著者
Hiroki KUBO Tsuyoshi ASAI Yoshihiro FUKUMOTO Kensuke OSHIMA Shota KOYAMA Hiroki MONJO Hirotsugu TAJITSU Tomohiro OKA
出版者
Japanese Society of Physical Therapy
雑誌
Physical Therapy Research (ISSN:21898448)
巻号頁・発行日
pp.E10007, (Released:2020-02-25)
参考文献数
31
被引用文献数
3

Objective: To compare the association of cough peak flow (CPF) with aging in community-dwelling older adults and to investigate the relationship between physical fitness and CPF in these individuals. Method: Two hundred twenty two community-dwelling older adults were enrolled. CPF was assessed as a cough function parameter. Forced vital capacity (FVC) and forced expiratory volume in 1 s (FEV1.0) were assessed as respiratory function. Maximal expiratory pressure (MEP) and inspiratory pressure (MIP) were assessed as respiratory muscle strength. The 3-minute walk test (3MWT) performance was assessed as a physical fitness. Participants were divided into the following age groups: 60-64, 65-69, 70-74, 75-79 and 80-89 years. One way analysis of variance were computed for comparison between age group, sex and CPF. Multivariate regression analyses were used to investigate the association of CPF with 3MWT. Results: The value of CPF significantly decreased in the 75-79 and 80-89 years group than 60-64 years group in men and in the 80-89 years group than 65-69 years group in women. The value of CPF were 545.5, 497.2, 403.3, 354.8 and 325.4 L/min in the 60-64, 65-69, 70-74, 75-79 and 80-89-year group in men and 263.4, 278.8, 264.5, 214.0, and 193.6 L/min in the corresponding age groups in women, respectively. 3MWT (p = 0.041) was significantly associated with CPF. Conclusions: Cough function tends to decrease with aging in community-dwelling elderly. Physical fitness is associated with cough function.
著者
内堀 昭宜 川上 照彦 石田 充 武末 和彦 牧 晋一郎 奥村 隆
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.33 Suppl. No.2 (第41回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.F0888, 2006 (Released:2006-04-29)

【目的】スポーツ現場においては、運動後に筋疲労を残さないために、ストレッチングやクーリングダウンが行われている。しかし短時間に筋疲労を回復させるにはその効果に限界がある。そこで我々は、筋疲労を早期に回復させる手段として、交代浴や温浴の末梢循環促進効果に着目し、これらの筋疲労回復に及ぼす影響について、血中乳酸値と筋出力の視点から検討したので報告する。【対象と方法】健常男性10例(21.7±1.3歳)を被験者とし、サイベックスによる2回の運動負荷によって筋疲労試験を行った。運動負荷は屈伸回数を50回とし、比較的早い角速度である180deg/s、膝関節屈伸運動の等速度運動に設定した。また、運動負荷の間隔は58分とし、初回運動後2度目の運動まで何もせずに安静にした群と、19分間交代浴をした群、温浴をした群の3群につき血中乳酸の変化を調べた。血中乳酸は指尖部より採血し、ラクテート・プロを用い10回測定した。また、交代浴と温浴は、温浴を38~42度、冷浴を10~15度に設定し、両下腿部に部分浴を行なった。【結果】血中乳酸値の経時的変化を反復測定分散分析した結果、交代浴群において安静群・温浴群より有意に血中乳酸値が減少していた。しかし、安静群・温浴群では、有意差は認められず、温浴の効果を確認することはできなかった。また、筋疲労試験については、膝関節伸展筋群で、温浴群が安静群より有意に筋力が低下しており、温浴後に筋力を発揮できない結果となった。【考察】我々は、交代浴・温浴ともに、その血管拡張作用による血流量の増加により、乳酸の処理を促進し、血中乳酸値を減少させると考えた。しかし、交代浴では有意に血中乳酸が低下したにもかかわらず、温浴群ではその効果が確認できなかった。これは、交代浴の冷浴における血管収縮が、その後の温浴の血管拡張効果を増大させ、温浴のみよりも有意に血流量を増加させ、血中乳酸値の低下に差を生じさせたものと思われた。一方、筋力の低下に関しては、筋力と持久力は温熱を加えることにより30分間は低下するという報告があり、2度目の運動負荷試験時には、血中乳酸値は低下したものの筋力としては発揮できなかったものと思われた。以上我々の行なった疲労回復処置は、時間の短いインターバルでは筋力の回復の点から不向きであると思われるが、疲労した筋力の回復には、冷浴の時間配分が多い交代浴が効果的であるという報告もあり、今後の検討課題と思われた。【まとめ】交代浴、温浴の筋疲労回復効果を血中乳酸及びサイベックスを用いた筋疲労試験により検討した。交代浴群において有意に血中乳酸は低下したが、筋力の回復効果は認められず、逆に、温浴群において、筋出力の低下が認められた。交代浴は、温・冷浴の時間配分を検討すれば、時間の短いインターバルにおける筋疲労回復処置の有効な手段になりうるものと思われた。
著者
門 裕太 大久保 誠也 若月 光夫 西野 哲朗
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2019-GI-41, no.12, pp.1-6, 2019-03-01

