著者
高田 明典
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.2, pp.1-4, 2009-08-14

コミックやアニメーション,コンピューターゲームやコマーシャルフィルムや映画などの娯楽制作物は,今日では,私たちの生活に深く影響を及ぼしている.私たちはそれらをプレイもしくは視聴することによって価値観を形成し,その価値観とともに生きている.娯楽に関する分析的研究の主たる目的とは,したがって,それによってどのような価値観が,どのようにして形成されるかを知ることにあると言える.本研究の目的は,それらの娯楽制作物の訴求構造を知るために,物語構造分析の手法を適用可能であるように精緻化することにある.コミック 『DEATH NOTE』,『CHANEL No.5』 のコマーシャルフィルム,RPG 『テイルズ・ウィーバー』 についての分析結果を提示し,それらの訴求構造に関して検討した.Entertainment products such as comics, animations, video games, ad film and movies deeply influence our life nowadays. We form sense of values by playing or viewing them and also live by those values. Therefore the primary goal of analytical entertainment studies is to know what those values are and how they are formed. The purpose of this study was to improve the methods of structuralism's analysis of narrative so that we can apply them to know apealing structures of entertainment products. Three sample analysis - comic "DEATH NOTE", ad film "CHANEL No.5" and RPG "Tales Weaver"- were presented and resulted appealing structures were discussed.
著者
村松 浩幸 砂岡 憲史 川瀬 忠 桜井 正広 坂口 謙一 平舘 善明 木下 龍 Muramatsu Hiroyuki Sunaoka Norifumi Kawase Tadashi Sakurai Masahiro Sakaguchi Kenichi Hiradate Yoshiaki Kinoshita Ryu
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.31-36, 2005

中学校技術科「情報とコンピュータ」において自動化学習用に開発した自動化簡易言語「オートマ君」の制御用DLLおよびUSBインターフェイスを、USB制御とパラレル制御の両方に対応できるように改良した結果、次の成果が得られた。(1)USB制御に対応させることで、OSおよびハードウェアの制約を少なくし、より多くの環境で自動化学習が可能になった。(2)USB制御とパラレル制御の両方に対応させることで、今までのハードウェア資産を生かしつつ、新しい環境での自動化学習に移行できるようになった。(3)改良した制御用DLLは使用法を公開し、他プログラム言語でも利用可能になった。
著者
冨田 圭子 今井 恵 山本 恵利加 安岡 美総 竹田 真弥
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, 2017

【目的】生活習慣病の増加に伴い、糖尿病網膜症等を起因とするロービジョン者が増加している。ロービジョン者の視認性向上には、明度差のある白黒配色が最も相応しいとされている。しかし、食事のおいしさには彩りが重要な要素となることから、彩りにも配慮した色彩提案が必要であると考えられる。そこで、給食用トレイを用い、視認性・視覚的おいしさ両面に配慮した色彩検討をおこなうこととした。本研究ではカラーチャートを用いた視認性の検討に加え、無彩色を含む18色の給食用トレイにおける視覚的おいしさを調査し、総合評価を行うこととした。<br />【方法】平成24年8月~平成27年6月にかけて女子大学生(21.5±0.67 歳、n=約30/色)を対象にアンケート調査をおこなった。調査内容は属性、不定愁訴、トレイの色の視認性調査2種に加え、トレイの色の印象調査からなる。トレイの色の印象調査はLCD画面上に色変換した18色のトレイの料理画像を1枚ずつ被験者に見せ、トレイの色ごとに36形容詞対を用いた5段階SD法によりおこなった。尚、食器は白色の縁取りのないものを用い、料理は先行研究で彩りが良いと評価された和食とした。いずれの調査もロービジョンシュミレーションメガネ装着群(以下ロービジョン者)と非装着群(以下健常者)の2種の条件下でおこない、ロービジョン者は聞き取り、健常者は自記式調査とした。尚、トレイの縮尺率は60%、部屋の環境は、照度:496.2±12.03 lx・温度:24.1±1.36℃・湿度:48.4±10.69 %であった。<br />【結果】視認性の調査では、ロービジョン者と健常者ともに黒、グレー3.5(灰)、ブライトトーン(青・緑・赤・橙・桃)、ディープトーン(黄)、ダークトーン(黄)が高評価であった。一方、視覚的おいしさの検討では、ビビットトーン(黄)、ペールトーン(黄)、ブライトトーン(黄・山吹・橙)の順に評価が高いと示された。<br />【考察】白色食器を用いた場合、健常者・ロービジョン者共に視認性および視覚的おいしさの高い給食用トレイの色は、ブライトトーンの橙であることが示唆された。
著者
兒嶋 昇 升 佑二郎
出版者
法政大学スポーツ健康学部
雑誌
法政大学スポーツ健康学研究 (ISSN:21853703)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.9-14, 2015-03

