著者
福田 靖子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.38, no.9, pp.793-798, 1987-09-20 (Released:2010-03-10)
参考文献数
10

焙煎ゴマ油およびゴマサラダ油の抗酸化性物質のフライ時の変化について研究を行い, 次の結果を得た.1) ゴマ油をホットブロックバスで180℃8時間加熱したときの抗酸化性物質の変化を調べた.ゴマサラダ油のセサミノールは, 未加熱油の約80%, γ-トコフェロールは約42%残存していた.焙煎油のγ-トコフェロールは約67%残存していた.2) 焙煎ゴマ油で1家族分 (4人分) の天ぷら, 冷凍コロッケ, 小魚を揚げた場合, 油のみを加熱したときと同様, 抗酸化を示すに十分量のセサモール (0.04%) が前駆体であるセサモリンから生じていた.3) 焙煎ゴマ油でポテトスティックを素揚げにしたときは, セサモリンの加水分解が起こり, セサモールとサミンを生じた.4) ゴマサラダ油で, 天ぷら, 冷凍コロッケを揚げた場合にも, セサミノールは, 約85%残存していた.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1080, pp.84-88, 2001-02-26

ノーベル賞に最も近いところにいる日本人科学者——。飯島澄男はこう称されることが多い。 その最大の功績は「カーボンナノチューブ」の発見だ。炭素(カーボン)の原子が円筒形につながってできた物質で、筒の直径は約1ナノ(ナノは10億分の1)メートルしかない。髪の毛の約1万分の1の太さと言えば、その細さが分かるだろう。
著者
久野 雅樹 青山 毅
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.120, 2009

Google Earth,Google Street View を用いて,国内外8都市(新宿,渋谷,銀座,札幌,大阪,パリ,ニューヨーク,ブリスベーン)の景観画像960点を収集した。この画像中の建築物を対象に,xy色度図を用いて地域色の分析を行った。その結果,全体として低彩度の無彩色が多いことが確認できた。また日本の各都市は黄赤系統に偏りがあり,外国の各都市は黄赤系統と紫青系統に偏りが認められた。得られた各都市の色彩の特徴は既存の知見と整合的であり,また多数でかつ多様なサンプルを対象とした分析が容易に行えることも確認でき,景観イメージの研究に Google のサービスが有用であることが示された。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1904年02月19日, 1904-02-19
著者
後藤 千穂 徳留 裕子
出版者
学校法人滝川学園 名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.81-86, 1999-03-31 (Released:2019-07-01)

食物繊維は, 食物残渣の腸内通過時間を短縮させ, 排便を促し, 便秘を予防する.これにより, 腸へのがん物質の暴露が抑えられ, 最近増加している大腸がんや大腸憩室症などの発生を抑制する可能性がある.排便習慣・便秘に関する研究では, 便秘は女性, 特に, 若い女性に多くみられる.そこで女子短期大学生136名を対象に排便習慣について実態調査を行い, 生活習慣との関わりについて検討した.排便習慣の結果を実態調査より, 排便日数3日/週以下を「便秘」群, 6日/週以上を「快便」群, その中間である4〜5日/週を「便秘気味」群として分類した.対象者の排便頻度は「便秘」群が22.9%, 「便秘気味」群30.5%, 「快便」群46.6%であった.生活習慣との関連をみたところ, 朝食に欠食のあるものほど便秘・便秘気味であった(p<0.01).また, 食事時刻・排便時刻・生活リズムが不規則で, 運動習慣がないものほど便秘傾向にあった.
著者
田中 佐知 早瀬 明子 粟津原 元子 香西 みどり
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.306-313, 2010 (Released:2014-10-03)
参考文献数
15

オーブンレンジにおける鶏肉の嗜好性の高い調理方法を明らかにすることを目的として,鶏もも肉を電子レンジ加熱(M)(500W電子レンジ加熱8分間),オーブン加熱(O)(210°Cコンベクションオーブン加熱40分間),それら2つの調理を組み合わせた組合せ加熱(C)(電子レンジ加熱5分間の後オーブン加熱25分間の30分間)の3種類の方法で加熱調理し,調理物の物性測定,官能評価を行った。電子レンジ加熱(M)はオーブン加熱(O)よりも温度上昇速度が高く,内部温度と表面温度の温度差が小さい。また,オーブン加熱(O)は他の加熱よりも重量保持率が低く,電子レンジ加熱(M)は他の加熱よりも柔らかい。官能評価では,外観評価,総合評価ともに,電子レンジ加熱(M)に比べて組合せ加熱(C)とオーブン加熱(O)が有意に好まれ,組合せ加熱(C)とオーブン加熱(O)の好まれ方は有意な差はなかった。よって,組合せ加熱(C)は,好ましい調理を短時間で加熱調理できることから,オーブンレンジに適した嗜好性の高い鶏肉調理が可能な調理方法であることが示された。
著者
角 正博
出版者
日本蘚苔類学会
雑誌
日本蘚苔類学会会報 (ISSN:02850869)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.18-21, 1981-07-27 (Released:2018-07-03)

