著者
中﨑 寿隆 中野 さつき 瀧澤 有珠 水野 風音 本田 美紗 佐々木 悟郎 小橋 優子 福島 裕之
出版者
日本小児放射線学会
雑誌
日本小児放射線学会雑誌 (ISSN:09188487)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.142-146, 2020 (Released:2020-12-26)
参考文献数
10

ステロイド薬を含む治療を行っていた川崎病患者が,ステロイド薬の中止直後に股関節と膝関節の痛みにより歩行できなくなった.MRIにより,両側股関節に炎症が存在することに加え,大腿骨頭壊死を認めないこと,化膿性股関節炎の可能性が低いことが明らかとなり,安全にステロイド薬を再開することができた.ステロイド薬の再開により関節症状は速やかに軽快した.ステロイド薬の中止後6か月で再検したMRIでは関節炎の改善が確認され,若年性特発性関節炎などの慢性炎症性疾患は否定的であり,本例の関節炎は川崎病の随伴症状であったと判断した.急性期と回復期のMRIは川崎病患者に生じた関節炎の原因診断と治療方針の決定に有用であると思われる.
著者
田上 裕記 太田 清人 小久保 晃 南谷 さつき 金田 嘉清
出版者
一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
雑誌
日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 (ISSN:13438441)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.207-213, 2008-12-31 (Released:2021-01-23)
参考文献数
27

姿勢の変化が嚥下機能に及ぼす影響について検討した.対象は,健常成人21名(平均年齢:30.6±9.7歳)とした.研究の説明を十分に行い,同意を得た上で検査を行った.方法は,背もたれのない坐位をとり,頚部は制限せず自由とし,4つの姿勢条件を設定した.①姿勢(a):股屈曲90度,膝屈曲90度, ②姿勢(b):股屈曲135度,膝屈曲90度,③姿勢(c):股屈曲90度,膝屈曲0度(長坐位),④姿勢(d):両下肢挙上位,以上の姿勢条件にて,嚥下造影検査(以下,VF検査)および反復唾液嚥下テスト(以下,RSST)を行った.VF検査は,70%希釈バリウム液15ml を各姿勢にて,合図とともに随意嚥下させ,咽頭通過時間をLogemannの測定法に準じ測定した.同様の姿勢条件にてRSSTを施行し,触診法にて嚥下回数を測定した.尚,統計処理は,一元配置分散分析,Tukeyの多重比較検定にて検討した.結果は,VF検査,RSSTのいずれも一元配置分散分析において有意差が認められた (p<0.05).各群間の比較ではVF検査についてみると,姿勢(a)の咽頭通過時間は,姿勢(b)の咽頭通過時間と比較し有意な差はみられなかったものの,姿勢(c)(p<0.05)および姿勢(d)(p<0.01)の咽頭通過時間と比較し,それぞれ有意に低値を示した.また,姿勢(b)の咽頭通過時間は,姿勢(c)の咽頭通過時間と比較し有意な低値を示した (p<0.05).RSSTは,VF検査とほぼ同様の結果が得られた.摂食・嚥下障害に対し,下肢の肢位に関する報告は少ない.嚥下運動は,筋収縮を伴う一連の全身運動であり,頚・体幹・下肢のポジショニングによって嚥下に関与する筋の効率が変化する.以上の結果より,下肢を含めた姿勢の変化が嚥下機能に影響を及ぼしたことが推測された.頚部・体幹・四肢の相互関係を考慮した姿勢設定の重要性が示唆された.
著者
中川 さつき
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集. 人文科学系列 (ISSN:02879727)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.79-93, 2008-03

メタスタジオのオペラ『シーロのアキッレ』は1736年にマリア・テレジアの結婚式において初演された。この作品の特徴は主人公が女装していることである。アキッレは劇の冒頭から第二幕の終わりまで女性の姿で現れる。生まれながらの戦士は,リコメーデ王の宮廷で完璧に侍女になりすましているのである。このオペラは初演で大成功を収め,女装という主題にもかかわらず婚礼の祝典にふさわしいと考えられた。その理由は二つ考えられる。第一に十八世紀のイタリア・オペラにおいて英雄役はカストラートが歌い,彼らの高い声は女性性よりも偉大さの象徴であったこと。第二にアキッレはスカートや竪琴につねに嫌悪を催しており,栄光を求める彼は最終的にはトロイア戦争へと船出すること。この台本にはバロック・オペラ的な性的曖昧さとアンシャン・レジームにおける男性的な美徳の双方が読み取れるのである。
著者
鶴田 猛 富崎 崇 酒向 俊治 太田 清人 田上 裕記 南谷 さつき 杉浦 弘通 江西 浩一郎
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.E4P3193-E4P3193, 2010

