著者
村田 治
出版者
関西学院大学
雑誌
經濟學論究 (ISSN:02868032)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.37-66, 2007-04

The purpose of this paper is to clarify the mechanism of the Juglar cycle. To do this, first of all, we show the existence of the Juglar cycle in the post-war period in Japan. Until now, the Juglar cycle in the post-war period was shown in terms of the investment-GDP ratio. Instead of this, we will indicate the existence of the Juglar cycle in terms of 16 periods moving average of GDP growth rate. Moreover, we will show the cyclical relations between the GDP growth rate and the capital stock growth rate. In order to give a theoretical explanation for these cyclical relations, we will set up the model with the capital stock adjustment principle and make use of the limit cycle theorem of Poincare=Bendixson.
著者
阿部 智和
出版者
北海道大学大学院経済学研究科地域経済経営ネットワーク研究センター
雑誌
地域経済経営ネットワーク研究センター年報 = The annals of Research Center for Economic and Business Networks (ISSN:21869359)
巻号頁・発行日
no.3, pp.87-101, 2014-03

本論文の目的は,わが国で積み重ねられてきたオフィス空間のデザインに関する研究知見のうち,とりわけ2000年以降の研究の到達地点を明らかにすることにある。本論文で2000年以降の研究蓄積に注目を向ける理由は,経営学者たちもオフィス空間のデザインを重要視し始めたことにある。より具体的には,この時期を契機として,知的創造や知識創造を促すオフィス空間のデザインを志向した研究が創始されているのである。1990年代までのオフィス空間内の快適性の向上を志向した研究とは異なり,建築学者や実務家たちだけではなく,一部の経営学者たちからもオフィス空間のデザインに対して注目が向け始められたのである。 本論文で明らかにする先行研究が辿り着いた研究知見は,以下の3点に集約することができる。より具体的には,①実務家や一部の経営学者たちによって知的生産性を向上させるオフィス空間のデザインへの注目が向けられ,実際にオフィス空間の設計が行なわれてきたこと,②建築学者を中心として知的生産性を計量的に把握する試みが積み重ねられ,定量的なデータにもとづいたオフィス空間のデザインが志向されてきたこと,③経営学者たちがコミュニケーションを鍵概念にして,オフィス空間のデザインについて考察を加えてきたこと,の3点である。最後にこれらの研究の貢献と残された問題を明らかにし,今後の研究課題を提示する。
著者
平芳 幸浩
出版者
京都大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:03897508)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.161-186, 1997-03-31
著者
鈴木 政登 坂木 佳寿美 松原 茂 三浦 次郎 塩田 正俊 飯島 好子 町田 勝彦 井川 幸雄
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.231-242, 1990-08-01
被引用文献数
5

成長期にあるスポーツ選手の運動と栄養摂取の実状を把握するとともに適正な運動と栄養のあり方を考える目的で、次のような実験を行なった。高校生野球部員17名(15〜16歳、169.1cm、59.0kg)を対象に、1週間の夏期強化練習(自宅通学)時にエネルギー消費量(EE)、栄養摂取量(CI)、摂取食品目数、体重および血圧を毎日測定し、12分間走は4回行なった。血液・尿成分は強化練習初日、4日目および最終日(7日目)の3回測定した。本実験結果は、次の通りであった。1.強化練習1週間の平均EEは53.4±7.5kcal/kg/dayであった。CIはEEの87.2%に相当し、1日あたり平均7.4kcal/kg少なかった。しかし、体重の経日的変化は観察されなかった。2.強化練習経過に伴う血圧変化はみられなかったが、12分間走成績は低下した。3.炭水化物(C)、脂肪(F)および蛋白質(P)の熱量比は、1週間の平均でそれぞれ66.0、20.3および13.8%であり、動物性蛋白質は47.8%であった。4.食事内容は各家庭でほぼ決まっており、個人内変動が少なかった。概ね摂取食品目数が少なく、10品目に満たない者が35%みられ、それがほぼ1週間継続していた。5.血液成分のうち顕著に変化したのは、血清TG、TP、Hgb濃度およびCPK活性であり、強化練習4日目から最終日CPKTG41/36.4(Pi)(UN)(CA)NaCl7.112EECI(CI-EE)CACPKTGTPHgb(20.3%)(1.50g/kg/day)
著者
宇佐美 暘一
出版者
樹木医学会
雑誌
樹木医学研究 (ISSN:13440268)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1-7, 1998-03-31
被引用文献数
4