There are many irrigation channels for rice fields in Chikugo City, Northern Kushu. Many of the channels have been reconstructed with new concrete walls. The author investigated moss communities on wooden piles of old style channels which are now rapidly disappearing. Five communities, Amblystegium riparium comm., Fissidens adelphinus comm., Pseudoleskeopsis zippelii comm., Haplocladium angustifolium comm., and Haplocladium microphyllum comm. were recognized on these wooden piles. Fissidens diversifolius, Eurhynchium savatieri, Epitterygium tozeri, and Hypnum plumaeforme were rarely recognized as dominant species in some quadrats.
著者
宮崎 哲治 中川 彰子 青木 省三
出版者
一般社団法人日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.57-66, 2014-01-31

妊娠中の強迫性障害に対し、薬物療法は行わず曝露反応妨害法を中心とする行動療法のみで奏効した患者を経験したので、若干の考察を加え報告する。患者は28歳女性。結婚後、トイレを汚したのではないか、自分が歩いた所は汚れてしまったのではないかという強迫観念が生じ、夫や実母に何度も汚くないとの保証を要求するようになった。妊娠後さらに強迫症状は悪化した。妊娠28週でA精神科診療所を初診したが、トイレに行った際には、除菌シートで足やトイレの床を拭き、トイレでの行動を克明にメモし、携帯電話のカメラで自分の行動などを撮影し確認していた。また、汚れやばい菌をまき散らしてしまうという強迫観念のため料理などの家事もできない状態であった。曝露反応妨害法を中心とする行動療法を開始したところ、強迫症状は徐々に改善していった。出産後は家事も育児も本人が行えるようになり、約半年後の受診時にも強迫症状は認めなかった。
著者
葛綿 正一
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.32-39, 2003-05-10

大陸の文明を模倣しつつ列島に庭園が作られる。それは王のシンボルともなるわけだが、漢詩文や和歌、管絃や芸能は庭園と不可分の関係を保ってきたといえる。本稿は平安朝の仮名散文を中心に庭園の諸相を考察したものである。うつほ物語は三奇人を排除しつつ、庭園を通して秘琴の卓越性を提示していた。それに対して、枕草子や源氏物語はそれぞれ機知と情動において庭園をめぐる新たな詩学を実践していたと考えられる。
著者
小埜 裕二
出版者
上越教育大学
雑誌
上越教育大学研究紀要 (ISSN:09158162)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.684-696, 2003

三島由紀夫は「海と夕焼」 (昭和三〇年) の主題を「奇蹟自体よりもさらにふしぎな不思議」であると述べた。本論文では<子供十字軍>の史実から本作の虚構性の特質を捉えたうえで、現在の安里が過去に体験した「不思議」をどのように受け止めているのかについて考察した。<海> の象徴性、<夕焼> の終わりとともに「梵鐘の音」が響く結末、<眠る少年> の意味等から、仏教的(禅的)世界の枠組みが「不思議」へのこだわりを消し去るものとして機能していたことを明らかにし、「不思議」の再来を願わないと言いうる境地にいたった三島文学の様相をもとに『金閣寺』 の新たな読解可能性を提示した。Yukio Mishima described, the subject of "Umi to Yuyake (Sea and evening glow) " was "more mysterious mysteries than miracles". In this thesis, first of all, a fiction of this work characteristic was caught from the historical fact of "Child crusade". Next, how the mystery which Anri had experienced in the past had been caught was discussed. It was pointed out that it was the one that the Buddhism (zen) world puts out sticking to "Mystery" from the meaning of symbolism of "sea"and "Sound of the temple bell" and "sleeping boy". In addition, a new comprehension possibility of "Kinkakuji" was suggested from the viewpoint of stage that no wish for reappearance of "Mystery".
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア (ISSN:18815707)
巻号頁・発行日
no.246, pp.85-87, 2010-04

阪急神戸線六甲駅から北側の山に向かって車を走らせると、神戸港を見下ろすように、同じデザインの建物が3棟現れる。手前の2棟は、医療法人財団神戸海星病院。山のふもとに屏風のように建つ奥の1棟は、コンフォートヒルズ六甲。セコムグループのセコムフォートウエスト(株)が昨年6月に開設した介護付き有料老人ホームだ。

2 0 0 0 ロックン桜

著者
佐伯 孝夫[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1957-04