋一 服部 哲 五百蔵 重典 田中 博 速水 治夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.3, pp.133-138, 2009-01-15
被引用文献数
1

前年までの研究では, GPS 機能付きの携帯電話を用いて取得した位置情報をデータベースに格納し, Web を介して移動履歴として地図情報とともにパソコン上に表示するシステムを実現した.しかし,その場所に関する情報やその場所での行動などを記録として残すことができなかった.本研究では,その場所で取得した情報をグループ間で共有することを目的に GPS 携帯電話の測位機能や撮影機能などを利用し,その場所で撮影した写真やメモなどのテキスト情報を位置情報とともに一括して送信することを提案する.そして,場所に付随する情報の収集とそれらの共有を可能とするシステムのアーキテクチャを検討するとともに実利用に供することが可能なシステムとして構築し,基本動作を確認した結果を述べる.We have developed the display system of moving log obtained by GPS embedded cell phones with GoogleMaps. It seems to be desirable that the picture data and text information describing the place information are added to the location information. The system which gathers location information including picture data and text information is investigated in this study. The requirements for the information system linking places are considered at first. The system configuration and sequences are clarified to satisfy the requirements and the system is constructed with Web, Mail, SQL servers. The system function and its usefulness are verified by the basic system experiment.
著者
野原 光夫 遠藤洋介 堀松 哲夫 難波 秀彰 間瀬 公太 小花 貞夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.64-69, 2009-01-15
被引用文献数
1

近年発展が著しいユビキタス・ネットワーク社会において,自動車がネットワークにつながることによって,人と自動車と道路に関連する情報が融合する新たな潮流が生じている.このような流れの技術は,ユビキタスITS(Intelligent Transport Systems)と呼ばれている.ユビキタスITSでは,交差点での出会い頭の衝突回避から交通情報の配信まで多様なニーズがあり,それぞれに異なった運用要求を持っている.これらの要求に対して,同様に多様化が進んでいる無線メディアを効果的に選択,あるいは,組み合わせて利用することにより,それぞれの要求に応えていくことが期待されている.本稿では,具体的な研究開発事例を通じて,ユビキタスITSについての現在の状況,および,今後の展望について紹介する.
著者
小林 真輔 越塚 登 坂村 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.7, pp.595-603, 2008-07-01
被引用文献数
6

ユビキタスネットワークを実現するためのキーデバイスの一つにアクティブRFIDがある.本研究では,アクティブRFIDの基盤技術確立を目指し研究開発を行ってきた.ハードウェア,通信プロトコル,ミドルウェア,並びに,アクティブRFIDを管理するサーバ側のソフトウェアまでのトータルシステムを提案し実現している.アクティブRFIDの課題である,低消費電力,高多重通信を実現するためのブレークスルーとしてUWB(Ultra Wide Band)無線通信LSIを開発しそのLSIを搭載した世界最小1cm角のアクティブRFIDを実現した.また,アクティブ型,パッシブ型を含むRFIDや,バーコードなどの個別の識別子をそれぞれのものに割り当てて管理し情報提供するための上位のディレクトリサービスの開発を行った.更に,本研究の実証実験の例として,青果物の物流現場におけるアクティブRFIDタグの活用,高精度測位を実現したUWBアクティブタグを用いた倉庫管理システムについて述べ,場所情報を提供するためのタグの例として,実際の商業施設におけるシステムについて述べる.
著者
小宮 常康 湯淺 太一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.2382-2391, 1994-11-15
被引用文献数
2

継続とはある時点以降の残りの計算を表したものである。Lispの一方言であるSchemeでは、継続を生成する関数が用意されており、継続をデータとして扱うことができる。これによって、非局所的脱出やコルーチンなどの様々な制御構造を実現することができる。一方、Scheme言語を並列化するためによく使用されるfuture構文は、プロセスの生成とそれらの間の同期を取るメカニズムを提供する。しかし、future構文に墓づく従来の並列Schemeの継続機能では、並列プログラムを記述するのに不十分であった。そこで本論文では、future構文に基づく並列環境に適合するように、Schemeの継続機能を拡張することを提案する。
著者
角田 忠信 瀬崎 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.457, pp.423-428, 2009-02-24

アドホックネットワーク上でLBSを提供するシステムを構築するためには,ネットワーク中に存在する位置依存データを適切に発見・共有する手法を考案する必要がある.データの更新頻度が高い場合は,位置依存データの配信源(移動端末)付近にデータを局所的に配置する手法が有効であると考えられるが,ユーザのクエリをマッチするデータが存在する配信領域まで適切に転送させる必要がある.本稿で提案する手法では,R-Treeの階層構造とデータの構造を利用してルーティングテーブルを作成・配置し,GPSRを利用してテーブルに記述された目的領域までクエリを適切に転送させることにより,ユーザの要求する地点に近いデータを発見することを可能にする.ネットワークシミュレータで評価したところ,既存手法と比較して本手法は,わずかなメモリ消費,トラフィック負荷のオーバーヘッドで効率的にクエリにマッチするデータを発見することが可能になることを確認した.
著者
谷本 慧 石原 進
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.458, pp.73-78, 2009-02-24
被引用文献数
2

筆者らは,近接する車両に搭載されたNetwork Mobility (NEMO)のMobile Router (MR)間で一時的なネットワーク(Alliance)を構築し,Alliance内の各MRが持つインターネットへのリンクを同時に利用して通信速度および接続の安定性の向上を実現するNEMO SHAKE (SHAring multipath procedure for a cluster networK Environment)を提案している.さらに,筆者らは実環境においてNEMO SHAKEを利用する際に安定したリンクを維持し,高いスループットを実現することを目的とした動的Alliance管理機構を提案している.この機構では,各MRの位置情報,Allianceを構成するMR間の通信状況を考慮して,Allianceの構築,解消を行う.本論文では,NEMO SHAKEの実車両実験による性能評価の結果を示す.2台の車両を走行させた実験により,車間距離の変化に伴い単一経路と複数経路の通信の移行が行われていることを確認した.