【目的】我々は、日常生活における活動場面において、その活動目的や趣味、嗜好に合わせ履物を選択し使用している。仕事で使う安全靴やスポーツ活動で使用する運動靴、外見の美しさを追求するパンプスなど、履物の種類は多種多様である。様々な活動に必要な姿勢変化や動作が安定して行われるためには、足底と床とが十分に接し、足部にて荷重を適切に受け止める必要がある。歩行による、骨・関節、軟部組織など足部の機能変化は、支持基底面や足部支持性に影響を及ぼし、安定した立位や歩行などの能力改善をもたらすものと考える。これまで、履物と歩行との関連に関する研究は多数報告されているが、足部機能等の評価法の一つである「足底圧」との関連を報告した例は少ない。本研究は、歩行時における履物の違いによる重心の軌跡の変化を捉えることにより、履物が足部機能に与える影響を明らかにすることを目的とする。<BR><BR>【方法】対象は健康な若年成人女性6名(年齢18~32歳)とし、使用した履物は、一般靴及びパンプス、サイズはすべて23.5cmとした。歩行にはトレッドミルを用い、速度4km/h、勾配3%に設定し、裸足、一般靴、パンプスを着用し、1分間の慣らし歩行の後、30秒間(各靴3回測定)の足圧測定を行った。足圧測定には、足圧分布測定システム・F―スキャン(ニッタ株式会社製)を使用し、裸足、スニーカー、パンプス着用時の重心(圧力中心)の移動軌跡長を比較検証した。実験より得られた足圧分布図において、重心点の開始位置(始点・踵部)及び終了位置(終点・踏み付け部)を算出し、(1)始点(2)終点(3)重心の長さの3項目について、それぞれの全足長に対する割合を求め、裸足、一般靴、パンプスにおけるそれぞれの値を対応のあるt検定にて比較検討した。<BR><BR>【説明と同意】被験者には、本研究の趣旨、内容、個人情報保護や潜在するリスクなどを書面にて十分に説明し、同意を得て実験を行った。<BR><BR>【結果】始点において、裸足は一般靴及びパンプスとの比較で有意に値が小さく、パンプスは一般靴よりも有意に大きな値が認められた。終点において、裸足はパンプスとの比較で有意に小さな値が、パンプスは一般靴よりも有意に大きな値が認められた。裸足と一般靴との間に有意差は認められなかった。重心の長さにおいて、裸足は一般靴及びパンプスとの比較で有意に大きな値が認められた。一般靴とパンプスとの間に有意差は認められなかった。<BR> 始点は、裸足、一般靴、パンプスの順で裸足が最後方(踵部)に最も近く、終点は、一般靴、裸足、パンプスの順でパンプスが最後方(踵部)から最も遠く、重心の長さは、パンプス、一般靴、裸足の順でパンプスが最も短かった。<BR><BR>【考察】裸足歩行では、一般靴及びパンプスを着用した歩行に比べて重心の長さが顕著に長く、始点が最も後方に位置していることから、踵部でしっかりと荷重を受けた後、踏み付け部に重心が至るまで、足底全体を使って歩行していることが分かった。また、足圧分布図の重心軌跡を見てみると、重心線の重なりが少なく、履物を着用した歩行の重心軌跡に比べて、足部内外側へのばらつきが大きいことが見られたことから、履物を着用することにより、足関節及び足部関節の運動が制限され、結果的に重心の移動範囲が限定される傾向があることが示唆された。 <BR> パンプスを着用した歩行では、始点・終点ともに最も前方に位置していることから、本来、踵部で受けるべき荷重の一部が前足部に分散し、前足部における荷重ストレスが増強していることが推測される。更に、踵離地における荷重が踏み付け部前方もしくは足趾においてなされている傾向があり、蹴り出しに必要な足趾の運動が制限されるなど、足部が正常に機能していない可能性がある。また、重心の軌跡が最も短いことから、足部の限局した部位を使用した歩行であることが示唆された。このような足部の偏った動きが、将来足部病変をもたらす可能性につながると思われる。<BR><BR><BR>【理学療法学研究としての意義】我々は、ライフスタイルや職業の違いにより、様々な履物を着用して活動しているが、外反母趾や扁平足、足部の痛みや異常を訴えるケースは非常に多い。歩行時における履物の違いが足部に与える影響を理学療法学的に検証することで、より安全で機能的な履物の開発の一翼を担うことができ、国民の健康増進に寄与できるものと考える。
著者
神田 玲子 辻 さつき 米原 英典
出版者
Japan Health Physics Society
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.68-78, 2014
被引用文献数
3

