著者
宮本 直人 竹田 正樹 森 敏 宮本 明 畠山 望 三浦 隆治 森本 達郎
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

スキー競技において,ワックスおよびストラクチャは勝敗を決める最重要要素である.本研究では,ワックスおよびストラクチャの摩擦係数を推定するための高精度GPS装置を開発した.摩擦係数の推定はエネルギー保存の法則を用いた.本手法により,摩擦係数が0.001の精度で計測できることを確認した.スキーの滑走性能は雪面状態や気象条件に大きく依存する.競技コースの雪面状態および気象条件とワックスおよびストラクチャの摩擦係数を関連付けてデータベース化した.これにより,スキー競技における最適なワックスおよびストラクチャを選定するための基礎を構築した.
著者
大野 知子 濱田 義和 中塚 静江 飛田 寿美子 三浦 英夫 長鶴 佳子 北井 夏子
出版者
学校法人滝川学園 名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.71-80, 1990-04-01 (Released:2019-07-01)

1)対象者の94.1%が昼食を「職場内食事」あるいは「外食」に依存していた.2)「職場内食事」は,各年代とも給食の利用が多く,取り寄せ物は50代が,手作り弁当は30代が他の年代に比べて多かったが,テイクアウト物はどの年代もほとんどみられなかった.3)外食店舗は,各年代ともうどん・そば店の利用率か高く,店舗の選択理由も「手軽・迅速」を挙げた点からも納得できる.4)昼食費は,週5〜6回以上では600円未満が,それ以外の頻度では600円以上の者が過半数を占め,月2〜3回程度の者には低額喫食者層と高額喫食者層の二極にわたってバラツキがあった.このことから,喫食頻度と昼食費は相互に関係していると推察できる5)料理の平均選択数は,低年齢層あるいは低頻度の者のほうが多くなる傾向にあった.6)年代・頻度別に選択した料理の種類では,低年齢層と高年齢層の2つのクラスターが形成された.7)サラリーマンの外食での昼食は,定食・うどん類・そば類・ラーメンなど選択の容易さで済まされている傾向にあった.
著者
三浦 裕子
出版者
武蔵野大学能楽資料センター
雑誌
武蔵野大学能楽資料センター紀要 = Journal of the Noh Research Archives, Musashino University (ISSN:1880053X)
巻号頁・発行日
no.24, pp.2-28, 2013-03-31

2011年度武蔵野大学能楽資料センター公開講座 能・狂言と近代国家 その2
著者
松村 宏 桝本 和義 吉田 剛 豊田 晃弘 中村 一 三浦 太一
出版者
日本加速器学会
雑誌
加速器 (ISSN:13493833)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.63-71, 2021-07-31 (Released:2021-08-04)
参考文献数
16

Measurement of activated materials and evaluation of activated areas of several types of accelerator facilities were studied for decommissioning planning from FY2017 to FY2020 under the contract of the Nuclear Regulation Authority. The research results were summarized in “Manual of Measurement and Evaluation of Activation for Decommissioning of Accelerator Facilities.” This manual consists of the classification of the activation area of accelerator facilities and the measurement and evaluation of the activation of concrete structures and metallic accelerator components in the decommissioning of accelerator facilities. This manual will be used for the decommissioning of accelerator facilities in Japan.
著者
石亀 勝 三浦 廣行 佐藤 和朗 古町 瑞郎 益田 勉 石川 富士郎
出版者
日本顎口腔機能学会
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.133-143, 1998-03-31 (Released:2010-10-13)
参考文献数
32
被引用文献数
6 1

