著者
友岡 賛
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.75-85, 2001-08-25

嘗て破産関係業務は公共会計士業の中心であった。19世紀イギリスにあって寄せては返す恐慌の波は破産にかかわる法の整備を求め,そこに登場をみた諸法は公共会計士に多くの仕事を与えた。会計プロフェッションの確立はこの世紀の第3四半期のことであった。ただしまた,破産関係業務には幾つかの問題があった。1883年破産法が破産関係業務の激減をもたらしたとき,そこには監査業務の擡頭があった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.670, pp.96-98, 2000-07-10

新空港開港と万博開催を5年後に予定する名古屋。JRセントラルタワーズ(4月3日号参照)内に,巨大ホテルが開業した。当初計画より若干規模を縮小したとはいえ,客室数780室は名古屋では群を抜く規模。駅に付帯する利点を生かし,宿泊,オフィステナント企業の会食,岐阜・三重を含む半径50圏の婚礼宴会,国際会議などの需要獲得を見込む。
著者
天野 一男 松原 典孝 及川 敦美 滝本 春南 細井 淳
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.117, no.Supplement, pp.S69-S87, 2011-09-01 (Released:2013-02-20)
参考文献数
46
被引用文献数
6

棚倉断層は新第三紀に日本列島形成に大きく関わって活動した大規模な横ずれ断層であり,断層沿いに多くの横ずれ堆積盆が発達する.その堆積盆内では断層の活動と海水準変動により堆積環境は,湖沼→河川→浅海→深海へと変化した.また,日本海の拡大と関連して活動したデイサイト質水中火山も存在する.本地域は日本列島の新生代テクトニクスを考える上での要の地域の一つである.本見学旅行では,横ずれ断層の運動に伴って形成された堆積盆内の堆積環境の変遷と火成活動を中心に観察する.
著者
指原 紀宏
出版者
公益財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.197-202, 2013 (Released:2013-11-07)
参考文献数
22
被引用文献数
1

乳酸菌の中には宿主の免疫応答を刺激する作用を有するものがあり,種々の免疫関連疾患に対する改善効果が考えられることから,実用化を目的としてその有用性を検証した.Th1/Th2バランスを是正する免疫調節活性の高いL. gasseri OLL2809を選出し,その有効性を評価すると抗原特異的IgEの抑制効果や好酸球増多に対する抑制効果が認められた.同株を用いてスギ花粉症罹患者を対象に臨床試験を実施したところ,鼻づまり等の鼻症状が軽減された.その他の免疫関連疾患として,NK活性との関連が示唆される子宮内膜症に対しては,モデル動物において病変部の成長抑制効果が認められた.さらに,子宮内膜症罹患者を対象に有効性を臨床評価したところ,主症状である月経痛に軽減が認められた.以上の一連の研究から,高い免疫調節活性を示すOLL2809株は,アレルギーや子宮内膜症等の免疫関連疾患に対して症状の軽減等に有効であり,罹患者のQOLの向上に貢献できることが明らかになった.
著者
贄 育子
出版者
日本法政学会
雑誌
法政論叢 (ISSN:03865266)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.95, 2016 (Released:2017-11-01)
著者
川本 静香 川島 大輔 白神 敬介 川野 健治
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
2019
被引用文献数
2

<p>The aim of the current study was to investigate the validity of the Japanese version of the SOSS. We translated the 58 SOSS items into Japanese, after receiving permission from the creator. A total of 1909 individuals from the general public, who were not suicide bereaved, responded to the Japanese version of the SOSS through an internet survey. The factor structure observed was similar to prior research. Cronbach's α for the three factors demonstrated appropriate internal consistency. The Japanese version of the SOSS was confirmed through factor analysis to be valid and reliable.</p>

2 0 0 0 OA 奇兵隊日記

著者
日本史籍協会 編
出版者
日本史籍協会
巻号頁・発行日
vol.第1, 1918
著者
SHINOBU ODA SEIYA NOMURA MANAMI NAKAGAWA KAZUO SHIN-YA NORITAKA KAGAYA TEPPEI KAWAHARA
出版者
The Society for Antibacterial and Antifungal Agents, Japan
雑誌
Biocontrol Science (ISSN:13424815)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.47-56, 2019 (Released:2019-03-18)
参考文献数
33
被引用文献数
1

