著者
田代 優秋 森 淳
出版者
公益社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業農村工学会誌 (ISSN:18822770)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.365-370,a1, 2016

<p>農業農村整備事業における環境配慮は原則化によって法的根拠も得られ,社会全般としては「環境配慮はよいこと」という捉えられ方をしているが,現場では今なお揉めてしまう。本報では,環境配慮を巡るこれまでの議論を整理しながら,環境配慮の「現場の難しさ」が生産現場において当事者間の立場や考えの違いによってうまれるしっくりこないモヤモヤとした感情と捉えた。その改善のためには俯瞰的な事例の分析と,難しさを二項対立で解くのではなく農家にとって「不公正性の問題」で捉える必要性を指摘した。</p>
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.10, no.12, pp.213-215, 2002-01

企業情報システムのもろさが、国家安全の危機にまで発展する可能性が出てきた。米国がアフガニスタンへの空爆を開始した後、ジョン・アシュクロフト司法長官は、米国企業数千社のCIO(情報戦略統括役員)や技術部門の責任者、システム管理者に対して、「最高レベルのセキュリティ厳戒態勢」を適用するように警告を発した。
著者
"忠津 佐和代 梶原 京子 篠原 ひとみ 長尾 憲樹 進藤 貴子 新山 悦子 高谷 知美"
出版者
川崎医療福祉大学
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.313-331, 2008
被引用文献数
3

"青年期のヘルスプロモーションの視点から,大学生のピアカウンセリング手法による性教育の必要性と教育内容を検討するため,某大学生858人を対象に自記式質問紙調査を行い,以下の結果を得た.性交経験者は,男性では1年生(62.1%)・2年生(77.1%)・3年生(91.1%),女性では1年生(41.5%)・2年生(62.4%)・3年生(70.1%)と学年を上がるごとに増加していた.性に関わる問題の第1の相談相手の割合が最も高いのは「友人(73.1%)」であり,性に関わる意識や行動に最も影響を与える第1のものも「友人(45.5%)」であった.性の問題の相談場所がない者が24.0%いた.大学生のピアに対する期待は,具体的な知識に加え,交際相手とのトラブルへの対応や避妊法の具体的な技術指導,ピアカウンセリングが包含する相談しやすい人や秘密の守られる場の提供であった.最も知りたい内容は,21項目中,「性感染症の知識(47.0%)」で,以下2割以上は「男性と女性の心理や行動の違い(46.3%)」,「エイズ(44.8%)」,「愛とは何か(40.5%)」,「緊急避妊法(39.6%)」,「避妊の方法(35.8%)」,「異性との交際のしかた(34.8%)」,「セックス(性交)(29.3%)」,「自分の体について(27.2%)」,「性の人生の意味(26.1%)」,「性欲の処理のしかた(24.9%)」,「思春期の心理(23.6%)」,「性に関する相談機関(22.0%)」の12項目であった.以上から,青年期にある大学生にもピアによる性教育の潜在的・顕在的ニーズがあること,その教育内容として心理的・性行為付随側面のニーズが高くなっていることが窺える.この時期のQOLを実現するため,新入生の時期からピアカウンセリング講座やピアカウンセリングが展開できる場やサポート環境を整えていくことが求められる."
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイト (ISSN:02896508)
巻号頁・発行日
no.187, pp.134-137, 1999-02

●低価格パソコン向けのプロセサとして登場したCeleronの動作周波数がついに400MHzにまで引き上がってきた。●米IntelはCeleron用にソケット・タイプの新パッケージや新チップセットを追加して依然低価格市場を狙っている。●しかし,もはやCeleronは低価格用ブランドではない。現DeschutesコアPentiumの後継品で,Katmai移行への踏み台とするのが妥当だ。
著者
嘉田 守宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路
巻号頁・発行日
vol.95, no.427, pp.1-8, 1995-12-15

電子機器の高機能化に伴ってICパッケージが多様化してきた。パッケージを開発する側も、使用する側もどの様なパッケージが今後本命になるのかが、大変分かりにくくなってきた。そこで、日本の現代のコンシューマー携帯機器の代表てあるビテオカメラ、ポータブルMDレコーダー、携帯(ディジタルセルラー)電話、簡易型携帯電話(PHS)、新携帯情報機器(PDA)の実装技術を、ノートブックPCと比較しながら解析し、そこからICパッケージの動向を考察した。コンシューマー携帯機器では、当面今後も従来のSOP、QFPに代表される表面実装型(SMD)パッケージが主として使用され、新たに提案されているBGA、CSP等は、一部多ピン、高密度実装か必要な機器にのみ使用されていくものと考えられる。
著者
KATO Hajime YAMAMOTO Masaaki YAMAGUCHI-OZAKI Tomona KADOUCHI Hiroyuki IWAMOTO Yutaka NAKAYASHIKI Hitoshi TOSA Yukio MAYAMA Shigeyuki MORI Naoki
出版者
日本植物病理学会
雑誌
Journal of general plant pathology : JGPP (ISSN:13452630)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.30-47, 2000-02-25
被引用文献数
14