コンピュータ大貧民の研究がUEC標準ルールに基づいて行われている.しかし,ローカルルールの効果に関する研究は,ほとんど行われていない.本研究では,ローカルルールが各種指標にどのような影響を与えるかについて検討を行った.特に,平均終了手数や平均合法手数といった指標について検討した.また,UEC標準ルールに基づいた大貧民は,戦略的複雑さが,他の現代のゲームと比べて非常に単純であることが示されている.そこで,ローカルルールによって複雑にすることができるかについて検討した.さらに,大貧民は,交換ルールによる順位の格差が大きいことや,席順によって得点に差があることも知られている.そこで,各種ローカルルールが席順と得点に与える影響について調査した.具体的には,代表的な大貧民プログラムを11バックや5飛び,6リバースに対応させ,それらを用いた計算機実験によりデータを収集し,その分析を行った.その結果,11バックは,階級の格差を改善するが,平均合法手数や戦略的複雑さは変化させないこと.また,5飛びや6リバースは,席順に応じた得点の差に影響を与えることがわかった.
著者
古尾谷 知浩 FURUOYA Tomohiro
出版者
名古屋大学人文学研究科
雑誌
名古屋大学人文学研究論集 (ISSN:2433233X)
巻号頁・発行日
no.1, pp.447-458, 2018-03-31

p.451の下段からp.457は都合により掲載しておりません
著者
斎藤 義光
出版者
大妻女子大学
雑誌
大妻女子大学文学部紀要 (ISSN:03020304)
巻号頁・発行日
no.20, pp.p19-28, 1988-03
著者
大森 明 川崎 孝一
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.266-276, 2007-04-30 (Released:2018-03-31)
参考文献数
34

本研究の目的は,多根歯分岐根を有する歯において根管の拡大形成後,根管充填が施されなかったことにより生じた根管内死腔の根管ならびに周囲組織にみられる長期経過後の変化を主に病理組織学的に調べることである.材料は推定年齢6歳以上のカニクイザル成猿雄1頭の永久歯で,上下顎小・大臼歯20歯24根管を用いた.全身麻酔下で被験歯の歯肉に2%Xylocain®(フジサワ)の浸潤麻酔を施し,ラバーダム防湿下で抜髄処置を行った.根管長の測定は,術前のX線写真を参考にしてエンドドンティックメーターS(小貫)を用いる電気的根管長測定で行った.根管の抜髄後の拡大形成は手用リーマーとKファイルを用い,根管拡大は#20〜#35の大きさまで適宜行った.根管の拡大形成後,大半の根管は根尖外組織に#10〜#15のリーマーやKファイルを1mmほど押し出すオーバーインスツルメンテーションがなされた.根管は適宜6% NaOClと3% H2O2で交互洗浄し,最後に滅菌生理食塩液で洗った.ブローチ綿栓で根管を清拭乾燥し,根管口部に無貼薬の滅菌小綿球の包摂,リン酸亜鉛セメントで裏層,接着陸コンポジットレジンのClearfil Posterior®(クラレ)を窩洞に填塞した.術後1.5,9,11〜27,屠殺の31カ月特にX線写真撮影を行い,X線的経過を観察した.10%ホルマリン灌流固定を行い,20%ギ酸脱灰,8μmのパラフィン連続切片を作製し,H-E染色とグラム細菌染色を施し,光顕的に観察した.結果は,以下のとおりである.1. X線的には根管内死腔を有する根尖周囲と根分岐部側には1.5カ月例ですでに大きなび漫性X縁透過像が認められた.根尖病変は経時的に多数の歯に現れた.2. 根管内死腔には多くの例で根尖孔から根管内への肉芽組織の侵人増殖がみられたが,数歯において根管口付近や髄室内にまで達していた.3. 肉芽組織は先端部から変性壊死に陥る傾向が強くみられた.息肉先端の壊死部に接する生活組織に限局して,好中球を含む炎症性細胞浸潤がみられた.一方,壊死組織内には細菌がしばしば観察されたが,多くはレジン充填窩洞の辺縁漏洩による唾液の細菌感染が原因するものと推察された.4. 根管内の炎症性肉芽組織の増殖が関係したと思われる歯根の内部吸収が多くみられ,高度に進行すると根分岐部側に穿孔していた.その象牙質吸収部には稀薄な骨様組織の添加もみられた.5. 根尖歯周組織には,多くの例で歯根肉芽腫や慢性歯槽膿瘍が成立していた.6. 根管内の無菌性が維持された1歯には,肉芽組織の線維化や石灰化組織による根管の狭窄・閉塞化を示し根尖歯周組織に炎症がみられなかった.しかしながら,根管内死腔を放置すれば発炎性の刺激源となり,その影響は長期にわたり拡大波及していくものと思われる.
著者
後藤 優育 建内 宏重 福元 喜啓 高木 優衣 大塚 直輝 小林 政史 市橋 則明
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Ca0219, 2012 (Released:2012-08-10)