A useful tool for the screening of fungi producing biologically active secondary metabolites such as antibiotics and cytotoxic substances has been developed. An agar plate-organic solvent interface cultivation (A/S-IFC) system, which comprised a hydrophobic organic solvent (upper phase) , a fungal mat (middle phase) and an agar plate (lower phase) , was constructed. The metabolite profiles were compared among the A/S-IFC, a traditional submerged cultivation (SmC) and an extractive liquid surface immobilization (Ext-LSI) system consisted of a hydrophobic solvent (upper phase) , a fungal cells–ballooned microspheres (middle phase) and a liquid medium (lower phase) , with high-performance liquid chromatography-photodiode array detector (HPLC-PDA) . In the A/S-IFC, many hydrophobic metabolites vastly different from those in the SmC were accumulated in the organic phase as with the Ext-LSI. For example, a valuable azaphilone, sclerotiorin, was remarkably produced into the organic phase in the A/S-IFC. The A/S-IFC was applied to the screening of antibiotic-producing fungi. As a result of paper disk method, it was found that 321 isolated among 811 strains produced antifungal metabolites (hit rate, 39.6%) . Furthermore, 8, 23, and 30 strains also produced cytotoxic metabolites against SKOV-3 (human ovary adenocarcinoma) , MESO-1 (human malignant pleural mesothelioma) , and Jurkat cells (immortalized human T lymphocyte) .
著者
曽根 一純 望月 龍也 野口 裕司
出版者
農業技術研究機構野菜茶業研究所
雑誌
野菜茶業研究所研究報告 (ISSN:13466984)
巻号頁・発行日
no.1, pp.241-254, 2002-03
被引用文献数
2

イチゴの日本品種84点と外国品種81点を用い,1995,1996年の2年間にわたり促成作型と露地作型で糖・有機酸の含量とそれらの組成を調査し,品種間並びに育成地および育成年代による差異について検討した。さらに,糖および有機酸の組成別含量間の相関関係およびそれらの遺伝力を明らかにした。1)供試した165品種の全糖含量(スクロース+フルクトース+グルコース)は21.5~96.6mg/gFWの範囲に分布し,平均含量は48.8mg/gFWであった。日本品種は外国品種に比べ有意に高かった。グルコース含量(Glu含量)の全糖含量に占める割合は17.7~41.5%の範囲に,フルクトース含量(Fru含量)の全糖含量に占める割合は23.1~57.4%の範囲に分布した。ともに,日本品種は外国品種に比べて有意に低く,また日本品種のうち1981年以降に育成された品種は,それ以前の品種よりも有意に低かった。一方,スクロース含量(Suc含量)の全糖含量に占める割合は7.7~58.8%の範囲に分布し,品種間差異が大きかった。日本品種のうち1981年以降に育成された品種は,それ以前に育成された品種と比較して有意に高かった。2)供試した165品種の全酸含量(クエン酸+リンゴ酸)は5.3~18.7mg/gFWの範囲に分布し,平均含量は10.7mg/gFWであった。リンゴ酸含量が全酸含量に占める割合(Mal比率)は4.8~45.8%と品種間差異が大きく,平均値は20.0%であった。 全酸含量の平均値は日本品種が外国品種と比べ有意に低く,Mal比率には日本品種および外国品種の間に大きな差異はなかった。 3)糖・有機酸の含量・組成について主成分分析を行った結果,第1主成分はSuc含量,第2主成分ではGlu+Fru含量,第3主成分はMal比率を表すと考えられ,第3主成分までの累積寄与率は97.7%であった。また,第1・第2主成分のスコア散布図では,日本品種と外国品種との間で分布域に明確な違いがみられ,日本品種は第1主成分について外国品種より正の側に多くが分布した。さらに日本品種では,1981年以降に育成された品種はそれ以前に育成された品種と比較して,より第2主成分の正側に分布した。このことは,日本品種は外国品種に比べて,全糖含量およびSuc含量の高い品種が多く,また近年ではSuc比率を高める方向に育種が進んできたことを示すものと考えられる。4)糖および有機酸の組成比率は,いずれも高い広義の遺伝力を示したことから,比較的改良しやすい形質であると考えられた。これらの形質の改良に当たっては,育種初期段階で選抜圧を加えることにより,効率的な選抜が可能であると考えられた。
著者
伊藤 毅志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.27, pp.1-8, 2009-03-02
参考文献数
5
被引用文献数
3

2回目となるUEC杯5五将棋大会が2008年12月に開催された。昨年同様に、COM部門、人間部門、KIDS部門が行われ、最後にCOM部門上位プログラムと人間部門上位者によるエキシビション対戦が行われ、今年は人間が2勝した。ここでは、各部門の5五将棋大会の棋譜を紹介して、5五将棋の現状について報告する。The 2st UEC-cup 5x5 shogi tournament was held in December, 2008. It was carried out by dividing each section; "COM section", "HUMAN section", and "KIDS section". After these tournaments, an exhibition match by the COM section top-2 programs and the human section top-2 players were performed. Human players defeated computers. In this report, I introduce the game records of each section and report the contemporary 5x5 Shogi.