著者
Taki Iwao
出版者
広島大学水畜産学部
雑誌
Journal of the Faculty of Fisheries and Animal Husbandry, Hiroshima University (ISSN:04408756)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.277-343, 1964-12-20

最近数年間に我国の諸地方の知友から及び私自身が得た頭足類を分類して次の新種を見出したので報告する.(1) ツメイカダマシ(新種・新称) 標本1個,土佐湾より豊後水道に至る聞の水深120-230mより底曳網で採れたもの,黒原和男氏寄贈.套背長60mm,套幅18mm,腕はいずれも套長よりは短かく吸盤は2列に並び,吸盤の角質環は平滑で菌はない.触腕は長く,触腕頭は同腕の3.5分の1の長さで, 鈎が2列あるが吸盤はない.体は淡紫色,本属の既知のどの穏よりも大きく,叉諸特徴がちがう.日本に産することは新記録である.(2) タラパホタノレイカモドキ(新種・新称) 標本7個.日本海(福井県沖及び兵庫県沖)で採れたスケトウダラの胃中より得たもの.伊藤勝千代・西村三郎の2氏寄贈.套背長80mm,套幅24mmで,腕は亜等長で鈎と吸盤があり,吸盤は極めて微小(直筏O.69mm又はそれ以下)で角質環には7本の幅広い閣がある.雄の右第4腕の先端部は交接腕化している.発光器は動物の腹面に散布しているが,外套腹面においては成体では散在する.しかし幼若個体では6縦列に列んでいる.叉漏斗には4列,頭には5列,第4腕に3列,第3腕に1列,眼球上に1列ある.宮山湾及び豊後水道から知られているホタルイカモドキと諸点で異っている.鱈の漁場に住むと考えられるのでこの和名を設けた.(3) ゴマフイカ(新種,新称) 標本3個,土佐湾及び駿河湾産.套背長46mm,套l幅27mmで,胴は短円錐形,鰭は亜円形でその幅は套腹長にほぼ等しく,腕は胴より長く,吸盤の角質環には歯なく平滑で,左眼関口は右より大きい.触腕は套背長の2倍以上の長さで,触腕頭は僅かに膨らみ,大形吸盤の角質環には23個の歯がある.発光訟は背而より腹面に多く散布し,大きさから3積に分けられるが,腹面にあるものは一般に大形であり,規則正しく配列している.全体淡紫褐色,我国にはこれまでCalliteuthisjaponica (PFEFFER) とC. dofleini (PFEFFER) が知られていたが,本程は両種とも明らかに区別せられる.発光器の散布している状態からこの和名を設けた.(4) シマダコ(新属・新種・新称) 新属はマダコなどに似ているが,休躯大形で強壮な体格で,筋肉よく発達し皮膚は強靭で,歯舌の軸歯は3-7歯尖を有し,肝臓・偲・偲心臓など大形であるが墨汁嚢は退化している.体表には顕著な斑紋があり,シマダコでは斑紋の部分が弱い青白い燐光を発する.八腕類で従来発光すると考えられたものは少しあるが明確になったものはなかった.しかし最近ムラサキダコ属に発光器を有するTremoctopus lucifer AKIMUSHKIN 1963 という新種が報告された.しかし燐光を発するものは本種が初めての記録である. シマダコは標本2伺,大分県南海部郡蒲江町附近(荒川好満氏寄贈)と三重県鳥羽市相差附近(烏羽水族館所蔵).体長870mm,套背長120mm,套幅80mmで,保存標本では皮膚に微小な小頼粒が一面にあり,腕は卵形で腕長は全長の81-84% に達し,強壮で,最大吸盤の直径は雄で套長の13% ,雌で9%に当る.