著者
山羽 和夫 中村 久 斉藤 清隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
東海支部地区講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.267-268, 2002-08-24
被引用文献数
1

論文要旨 : 21世紀の超高齢化社会の到来に備えて日本福祉大学では数年前から高齢者用食事支援ロボットの研究に着手してきた。このロボットは在宅老-老介護、福祉センターからの遠隔操作によってリアルタイムで食事支援できるシステムの構築をめざしている。本研究では、このロボットのデザインする際のコンセプト・背景、および遠隔制御する場合のシステム設計について検討したのでその結果などについて述べている。
著者
科学技術動向研究センター
出版者
科学技術政策研究所
巻号頁・発行日
2013-03 (Released:2013-06-11)

文部科学省科学技術政策研究所では、持続可能な節電に関する調査を2011 年より実施している。東日本大震災を起因とする福島の原発事故以来、首都圏では大規模な節電を余儀なくされた。政府は産業界のみならず、一般家庭や在京大使館などにも節電を呼びかけ、その結果、心配された大規模停電にはいたらなかった。しかし、今後の継続的な節電に対し、機器の運用改善や勤務時間シフトなど、生活スタイルに関する継続的な対応については、特に産業界は抵抗感を示している。また我慢による対応では継続が難しい。そこで本報告書では、こうした節電に関する実状を把握し、かつ専門家による持続可能な節電についてディスカッションし、さらにデルファイ調査とシナリオ調査を通じて、持続可能な節電技術やシステムはどういうものか把握し、その結果を踏まえて持続可能な節電に関する未来への展望について検討した。
著者
藤本 光司 照田 昇 葛 崎偉 林 徳治
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.27, pp.274-275, 2011-08-20

京都市立洛陽工業高等学校(以下,R工業高)に新設された創造技術科の創造探求科目「創造基礎」の授業に,7名の教員チームを組織し取り組んでいる.本授業は,1年生5クラスを対象に週1回100分(2限)の設定で,設計製図や工具・工作機械の扱い方など,ものづくりの基礎学習を通じて製作実習に取り組む一方,これら一連の学習過程でコミュニケーション演習やチームビルディング演習を随時設定している.社会人基礎力の育成をめざした教育プログラム設定は,学習者の主体性を重視し能動的に活動できるアクティブラーニングの教育手法(授業のしかけ)が重要と考える.本稿では,この授業の取組を報告する.
著者
出島 健司 竹中 洋 水越 文和 斉藤 憲治 河田 了 高木 伸夫 斎藤 祐子 昌子 均
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.41, no.9, pp.1405-1412, 1992
被引用文献数
21

1989年より1991年の3年間に, 京都府立医科大学耳鼻咽喉科アレルギー外来を訪れたスギ花粉症患者延べ305人を対象に, そのシーズンで初めて発症した (以下初発と略す) 日の統計を行った. 初発日は個体差があり, 約1カ月間にわたって分布するが, 患者数統計では3年とも明瞭な一峰性のピークを示した. 最も多くの患者が初発した初発ピーク日は, 1月1日からの最高気温積算が約450℃, 日最高気温が15℃を越える暖かい日で, ほとんど雨が降らず, 南からの強い風が吹く日になる傾向があると考えられた. このような初発ピーク日は, 花粉飛散開始日より約3週間後で, 本格的飛散開始となる飛散第一ピークより3, 4日前であることがわかった. また, 初発ピーク日より前1週間の間に花粉症患者の発症率が約1割から一気に半数以上まで増加し, 飛散第一ピークの頃には全体の7, 8割が発症していることが明らかとなった. 今回の結果は, 花粉予報や花粉症初期治療を行う上で有用なものとなると考察した.
著者
石原 久代 酒井 清子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.23-31, 1985-03-01

