出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.390, pp.142-147, 2015-01

1カ月先までの日経平均株価の変動の大きさを表す日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)。追加緩和の発表前の10月30日は20・99だったが11月4日には30・49に上昇した。これは投資家が70%近い確率で1カ月先の変動を上下に約21%と見ていたのを、30%に拡大し…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.699, pp.28-34, 2012-12

「海外の取引先に部品加工を発注した際、設計で意図した通りの形状・品質で出来上がってこなかった。最初は『技術力がない会社だな』と思ったが、よくよく調べてみると図面通りのモノ。こちらが出した図面に問題があったと分かった」。こう語るのは、ある機械メーカーの設計者だ。
著者
須田 千里
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.35-46, 2010-08-10

森鴎外『山椒大夫』で、安寿が弟厨子王を逃がし入水する行為について、安寿は厨子王の運命を好転させるために守本尊と一体化しようとし、そのためあえて一緒に逃げず、入水を選んだことを論じた。彼女の「自己犠牲」「献身」は、従来説のように厳しい現実ゆえではなく、仏教信仰に基づく積極的な行為なのである。併せて、鴎外が依拠した説経が元禄版『さんせう太夫』以外にもあること、実録系の山椒太夫関係の本や版本・写本の「粟の段」、また『増訂 国史大辞典』にも依拠することを推定した。
著者
佐々木 雅發
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.159, pp.23-33, 2009-10
著者
近藤 悟 小川 猛志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.458, pp.493-498, 2009-02-24

近年、広帯域NWの普及に伴い、動画共有サイトを始めとするメディア系Webサービスの利用が拡大しており、ライフログやコンテクストアウェアサービスの分野においても映像、音声を用いたツールの研究が盛んに行われている。映像や音声などのメディアデータは非常に情報量の多いデータであるが、そのままでは単なる信号情報であるため、これまでに様々な意味情報を抽出する認識手法が提案されてきていた。しかし、これらの手法では教師付き学習が一般的に用いられており、そのための膨大な訓練データを人手で作成しなければならないことが問題であった。本稿では、上記の動画共有サイト上のメディアコンテンツとコメントを用いてメディアデータの特徴量を分類し、その分類毎にコメントの中に含まれる語との対応を取ることで、任意のメディアデータから適切にメタデータを抽出可能とする手法について提案する。
著者
飯田 晏久 愈 炳強 北村 泰介
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.1159-1162,a1, 1994

北海道は開拓の経過, 資源の賦存条件, 産業のあり方などから, 本州地域の中山間地域とは異なる形態を持っている。北海道の空知地方は, 積極的に農業土地基盤整備を行ってきたが, 基盤整備が立ち遅れているとみられる地域も多く存在している。これを分析の対象とすることで, 北海道型中山間地の振興施策の必要性を検証できると考え, その活性化の糸口を提示することを本報の目的とした。また, 従来の市町村レベルでの解析から一歩踏み込んで, 集落単位の独自のデータを用いた。<BR>中山間地域の活力は, 地域農業構造を表す代表指標を特性値とする主成分分析と質的データを統計的に扱う場合に援用される判別分析法を用いて解析を行った。
著者
藤村 龍至 金野 千恵 伊庭野 大輔
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1018, pp.57-59, 2014-02-25

図1は本特集で取り上げた100人の出身大学(最終学歴)を示したものだ。東京大学が21人で最も多かったが、同大学は他大学からの大学院進学者が少なくない。2位の早稲田大学は建築学科の学生数が国立大学に比べて多い。
著者
水野 和彦 塩谷 繁 藤本 文弘
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.316-324, 1997-10-31
被引用文献数
6

オーチャードグラスの国内外の延べ16品種を対象に,5年間にわたり延べ17の農業形質を調査し,主にホルスタイン種育成雌牛で評価した嗜好性との関係を解析した。出穂期の嗜好性は品種の出穂茎率と高い相関を示した。栄養生長期の再生草の嗜好性は,その品種の手触りによる茎葉の柔軟性,耐病性(初夏の雲形病,夏の葉腐病,夏から秋のさび病)及び枯れ葉率と比較的高い相関を示し,これらの形質には品種間差異も存在したことから,今後嗜好性の選抜指標として有用と考えられた。葉の形態的形質(葉幅,葉厚,葉長及び鋸歯,毛茸)については,いずれも嗜好性との相関は認められなかった。高嗜好性品種Ludeは,柔軟性が高く,耐病性に優れていた。
著者
堀川 浩洋
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1488, pp.116-118, 2009-04-27