In general, the press is considered to have amplified the level of public's anxiety and perception of risk. In the present study, we analyzed newspaper article headlines and Internet contents that were released from March 11, 2011 to January 31, 2012 using text mining techniques. The aim is to reveal the particular characteristics of the information propagated regarding the Fukushima NPP Accident. The article headlines of the newspapers which had a largest circulation were chosen for analysis, and contents of Internet media were chosen based on the number of times they were linked or retweeted. According to our text mining analysis, newspapers frequently reported the "measurement, investigation and examination" of radiation/radioactive materials caused by the Fukushima Accident, and this information might be spread selectively via the social media. On the other hand, the words related to health effects of radiation exposure (i. e., cancer, hereditary effects) were rare in newspaper headlines. Instead, words like "anxiety" and "safe" were often used to convey the degree of health effects. Particularly in March of 2011, the concept of "danger" was used frequently in newspaper headlines. These indirect characterizations of the situation may have contributed more or less to the misunderstanding of the health effects and to the enhanced perception of risk felt by the public. In conclusion, there were found no evidence to suggest that newspapers or Internet media users released sensational information that increased the health anxiety of readers throughout the period of analysis.
著者
井上 さつき 渡辺 裕 寺内 直子
出版者
愛知県立芸術大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

本研究は、19世紀末から20世紀初頭にかけての日本と西洋の文化接触の実態を分析することにより、異文化接触のメカニズムを解明することを目的として行なわれた。井上は、川上一座のヨーロッパ公演における実態を、パリ万博時の日本音楽に関する論文等から明らかにし、さらに、彼らを招聘した舞踊家ロイ・フラーと川上一座との芸術面での関連性についても考察した。コンパクトにまとめられた川上一座の演目が米国出身のロイ・フラーの前衛的な舞踊と組み合わされて上演されたことにより、ヨーロッパ人にとっては二重の異文化接触が起こり、一座の演目が単なる「珍奇な見世物」の次元を超えた衝撃を観客に与えたことが明らかになった。寺内は、川上一座のヨーロッパ公演における音楽的な実態を、近年復刻されたCDおよび20世紀初頭の日本音楽に関する論文から明らかにした。それによると、音二郎らが演じたと思われる音楽や劇は、既成の邦楽曲や歌舞伎のストーリーを換骨奪胎し、ヨーロッパ人に分かりやすく演出が工夫されたものであった。また、彼らの公演は、会場に足を運んだ観客に日本の音楽や劇を紹介する以上に、ヨーロッパにおける音楽研究者に多大な材料を提供した、という意味において、20世紀のヨーロッパにおける日本音楽研究の進展に大きく貢献した、と言える。渡辺は、日欧の音楽面での文化交流史を物語る貴重なドキュメントであるベルリンのPhonogamm-Archiv所蔵の初期日本録音音源の中に1910年代前半に録音された一連の《追分》関連の音源が含まれていることに着目し、それを題材とする研究を行った。日本の民謡が西洋との文化接触の中で近代化・再編成されてくるプロセスの中に位置づけてみるとき、これらの録音は、その直後の時代に急速に進行した近代化・再編成過程にいたる以前の民謡をめぐる状況の一端を示しているとともに、レコードというメディアの登場、とりわけ西洋人による録音・採集という活動の展開が、その近代化・再編成プロセスの大きな動因になったことをも示していることが明らかになった。
著者
井上 さつき 松本 彰
出版者
愛知県立芸術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

毎年、私たちは研究の方向性を検討するために、数回の打ち合わせを行った。また、ヨーロッパと日本で数回現地調査を行った。 2010年にはドイツ南西部、2011年には中部 (旧東ドイツ)を共同で調査し、さまざまな資料を収集することができた。私たちはいくつかのシンポジウムや学会で研究発表し、また研究誌や書籍の形で成果を発表した。ヨーロッパと日本の合唱運動のいくつかの事例研究を通じて、この分野の基礎研究を行った。
著者
栗本 桂二 磯島 修 直良 有香 穴田 高 小林 芳友 小林 充治 新井 英雄 高柴 正悟 難波 秀樹 横山 雅之 光田 由可 水島 ゆみ 野村 慶雄 村山 洋二 上田 雅俊 寺西 義浩 藤原 一幸 橋爪 彰子 釜谷 晋平 細山 陽子 上羽 建二 大西 和久 白井 健雄 大橋 哲 東 浩介 木岡 慶文 南林 繁良 田中 真弓 北村 卓也 牧草 一人 山岡 昭 浦口 良治 萩原 さつき 福田 光男 小田 茂 林 成忠 竹蓋 弥 米良 豊常 峯岸 大造 梅田 誠 中元 弘 稲富 洋文 ラーシイシン ナロンサック 野口 俊英 石川 烈
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.191-205, 1988-03-28 (Released:2010-08-25)
参考文献数
17
被引用文献数
5 2

