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雑誌
人工知能 = journal of the Japanese Society for Artificial Intelligence (ISSN:21882266)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.153-165, 2016-01-01
著者
深尾重正 著
出版者
アルス
巻号頁・発行日
1941
著者
竜田 庸平 福本 礼 橋本 俊顕 岩本 浩二 宮内 良浩 小川 哲史 藤元 麻衣子
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.A4P3012-A4P3012, 2010

【目的】<BR> 広汎性発達障害の原因説にはミラーニューロン(以下MN)障害説があり,MNは模倣と運動学習に関連している.今回,MNの存在する44野付近の運動模倣中の賦活状態を計測することを目的に光トポグラフィー(以下NIRS)を用いて測定し,広汎性発達障害児と健常児との間に差があるか検証したので報告する.<BR>【方法】<BR> 広汎性発達障害児群は20名(11.7±3.53歳) 障害別内訳(高機能自閉症10名・アスペルガー症候群10名)男児19名,女児1名であった.健常児群は,健常児10名(12.3±2.95歳),男児8名,女児2名であった.なお,対象は全員右利きであった.NIRSの測定は近赤外光イメージング装置OMM-3000シリーズ;島津製作所を使用した.測定は,Czより11cm側方3cm前方の44野付近を測定した.NIRSのプローペパッドを2枚用意し両側に貼り付けた. 課題には田中の改訂版随意運動発達検査を用いた. 30秒×3を1セット,合計2セット行った.1番目,3番目の30秒は休憩,2つ目の30秒は課題を行った.課題は健常成人の右手のb-4,b-5,b-6を動画撮影し,PC画面に呈示した.対象には動画上の運動を模倣してもらった.分析方法として,ビデオによる行動分析と,ピーク振幅を求めU検定を行った.加えて, 44野付近の平均加算を2群それぞれグラフ化し,目視にて分析を行った. <BR>【説明と同意】<BR> 対象者には十分に説明を行い,同意を得た後測定した.なお,本研究は当校倫理委員会の承認を得た.<BR>【結果】<BR> 広汎性発達障害児群には何らかの異常な模倣行動が認められ,健常児群には認められなかった. 異常な模倣行動の内訳として,課題施行中の集中力低下8例・鏡像模倣1例・左右逆模倣4例・鏡像模倣だが鏡になっていない模倣5例・動画と非同調な模倣13例であった.U検定の結果,課題の1セット目では,24個中10個のチャンネル(以下CH)で,2セット目では24個中8個のCHで広汎性発達障害児群が健常児に比べ有意に低かった. 中でも,健常児群と比較して広汎性発達障害児群は44野付近の12CHと23CHが1セット目2セット目にわたり,有意に低下していた. 44野付近の平均加算の結果,健常児群と比較して広汎性発達障害児群は,平坦なグラフとなり,44野付近の活動が確認できなかった.健常児群では課題施行中にoxy-Hbが上昇するグラフとなり,44野付近の活動が確認できた.<BR>【考察】<BR> 模倣は6歳前半に完成するとされている.模倣には身体図式が関係しているため,広汎性発達障害児群も身体図式に障害があったのではと考える.人が身体図式を利用するにはMNが関係し,広汎性発達障害児の場合,MNに障害があるために身体図式を用いたdirect matchingがうまく機能していないことが考えられた.実際に広汎性発達障害児群は,44野付近のCHで有意差が見られ,平均加算データも,健常児群と比較して平坦になっていた.このことはdirect matchingの機能をうまくコントロールできていない状態をリアルタイムに採取できたと考える.運動学習は3段階に分けられ,このなかでも初期の認知段階では教示・示唆・運動見本の提示が重要となる.この初期の認知段階には模倣を必要とし,模倣を行うことによって運動学習の見本を自己にインプットする.Meltzoff(1989)によると模倣行動は新生児より出現するとの報告があり,新生児の時期からの模倣行動の重要性が伺える.しかし,これら模倣に関連した44野を含むMNシステムに障害があるとされる広汎性発達障害児において,運動学習には不利な状況であることが今回の研究により考えられた.<BR>【理学療法学研究としての意義】<BR> 模倣とコミュニケーション能力,模倣とMNの研究,模倣と身体図式等,いろいろな方面から模倣に対する研究が盛んに行われており,模倣を理解することは,運動学習を教示する立場である私たちにとって有益なものになると考える.
著者
村田 剛
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.243-248, 2010 (Released:2012-02-19)
参考文献数
6

写真のデジタル化は,カメラボディーだけでなくレンズにも大きな変化をもたらした.ゴーストとフレアーは,我々が写真を撮影する際に,レンズ表面の反射によって発生する良く知られた問題であるが,ローパスフィルター表面からの強い反射光や撮像素子からの回折光のため,デジタルカメラにおけるこれら迷光の防止は,フィルムカメラよりも困難である.このような迷光を防止するため,我々は反射防止膜に超低屈折率層を導入することにより反射防止膜の性能を向上することを試みた.我々は超低屈折率を有するフッ化物多孔質層を形成するためにゾル-ゲル法を用い,高性能な反射防止膜を形成するための独自のプロセスを開発することに成功した.
著者
今間 俊博 近藤 邦雄 栗山 仁 古家 嘉之
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.3-10, 2005 (Released:2010-08-25)
参考文献数
7