交接腕は反対側の腕の65%の長さで,舌状片は長円錐形で,その長さは交接腕の7.4%で,傘股は厚い歯舌も強壮で軸粛には5-7蘭尖を有し,他の歯も大きい.漏斗器はW形.内臓器官で後唾腺・肝臓・惚・偲心臓などすべて大形であるが,墨汁嚢は体に比べて小さく細長い.体色(着色図版は保存標本を写生したものであるが,生時色とほとんど変っていない) は紫褐色で,淡紅色の帯状斑が体の背面に縦に並ぶ.属名は最も美しい,或は極めて美しいタコの意で,積名は荒川好満氏を記念したものである. 燐光皮膚の組織.シマダコの斑紋部・地色部及び外套腹面の皮膚を切片にして組織を検した.いずれも表皮細胞層は脱落していた.斑紋部では色素胞層の直下に特異な細胞の層があるが,それは燐光を発する細胞と考えられるので燐光細胞と呼び,その層を燐光細胞層と名付けよう.その細胞は長さ26~33μ,直径9~10μ の円筒形のもので,エオシン晴好性で,級密で,極微の里民粒状で,中心部は稀薄で,核は実質内になく外にある.この細胞は密に列び,数個の集った層をしている.この層は虹彩細胞層と呼ばれたものに相当するであろうが,イカ類の発光器の組織とは全く異る.それは本程のは燐光で真の発光とは違うから当然であろう.切片によると色素胞と燐光細胞の分布は斑紋部と地色部において恨本的な差がない.僅かに地色郎では燐光細胞の分布が少いという程度である燐光の生ずる機構は明らかでないが,細胞の頼粒が発光すると考えることはできょう.向,外套腹面の皮膚には色素胞も燐光細胞も見出されない.(5) ワモンダコ(新属・新積・新称) 標本4個,愛媛県南宇和郡内海村家串附近産(荒川好満氏寄贈). 体は大形で長大のものは重量(保存標本) 2820g あった.体格強壮で皮膚強靭である.全長約600mm,套背長147mm,套幅95mm,腕は亜等長で全長の84~92 %に当り,交接腕は反対側の腕の長さの90~96 %で,舌状片は同腕の1. 3% の長さで,前舌の軸歯は3~5歯尖を有し,他の歯も幅広く太い.漏斗器はW 形,内臓器官もシマダコに似て大形でよく発達し,袈汁嚢は比較的小さい.体は暗褐色で,第2~3 腕の基部に大形の環状紋(最大のものの直径40mm) があり,腕の背雨・側面には機色の縦斑がその先端部まで存在する.もしこの燈色斑がシマダコのように燐光を発するものであるなら,生時,刺戟に対して,眼紋と共に著しい警戒色斑となると推定される.既知の限紋を有するマダコ属の種と比べて,最も大形の限紋を有するのでワモンダコの和名を付けた.(6) メジロダコ(新種・新称) 標本雌1個,大分県南海部郡浦江町附近産(荒川好満氏寄贈).マダコ亜属の小形のタコで全長175mm,套背長43mm,套幅31mm. 腕長は全長の74%,筋肉よく発達し,最大吸盤の直径は套背長の10%に当る.表面に微細な顆粒が密に存するが腹面はほとんど平滑で,歯舌の歯は一般に細く高く,軸歯は3歯尖を有する.漏斗器はW形で鰓葉は片側に8~10個,生時の体色はその写生図を提供された荒川氏の好意によって知ることができるが,全体暗灰褐色で限の縁が淡掲色,腕の吸盤は淡紅色で吸盤の基部に沿って腕の全長にわたる白線があり,静止時に腕を側方及び後方に伸ばす特性がある.保存標本では一様に暗褐色となって白線は見られない.限の縁が淡色であるのでこの和名を付けた.(7) エゾクモダコ(新種・新称) 標本雌雄15個. Paroctopus 属の特徴は必ずしも明確でなくPICKFORD氏のようにOctopus と同一視する学者もあるが,ここではROBSON氏に従って別属として考え,その新種とした.