【はじめに、目的】 変形性膝関節症(以下、膝OA)は、高齢者において高い有病率を示し、膝OA患者において、疼痛、筋力低下およびROM制限をはじめとする機能低下がみられ、さまざまな日常生活動作が障害される。膝OAの発症・進行は、歩行などの動作時に膝関節内で圧縮ストレスが引き起こされることが原因と考えられている。この圧縮ストレスを反映する指標とされるものには、外的膝屈曲モーメント(以下:KFM)や外的膝内反モーメント(以下:KAM)があり、特に先行研究では、歩行時のKAMについて検討しているものが多い。しかし、実際には膝OA患者は立ち上がり動作や階段昇降で症状を訴えることが多いにも関わらず、これらの各種動作でどの程度のモーメントが膝関節に加わっているのかは不明である。そこで、本研究は膝OA患者の歩行、立ち上がり動作、階段昇降動作に着目し,KFMとKAMの動作による違いを検討することを目的とした。【方法】 対象は地域在住の女性膝OA患者6名(年齢:55.3±4.33歳)とした。対象者の包含基準として、膝OAと診断され、独歩可能な者とした。測定課題は、歩行、椅子からの立ち上がり動作、昇段動作および降段動作とし、全て自由な速度で行った。反射マーカーをPlug in gaitモデルに準じて全身に貼付し、三次元動作解析装置VICON NEXUS(VICON社製,サンプリング周波数200Hz)および床反力計(Kistler社製,サンプリング周波数1000Hz)を使用して解析した。測定下肢はOA側としたが、両側性の膝OAの場合には、より症状の強い方をOA側と定義し測定した。立ち上がり動作時の椅子の高さは下腿(外果~膝関節裂隙)の長さとし、上肢は胸の前で組んで行った。昇段動作および降段動作には17cmの台を1段用い、OA側下肢からの昇段および非OA側下肢からの降段を行った。上肢は胸の前で組み、目線は前方を見るように指示した。各動作は十分な練習を行った後、3回測定した。データの解析区間は、歩行ではOA側の立脚相、立ち上がり動作では殿部が座面から離れてから立位までの間、昇段動作ではOA側下肢が台上についてから非OA側が台上につくまでの間、降段動作では非OA側下肢が台上から離れ、OA側下肢が台上から離れるまでの間とした。各動作時のKFMとKAMのピーク値を体重と身長で除した値(Nm/kg・m)を求め,3回の平均値を解析に使用した。統計検定には一元配置分散分析およびBonferroni法による多重比較を行い、KFMおよびKAMを動作間で比較した。有意水準は5%とした。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は本学倫理委員会の承認を得て行われた。対象者には研究の内容を紙面上にて説明した上、同意書に署名を得た。【結果】 各動作におけるKFM(Nm/kg・m)は、歩行では0.32±0.09、立ち上がり動作では0.35±0.16、昇段動作では0.43±0.14、降段動作では0.52±0.18であった。統計処理の結果、降段動作のKFMは歩行、立ち上がり動作より有意に大きかった(p<0.05,p<0.01)。KAM(Nm/kg・m)は、歩行では 0.43±0.10、立ち上がり動作では0.16±0.13、昇段動作では0.50±0.14、降段動作では0.47±0.13であった。統計処理の結果、立ち上がり動作のKAMは歩行、昇段動作、降段動作より有意に小さかった(p<0.05)。また、歩行、昇段動作、降段動作の間には有意差は認めなかった。【考察】 本研究の結果より、KFMは降段動作が歩行や立ち上がり動作よりも大きいということ、また、KAMは、立ち上がり動作では小さく、歩行と階段昇降動作とでは差がないことが明らかとなった。降段動作においてKFMが歩行や立ち上がり動作よりも有意に大きかったことより、歩行や立ち上がり動作よりも降段動作で症状を訴える膝OA患者は、KFMの増大が症状を誘発している可能性が高いと考えらえる。また、KAMについては、一般的に歩行時のKAMが膝OAの進行と関連があると報告されているが、昇段動作および降段動作においても歩行時と同等のKAMが生じており、歩行のみならず階段昇降動作においても着目することの重要性が示唆された。【理学療法学研究としての意義】 本研究で行ったこれらの動作は、膝OA患者のリハビリプログラムや日常生活指導で広く行われる動作である。本研究は、これらの動作間でのKFMおよびKAMを比較しており、患者の訴えに合わせた訓練動作の選択や、動作指導の際に必要な知見になると考えられる。
著者
遠藤 寛子
出版者
日本感情心理学会
雑誌
エモーション・スタディーズ (ISSN:21897425)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.3-8, 2015-10-01 (Released:2017-04-24)
参考文献数
37
被引用文献数
1