塩酸ミノサイクリン (MINO, 日本レダリー, 東京) を用いて歯周炎の局所治療法を確立するための研究を行なってきた。本研究は, MINOを2% (力価) に含有する軟膏製剤 (LS-007) を臨床的に用い, その有効性, 安全性ならびに有用性をもとに用法を検討したものである。4mm以上のポケットを有する辺縁性歯周炎患者45名の119歯を被験歯とし, LS-007とそのプラセボ, および市販のミノマイシン錠 (日本レダリー) を用い, 微生物学的および臨床的に用法を検討した。その結果, LS-007の局所投与は歯周病治療において, 臨床的有効性, 安全性および有用性があると結論した。
著者
水谷 令子 久保 さつき 西村 亜希子
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.55-61, 1996

三重県における粥占いを調査し, 稲作農業との関連について考察した.<BR>1.粥占いは, 四日市から松阪までに分布しており, この領域は, 伊勢平野の稲作地帯とほぼ一致している.<BR>2.占いの対象は, ほとんどが, 稲作の早稲, 中稲, 晩稲である.一部では, 麦, 小豆, 野菜類が加わっている.<BR>3.粥占いはおそらく, 小正月に民俗行事として行われていたものが, 後になって, 五穀豊穣を願う神事としても行われるようになったと考えられる.<BR>4.ある地域では, 小豆粥を用いて占いが行われている.小正月に小豆粥やぜんざいを食べて無病息災を願う風習があることとの関連が考えられる.
著者
笹川 堯 深谷 隆司 片山 さつき
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1506, pp.120-122, 2009-09-07

1935年生まれ。明治大学法学部中途退学。2度の落選を経験した後、86年に衆議院選挙に初当選。以後7期連続で当選。2001年に科学技術政策担当大臣、2008年から自民党総務会長。群馬2区。 73歳の自民党総務会長は3輪バイクに乗り込み、民家を行脚。親近感を与える作戦もむなしく、白いスーツで自転車遊説に挑んだ37歳の民主党議員に敗北した。選挙活動中から民主党の経済政策を批判。
著者
大城 直雅 松尾 敏明 佐久川 さつき 與儀 健太郎 松田 聖子 安元 健 稲福 恭雄
出版者
Japanese Society of Tropical Medicine
雑誌
Tropical medicine and health (ISSN:13488945)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.53-57, 2011-06-01
被引用文献数
16

In this paper we report two incidents of ciguatera fish poisoning (CFP) that occurred in 2008 on Kakeroma Island in Kagoshima Prefecture, Japan. A family consisting of father (42 y.o.), mother (39 y.o.), daughter (11 y.o.) and son (6 y.o.), as well as a friend of the family (male, 78 y.o.) consumed sliced flesh (sashimi) and developed typical symptoms of CPF 4-5 h later: diarrhea, vomiting, and paresthesia of the extremities. Additionally, the two male adults (42 and 78 y.o.) developed mild hypotention (84/48 and 94/40 mmHg, respectively) and bradycardia (36 and 50 bpm, respectively) and were rushed to the ER of the nearest hospital, located on an adjacent island. The implicated fish were caught together off the west coast of the island and were identified as <i>Variola louti</i> and <i>Lutjanus monostigma</i> based on analysis of 16S rRNA gene coded on mtDNA. Remnants of the implicated fish and other fish caught on the same occasion were examined by the official mouse bioassay method (MBA), which defines the minimum amount of CFP toxin needed to kill a male mouse of ddY strain of 20 g body weight within 24 h as one mouse unit (MU). A significantly high toxicity was detected in the <i>V. louti</i> (0.2 MU/g) eaten by the family and the <i>L. monostigma</i> (0.8 MU/g) eaten by the elderly man. Other specimens of <i>Lethrinus nebulosus</i>, <i>Variola albimarginata</i>, <i>Lutjanus gibbus</i> (2 specimens), <i>Aphareus rutilans</i>, and <i>Sphyraena forsteri</i> (2 specimens) were found to be nontoxic (< 0.025 MU/g).<br> The medical records regarding island inhabitants (ca. 1,500) kept at Kakeroma Tokushukai Clinic, the only medical facility on the Island, and also at Setouchi Tokushukai Hospital, a nearest hospital on an adjacent island (Amami) revealed 6 CFP outbreaks involving 13 cases between 2005 and 2008. The estimated frequency of CFP was 10.0 incidents/10,000 persons/year and the morbidity rate was 21.7 cases/10,000 persons/year. The symptoms and signs observed in the patients and the implicated fish species, <i>L. monostigma</i> and<i> V. louti</i>, were typical of CFP in this region.