Eighty-five Pyricularia isolates were collected from 29 host species of Gramineae, Bambusideae and Zingiberaceae plants sampled in Brazil, Uganda, Ivory Coast, India, Nepal, China, Indonesia and Japan.These isolates were compared on the basis of pathogenicity, mating ability and restriction fragment length polymorphisms with single-copy DNA probes.Based on the pathogenicity to eight differential gramineous plants, these isolates were classified into seven pathotypes:finger millet type, foxtail millet type, common millet type, rice type, crabgrass type, Italian ryegrass / weeping lovegrass type, and non-cereal / grass type.Genetic variation among these isolates was assessed by RFLP analysis with two restriction enzymes and nine single-copy DNA probes isolated from a finger millet strain.An UPGMA dendrogram based on the RFLPs revealed that the 85 isolates could be classified into seven major groups.Isolates from cereal crops(finger millet, foxtail millet, common millet, wheat and rice)and a grass, Brachiaria plantaginea, were clustered into a single group.They were further divided into six subgroups corresponding to the pathotypes.Among cereal crop isolates only an isolate from pearl millet was located into a different group.The remaining isolates were clustered into five groups designated as the crabgrass group, the buffelgrass and jungle rice group, the rice cutgrass, knotroot bristlegrass and Setaria tomentosa group, the bamboo and bamboo grass group and the Zingiber mioga group.The isolates from cereal crops were generally capable of mating with finger millet strains and constituted a closed mating compatibility group.These results suggested that the isolates from cereal crops from a single group with a common ancestor although they are pathogenic to taxonomically diverse plants.A combined analysis of the pathogenicity and genetic similarity suggested that the transmission of M.grisea isolates occurs in natural agroecosystems between finger millet and Eleusine africana, goosegrass or Bambusa arundinacea, between foxtail millet and green bristlegrass, and between rice and tail fescue, Italian ryegrass, sweet vernalgrass, reed canarygrass or Oryza longistaminata.
著者
齋藤 文信 清野 誠喜 上田 賢悦
出版者
秋田県農林水産技術センター農業試験場
雑誌
秋田県農林水産技術センター農業試験場研究報告 (ISSN:18818757)
巻号頁・発行日
no.48, pp.79-86, 2008-03

エダマメ新品種の商品開発に際して、種苗会社における商品開発と農業試験場における商品開発を比較し、問題点を把握した。その問題点の解決にマーケティングの手法を活用することとした。具体的には、以下の点を実施した。(1)生産者を含めた関係者が連携するための体制整備。(2)店頭マーケティングリサーチ結果の関係者への提示。(3)店頭における販売促進活動の有効性の立証。(4)陳列方法の違いによる購入比率の変北を把握。(5)数量確保に向けた出荷体制の確立と新パッケージ導入支援。以上の取り組みと調査から、(1)開発者から生産者までの関係者で構成される現地推進協議会と県庁が連携し、「香り五葉」の普及拡大が図られた。(2)店頭マーケティングリサーチ実施により、「香り五葉」の販売される9月期のエダマメについて、産地と消費者の間にはギャップがあることが確認された。(3)そのギャップ解消には産地POPが有効であることが消費者購買行動調査によって確認された。(4)アイランド陳列が購入比率を高めることを確認した。(5)アイランド陳列の実施のためにロット確保の必要性を明らかにした。(6)グループインタビューにより消費者のエダマメパッケージに対するニーズを把握し、消費者ニーズに適合した新たなエダマメパッケージの作成支援を実施した。これらのことから、商品開発プロセスにマーケティング手法を活用することの有効性が確認された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.653, pp.160-164, 2006-05-29

業務改革を伴うシステム刷新は、利害関係者が多いほど要件定義に時間がかかり、失敗しやすい—。古河電気工業の「人事BPRプロジェクト」は、まさにこの点が懸念されていた。全国13カ所の工場などでバラバラだった人事業務を一本化するからだ。乗り越える鍵は、コンサルタントとパッケージの活用にあった。
著者
宇野 麻由子
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.935, pp.103-113, 2006-09-25

半導体パッケージの名称が乱立している。IC用パッケージの場合,パッケージ下面に格子状にはんだボールを並べたBGAが主流になったにもかかわらず,カタログをにぎわすパッケージ品種は,一向に減る様子を見せない。主な原因は,メーカーごとの独自名称の乱立だ。各メーカーが開発を進める新パッケージの多くは,従来の分類ではBGAやLGAに集約される。
著者
堀内 浩規 小花 貞夫 鈴木 健二
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.229-230, 1993-03-01

OSI応用層のデータ要素を定義するASN.1の高速な符号化/復号を可能とするライトウェイト符号化規則(LWER)が注目されている。LWERは、ワードを符号化の単位として、計算機の内部表現と親和性を持つ符号化規則である。INTEGER等の固定長の値を持つ型は1ワードで符号化を行い、OctetString等の可変長の値を持つ型は、値の長さ/オフセット(オフセットと値との相対位置を示す)/値の3組により符号化を行い、値を符号化データの後部にまとめて配置する。また、構造形に含まれるオプショナルな型の場合には、可変長の型と同様オフセットを使用して符号化を行う。筆者等は、これまでに抽象構文からLWERの符号化/復号プログラムを自動生成し、応用層プログラムの開発を容易にするLWERコンパイラを開発している。今回、生成される符号化/復号プログラムの処理時間を向上させるべく、LWERコンパイラの機能拡張を行ったので、その概要と結果を報告する。