出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.129, pp.39-42, 2008-07-10

「これは死へのパスポートなんですね……」。東京の下町の面影を色濃く残す地域にある台場薬局(東京都品川区)で管理薬剤師を務める杉田八重子氏は、この4月、ある患者が真新しい保険証を見ながら、そうつぶやくのを聞いた。 この言葉の元になったのは、今年4月に始まった後期高齢者医療制度。
著者
福井 孝太郎 草野 世大 高西 淳夫 誉田 雅彰
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.57-64, 2010-08-30
被引用文献数
1

This paper describes a mechanical talking robot that resembles human speech production aparatus and its control mechanism. The talking robot, Waseda Talker, has mechanical replicas of the vocal folds, tongue, jaw and lips, and it is capable of producing vowel and consonant sounds in a human-mimetic manner. The source sounds are produced by airflow from the lungs to the glottis, and the resonance characteristics of the vocal tract are controlled by changing geometries of the articulators. Each component organ in the talking robot has many degrees of freedom and requires a high-level control design to realize continuous speech. A new control method based on articulatory motion data obtained from electromagnetic articulography (EMA) is presented together with experimental results from continuous speech synthesis using the most recent model of the robot.
著者
中村 美保子 三木 喜美子
出版者
広島文化学園大学
雑誌
看護学統合研究 (ISSN:13460692)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.51-58, 2003-12-25

本稿では終末期における患者I氏のクォリティ・オブ・ライフとその看護について「QOLに影響する要因:因果モデル」を使用し 1)物理的環境 2)社会的相互作用 3)身体的健康状態 4)精神的健康状態 5)性格と経歴の5つの要因から考察した。結果,1.QOLは様々な構成要素からなり,ひとつのニーズに対しても全体的なQOLとして,トータル的に患者をみていかなければならない。2.QOLは様々な構成要素が関連しており,ひとつの要因がすべてに関連する。3.個人の生育歴や社会的背景により個々に違い様々である。そのため,QOLの評価の際には個別的に考える事が重要である。4.「その人にとっての幸福感」を視点にもつことが最も重要である。5.幸福感は患者・家族にとり,主観的なものであるが,QOLを高めるケアを提供する看護は,幸福感や価値観をどこにおくか,看護者の価値観で患者をみていないか,患者・家族を客観的に評価し考えていかなければならないことが明らかになった。
著者
伊藤 政人 三田地 利之 増井 直樹 上野 孝之
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学研究発表会 発表講演集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1607-1608, 2003

スカートを貫入させる際にスカート内にサクションを作用させるとスカート先端の鉛直有効応力は,スカート内側と外側で異なる値となる.こうした場合の鉛直有効応力の取り扱いについては,これまで必ずしも明確にはされておらず,便宜的に小さい方の鉛直有効応力をもとに,スカート先端の貫入抵抗を算出することが多かった.しかしこの方法では,一般に大きい側であるスカート外側の鉛直有効応力の影響を無視していることになり,サクション効果による貫入抵抗の低減を過大に評価する可能性があった.そこで本報では,スカート内外の鉛直有効応力が異なる際には,すべり面が変化することに着目し,こうした場合の先端抵抗を求める際の支持力係数を補正する方法を提案し,既往の実験結果によりその検証を行った.
著者
工藤 陽史 山口 茂 佐渡 旭 栗山 孝浩 深井 誠一
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.363-369, 2012
被引用文献数
1

発蕾期以降が短日期となる熊本県のトルコギキョウ冬出し栽培において,開花と花蕾のブラスチングおよび茎伸長に及ぼす電照の影響を検討した.実験1では,'ロジーナローズピンク'と'ピッコローサスノー'を供試し,白熱電球を用いた暗期中断の影響を定植直後から検討した.その結果,主茎頂花の発達が促進されるとともに,自然日長よりブラスチングの発生が減少した.実験2では,'ボレロホワイト'を供試し,2次小花と3次小花を調査対象として,白熱電球と蛍光灯を用いた明期延長(20時間日長)の影響を主茎頂花の発蕾期以降に検討した.また,2次小花の花芽形成期および花芽成熟期に,白熱電球による明期延長処理を行った.その結果,主茎頂花の発蕾期以降の白熱電球による明期延長によって,2次小花の開花時期は影響を受けなかったが,ブラスチングの発生は減少し,切り花長は長くなった.また,3次花柄長は花芽形成期の電照で短く,花芽成熟期の電照で長くなった.以上より,白熱電球を用いた明期延長でブラスチングの発生が減少し,商品花蕾数を増加できることが明らかとなった.<br>
著者
工藤 陽史 山口 茂 福田 直子 菊池 竜也 佐渡 旭 深井 誠一
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.343-349, 2012
被引用文献数
1 3

