著者
In-Ho Choi 山下 雅道
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.47, no.551, pp.287-294, 1999-12-05 (Released:2019-04-09)
参考文献数
37
被引用文献数
1
著者
山脇 真里 王 忠奎 平井 慎一 坂本 晶子
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.Annual59, no.Proc, pp.799-801, 2021 (Released:2021-10-17)

乳房部は軟組織であり、年齢とともに変形・下垂していく。その原因にはホルモンバランスの変化による乳腺比率の低下のような内的影響だけでなく、日常生活の中で受ける重力・揺れといった外的影響の時間的積み重ねも大きな原因の一つであると言われている。ブラジャーは乳房の形を整え美しく見せるとともに、重力等の外的影響による負荷を軽減させるという重要な役割を担っているが、この役割を果たす最適なブラジャー設計を提案するためにも、乳房がどのように重力負荷を受けているかを知ることは重要である。そこで本研究の目的は、重力が静止時の乳房に与える影響を、有限要素解析により検討することとする。乳房モデルの構築には、重力を受ける前のニュートラルな位置・形状を基にするため、航空機で放物線飛行を行うことにより微小重力状態を作り出し、その時の形状を3D計測したものを用いた。材料物性は地上での座位形状を再現できるよう調整し、モデルの検証には立位体前屈、仰臥位へのシミュレーションを行った。これにより日常かかりうる乳房への重力負荷の可視化を行っている。

3 0 0 0 アニメV

出版者
学習研究社
巻号頁・発行日
1985
著者
今村 洋一
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.194-209, 2022-04-25 (Released:2022-04-25)
参考文献数
91

本研究では、東京都区部所在の大学及び専門学校等が、終戦直後にどのような旧軍施設に対して使用希望を出していたのかと、使用希望が実現したケースの実態を考察した。そして、旧軍施設の使用希望は、罹災した学校が8割を占めたこと、校地から離れた旧軍施設の希望も多く寄せられていたこと、旧軍の学校、兵営、研究所に対する希望が多かったこと、使用希望は15%しか実現していなかったこと、使用希望実現の背景には旧陸軍将校とのコネクションや不法占拠という実態があったこと、使用希望が取りまとめられた10月頃までにその多くが実現していること、旧軍施設の恒久使用は校地の大幅な拡大を伴い、将来的な発展に寄与したことが明らかになった。

3 0 0 0 OA 会津磐梯山

著者
福島県民謡
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1958-09
著者
渡辺 祐邦 WATANABE Yuho
出版者
北見工業大学
雑誌
北見工業大学研究報告
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.445-466, 1976-06

J. Hoffmeister has pointed out that Hegel’s view on the culture and history was strongly affected by the writings of a popular philosopher Christian Garve. Garve was indeed one of the most important figures in the German Enlightenment, though his works were almost forgotten today. He was not only a best-known writer who intended to make people capable of thinking by themselves, but a philosopher who broke a path leading to a new philosophy of history. In an essay which he contributed to Neue Bibliothek der schonen Wissenschaften und freien Kunste, one of the most influential magazines for literary criticism of his time, he treated the problem of priority of the modern poets. The issue was not brand new. It was an eighteenth-century revival of the famous controversy in the seventeenth century, Querelle des Anciens et des Modernes. His view was, however, entirely new. He discussed the problem by observing the differences and changing structures in the ways to get and transmit ideas among both ancient and modern peoples. He claimed also that the experiences of ancient people had become a property of mankind, of which modern people partake. This very concept introduced by Garve is no doubt one of the bases of Hegel’s philosophy of mind.

3 0 0 0 OA 判断力批判

著者
イマヌエル・カント 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
vol.上巻 岩波文庫2224-2226, 1948
著者
蒲原 聖可
出版者
一般社団法人 日本DOHaD学会
雑誌
DOHaD研究 (ISSN:21872562)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.6-25, 2021 (Released:2021-12-02)