被服における色彩の温度感と快・不快感について検討するために,カラーシミュレーション装置を用いて実際の服装色を変化させ,視感判定による服装色の温度感および快・不快感の検査を行うとともに,色票における検査を平行して行い,両者を比較検討した.検査の方法はシェッフェの一対比較法の変形により,「あつい」「快い」の2項目について5点法で行った.なお,環境温度にも影響される可能性も考慮して,1月と7月の2回実施した.得られた結果について識別能力があると判断された値をとり出し,平均嗜好度を求の,重回帰分析により色の物理量および実験条件との関係を検討したところ次のような結果が得られた.1.色票による温度感については,7月では暖色系の各色に加えて,寒色系の低明度の色もあつく感じられているのに対して,1月では暖色系の色のみであった.逆に最も冷たく感じられているのは,1月,7月ともにうすい緑とうすいライラックであり,また高彩度の各色および無彩色は,いずれも7月より1月の方があつく感じられている.2.色票による快・不快感については,7月では暖色系,寒色系という色相にかかわらず,高明度の各色が快く感じられているのに対して,1月では暖色系の高明度かつ高彩度の各色が快く感じられている.逆に不快に感じられているのは色相に関係なく低明度の色であり,1月より,7月の方が快・不快の感じられ方が顕著であった.3.実際の服装色の温度感については,7月では色相に関係なく低明度の各色があつく感じられているのに対して1月では暖色系の低明度の色があつく感じられている.逆に冷たく感じられているのは色票同様であった.また,無彩色の各色は色票に比べて服装色の方が冷たく感じられている.4.実際の服装色における快・不快感について,快い色は色票とよく一致しているが,不快と感じられている色は,7月では温度感の検査においてあつく感じられた低明度の各色であるが,1月では一般的に嫌悪色といわれているオリーブ,暗い緑,さえた青紫等であった.なお,温度感,快・不快感ともに1月に比べて7月の方が色による差が明確に現われているといえる.5.重回帰分析により色彩の物理量との関係を検討したところ,温度感には明度が最も大きく影響し,高明度な程冷たく感じられるという結果であり,次には彩度が高い係数を示し,色相はその次であった.また快・不快感についても明度が最も大きく影響し,高明度な程快く感じられ,次には色相が高い係数を示し,寒色系の方が快く感じられるという結果であった.なお,両者とも実験条件よりも色彩そのものの影響の方が強いという結果であった.
著者
勝倉 りえこ 伊藤 義徳 根建 金男 金築 優
出版者
一般社団法人日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.41-52, 2009-01-31

メタ認知的気づきとは、否定的な感情や思考を自己の実体や世界の直接的な反映としてではなく、過ぎ行く心的な出来事として経験するプロセスであり、反復性うつ病の脆弱性の改善との関連が指摘されている。本研究では、認知プロセスを変容させると考えられるマインドフルネストレーニングの中核的技法である坐禅の訓練が、大学生の抑うつ傾向およびメタ認知的気づきに及ぼす影響について検討する。結果として、坐禅訓練が大学生の抑うつ傾向と反すう的思考スタイルを減弱し、またその効果はメタ認知的気づきの獲得を媒介して発揮されている可能性が示唆された。今後は、本研究で得られた予備的知見を、臨床群においても検証することが望まれる。

4 0 0 0 OA 通航一覧

著者
林韑, 宮崎成身 等編
出版者
泰山社
巻号頁・発行日
vol.7-8, 1940

4 0 0 0 OA 日英戦争論

著者
石丸藤太 著
出版者
春秋社
巻号頁・発行日
1937
著者
奥冨 利幸
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.74, no.643, pp.2089-2094, 2009-09-30 (Released:2010-01-22)

At the beginning of the Shouwa era, the Ireko style Noh Theater was popularized in Japan. Ireko Style is the placement of a small edifice within a larger space. Artists were beginning to become familiar with the Ireko style Noh Theater. It was created during the Meji era and also developed at the beginning of the shouwa era and eventually became the “Theater”. There are three examples of Ireko style Noh Theater, which were built at Nagoya, Kanazawa, Fukuoka. The many different aspects of the construction processes used to create these spaces are of particular interest.

