著者
埴原 和郎
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.11-33, 1996-03-31

奥州藤原家四代の遺体(ミイラ)については、一九五〇(昭和二五)年の調査に参加された長谷部言人、鈴木尚、古畑種基氏らによる詳細な報告があるものの、現在もなお疑問のまま残されている問題が多い。

31 0 0 0 OA 三才圖會 106卷

著者
(明) 王圻 纂集
巻号頁・発行日
vol.[26], 1609

31 0 0 0 OA 西洋雜誌

著者
開物社
出版者
開物社
巻号頁・発行日
1867

日本最初の定期刊行雑誌とされる。こより綴じの小冊子で、オランダの学術雑誌からの翻訳を主とする。開成所教授であった洋学者柳河春三(1832-1870)が刊行、編集には神田孝平ら開成所の洋学者が参加した。巻末に「此雑誌出板の意ハ、西洋諸国月々出板マガセイン(新聞紙の類)の如く、広く天下の奇説を集めて・・」と、発行者和泉屋半兵衛の名で刊行の趣旨を記す。当初は月刊だったが巻5で一時中絶、柳河の死により、明治2年(1869)、巻6で終わった。布川文庫。(電子展示会「江戸時代の日蘭交流」より)
著者
高木 彰彦
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.26-40, 1986-02-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
103
被引用文献数
3
著者
対馬 銀河 吉川 徹 讃岐 亮
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.23, no.54, pp.667-670, 2017 (Released:2017-06-20)
参考文献数
12
被引用文献数
4

The purpose of this report is to develop a method to analyze the relationship between the centers of cities and the commercial districts near the main stations. The classification using the proposed indexes revealed that the centers of the 66 local cities in Japan have been declining compared with the commercial districts near the stations. Multiple regression analysis showed, that the centers of the cities are likely to decline, if the populations are small, the distances to the main stations are large, the numbers of railway passengers are large, and the prefectural and city halls are far from the centers.
著者
永美 大志
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.683-692, 2014 (Released:2015-03-10)
参考文献数
31

近年, 遺伝子に関する検査技術の発達は目を見張るものがあり, 農薬の人体への慢性影響についても, 化学物質の代謝と細胞膜の通過を司る遺伝子の多型性との関係を研究した報告が増加している。このあたりを中心に文献的考察を行なった。 発癌に関する研究では, 様々な農薬曝露指標と遺伝子多型との間に交互作用を認めていた。胆嚢癌, 前立腺癌, 腎癌, 乳癌, 膀胱癌, 小児白血病, 小児脳腫瘍などの多様な発癌が対象となっていた。農薬曝露指標としては, 血清DDTレベル, マラチオン, DDVPなどの農業使用, 職業歴, 小児期の殺虫剤曝露, 出生前殺虫剤曝露などについて関係が認められていた。遺伝子多型としては, シトクロムP450, グルタチオン-S-転移酵素, P糖タンパク質, フラビン含有モノオキシゲナーゼ, キノンオキシドレダクターゼなどについて関係が認められていた。 パーキンソン病についても, 農薬曝露と, パラオキソナーゼ, ドーパミントランスポーター多型との交互作用を認める報告があった。 出生障害と小児発達についても, ①有機塩素農薬曝露とシトクロムP450の多型と早産, ②有機リン曝露とパラオキソナーゼ多型と出生頭囲の低下または小児発達の遅延, など関係を認める報告があった。 化学物質過敏症についても, いくつかの遺伝子多型との関係を認める報告があった。農薬曝露との交互作用を含めて, 疫学的に検討が進められることが望まれる。
著者
澤山 郁夫 三宅 幹子
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
pp.27.1.5, (Released:2018-04-05)
参考文献数
23

本研究の目的は,大学生を対象とした質問紙調査を行い,独り言的ツイート頻度と社会的発話傾向および私的発話傾向の関連から,大学生の独り言的ツイートがそのどちらの性質をより強くもつものであるのか検討することであった。結果,2012年12月に得たサンプルでは,独り言的ツイート頻度は私的発話傾向と関連していた一方で,2016年1月に得たサンプルでは,社会的発話傾向と関連傾向にあった。さらに,経年変化として,独り言的ツイートの代替手段として「メモに書く」をあげる者の割合が減少傾向に,また「他者に話す」を挙げる者の割合が増加傾向にあることが示された。これらの結果から,Twitterで表出される大学生の独り言的ツイートは,私的発話としてとらえられるものから,社会的発話として捉えられるものへと変化しつつあると示唆された。
著者
前田 博 進士 五十八 Hiroshi MAEDA SHINJI Isoya 東京農業大学大学院農学研究科環境共生学専攻 東京農業大学地域環境科学部造園科学科 Specialize of Environment Symbiosis Department of Agriculture Tokyo University of Agriculture Department of Landscape Architecture Science Faculty of Regional Environment Science Tokyo University of Agriculture
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.274-282,

平成15年の地方自治法の改正によって公の施設に関して「指定管理者制度」が導入されることとなり,地方公共団体の所有する各種の施設と並んで都市公園もその対象となった。導入時のいきさつから招かれざるものとして公園管理者に受け止められた制度であるが,施行から2年を経過した現在比較的好印象で迎えられているように感じられる。そこで,都市公園管理史の観点から「指定管理者制度」の導入が都市公園の管理行政にどのような意味を持つかを検証した。考察の結果,「指定管理者制度」の導入は太政官布達第16号以来の都市公園管理史における転換期の特徴である外圧性と偶然性を持ち,近年の都市公園管理行政の閉塞感を打破する可能性,むしろ将来的に市民利用本位の公園管理のあり方を示唆する主要方策のひとつであることがわかった。具体的には ○1公園管理を再点検 ○2正確な数量把握による予算確保 ○3評価のための利用者意向把握等の動きが見られ,財政悪化時代を迎え危機的状況にあった公園管理行政の転換点となった。
著者
倉田 稔
出版者
小樽商科大学
雑誌
商学討究 (ISSN:04748638)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.1-31, 2002-07-25

論説
著者
髙根 雄也 伊藤 享洋
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.149-163, 2021 (Released:2021-04-30)
参考文献数
42

2020年8月17日に静岡県浜松市で観測された日最高気温の歴代最高タイ記録41.1℃について,関連する観測データの特徴を調査した.まず,高温の背景要因を考察した結果,鯨の尾型に準ずる夏型気圧配置の出現とそれに伴う850hPa面の高温・概ね北西の一般風,東海地方における梅雨明け以降の連続晴天がその要因として示唆された.次に,高温の直接的な要因を考察したところ,伊吹山地を吹き下りる気流に伴うフェーン現象と,その後この気流が名古屋都市圏の地表面付近を吹走する際の顕熱供給(非断熱加熱)で気流そのものが高温化するメカニズムで浜松の高温がある程度説明できることが明らかになった.この高温化した風が浜松へ侵入し,浜松のすぐ東側の南風と収束したことが,浜松で最も気温が高くなった要因とみられる.以上のメカニズムは過去の国内における高温事例のメカニズムと類似していることから,上記の背景要因と直接的要因を兼ね備えうる他の地域においても今後40℃を超える高温が発生する可能性がある.