In this article, results of studies on the process of maintaining anger are described, and experimental research examining the effectiveness of the structured writing method for reducing anger is reviewed. Our research has indicated that the key factor in the process of maintaining anger is “the sense of unintegration of thoughts.” Anger is prolonged by this sense, because it mediates avoidance behaviors and recurrent thinking. Our research has also indicated that to reduce anger, it is crucial to integrate and organize thoughts about anger-evoking events by eliciting “perspective taking,” and the “need for self-change.” Moreover, it has been demonstrated that “the structured writing method,” developed on the basis of research into the process of maintaining anger, was more effective for reducing anger than traditional expressive writing methods. Participants tend to change how they talk about an event with others and decrease the number of negative words after engaging in structured writing. These findings suggest that taking various perspectives, including other’s feeling, and possible self-improvements into consideration in the structured writing method facilitates reappraising the relationship between the self and others, which in turn inhibits intrapersonal, interpersonal, and intergenerational processes of maintaining anger.
著者
Masao Takahashi Gauthier Mouillet Asmaa Khaled Madjid Boukantar Romain Gallet Vladimir Rubimbura Pascal Lim Jean-Luc Dubois-Rande Emmanuel Teiger
出版者
International Heart Journal Association
雑誌
International Heart Journal (ISSN:13492365)
巻号頁・発行日
pp.19-296, (Released:2020-01-17)
参考文献数
27
被引用文献数
3

Transcatheter aortic valve implantation (TAVI) using a transfemoral approach under local anesthesia with conscious sedation (LACS) is becoming an increasingly common TAVI strategy. However, patients who are awake during the TAVI procedure can experience stress, anxiety, and pain, even when LACS is used. Clinical hypnotherapy is an anxiolytic intervention that can be beneficial for patients undergoing invasive surgery. This study aimed to assess the perioperative outcomes of adjunctive hypnotherapy undergoing transfemoral TAVI with LACS.Consecutive patients (n = 143) with symptomatic severe aortic stenosis who underwent transfemoral TAVI with LACS only (n = 107) or with LACS and hypnotherapy (n = 36) between January 2015 and April 2016 were retrospectively included in the study. The clinical outcomes were compared between the two groups. The LACS with hypnotherapy group had a significantly shorter length of stay in the intensive care unit (ICU; LACS only versus LACS with hypnotherapy: 4.0 (4.0-5.5) days versus 3.0 (3.0-5.0) days, P < 0.01). Moreover, the use of anesthetics (propofol and remifentanil) and norepinephrine was significantly lower in the LACS with hypnotherapy group (e.g., for propofol, LACS only versus LACS with hypnotherapy: 96.4 ± 104.7 mg versus 15.0 ± 31.8 mg, P < 0.001). The multiple regression analysis showed that being male, hypnotherapy, and the composite complication score were independently associated with the length of stay in the ICU.The adjunctive hypnotherapy on LACS among transfemoral TAVI patients may facilitate perioperative management. However, a prospective randomized study is necessary to confirm the efficacy of hypnotherapy among TAVI patients.
著者
MUNRO Alistair
出版者
GRIPS Policy Research Center
雑誌
GRIPS Discussion Papers
巻号頁・発行日
vol.19-30, 2020-01