本研究では、日本トップレベルの大学バドミントン選手の外転筋および内転筋の機能および筋活動について検討した。被験者は、全日本大学生バドミントン選手権大会準優勝チームに所属する男子選手14名とした。各被験者は股関節外転と内転可動域および筋力を測定し、その内1名にサイドステップをさせた際の外転筋および内転筋活動を測定した。その結果、内転筋力は利き足の方が非利き足よりも有意に高い値を示した(p < 0.05)。このことから、バドミントン選手の場合は非利き足の内転筋の機能が低下しやすく、障害予防および競技力向上の観点から、内転筋の左右差に着目したトレーニングを行う必要があると考えられた。
著者
Pederson Stan ピダーソン スタン
出版者
熊本大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
熊本大学教育実践研究
巻号頁・発行日
vol.34, pp.47-51, 2017-02-28

As is well known, the government has finally approved English as an elementary school subject, with a transition period beginning in 2018 and full implementation in 2020 in time for the Tokyo Olympics. The present speaking and listening focused Hi Friends materials will be adapted and used for the first time with grade threes and fours in English Activity classes, and new four-skills materials will be developed for grades five and six. The upper grades will receive two regular English lessons a week with one more lesson hour provided via three, shorter module lessons. Reading and writing materials are already being piloted in MEXT-designated research schools under the title Hi Friends +. These consist of CDROM exercises for use in whole class instruction and printable handouts for student use. At present, guidelines on methodology, sequencing of instruction and lesson plans are not provided, leaving teachers and schools to create their own lessons and syllabuses willy-nilly. This paper aims to address some of these gaps so teachers can design their own instruction in a more consistent and logical fashion using the designated materials.
著者
佐藤 德
出版者
JAPAN SOCIETY FOR RESEARCH ON EMOTIONS
雑誌
感情心理学研究 (ISSN:18828817)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.71-80, 2012
被引用文献数
4

Writing about traumatic, stressful, or emotional events is known to result in improvements in physical and psychological health. What are the mechanisms that underlie these health benefits? In the present study, undergraduates (n=55) were asked to write about (a) the same traumatic experience, (b) different traumatic experiences, or (c) non-traumatic everyday events, during 3 written disclosure sessions. Results indicated that participants who wrote about the same traumatic experience reported significant reductions in respiratory and neurological symptoms at follow-up assessments compared with the other participants. Moreover, cognitive restructuring contributed to the alleviation of depressive and posttraumatic stress symptoms only when participants wrote about the same traumatic experience. Cognitive restructuring did not have a significant beneficial effect on physical symptoms. These findings suggest that habituation underlies the beneficial effects of expressive writing on physical health, and that habituation is necessary for cognitive restructuring to be effective on psychological health.
出版者
奈良教育大学自然環境教育センター
雑誌
自然と教育
巻号頁・発行日
vol.13, 2001-03-30

大和棟民家移築・再生構想―奈良実習園における地域開放型大学セミナーハウス―/竹トンボ飛距離伸長の工夫/定年後の田舎暮らし(1)動植物の観察/「馬」と「鹿」の分布考―「探偵ナイトスクープ」を論じて、自然科学者のあり方に及ぶ/私のマラソン/編集後記
著者
高梨 郁子 菅沼 優子 久永 聡 田中 敦 田中 聡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.28, pp.71-78, 2007-03-16
被引用文献数
9