20年ほど前から北九州市内の社寺林などの古木にオオバヤドリギの着生による衰弱・枯死被害が目立ち始めたので、1996年に市全域で調査を行った。その結果本種の市域での分布には、南西の福智山と北東の足立山の二つの山系の麓に集中して平地の人口密集地には全く見られず、また着生木の見られる社寺林は互いに凡そ100m以上離れている、という二つの傾向が認められた。本種のこのような分布の特徴は、鳥散布型の繁殖生態と散布者の行動、多様な樹種を宿主とする多犯性、宿主上での生長の仕方やフェロノジーなどについての筆者自身の観察結果から、照葉樹林帯に属する本市々域内での開発の時期及び程度と密接な関係があると考えられた。ただ何故近年爆発的に被害が増えたかを説明するには資料が不十分である。
著者
薬師院 はるみ
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.2-12, 2004-05-01
被引用文献数
2

本論は,専門職に関する基礎的研究を,司書という文脈において再検討し,司書職制度実現の阻害要因を探る試みである。司書は,専門職ではなく,準専門職であるといわれてきた。だが,準専門職の特徴,中でも,専門職化を阻むとされる要因は,司書に対しては,必ずしも該当しない。司書の専門職化を阻んでいるのは,図書館という組織に所属することでもなければ,図書館が官僚的に組織されていることでもない。問題は,図書館が自律的な官僚的組織として形成されておらず,全体機構に組み込まれた下部組織としてのみ存立している点にある。
著者
古川 まゆみ
出版者
京都文教大学
雑誌
人間学部研究報告
巻号頁・発行日
vol.10, pp.143-165, 2007

This paper deals with Swedish Christmas. In Sweden Christmas is one of the most important annual ceremonies and Swedes spend a lot of time, energy and money on it. In the beginning of the 1990s, just when I started a cultural-anthropological fieldwork in the province of Dalarna, I had a chance of celebrating it with a family (my acquaintance) who was living in a small village on the outskirts of Leksand city. The celebration there was so impressive that an idea crossed my mind. That is making questionnaires on Christmas and distributing them to the houses of my research village. "Christmas" sounds a bright topic for me (a foreign anthropologist) to develop communication with people. The questionnaire, based on the experience at my acquaintace's, consists of 8 subjects. They are ornaments, meals, preparations, where and with whom to celebrate, Swedish Santa Claus (jultomten), presents, the Bible /church/clothes, and any comments on and memories of Christmas. In this paper I have introduced the details of the above-mentioned 8 subjects(the questionnaire in Japanese), the explanations on and the backgrounds of them, and an original questionnaire in Swedish. In the next paper I will publish answers and make some comments on them.
著者
森實 彩乃
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.223-229, 2014-06-01

近年,安価な労働力として学生を雇うアルバイトとは一線を画し,学生と職員が協働して図書館を運営する学生協働という取り組みが注目され,多くの大学図書館で実施されている。筆者も大学在学中に学生協働を経験した一人だ。その時に得た経験から大学図書館員という仕事に興味を持ち,母校の大学図書館に就職して今年で3年目になる。本稿では,学生時代の実体験を振り返りながら,学生協働の意義と課題について考察するとともに,図書館員になるための最近の勉強法や,図書館員として実際に働いてみて感じたこと,図書館員の将来について思うことを述べる。
著者
加藤 邦彦
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.25-26, 1994-02-01
被引用文献数
1
著者
笠井 哲
出版者
福島工業高等専門学校
雑誌
研究紀要 (ISSN:09166041)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.51-56, 2011

People in the Edo period considered raising a child to become a full-fledged adult in the society as the most important matter in life only next to running their family business. This often gave rise to the importance of mental attitudes and discipline of the parents themselves. We can see in the book called Yoiku Ohrai the perspectives on education generally held by the people in the Edo period. In this article, I will closely examine such perspectives on child raising discussed in Yoiku Ohrai, and discuss them with special references to parents' mental attitudes, moral education, and human relationships.
著者
歳森 敦 北原 夕里歌 植松 貞夫
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.33-45, 2000-03-30

市区立図書館中央館を対象とした標本調査により, ブックディテクションシステム(BDS)導入の動向と, 設置館・非設置館の蔵書紛失率を明らかにするとともに, それらの結果をもとにBDSの設置効果を試算した。BDSの設置状況として, 1割弱の館にBDSが設置されていること, 最近数年間の新築時BDS設置率は4割強であること, 一部のコーナーに限定する形で導入する部分設置館が2/3以上であることを明らかにした。年間蔵書紛失率の平均は1.33%となった。BDSを全館を対象に設置した場合には蔵書紛失率が有意に低く, 不正持ち出しの防止に一定の効果があると判断できる。最後に, BDSを設置した場合に必要な費用とBDSを設置しない場合に必要な費用の差としてBDSの設置効果を定義し, 一定の条件を与えて設置効果の試算をおこない, 設置効果を得られる館は一部であること, 部分設置の効果が限定的なことを示した。