While the use of surveys to understand perception of climate change and adaptation is common in research on agriculture, the reliability of aspects of the methodology is still largely untested. In particular there is limited evidence on (i) the degree to which measures of perception are sensitive to questionnaire design (ii) the accuracy of recall methods for climate change and (iii) the degree to which measures of adaptation based on recall from one-time surveys match the historical record. Using an established panel of farmers from across Kenya and a split sample method, I test both the sensitivity of stated perceptions of climate change to question format and the accuracy of recalled adaptations. In one treatment farmers face open-ended questions about temperature and rainfall changes while in the other treatment farmers are offered closed-end questions. Both approaches are common in the voluminous literature on climate change adaptation. Responses are highly sensitive to question format, both in the degree of perceived change and in the types of changes. Stated adaptations are not so sensitive to question format, but still diverge. Stated adaptations do not correspond well to the historical record of farming practices over the 15 years of the panel. Overall, the evidence suggests that researchers and policy-makers should be highly cautious in their use of subjective perceptions of climate change and the use of adaptation measures based on recall data.

3 0 0 0 OA 春霞集

著者
毛利元就 著
出版者
稲垣常三郎
巻号頁・発行日
1891

3 0 0 0 OA 悲恋悲歌

著者
岩野泡鳴 著
出版者
日高有倫堂
巻号頁・発行日
1905
著者
高橋 春成
出版者
奈良大学総合研究所
雑誌
総合研究所所報 (ISSN:09192999)
巻号頁・発行日
no.23, pp.1-12, 2015

近年、我国ではイノシシの分布拡大が顕著である。その中で、イノシシが海を泳いで周辺の島々に渡っている事例もみられる。今回は、そのような地域の一つである南西諸島において実態調査を行った。その結果、奄美群島では、主として海岸部で行われる猟犬を使った狩猟圧や駆除圧によって在来のリュウキュウイノシシが周辺の島に渡っていることが明らかになった。今後はさらに、食料獲得など生態的な要因に関する調査も必要である。一方、慶良間列島では、持ち込まれたニホンイノシシが野生化し、周辺の島に侵入している実態が明らかになった。当地は、ラムサール条約湿地として登録され、国立公園にも指定されている。アオウミガメの産卵地、ベニアジサシやコアジサシなどの海鳥の繁殖地があり、侵入したニホンイノシシによる卵や孵化した子などの食害、営巣の妨害などが懸念され、今後の早急な対応が求められる。
著者
伊藤 健司 茂田 哲郎 岡田 章代 小曾根 裕之 千葉 慎一
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.38 Suppl. No.2 (第46回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.CcOF2077, 2011 (Released:2011-05-26)