全長375mm,套背長92mm ,套幅42mm で,体表は平滑で,胴は長楕円形,腕はやや細くその長さは全長の65~70%,腕長式は1.2. 3.4. ,成熟雄の吸盤は特に拡大している.交接腕は長さが最長腕の72~79% で,舌状片は極めて細長く,交接腕長の8~12% ,漏斗は細長く漏斗器はW 形であるが各校は板めて幅広い.全体は紫掲色,北海道釧路市沖で周年エビ桁網で漁獲され,クモダコと呼ばれている.種名はこの意をとってaraneoides とし,和名は本州にもクモダコと俗称されるものがあるので区別するためエゾクモダコとした.(8) オオメダコ(新種・新称) 前種と同属で,標本雌雄121問.全長380mm,套背長75mm,套幅48mm. 体表は平滑で体質は柔軟である.眼は特に大きくその長さは套背長の1/3を占め,幼若のものは1/2にも及ぶのでこの和名を付けた.腕長は全長の74~80% で,腕長式は1. 2. 3. 4. 吸燃は小形で,その最大のものは直径は套背長の5~6% である.交接腕の長さは最長腕の54% ,舌状片は細長く,長さは交接腕長の5.3% ,陰茎は管状で盲嚢は短かい.漏斗器はW 形,体は淡灰紫色,土佐湾及び遠洲灘の底曳網で採れた.(9) セピロダコ(新属・新種・新称) 標本雌3個. Berryaヤワハダダコ属に似ているがこれとも区別しうるので新属Sasakinella とした(故佐々木望博士に献名したが,Sasakia,Sasakina,Sa sakiella は既に動物の属名として用いられているので同綴りになるのを避けるために乙の綴りとした).全長107mm,套背長25mm,套幅23mm. 体も皮膚も極めて柔軟で,体表は平滑,頭は特に幅広く,外套開口は幅広く,限は大きく,墨汁嚢はよく発達している.腕長は全長の70-75%で吸盤は小形である.漏斗は基部は融着し先端約1/3は体部と離れ,漏斗器はVV形である.体は暗紫褐色,遠洲灘で採れた(林奨一郎氏寄贈).頭部,従って背部が特に広いのでこの和名を付けた.(10) クロダコ(新種・新称) 標本雄1個,Benthoctopusチヒロダコ属の新種で既知種と比べてこれは最大である.全長575mm,套背長115mm,套幅95mm. 体表は平滑で体質はやや軟かい.頭は幅広く,腕は細長く,長さは全長の82%に及び,吸盤は小形で最大吸盤の直径は套背長の6%.交接腕の長さは最長腕の長さの61%で,舌状片は円錐形で,その長さは交接腕長の5%.漏斗器はVV形.肝臓は円盤状で墨汁嚢を全く欠いている.体は黒紫色で,背面と腹面がほとんど同色であることは注意されることである.鹿島灘産(平野敏氏寄贈).和名はムラサキダコというのはTremoctopus violaceus を指すのでこれと混同しないようにクロダコとした.(11) スミレダコ(新種・新称) 標本雌雄6個,前種と似た点があるが同属の別種とした.全長350mm,套背長75mm,套幅60mmで,体表は平滑で体質は甚だ柔軟である.腕長は全長の69-75%で腕長式は1.2. 3. 4. 交接腕は長さ最長腕の79%で,舌状片は細長く,その長さは交接腕長の5.5%,漏斗器はW形であるが外枝は短かい.墨汁嚢を欠いている.体は紫灰色,鹿島灘産,前種と共に近縁の種との比較を表で示した.
著者
中村 滋延
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.24, pp.23-28, 2004-03-04