4 0 0 0 OA 亀甲鶴

著者
小栗風葉 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1897

4 0 0 0 味の銀座

著者
宗像知章 著
出版者
銀ぶらガイド社
巻号頁・発行日
1928
著者
西川 仁 平尾 努 牧野 俊朗 松尾 義博 松本 裕治
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.585-612, 2013-09-13 (Released:2013-12-12)
参考文献数
29

本論文では,複数文書要約を冗長性制約付きナップサック問題として捉える.この問題に基づく要約モデルは,ナップサック問題に基づく要約モデルに対し,冗長性を削減するための制約を加えることで得られる.この問題は NP 困難であり,計算量が大きいことから,高速に求解するための近似解法として,ラグランジュヒューリスティックに基づくデコーディングアルゴリズムを提案する.ROUGE に基づく評価によれば,我々の提案する要約モデルは,モデルの最適解において,最大被覆問題に基づく要約モデルを上回る性能を持つ.要約の速度に関しても評価を行い,我々の提案するデコーディングアルゴリズムは最大被覆問題に基づく要約モデルの最適解と同水準の近似解を,整数計画ソルバーと比べ100倍以上高速に発見できることがわかった.
著者
藤井 俊子 角南 重夫
出版者
川崎医療福祉大学
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.129-136, 1994

1985年と1990年の性・都道府県別肺がんの標準化死亡比(SMR)と各SMRの調査年より6年前, 11年前の食物要因(一人当たり, 一月当たりの消費量)との関係について調べた.1985,1990年の性・都道府県別肺がんSMRと項目(食物要因)との関係で男女ともに有意の正相関が認められたのは副食費, パン類, 肉類, 乳卵類, 牛肉, 鶏卵, コーヒーの7項目, 女性のSMRと有意の正相関が認められたのは食料費, 主食費, 野菜類, 乾物・海草類, 飲料費, 鶏肉, ハム, ソーセージ, 干しいたけ, 他の乾物・海草の10項目であった.男女ともに有意の負相関が認められたのは学校給費1項目で, 男性のSMRと有意の負相関が認められたのは嗜好食品, 菓子類, 果物類, 緑茶の4項目, 女性のSMRと有意の負相関が認められたのは食塩と清酒の2項目であった.この成績から, 最近のわが国の肺がん死亡率の都道府県別格差と関連のある食物要因は肉類, 乳卵類, 牛肉, 鶏卵, コーヒーなどであることを認めた.
著者
小山 孝一
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.17-22, 2010
参考文献数
3

放送番組はその時代で最新の媒体を使ってきており,テレビ番組のアーカイブも放送された媒体に合わせて保存されてきた。テレビにおけるアーカイブの歴史は短いが,番組媒体の種類はフイルムから磁気のビデオテープ,ディスク等,いろいろな媒体で保存されてきた。放送形態の変更があると,古い素材を新しい媒体へ変換しなければならず,この作業は繰り返されている。2000年からは徐々にデジタル化が進み,デジタルアーカイブの導入により,保存される番組もファイル化され,社内のLocal Area Network(LAN)を利用して保存された番組の検索,閲覧ができるようになった。
出版者
前田喜兵衛等
巻号頁・発行日
vol.〔37〕 薫樹累物語土橋段・埴生村段,伽羅先代萩政岡忠義段, 1909
著者
西頭 光代
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.185-192, 2015-06-01 (Released:2015-06-01)
参考文献数
4

日本化薬における知的財産関連教育は特許研修と情報調査研修からなり,「関連領域の先行技術調査を自ら行って,明細書を自ら作成できる研究者」を育成することを目標としている。新入社員教育から始まり,各年次目標に沿った研修プログラムを組み立て,知的財産部員が研修テキストの作成,講義,演習を実施している。その中で,技術系社員向けに行っている情報調査教育について,特に日本特許検索データベースの研修を例に,教育方法およびその具体的な内容を紹介する。特許検索が実際の研究業務にとって有用であることを実感できるように配慮するとともに,研修後にも実際の職場において各エンドユーザーが継続的に調査ツールを自然に活用できるような工夫をしている。たとえば,業務にかかわる演習を必ず行い,自らの興味に基づき試行錯誤した後に達成感を得られるような演習体験の機会を提供することが有効である。