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)がパンデミック(世界的大流行)となり、効果的な予防法や治療法の確立が急がれている。妊婦での感染例も報告されており、妊娠・出産アウトカムに対するCOVID-19の影響が懸念されている。現時点では、国内発症の妊婦でのCOVID-19による死亡例は報告されていない。本邦では、妊婦中期の感染が多く、主な感染経路は家庭内感染である。当初、国内事例の妊婦患者では、重症化リスクは高くはない、とされていた。しかし、妊娠後期の妊婦ほど重症化しやすいとの報告もあった。現在、本邦でも「妊娠後期」は、「重症化のリスク因子」の一つとされている。 国外のデータを含むメタ解析では、COVID-19感染妊婦は、同年代のCOVID-19感染の非妊婦と比べると、ICU入院リスク、人工呼吸器管理リスク、死亡リスク、早産リスクが有意に高いとされた。妊婦での重症化リスク因子は、35歳以上、肥満(BMI30以上)、高血圧、糖尿病、喫煙である。胎児および新生児への影響に関して、まず、垂直感染の可能性は否定できない。一方、母乳を介した感染リスクは低く、母乳栄養が推奨される。 最新のCOVID-19診療の手引きでは、「妊婦がCOVID-19 に感染しやすいということはない」、「妊娠中に感染しても重症化率や死亡率は同年齢の女性と変わらない」、「妊娠初期・中期の感染で胎児に先天異常を起こすという報告もない」、「しかし,妊娠後期に感染すると,早産率が高まり,患者本人も一部は重症化する」とされている。 公衆衛生上のCOVID-19対策では、SARS-CoV-2感染予防として原因ウイルスへの暴露機会を減らすための啓発が行われている。一方、宿主となるヒトでの感染に対する抵抗力を高める、といった対策も重要である。ビタミン類やミネラル類の充足は、免疫能の維持に必須であり、抗ウイルス作用や抗炎症作用なども報告されている。さらに、サプリメントを用いた介入試験により、ウイルス性呼吸器感染症に対するリスク低減作用が報告されてきた。 本稿では、妊娠期におけるCOVID-19の影響を明らかにし、withコロナ時代における臨床栄養の視点から、妊婦での感染予防および軽症者の重症化予防のための機能性食品成分の臨床的意義を概説する。
著者
小林 隆夫
出版者
一般社団法人 日本血栓止血学会
雑誌
日本血栓止血学会誌 (ISSN:09157441)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.600-606, 2021 (Released:2021-10-22)
参考文献数
14

COVID-19感染妊婦に関する海外の系統的レビューでは,7~10%がICUに入院し,母体死亡率は1%前後,新生児死亡率は1%以下であったが,わが国では感染者数および重症者数は少なく,家庭内感染が最多であった.海外の報告では,妊婦のCOVID-19重症化と関連しているのは,高年齢,肥満,慢性高血圧,糖尿病などであった.COVID-19は凝固障害をきたすので,妊婦ではDダイマー,血小板数,FDPs,フィブリノゲンなどを定期的に測定する.妊婦を敢えて特別扱いする必要はないが,妊婦は過凝固状態であるためCOVID-19に罹患すると一層静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE)リスクは高くなる.VTEリスクを充分に評価したうえで,理学的予防法やヘパリンによる抗凝固療法を行う.抗凝固療法としては海外では低分子量ヘパリンが推奨されているが,日本ではVTE予防に適応がないため,未分画ヘパリンを使用する.
著者
米田 誠 篁 俊成 樋口 理
出版者
福井県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

“橋本脳症”は,慢性甲状腺炎に伴う自己免疫性疾患であり,免疫治療が奏効する.申請者らは患者血清中の分子診断マーカーとして抗N末端αエノラーゼ(NAE)抗体を開発している.本研究では,生物発光を用いた免疫沈降法(LIPS法)による新規の自己抗体測定法を開発した. まず,NAE抗原とルシフェラーゼのキメラ組換え蛋白を調整した.次に,抗NAE抗体の陽性・陰性が既知の血清を用いて,生物発光を用いた免疫沈降法(luciferase immunoprecipitation systems;LIPS法)を行い,従来法(電気泳動)と比較した結果,同様の傾向が見出された.
著者
後藤 哲二
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1257-1258, 1991-12-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
1

3 0 0 0 OA 六国史

著者
佐伯有義 編
出版者
朝日新聞社
巻号頁・発行日
vol.巻6 (続日本後紀), 1930
著者
橋本 求 三森 経世
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.463-469, 2012 (Released:2012-12-31)
参考文献数
39
被引用文献数
2 2

IL-17を産生するヘルパーCD4 T細胞(Th17細胞)は関節リウマチ(RA)などの様々な自己免疫性疾患の病態に重要な役割を果たす.IL-17は,好中球やマクロファージ,線維芽細胞,破骨細胞などに作用し,慢性炎症を惹起し,骨破壊を促進することで関節炎に寄与する.近年の自然発症のRAモデルマウスを用いた研究により,TLRやC-type lectin receptor,補体,ATPなど様々な自然免疫の活性化が,マクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞に作用しIL-6やIL-23などのサイトカイン産生を介して,Th17細胞分化誘導を促し,自己免疫性関節炎を惹起するメカニズムが明らかとなってきた.ヒトRAにおけるTh17細胞の役割については未だ定まっていないが,自然免疫の活性化とTh17細胞の分化誘導は,少なくとも一部のRA患者において関節炎の発症にかかわっていると考えられる.これらの研究は,RAの発症メカニズムの解明やRA発症の予防,早期治療につながると考えられる.