静的な咬合と全身状態との関係についての報告は多数見受けられるが, 動的な咬合の中の等尺性収縮である噛みしめ行動が, 全身に影響を及ぼすのかについて, 明確な見解は得られていない.そこで本研究では, 特に下顎安静時, 咬合時と, 随意性努力で噛みしめを行った場合について, 体調節機構, 特に平衡調節に影響を与えるか否かについて重心動揺を測定し, 検討した後, 以下の結論を得た.1.閉眼時における下顎安静時と100%噛みしめ時と比較して, 咬合時, 10%噛みしめ時, 50%噛みしめ時の方が, 重心の移動距離および移動速度が小さくなる傾向が認められた.2.重心移動から求められた各種面積に関しては, 1名を除いて咬合時, 10%噛みしめ時, 50%噛みしめ時のいずれかが小さな値を示す傾向がうかがわれた.3.重心は, 全体的に後方へ偏位する傾向が認められた.4.下顎安静時と咬合時におけるわずかな顎位の変化量では, 重心動揺の各測定値には有意な差が認められなかった.
著者
三浦 崇 塩田 忠 中山 景次
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.168-173, 2001-05-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
松尾 政輝 坂尻 正次 三浦 貴大 大西 淳児 小野 束
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.303-312, 2016 (Released:2016-09-09)
参考文献数
39

Although many computer games had become diversified in recent years, a lot of effort and ingenuity is needed to produce games that persons with a total visual impairment can enjoy. On the other hand, some games for visually impaired persons have been developed. However, games that use only auditory information present challenges for sighted persons. Unfortunately, no games exist that both sighted and visually impaired persons can enjoy together. It is difficult for visually impaired persons to play the same game with sighted persons and for sighted and visually impaired persons to share a common subject. In this paper, we aim to develop a accessible action roll playing game (RPG) that both sighted and visually impaired persons can play using their dominant senses including visual, auditory and tactile senses. To develop the game, we also develop a field creation tool for a game developer with visual impairments, and provided an integrated game development environment for them. In this paper, we describe the development and reflections of the accessible action RPG and our game development environment.
著者
百瀬 晶子 池羽田 晶文 上平 安紘 三浦 理代
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.538-544, 2016-11-15 (Released:2016-12-23)
参考文献数
28
被引用文献数
1 1

(1)日本食の主食である米飯との組合せにより,GIを低下させるような副菜の検討を行った.副菜である検査食品は植物性食品5種類(こまつな,キャベツ,トマト,だいず,ながいも)を供試し,全てにおいて平均GIは100以下となった.特にながいもの検査食では,基準食に比べ摂取開始2時間の最高血糖値,血糖上昇曲線下面積(IAUC)共に顕著に低値を示した.これについて,ながいもの粘性物質マンナンが胃からの排出を遅延させ,食後血糖上昇抑制に関与したものと推察された. (2)検査食品中の成分とGI低下との関連を検討するため,総ポリフェノール量と食物繊維量を分析した.これらの成分含量とGIとの間に有意な相関は認められず,検査食品中のその他の成分や糖質構成による影響が複合的に作用したものと考えられた. (3) GI測定に応用可能な非侵襲血糖測定法の確立を目指し,負荷試験中のSMBGと近赤外スペクトルの相関について検討した.血糖値変化量と吸光度変化量の相関係数が0.6以上となる波長は約95%の負荷試験において確認された.波長は負荷試験ごとに変動するものの,単回帰分析により算出した推定血糖変化量から求めたIAUC およびGIは,SMBGによる血糖実測値に基づく結果を良く再現していた.
著者
羅 軼凡 坂本 勇人 鈴木 研 三浦 英生
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
M&M材料力学カンファレンス
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

<p>Copper has been applied to the TSV interconnection structure used in microelectronic devices because of its excellent electrical and mechanical properties. However, the physical properties of copper thin film interconnections were found to vary drastically depending on their micro texture and this serious degradation of physical properties was caused by its high-volume ratio of porous grain boundaries and fine columnar grains. Thus, the long-term reliability of products cannot be guaranteed and it is largely dominated by the strength of grain boundaries. In this study, a highly-reliable evaluation method of the strength of a grain and a grain boundary in polycrystalline copper thin films was used to determine a relationship between the crystallinity and their effective strength by using EBSD (Electron Back-scattered Diffraction) analysis and micro tensile test system. The crystallinity of a grain and a grain boundary was quantitatively evaluated by using IQ (Image Quality) value calculated from the Kikuchi pattern obtained from the EBSD analysis. And the strength of a grain and a grain boundary in polycrystalline copper thin films was evaluated by using the developed micro tensile test. Finally, it was found that there was a strong crystallinity dependence of the strength of a copper grain in electroplated copper thin films. In particular, the critical resolved shear stress (CRSS) of a grain significantly decreased with the increase of the IQ value at the grain boundary.</p>
著者
磯崎 眞 廣野哲郎 三浦 広久
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.291-298, 1987-03-15