筆者は、1970年代半ばにミュージック・シアターと出会い、視覚的要素を持つ音楽に興味を持った。視覚的要素は音楽構造にも変化を与え、あらたな表現の可能性をもたらすように思われた。しかし、ミュージック・シアターの実践を通して、演奏動作の視覚的要素としての制約を問題として感じ始めた。その問題を解決するためにコンピュータを用いたインタラクティブ・システムを利用するようになった。このことによって演奏動作が視覚的要素として表現力を増すようになった。しかし、視覚的な表現力としては映像に勝るものはない。そこでインタラクティブ・システムが音響に対してだけでなく、映像に対しても及ぶような作品を制作するようになった。そのような作品を「音楽系メディアアート」と命名した。そうした中で、映像と音響の関係を緻密なままにメディアに固定した作品を「映像音響詩」という名で制作するようになった。視覚的要素は聴覚的要素に影響を及ぼして、音だけでは次への予測が困難な無調性の音楽にも次への予測を可能にし、集中して音の推移を鑑賞者が追いかけていくことを可能にする。
著者
西村 純 市橋 則明 日下部 虎夫 奥田 良樹
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.C0297-C0297, 2006

【目的】ラグビーは短距離走を繰り返す競技であり、ハムストリングスに大きな負荷が生じるため、肉離れの発生頻度は高い。その主原因は膝屈曲筋力低下、膝屈伸筋力のバランス不良、すなわち伸展筋力に対して屈曲筋力が低い、あるいは膝屈曲筋力の左右差が大きくなると発生率が高くなるとされている。本研究の目的は、肉離れを生じたラグビー選手の運動能力・膝関節屈伸筋力・下肢柔軟性に他の選手との違いがあるかを明らかにすることである。<BR>【対象および方法】対象はラグビー部(関西大学Bリーグ)に所属する男子学生22名(平均年齢20.2±1.1歳、身長171.9±5.3cm、体重72.8±7.7kg)とした。体力測定として筋力測定、運動能力テスト、長坐体前屈テストを行い、さらに測定後の1年間での肉離れの発生の有無を追跡調査した。筋力測定には等速性筋力評価訓練装置MYORET(川崎重工業株式会社製RZ450)を用い、角速度60、180、300deg/secでの等速性膝屈伸筋力を測定した。3回の膝屈伸動作の最高値をピークトルクとし、さらにトルク体重比(ピークトルク/体重)および屈曲筋力と伸展筋力の比(H/Q比)を求めた。運動能力テストは片脚垂直跳び、片脚幅跳び、片脚三段跳びの3種目とした。また、長坐体前屈を下肢柔軟性の尺度として用いた。また、アンケート調査により体力測定後の1年間で、ハムストリングスの肉離れを生じた群(St群)と生じなかった群(Con群)に分類し、膝関節屈伸筋力(ピークトルク、トルク体重比、H/Q比)、運動能力テストおよび長坐体前屈の結果を比較した。統計処理にはt検定を用い、有意水準は5%とした。<BR>【結果および考察】肉離れを生じたのは22名中6名で、ポジションはバックスが5名、フォワードが1名であった。生じなかったのは16名で、バックスが8名、フォワードが8名であった。両群間で年齢、身長、体重に差は無かった。膝屈伸筋力では、ピークトルクには有意差は認められなかったものの、60 deg/secでの屈曲トルク体重比は、St群(1.50±0.37 Nm/kg)はCon群(1.86±0.34Nm/kg)より有意に低い値を示した。また、180 deg/secでのH/Q比は、St群(0.71±0.08)はCon群(0.82±0.15)より有意に低い値を示した。St群で屈曲筋力の左右差を比較すると、受傷側と反対側との間には全ての角速度において有意差は無かった。運動能力テストでは3種目とも両群間で有意な差は認められなかった。長坐位体前屈は有意な差は認められなかったものの、St群(28.3±4.6cm)はCon群(33.5±6.5cm)に比べ低い傾向を示した。今回の結果から、肉離れを生じる選手は運動能力に大きな差はないが、膝関節屈曲筋力のトルク体重比の低下とH/Q比の低下を認めることが示唆された。
著者
前川 正信 柏井 浩三 丸毛 博昭
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.110-116, 1959-02

A case of solitary cyst of the spleen in a 8-year-ol d girl is reported. The content of the cyst measured approximately 850cc. and it was dark brown, hemorrhagic and sparkling due to large amount of the cholesterol crystals contained in it. It is very difficult to clinically differentiate the paranephric cyst from the splenic cyst. Displacement of the stomach to the right and the splenic flexure of the colon and the left kidney downwards on the roentgenogram is the characteristic findings of the splenic cyst. The m arsupialization was performed in this case and the result was satisfactory.
著者
野池 賢二 橋田 光代 片寄 晴弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.16, pp.25-29, 2003-02-21
参考文献数
7
被引用文献数
3