政府の経済対策の一環で、高速道路がどこまで走っても1000円だなんて、もうかないません。 瀬戸大橋の通行料が今年3月以降、大幅に安くなり、その影響で私たちのカーフェリーを利用して瀬戸内海を渡るお客さんが激減してしまいました。 私たちは、瀬戸内海を挟んで四国の高松港(香川県)と本州の宇野港(岡山県)を1時間で結ぶカーフェリーを1日往復で40便、運航しています。
著者
丹藤 博文
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.10-22, 1998-03-10

最近の「教育改革」なるものの本質は、一部のエリート養成に主眼を置き弱者を切り捨てようとする点にある。定時制高校のように、システムの末端に位置する学校は容易につぶされようとしているのである。しかも、所謂「新自由主義教育論」の言説は、「自由」や「個性」あるいはまた「生きる力」などといった美名のもとに、教育の商品化・複線化・階層化を断行しようとしている点に特徴があるといってよい。授業では、メロスの愛と友情と信実の物語として流通する「走れメロス」をパロディ化し変形することによって、読みを二重化し、そこから深層の意味に迫ることを試みた。
著者
宇野 公一郎(1950-)
出版者
東京女子大学論集編集委員会
雑誌
東京女子大学紀要論集 (ISSN:04934350)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.87-139, 0000

In this article I have translated and annotated the "Way of Enthronement (Inzira Y'Uubwimika)" from the esoteric royal ritual code (ubwiru) of Rwanda. Once enthroned, the Rwandan king was no longer a human being. This transformation was accomplished through two ritual processes. In the first process a prince became a king by receiving the regalia, taking oaths, and obtaining the public approval. In the second process the new king acquired the supreme power through his participation in the rituals to regenerate the kingdom. Throughout the "Way of Enthronement" was emphasized the military power of the new king to gain triumphs over the enemy kingdoms. This reflected the fact that Rwanda was incessantly at war during the eighteenth and the nineteenth centuries. It was also mainly from the military concerns that the interregnum was made shortest.本稿はルワンダの王朝秘典ubwieuから「即位の道」(Inzira Y'Uubwimika)に訳・注をつけた。ルワンダでは王は人間ではなく、即位式が人間を王に変えた。即位式は二つの儀礼過程から成る。一つは、先王からのレガリアの引継、宣誓、公衆への顔見せと承認によって一人の王子が王になる過程である。もう一つは、王国を甦らせる諸儀礼の主役を演じることを通じて新王が至高性を獲得していく過程である。「即位の道」で、終始一貫して強調されるのは王の軍事機能、敵国に勝つ能力である。これは18–19世紀のルワンダが恒常的な臨戦態勢をとっていたことと符合する。空位期を「乗り越えるべき難局」と見なし、手早く新王を即位させてしまうのも、軍事的配慮が大きく作用していたと思われる。この軍事の卓越にルワンダの即位式の一つの大きな特徴を見ることができるだろう。
著者
熊本 忠彦 伊藤 昭 海老名 毅
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.6, pp.1114-1123, 1994-06-25
被引用文献数
16

筆者らは,自然言語を用いた対話によってユーザ(computer user)の計算機利用を支援する対話型ヘルプシステムの構築を行っている.ユーザは,通常は計算機上でタスク(task)を進めるが,何らかの障害/問題が生じたとき,ヘルプシステムに音声で支援を求めることができる.ヘルプシステムは,ユーザの音声発話を理解し,その時々の状況に合わせて適当な応答を生成する.ヘルプシステムにユーザ発話を理解させるためには,音声処理技術だけでなく,話し言葉の特性に対応した言語処理技術も要求される.我々は,ヘルプシステムの代わりに人間アドバイザが支援するという擬似的な「対話による支援」実験を行い,ユーザの音声発話を収録し,ユーザ発話データベース(書き起こしテキスト)を作成した.また,その書き起こし文を解析し,支援要請発話(アドバイザに支援を要請するための発話)の特徴を調べた.本論文では,その解析結果に基づいて,ユーザ発話意図の記述形式を定義し,発話文から発話意図を認識する手法(発話意図記述を生成する手法)を提案する.