著者
浜田 雅美
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.193-200, 2013-05-01
参考文献数
10

医学中央雑誌刊行会は,国内の医学および関連領域の文献データベースを医中誌Webにて提供している。データ内容は,(1)書誌事項,(2)抄録,(3)索引データに大別される。索引データを付与することで,特定の主題について記述された文献が,効率的に検索される。索引作成は,専門のインデクサーが1つ1つの文献に目を通し,主題となる概念を抽出し,それを適切な索引語に置き換えて付与することにより行われる。索引やシソーラスを理解することはそれほど容易でないことから,医中誌Webではシソーラスを意識しなくとも,それが検索に活かされるような機能の充実も図ってきた。しかし,索引データの意味を知って頂くことで,検索の多様性は広がるものと考える。この索引データについて「医学用語シソーラス」を中心に,米国国立医学図書館が発行するシソーラス「Medical Subject Headings」(MeSH)との比較に焦点をあてて述べる。

3 0 0 0 OA 支那通史

著者
那珂通世 編
出版者
中央堂
巻号頁・発行日
vol.巻之1,巻之2目録, 1890
著者
滋賀県 編
出版者
滋賀県
巻号頁・発行日
vol.大正10年, 1925
著者
滋賀県 編
出版者
滋賀県
巻号頁・発行日
vol.大正11年, 1925
著者
黒木 貴一 磯 望 後藤 健介 張 麻衣子
出版者
The Tohoku Geographical Association
雑誌
季刊地理学 = Quarterly journal of geography (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.63-78, 2005-08-25
参考文献数
23
被引用文献数
1

2003年九州豪雨により, 福岡市の御笠川沿いの平野部は広く浸水した。JR博多駅周辺も, 1999年に続き再び浸水した。本研究では, JR博多駅周辺の浸水深の分布, 洪水堆積物の層厚分布, 洪水堆積物の粒度の分析結果から, 氾濫水の流下方向やその速さを推定し, 都市内の詳細な土地条件について論じた。<br>浸水範囲は, 地盤高におおむね支配され, 周囲より低い後背湿地にある。しかし, 都市の構造物にも強く影響を受けて, 氾濫水の流下方向, 浸水深, 洪水堆積物の層厚は多様である。御笠川から溢流した氾濫水は, JR博多駅および鹿児島本線に流れを阻まれ, その東 (上流) 側で広く湛水した。次に峡窄部となる鹿児島本線と交差する道路2箇所から西 (下流) 側へ流出した。浸水範囲には, 細粒土砂が堆積する湛水しやすい地域, 粗粒土砂が堆積する土砂の堆積しやすい地域, 土砂はあまり堆積しない氾濫水の流れやすい地域が区分できる。さらに土砂の堆積しやすい地域には, 自然堤防, 三角州, サンドスプレイ, 後背湿地の形成場に類似した土地条件地域を見出すことができた。このように, 都市化による人工的な地形改変により, 洪水特性を決める新しい土地条件が生み出されたことを本研究では示した。
著者
羽根 則子
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.459, pp.61-64, 2012-10

店内はカウンター10席。奥の小上がりには8人座れる。
著者
滝藤 早苗
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.38, pp.55-76, 2004

E. T. A. ホフマン(1776−1822)は,『クライスレリアーナ』のなかに収められている音楽小説『クライスラーの音楽と詩の同好会(Kreislers musikalisch-poetischer Klub)』で,彼独自の調性格論を展開している。作家としてよりも音楽家として大成することを切に願っていたホフマンにとって,当時の西洋音楽に必要不可欠な表現手段である調について述べることは,何か特別の意味があったに相違ない。そして,いかにホフマンが調の性格付けを行ったのか検証することは,彼の文学や音楽作品の解釈,または彼の音楽思想の考察,ひいては当時のドイツにおける音楽美学を研究する上で非常に重要な作業となるはずなのであるが,残念なことにこの問題は今日まであまり注目されてこなかった。従って,本稿ではホフマンの調性格論の考察を目的とし,その特徴をより鮮明にするために,C. F. D.シューバルト(1739−1791)の見解との比較を試みる。シューバルトもホフマンと同様に,作家であると同時に音楽家でもあった人物であり,彼の音楽思想は当時の多くの人々に影響を与えたと言われている。特にシューバルトの『音楽美学の理念(Ideen zu einer Ästhetik der Tonkunst)』は,調の性格付けを試みた書物の中でも古典派の時代を代表するものとして,広く知られている。L. v. ベートーヴェンやR.シューマンも,幾つかの点で異論を持ちつつも,シューバルトの音楽思想には興味を示した。ベートーヴェンの秘書を務めたA. F. シントラーによると,ベートーヴェンの蔵書のなかには『音楽美学の理念』が含まれていて,とりわけシューバルトの調性格論に深く傾倒していたという。 ホフマンとシューバルト。多少世代に開きはあるものの,ともにドイツで文学や音楽,その他多岐にわたる分野において活躍した偉才であるが,ホフマンは音楽思想のみならず音楽批評家としての活動においても,シューバルトから大いに影響を受けていると考えられる。しかし,本稿では両者の調に関する見解にのみ焦点を絞って,考察を進めていきたいと考えている。