西南暖地におけるトルコギキョウの冬出し栽培では,開花の遅延回避と草丈の確保が問題となる.西南暖地の冬出し栽培では,定植後の一定期間に加温を必要としないことに着目し,高昼温管理による生育促進技術を検討した.夜温を15℃一定とし,昼温25または30℃に設定した自然光型ファイトトロンで,中早生品種'ボレロホワイト'を定植~切り花収穫まで栽培した.昼温25℃区に比べて昼温30℃区で主茎伸長が促進され,早期に発蕾して開花した.定植60日後までの茎葉の乾物重は,昼温30℃で重い傾向にあった.また,下位節の節間伸長は,定植40日後までに決定されていた.これらの効果を実際の栽培で確認するため,施設の換気温度を25と30℃に設定したガラス温室で,初期生育と発蕾日に及ぼす影響を検討した結果,30℃が25℃と比較して生育は促進したが発蕾日に差はなかった.さらに,9月22日定植と9月29日定植の2回の栽培で,定植から約40日程度の施設の換気温度を30℃に設定した高昼温管理が,収穫日と切り花品質に及ぼす影響の検討を行った結果,初期生育が促進し,9月22日定植で2月上旬,9月29日定植で2月中旬に切り花長80 cm以上,切り花重40 g以上確保された切り花が得られることが明らかとなった.<br>
著者
村上 啓二 田中 弘富 増山 善明 吉川 昭
出版者
Japanese Society for Medical and Biological Engineering
雑誌
医用電子と生体工学 (ISSN:00213292)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.113-116, 1982

Effects of data compression, to save the processing time in the P-wave recognition program with the adaptive correlating filter (ACF), on the performance of the ACF has been studied.All QRS or QRST regions were eliminated from the record to compress ECG data.<BR>Two indices were adopted as criteria for evaluating the effects. One was derived on the basis of the performance characteristics of the ACF, while the other was the mean error probability in detecting P-waves by using the ACF.<BR>In result, it was shown that the method for data compression could make up for the loss of the P-wave information caused by the data reduction. So the data reduction proposed here makes data compression feasible with little deterioration of the ACF performance.
著者
大江 正之
出版者
兵庫医科大学
巻号頁・発行日
2004

平成17年6月16日学位取消
著者
田崎 創 岡田 和也 関谷 勇司 門林 雄基
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.502, pp.113-118, 2014-03-20

脅威検知や解析は今日のサイバー空間において必要不可欠なものとされているが,常に最新のサイバー空間上の悪性活動を検知する事は,観測する情報や視点が限定されているため困難である. NECOMAプロジェクトはマルチレイヤでの脅威分析を導入する事でこれらの悪性行動による影響を軽減する事を目的としている.マルチレイヤ分析は脅威を深く検証する事を可能とするであろうが,この手法は収集データの分量が増加する事による規模の課題や,それらのデータの解析に要する計算資源の増加に対する課題に容易に直面する.これらを解決するため,我々はオープンソースソフトウェアの大規模データの分散処理・格納を実現するHadoopを利用した脅威解析基盤MATATABIを設計・構築した. MATATABIは規模の大きい計測データの解析を高速に行える仕組みと,データの収集から解析,対策までのプロセスを一元的に行える仕組みを提供する.本論文では, Hadoop基盤を利用した脅威分析基盤構築の報告と, 4種類のデータ処理機構において,ログデータやパケットトレースといった利用方法に応じての性能評価の結果と考察を提示する.