著者
八登 崇之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.84, pp.25-31, 2000-09-21
被引用文献数
3

現在多くの人に遊ばれているゲームやパズルの多くについて,その計算量が解析されている.本稿では,パズルの一種であるスリザーリンクについて,解があるかを判定する問題のNP完全性を制限されたハミルトン閉路問題からの多項式時間還元を用いて証明する.また,スリザーリンクの別解問題(Another Solution Problem,1つ解が与えられた時に他に解があるかを判定する問題)について考察し,そのNP完全性の証明の指針を示す.For many of the widely played games and puzzles, their computational complexities have been analyzed. In this paper, we consider a sort of puzzle "Slither Link" and prove that the problem which determines whether or not a given instance of puzzle has any solutions is NP-complete, by using a polynomial time reduction from the Hamilton Path Problem with respect to restricted graphs. In addition we consider Another Solution Problem for the puzzle, the problem which determines, for a given instance and its solution, whether there is another solution for the instance. We provide a strategy to prove its NP-completeness.
著者
朴 光駿
出版者
佛教大学社会福祉学部
雑誌
社会福祉学部論集 (ISSN:13493922)
巻号頁・発行日
no.6, pp.51-67, 2010-03

東アジア国家・地域では共通的にみられる現象であるが,韓国においても少子高齢化が急速に行われている。そして,2005年少子高齢化に対処するために「低出産・高齢社会基本計画」が策定され,さまざまな政策プログラムが実施されている。同計画は大きく3部門からなっており,その1つが「低出産対策部門」である。 低出産対策は中央政府と地方政府のレベルで行われていて,莫大な公費が投入されている。本稿はその具体的な政策プログラムを考察し,その課題を提示することを研究目的としている。そのためには,韓国において出生率が急激に低下した原因に対する分析が必要であり,その原因については統計学的説明と社会経済的説明に区分して議論している。もし,少子化の真の原因に対する事実認識を誤ってしまうと,政策の実効性が期待できないにもかかわらず莫大な財源負担だけが残る可能性もあるのでこの点についての論議は重要である。 低出産対策のプログラムについては,中央政府プログラムと自治体プログラム,そして国民年金における出産クレジット制度とに分けて紹介している。韓国の福祉低出産対策少子高齢化社会出生率低下東アジア福祉
著者
加藤 圭造 伊藤 彰則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.14, pp.1-6, 2012-01-27

本研究ではデスメタル,メタルコアなどエクストリームメタルと言われるジャンルで頻繁に用いられる,グロウル及びスクリーム歌唱について音響的特徴の分析を行った.先行研究で特殊な発声の音響的な特徴として示されたサブハーモニクスの存在や macro pulse 構造の調査,病的音声の分析になどに使われる jitter,shimmer,HNR の値について測定を行った.In this study, we analized acoustic feauture of growl and scream singing voices used in extream metal music, such as death metal, metal core, and so on. We observed sub-harmonics and macro pulse structures those are reported as accoustic features of rough voice. We also measured jitter, shimmer, and HNR values.
著者
崔 玉花
出版者
筑波大学一般・応用言語学研究室
雑誌
言語学論叢 オンライン版 (ISSN:18826601)
巻号頁・発行日
no.4, pp.29-41, 2011-12-31

本稿は同じ意味内容を表すと思われる日本語と中国語の動詞が結果キャンセル構文の成立において異なる文法性を示す現象を取り上げ、当該構文の容認度に影響する要因を英語との比較を通して考察する。まず、目的語の量が特定されているか否かは日英語の当該構文の容認度に影響する要因であることを示す。また、日本語では自動詞文の表す出来事の性質も当該構文の容認度に影響する要因であることを述べる。次に、中国語では日英語と異なり、目的語の定性と特定性が結果キャンセル構文の容認度に影響しないことを示し、当該構文の容認度に影響するのは動詞のアスペクト性であると論じる。
著者
森下 正修 本島 優子 Masanao MORISHITA Yuko MOTOSHIMA
出版者
京都府立大学福祉社会学部福祉社会研究会
雑誌
福祉社会研究 (ISSN:13471457)
巻号頁・発行日
no.4, pp.41-51, 2004