フレキシブルディスクヘの記録フォーマットはフレキシブルディスク装置(FDD)のヘッドR/W-E間寸法や回転精度等と密接な関係がある.その関係を定量的に整理し わかりやすい形で作表する方法について述べ FDD小形・高密度化に際しての新しい媒体標準の検討や装置設計の参考とする.さらに従来の記録フォーマットを維持しながら小形・高密度化するときに厳しくなる上記ヘッド寸法を緩和する方法として 書込時の消去遅延時間をトラック位置によって切り換える方法について述べ その具体的計算方法を示す.これを90mm高密度タイプについて例示し 13262ftprad (アンフォーマット1.6Mバイト形)で遅延時間切換えなしでR/W-E寸法0.4mmのところ 切り換えれば246バイト/セクタで0.5mm 512バイト/セクタでは0.7mmも可能であることがわかる.512バイト/セクタは回転精度が良い場合には有利である.
著者
久保 博之 三浦 純
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿 (ISSN:02853957)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.39-44, 2006

本論文はサッカー中継映像におけるショットの切り出しと分類を扱う.サッカー中継においてゴールシーンなどの興味深いシーンを取り出すには,選手やボールの動きを知ることが本質的である.しかしサッカー中継映像は数多くのショットからなるため,選手やボールの動きを知るためには,グラウンドを広く映したショット(グラウンドカメラショットと呼ぶ)を抽出する必要がある.そこで,フェードインなどの特殊演出があってもショットの切り替わりを検出する方法と,ショットをいくつかのグラウンドカメラショットやその他のショットに分類する方法を開発した.約25分間のビデオ映像に適用しその有効性を示す.
著者
小山石 隼 森 礼佳 山本 洋平 三浦 文武 嶋田 淳 北川 陽介 大谷 勝記 伊藤 悦朗 高橋 徹
雑誌
第55回日本小児循環器学会総会・学術集会
巻号頁・発行日
2019-04-26

【はじめに】褐色細胞腫(pheochromocytoma:PCC)はカテコールアミン産生能を有する腫瘍で,主な症状の高血圧や頻脈は心疾患の症状と類似している.PCCを合併した成人先天性心疾患患者の2例を経験したので報告する.【背景】近年,チアノーゼ性先天性心疾患とPCCの合併の報告が散見され,慢性的な低酸素とPCCの関連が示唆されている.【症例】症例1は両大血管右室起始の女性,乳児期よりEisenmenger症候群の病態を呈し酸素飽和度70%台で推移していた.20歳台に糖尿病と診断され,高血圧,発作性の頻脈を呈するようになっていた。30歳時に腹痛の精査で左副腎腫瘍を認められ,左副腎のPCCと診断した.腫瘍摘出術は周術期のリスクから適応外とされ内科的治療を継続した.32歳時に心不全進行し死亡した.症例2は両大血管右室起始,肺動脈閉鎖の男性で,4歳時にleft original BT shunt(BTS),15歳時にright modified BTS(35歳時に閉塞確認)が行われた.36歳時に左肺梗塞発症し再度のright modified BTSが行われ,酸素飽和度80%台で推移していた.46歳時に喀血の精査で偶然に左副腎腫瘍が認められ,左副腎のPCCと診断した.【考察】慢性的な低酸素や先天性心疾患とPCCの発症には低酸素誘導因子の活性化の関与等が推測されている.症例1,2とも乳児期からチアノーゼが持続しており,長期の低酸素がPCC発症の誘因になった可能性がある.【結語】PCCはチアノーゼを呈する成人先天性心疾患患者における全身合併症の一つとして認識することが重要である.