著者
橋本 樹明 山田 哲哉 菊池 準仁 池永 敏憲 Hashimoto Tatsuaki Yamada Tetsuya Kikuchi Junji Ikenaga Toshinori
出版者
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)
雑誌
第18回宇宙科学シンポジウム 講演集 = Proceedings of the 18th Space Science Symposium
巻号頁・発行日
2018-01

第18回宇宙科学シンポジウム (2018年1月9日-10日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)相模原キャンパス), 相模原市, 神奈川県
著者
神間 唯 丸谷 宜史 梶田 将司 間瀬 健二
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2011-HCI-142, no.26, pp.1-7, 2011-03-10

毎日衣服を着ることは必須であるが,ファッションに関して興味がない人やコーディネートに関して悩みのある人がいる.そこで良いコーディネートを推薦することでコーディネートに関する 「気づき」 を促して,悩みを解決し積極性を持たせることが必要だと考えられる.本研究ではファッションにあまり積極的ではない人たちにコーディネートを推薦し,気づきを促すシステムを提案する.コーディネートを決める基準として,ファッションを記述する感性語として定義されているイメージキーワードを用いた.イメージキーワードと気づきの関係を調べるための実験を行い,イメージキーワードがコーディネート推薦に有用であることを示した.
著者
永井 義憲
雑誌
大妻女子大学文学部紀要
巻号頁・発行日
vol.2, pp.89-97, 1970-03
著者
内田 奈津子 久野 靖 中山 泰一 Uchida Natsuko Kuno Yasushi Nakayama Yasuichi
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.1393-1414, 2021-07-15

現代社会において,プログラミングは義務教育の1つとなり,誰もが学ぶべきものとなったが,高等教育においては,プログラミングの内容を含む必須カリキュラムの実施には至っていない.新しいカリキュラムでは,言語を学びコードが書けるようになることを目的とするのではなく,プログラミングの概念を学び,その原理を理解することに加え,プログラムを活用するために,ソフトウェア開発プロジェクトの知識を含める必要があると考えた.著者らは,1科目のみで構成する,誰もが学ぶべき入門レベルのカリキュラムと位置づけ,プログラミング入門にPBL(Project-based Learning)を組み合わせた方法を提案し,この提案に基づき2単位90分15回のカリキュラムを構築した.本論文では,プログラミング入門にPBLを組み合わせたカリキュラムを設計・構築し,実践授業から得られたデータ(コンピテンシー評価,履修者の課題や最終レポートなどの提出物)をもとにカリキュラムの妥当性を検証した.
著者
辻坂 真也 Shinya Tsujisaka
出版者
同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)
雑誌
一神教世界 = The world of monotheistic religions (ISSN:21850380)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-20, 2021-03-31

紀元前4千年紀から、3千年紀末期までの古代メソポタミアにおいて、シュメールの神エンリルは、シュメール人の王権において重要な立場を担っていた。この神はしばしば、王権や、杖、国土などの授与者として現れていた。シュメール人最後の王朝であるウル第三王朝は、王の神格化を行っていたことで知られるが、この時代は王だけでなく、神エンリルと関わりの深い存在も神格化していることが確認できた。特に顕著だった事例が、神エンリルの玉座であり、この玉座は神格化されるだけでなく、神エンリルと並んで神殿に配置され、そして供物を受け取っていた。これはウル第三王朝において、玉座がその所有者の代理を務めるという機能を得ていたためであった。本論の目的は、エンリルの王権神としての役割の発展を分析すること、そしてウル第三王朝期における、神エンリルと関係する事物の神格化と、王の神格化の関係を検討することである。
著者
斎藤 富由起 吉森 丹衣子 守谷 賢二 吉田 梨乃 小野 淳 Fuyuki Saito Yoshimori Taeko Moriya Kenji Yoshida Rino Ono Atushi 千里金蘭大学 生活科学部 児童学科 公立中学校スクールカウンセラー 文教大学大学院 人間科学研究科博士後期課程 社会福祉法人聖音会鎌倉児童ホーム 千里金蘭大学 生活科学部 児童学科
巻号頁・発行日
vol.9, pp.13-20,

社会的ネットワークの希薄化を背景に,過剰な承認欲求(山竹,1998 ・2011)などの現代的な課題を反映した青年期心性が注目されている.こうした青年期心性の一つに「見捨てられ不安」(abandonment anxiety)がある.見捨てられ不安は,その概念の成立から精神分析理論の影響が強く,現在の社会的要因を独立変数とする数量的検証に乏しかった.本研究では見捨てられ不安を社会構造の変化に基づく現代的な青年期心性として,「重要で身近な他者(集団)に承認される自信がなく,自身の価値観をありのままに主張すると,重要で身近な他者(集団)から嫌われるのではないかという不安から自己犠牲的な認知・行動を過剰に選択する心理傾向」と定義し,質問紙の開発を試みた.その結果,「承認・注目欲求」と「過剰な自己犠牲」の2因子15項目の「見捨てられ不安尺度」の開発に成功した.
著者
山本 勉 荻野 愛海 花澤 明優美 Tsutomu YAMAMOTO Manami OGINO Ayumi HANAZAWA
雑誌
清泉女子大学人文科学研究所紀要 = BULLETIN OF SEISEN UNIVERSITY RESEARCH INSTITUTE FOR CULTURAL SCIENCE (ISSN:09109234)
巻号頁・発行日
no.39, pp.49-84,