物理法則に則ったコンピュータシミュレーションによって生成された物体運動は, しばしば観客にとって不自然なものに映ることがある.アニメーションの中で用いられる誇張表現は, 映像表現における演出的な効果を受け持つだけではなく, こうした観客の持つ違和感を打ち消すのに役立つ.こうした現象は, 物理法則的な物体運動と, 人間が知覚しうる物体運動の間に何かしらの差異があると考えることによってうまく説明できる.物理法則には必ずしも則っていないが, 人間がリアルに感じる動きのことを本研究では「メンタルモーション」と呼ぶこととした.本論文では, モーションキャプチャシステムを用いて得られた, 物理的に正確な動作を用いて, メンタルモーションを生成する動作誇張手法を提案する.
著者
岡 道男 岡 道男
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.27-68, 1969-01-15

資料
著者
宮原 将平
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.160-167, 1972-03-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
18

本稿はもともと日本物理学会の北海道年会(1971年)において綜合講演として話したことにもとづきそれに若干補筆したものである. ところで, 十年ばかり前にやはり物理学会のシンポジウムで似たような話をした記憶がある. それにもとづいて雑誌「金属物理」1960年第1号に「磁性体研究の歴史」: 将来の展望のために : という一文を書いた. 歴史については別として展望について何をいったか反省してみることは, 十年を経た今日において興味あることである. そこで私は三つの提案をしていた. 第1は性急に全般的な理論をたてることをいそぐことより"物質"の役割を強調したこと, 第2には"典型的物質"というものを提案したこと, 第3には物質を極端な条件下におくことを第2の典型性との関係で考えてみたことである. 以上のような提案がじっさいの研究の発展の上でどれだけ意味をもっていたかは, さらに歴史の批判にまたなければならないだろう. しかし, 私の考えでは, それは物質の典型性との関係ではじめて意味をもちうるものと思うのであるが. 昔話はそのくらいにしておいて, 本題に入らなければならない. ここでは歴史を, 十年前にしたのとは少しちがった角度から述べようと思う.
著者
福永 幹彦
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1104-1111, 2013

近年,確認できる機能性の異常に比して,強い身体症状を訴える患者を総称して「機能性身体症候群」と呼ぶことがある.これに含まれる患者は,一般外来患者の中にかなりの比率でいる.過敏性腸症候群,機能性ディスペプシア,線維筋痛症,慢性疲労症候群がその代表的なものだ.しかし,すでに機能性疾患として確立したものが多く含まれており,統合的な概念の必要性については疑問も多い.本稿では統合的な概念の意義につき,患者が重なり合う概念の,medically unexplained symptom,身体表現性障害,心身症などとの概念の違いを明らかにすることから検討した.統合的に考えることで,治療に関係するプライマリ・ケア医,各科専門医,精神科医,心療内科医に対して,症候群に共通する治療法を検討するため共通の土台を提供するということが最も大きいのではと考える.
著者
柏村 文郎
出版者
畜産技術協会
雑誌
畜産技術 (ISSN:03891348)
巻号頁・発行日
vol.601, pp.20-23, 2005
著者
Hiroaki Kawase Akira Yamazaki Hajime Iida Kazuma Aoki Wataru Shimada Hidetaka Sasaki Akihiko Murata Masaya Nosaka
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
SOLA (ISSN:13496476)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.39-45, 2018 (Released:2018-03-29)
参考文献数
22
被引用文献数
8

Extremely small snow cover in the winter of 2015/16 and interannual variations of snow cover over the Japanese Northern Alps are simulated by a regional climate model with 2 km grid spacing based on the Japanese 55-year Reanalysis (JRA-55). Our simulation well reproduces the daily variation of snow depth along the Tateyama-Kurobe Alpine Route, located at the Japanese Northern Alps, as compared to snow depths observed by time-lapse cameras in 2014/15. Our simulations indicate that the maximum snow depth in 2015/16 was the lowest of 16 years at high elevations, especially in the spring. In March 2016, weak cold air outbreaks and inactive storm-tracks cause little precipitation around central Japan, resulting in greatly reduced annual accumulated snowfall than usual at high elevations. Warmer April conditions also contribute to accelerated snow melting, resulting in the disappearance of snow at high elevations one-month earlier than usual. Analysis of large-scale circulations related to past large El Niño years shows a warmer April is a typical response in El Niño events, while weak cold air outbreaks and inactive storm-tracks are contributed by the extratropical internal variation rather than lingering El Niño effects in tropics.
著者
北日本実業奨励会 編
出版者
若越書院
巻号頁・発行日
vol.大正11年7月現在, 1922
著者
加藤 雅大 奥川 雅之 小林 義光 小島 昇
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第54回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.24, 2011 (Released:2012-03-09)

本研究では,科学館等の展示物を説明するツアーガイドロボットの開発を目的としている. ツアーを行う際に,子供たちの安全を確保することが重要である. 本論文では,サービスロボットの安全性確保を目的とした自己復元機構を有する倒立振子型移動ロボットの段差および傾斜路走行問題に対して,空気圧シリンダによる重心移動制御システムを導入し,その有効性について検討する.