【目的】 肩の運動を構成する要素の中で肩甲骨の動きは重要である。肩甲骨は胸郭上に浮遊している特徴をもつため、胸郭の柔軟性・頭位・脊柱の可動性さらに骨盤・下肢からの影響も無視できない。また臨床において頭部前方位姿勢(FHP)が肩甲胸郭関節の機能不全を引き起こしていると思われる症例をよくみかけるが、肩甲胸郭関節の機能不全に対して頭部の位置をいわゆる良い姿勢(耳垂のやや後方からの垂線が肩峰を通る)へ促すアプローチをすることにより機能不全が改善することを多く経験する。しかし頭部の位置と肩甲帯の動きの関係性についての報告は少ない。 我々は第45回本学術大会において肩甲帯屈曲・伸展の骨盤前後傾による影響を報告した。骨盤前傾位が後傾位に比べると肩甲帯屈曲・伸展ともに有意に可動域が大きい結果となった。今回は頭部前方位姿勢と良い姿勢での頭部の位置変化により肩甲帯屈曲・伸展角度に違いがでるのかどうか明らかにすることが本研究の目的である。【方法】 対象は肩関節に既往のない20歳から30歳代の男性7名13肩(平均年齢25.6±3.0歳)とした。プラットフォーム上端座位で良い姿勢と頭部前方位姿勢のそれぞれで肩甲帯屈曲・伸展を左右3回ずつ自動運動にて日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会が制定する関節可動域検査法(以下、従来の方法)で測定した。従来の方法は我々が第44回本学術大会において報告し、評価の信頼性を得ることができている。頭部前方位姿勢は被験者に対して端座位にて前方を注視させたまま頭部を前方に突出させ、最大頭部前方位姿勢となった状態と定義した。また良い姿勢とは被験者に対して端座位にて耳垂のやや後方からの垂線が肩峰を通り軽く顎を引いた姿勢と定義した。 統計処理は、対応のあるt検定を用いて、良い姿勢での肩甲帯屈曲・伸展と頭部前方位姿勢での肩甲帯屈曲・伸展をそれぞれ検討し、有意水準を5%未満とした。【説明と同意】 ヘルシンキ宣言に基づき対象者に対して研究の趣旨と内容、得られたデータは研究の目的以外には使用しないこと、および個人情報漏洩に注意することについて十分な説明のうえ同意を得て行った。【結果】 良い姿勢での肩甲帯可動域は右屈曲26.7±5.7度、右伸展22.3±6.7度、左屈曲26.4±5.6度、左伸展24.2±10.3度であった。頭部前方位姿勢での肩甲帯可動域は右屈曲20.7±3.1度、右伸展14.5±7.4度、左屈曲21.9±4.8度、左伸展17.5±7.4度であった。良い姿勢と頭部前方位姿勢での肩甲帯屈曲・伸展の可動域はともに有意差が認められた。良い姿勢の方が頭部前方位姿勢と比較すると肩甲帯屈曲・伸展ともに有意に可動域が大きい値を示す結果となった(p<0.05)。【考察】 今回の結果から頭部前方位姿勢の方が良い姿勢に比べ肩甲帯屈曲・伸展可動域がともに小さいことが分かった。頭部前方位姿勢は2パターンあることが確認された。1パターンは円背様の姿勢で骨盤後傾を伴い胸腰椎後弯し頭部が前方に変位する姿勢。2パターン目は骨盤の動きは少なく頭部が前方に変位し肩甲骨内転位でバランスを保っているような胸椎伸展傾向の姿勢である。どちらのパターンも頭部を前方位に保持するため肩甲帯が姿勢調節に関与し、肩甲帯の動きが少なくなったのではないかと考えた。円背様の姿勢では胸椎後弯し肩甲帯が屈曲位で姿勢を保持しバランスを保っているため、肩甲帯屈曲・伸展ともに可動域が減少したのではないかと推察された。2パターン目の姿勢でも肩甲帯を内転位にすることでバランスを保っているために、肩甲帯屈曲・伸展のともに可動域が減少したのではないかと推察された。 頭部を前方に変位させると人それぞれで姿勢を制御し、身体を使いやすいように動かしているので臨床においてはそれぞれに対して使い方を少しでも変えるアプローチをすることで機能不全が改善できるのではないかと思う。 我々が第45回本学術大会で報告した内容と併せて考えると頭部の位置や骨盤・脊柱の肢位変化は肩甲帯の可動性に影響すると改めて確認することができた。 今後の課題として肩甲帯屈曲・伸展のみの動きのだけではなく、さまざまな肩甲骨の動きと頭部・脊柱・骨盤の肢位の関係を検討していきたい。【理学療法学研究としての意義】 頭部の位置が肩甲帯の動きに影響するのかどうかを調べることにより、臨床的に肩関節疾患を評価・治療をする際、頭部の位置を考慮にいれて理学療法を行うことの科学的な根拠を提示することができた。
著者
水越 美奈 松本 千穂 脇坂 真美
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.119-125, 2017-09-25 (Released:2018-09-25)
参考文献数
16

加齢により犬は人における年齢が関係する認知機能不全や認知症と同様な症状を示す。これらの臨床徴候は飼い主が排泄の失敗や睡眠と覚醒サイクル,見当識障害など実際的に観察することでわかることがほとんどである。6歳以上の健康な犬のこれらの徴候を調べたところ,CDSの徴候は年齢と共に上昇し,13歳で70%を超えた。また比較的若い6~9歳では雌より雄,14~18歳では未避妊雌より避妊雌,10~13歳では日本犬系より洋犬で高いことがわかった。さらに認知の低下は飼い主との散歩や遊びに関連することが示された。多くの飼い主は年齢と共に現れる行動変化について気づいていたが,これらについて相談する人はほとんどいなかった。相談しなかった多くの飼い主はこれらの行動変化は問題でないと感じていた。