東京都品川区荏原一丁目一―三・専修寺本尊阿弥陀如来および両脇侍像三軀は「木造阿弥陀三尊像」の名称で品川区指定有形文化財に指定されている。二〇一七年度の品川区文化財公開に関連して、二〇一七年八月に大学院思想文化専攻開講科目「美術史学演習Ⅲ」における演習の一環でこの三軀の調査を実施した。本稿では、調査の詳しい成果を報告し、あわせてこの一具の彫刻史上への正確な位置づけをおこなう。三軀は定印を結ぶ阿弥陀如来坐像に蓮華を捧げる左脇侍観音菩薩立像と合掌する勢至菩薩立像が随侍する来迎形の阿弥陀三尊像で、各像がヒノキ材の割矧ぎ造りの技法になる。阿弥陀如来像と左脇侍像のおだやかな姿は平安時代末期、十二世紀後半頃の製作とみられる。右脇侍像は少し作風が異なり、やや遅れる時期、鎌倉時代にはいってからの製作を思わせる。三尊は昭和二十二年(一九四七)に千葉県市原市の光明寺から移されたものであるが、阿弥陀如来像内の銘記によって、室町時代、永正五年(一五〇八)に上総国佐是郡池和田の正福寺の像として修理されたことが知られる。正福寺は昭和十五年に光明寺に合併された寺である。三尊の彫刻史上の問題としては、まず阿弥陀如来坐像の両脇に来迎形の両脇侍立像が随侍する形が平安時代最末期に特有のもので安元元年(一一七五)頃の製作とみられる神奈川・証菩提寺像と共通することがあげられる。また正福寺の寺名や修理関係者の名は、光明寺に現存し、やはりかつて池和田にあった東光寺本尊であったという薬師三尊像中尊の永正元年の銘記にもみえ、当時の池和田における修理や造像の活発な状況を想像することもできる。以上を総合して、この三尊が平安時代末期の時期の関東地方の造像の水準を示すものであると評価する。
著者
山下 正人 中沢 実
雑誌
第25回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.218-220, 2017-10-04

近年,人の脳活動を利用して,人とのコミュニケーションやロボット操作を行っていくBrain Machine Interface(BMI) の技術が盛んに研究されてきている.リアルタイムで脳波(EEG)の生データを計測することができる非侵襲型の脳波計デバイスが世の中に出ている.本研究では,BMI を利用する際の認証システムとして,非侵襲型の脳波計デバイスを用いて,EEG を利用した個人認証のシステムを提案する.本論文では,従来の基礎研究に基づいて,画像刺激を利用したEEG における個人認証をディジタルフィルタ,エポッキング,アーチファクト対策の組み合わせを考慮することで,被験者の状態が変化していても,認証することが可能となる精度の高い認証精度の実現を目的とする.
著者
中西 渉
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.101-105, 2020-12-12

筆者は高校の情報科の授業で用いるために,大学入試センター「情報関係基礎」で用いられている プログラミング言語 DNCL の構文表記を Python 風にして,Web ブラウザ上で動作するプログラミング 学習環境 PyPEN を開発した.本稿では,これまでにいただいた意見を元に行った改良について報告を行 うとともに,今後の開発方針についての考えを述べる.
著者
SY Deborah Kim HOSOE Nobuhiro 政策研究大学院大学 / National Graduate Institute for Policy Studies
出版者
GRIPS Policy Research Center
雑誌
GRIPS Discussion Papers
巻号頁・発行日
vol.22-08, 2022-06

Minimum wage is used as a support for low-wage workers, but it is expected to increase unemployment and cause deterioration of the welfare of the unemployed. While earlier studies identify negative side effects of minimum wage, that may not be the case in the Philippines, where many workers migrate and send home large remittances. This study uses a computable general equilibrium model to examine the impacts of an increase in the domestic minimum wage on unemployment, migration, and output, as well as on welfare and inequality, in the Philippines. Our simulation results show that a minimum wage increase would indeed reduce domestic labor demand and prompt many unemployed workers to migrate out, leaving relatively few unemployed at home. While an increased volume of remittances would improve household welfare, it would also have some unintended effects, such as currency appreciation; decreased domestic production in labor-intensive and export-oriented industries; greater income disparity; and tax base erosion.