本研究では、親が子どもについて日常的に抱いている発達への期待と、子どもに対する叱る行為、および子どもの行動実現の三者の関係について検討した。設定された7領域の行動のすべてにおいて、当該行動についての親の発達期待が高いほど子どもの行動実現も進んでいることが明らかとなった。ただし、親の発達期待の高さは叱る行為の増加には必ずしもつながらないこと、また叱る行為の持つ行動実現への効果はほぼ認められないかもしくは負の影響を及ぼすことが示された。こうした結果から、親が子どもに対して抱いている素朴な発達期待は、ある行動ができないことを叱るという行為を媒介せずに、他の何らかの意識的・無意識的な方法を通じて、子どもの行動の獲得を促進させることがわかった。
著者
牧野 智和
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.150-167, 2010-09-30

本稿では,大学生の就職活動における自己分析という慣行の定着を,新規大卒採用市場における1つのサブ市場の確立と捉える.このことで,先行研究の欠落点であった,自己分析への関わり方の多様性,送り手と受け手,その影響力の限定性という論点に対応することができる.また本稿では自己分析を,「自己の自己との関係」を通した主体化を行う「自己のテクノロジー」と捉える.このことで他の自己論との比較を可能とし,また先行研究の難点であった定着因の考察を資料内在的に行うことができる.このような観点から,自己分析市場が提供する「自己のテクノロジー」の分析とその機能の考察を行った.<br>分析対象は自己分析をその内容に含む就職対策書,190タイトル計758冊である.自己分析の作業課題の核には,自らの過去の回顧,現在の分析,未来の想像を通して「本当の自分」を抽出する志向がみられる.だがこれは純粋に心理主義的なものではない.自己分析では具体的な職業の導出,内定の獲得に向けた自己の客観化,積極的な自己表現もともに求められるためである.分析を通して,自己分析市場は新規大卒採用市場における不透明性の低減,動機づけの個人的獲得支援・調整,社会問題の個人化という機能を果たしていると考えられた.だが採用状況の悪化によって社会問題の個人化機能が突出するとき,それを可能にする「自己のテクノロジー」への注意が払われなければならない.
著者
徳永 幸子
出版者
活水女子大学
雑誌
活水論文集. 健康生活学部編 (ISSN:18807720)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.123-142, 2014-03-31

The purpose of this paper is to clarify issues concerning parental rights laws in Japan from the point of view of children's interests. Historical changes of parental rights laws in France, Germany, and Japan are reviewed, and the concepts of parental power are examined. Two arguments are presented. The first argument is that we should incorporate the system of joint custody in Japan when parents are divorced or not married. The second argument is that children should have a right to see both parents. when we reform parental rights laws, the well-being of children must be considered first. In modern society both the nation and the parents have responsibilities to raise children.
著者
剣持秀紀
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.26, pp.1-1, 2013-08-24

歌声合成技術は楽曲制作に幅広く用いられるようになってきている.また特に若い層を中心に,そのような楽曲 (いわゆる 「ボカロ曲」 ) を愛聴する人々も多い.なぜ人間の歌声でなく,合成された歌声が使われ,聴かれるのかについて考えてみたい.併せて歌声合成技術 VOCALOID の現在の仕組み (システム) について解説し,その将来の展開について述べる.
著者
翁長 謙良 吉永 安俊 趙 廷寧
出版者
琉球大学
雑誌
琉球大学農学部学術報告 (ISSN:03704246)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.149-155, 1998-12-01

歩測は現在まで依然として重要な測量方法の一つである。歩幅を確定し, 身長との関係を明らかにすることは, 人間の体型と歩行習慣を知る上で, また, 野外調査などにおける概略の測距に便利である。1985年から学生の測量実習を通じて, 琉球大学農学部に在学中の男子190名, 女子46名の身長と歩幅の資料を収集し, それらの相関について検証した。本研究では, 多元回帰分析方法によって, 身長による歩幅の予測式を作成し, 下記の結果を得た。男子 : Y=0.38X+0.09(r=0.738) 女子 : Y=0.36X+0.16(r=0.754) 全体 : Y=0.26X+0.31(r=0.706)