当社はアイキャッチ効果の高い大型映像表示機器と,操作が可能な携帯電話を連携したインタラクティブデジタルサイネージシステムを開発している.情報ポータルとしての大型映像表示機器の魅力的な広告コンテンツによって街を歩く人を集客し,更にそこから広告の店舗や会場に誘導することで街の様々なスポットに人の流れを作る街づくりプラットフォームとして提案している.しかし,携帯電話による歩行者誘導サービスを実現するためには屋内における様々な課題を解決した実現方式を検討する必要がある.今回,我々は屋内における携帯電話での歩行者誘導を実現するための方式について検討を行った.本稿では,この検討結果について述べる.Mitsubishi Electric Corp. has developed Interactive Digital Signage System, which enables interactivity between mobile phones and huge Displays, such as multi DLP (Digital Light Processing). We are proposing this system as a new platform for revitalization of local towns. The system is aiming to attract and gather the people, who walk the streets,by mesmerizing advertisement, and lead them to some specific location.However, there are many problems to realize indoor pedestrian navigation system using mobile phones. In this paper, we investigate those problems and propose a new mechanism which makes available to leads the peoplefrom information portal to some specific location, such as advertisingstores and/or event venue.
著者
黒田 景子
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学総合教育機構紀要
巻号頁・発行日
no.2, pp.17-40, 2019-03

マレーシアのクダーには歴史史料に登場しない情報を民衆が口承伝統として残している場合がある。近年クダーのマレー人ムスリムたちが自らの祖先の墓や歴史について古老の情報を残そうとし、それをマレー語のブログなどに公開する動きがある。特にタイ軍がクダーを攻撃占領した時期(1821-1842)は異教徒によるムスリムの支配時代の苦難と抵抗の時代としてクダーの村々で多くが伝承されている。本稿で扱うコタムンクアン村の伝承は 南タイから戦乱を逃れてきたマレームスリム王族の一団がこの村を築城し住み着いていたが、1821年のタイ軍の攻撃で一族がほぼ殺害されたというものである。しかし、残った長男の直系子孫によって伝えられたその王名がナコンシータマラート国主のタイ語の欽賜名を持っていること、マレー語ではなく「シャム語」と彼らが呼んでいるタイ語の南タイ方言に類似した言語を話していたことがわかった。クダーには現在はマレー語教育が浸透して数少なくなっているが、「シャム語」起源の地名は多く、また現実にシャム語を日常語としている村々が少数ながら存在していて、クダーとタイの長い歴史関係を物語る。ところが、この伝承がネットで公開されると熱心な支援者が現れ、独自の解釈をしてアユタヤ王朝は実はイスラーム王朝だった、その版図はインドの一部からマレー半島のマラッカ、ビルマの一部からフィリピンに至るという「奇説」に発展し、それを支持する人々が次々とネットで二次利用するようになった。マレーシアの歴史学会は歴史フォーラムを開いて独自の解釈をする情報提供者がよりどころとする歴史的資料である「クダー法」や「メロンマハーワンサ物語」から距離をおいて、「コタムンクアンの主」の「シャム語」話者ムスリム王についての発表を行ったが、現在も「アユタヤ朝最後の王はクダーに逃げてきてその子孫がいる。アユタヤ朝はイスラーム帝国だった」という言説がマレー語のWikipedia に乗るまでになった。なぜこのような説が熱心に支持されるのかを考察すると、歴史的に「シャム語」を話していた南タイからクダーに至る地域のムスリムが、1909年に英領マラヤに編入され分断されたことで、ムスリムの中のマイノリティとなり、かつて彼らが他者からサムサムと呼ばれ「敬虔ではないムスリム」と評された経験からマレー語話者ムスリムの中で「シャム語」を話すことを恥としたり、引け目を感じるアイデンティティの危機に陥っている現状が見えてきた。コタムンクアンの主アブ・バカール・シャーはクダーの歴史書に登場しない「シャム語」話者の「自らの歴史」に通じるものとして、過ちを検証されないまま民間での通説に成りかかっている。
著者
楊 六金
出版者
比較民俗研究会
雑誌
比較民俗研究 (ISSN:09157468)
巻号頁・発行日
no.33, pp.81-86, 2019-03