二つの演奏の表情パラメータ値をモーフィングするツールMortonのWeb版を実装した.Web版MortonであるWebMortonは,演奏表情パラメータ値をモーフィングする機能に加えて,二つの演奏に対するユーザの識別境界を示す機能が組み込まれている.この機能とWeb版になったことにより,誰でも自分の識別境界を知ることができる.演奏表情パラメータ値のモーフィングという新しい考えによるこれまでにない演奏の生成は,単に実験ツールというだけではなく,音楽教育の現場,エンターテイメントの分野での活用が期待できる.
著者
岸 清 西村 隆司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.307, pp.30-33, 2002-07-12

5月31日,第90代土木学会会長に就任して打ち出したのが,「公共事業に対する不信感の払しょく」。特にマスコミの報道によって誤ったイメージが先行しているとし,「批判するのならもっと冷静に建設的な視点で」と訴える。東京電力で原子力発電所の建設に長年携わってきた経験も踏まえ,広報がいかに重要かを強調。一般社会に向けた「土木の広報」を,学会活動の主要な柱として挙げる。
著者
早川 巌
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.435-436, 1994-03-07

最近、マスコミの報道する電算機の不正操作等による窃盗及びタイムリー記録により財産変動を起こさせるコンピュウタ.ウイルス等による犯罪が顕著に現れ、社会人の標的になっている。コンピュータプログラムに著作権を認め、知的所有権等の侵害行為を権利義務の民事法的侵害として損害賠償の対象とする傾向が現代の高度情報化社会の特徴となっていることは、社会人の知るところである。そこで、電算機に関連して発生する刑事法問題と併せて電算機を使用して行われるプログラム著作権等の知的財産権、企業秘密の窃盗、不正操作による権利侵害等に関する電算機関連犯罪の理論的体系化、即ち(1),電算機使用詐欺による個人の財産的利益の侵害、(2)情報処理過程における業務妨害に対する犯罪、(3)電磁的記録不正作出の罪、(4)電算機の機密保持機能(機密性)に対する侵害、(5)記録化された情報資源の故意窃盗による侵害行為、(6)システムの暇疵担保責任について検討しようと思う。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.929, pp.104-111, 2006-07-03

ユーザーが鑑賞する映像のキレイさを最終的に決める表示装置。2006年後半から,「ポスト24ビット・カラー」に向けた動きが加速しそうだ。パネルの性能向上に伴い高まっていた多階調化の機運を,新たな入出力インタフェースの登場がダメ押しする格好である。液晶パネルはまず,テレビ向けが先行して各色10ビットになる。そして,パソコン用ディスプレイや携帯機器などさまざまな用途へ波及する。PDPやプロジェクターなども,さらなる多階調へと歩みを進める。
著者
小笹 芳央 田臥 勇太 和田 一成
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.118-122, 2011-01-04

小笹 今日が初めてです。それにしても田臥選手、ウチのチームによく来てくれたよね。冗談で球団社長と「来てくれないかな」とは話していたんだけど、まさか強豪のトヨタやアイシンじゃなくて、ウチに来てくれるとは(田臥選手が入団した当時、リンク栃木ブレックスは発足2年目だった)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1485, pp.8-9, 2015-10-19

現在、NHKは公共放送の役割や受信料制度の意義などを理解してもらったうえで対象世帯と受信契約を締結し、その後契約に基づいて受信料を徴収するという2段階の手順を踏んでいる。今後、検討会での取りまとめにNHK受信料支払いの義務化が盛り込まれ、放送法改…
著者
鈴木 喬
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1745, pp.61-64, 2014-06-16

私たちの世代は戦後、学校の先生から民主主義の大切さを学びました。ですが、戦中に「鬼畜米英」と叫んでいた大人たちが、いきなり民主主義をあがめるようになったことに、子供ながら違和感を覚えました。大体、日本に民主主義を根付かせようとしていた連合…