著者
福留 裕樹 畠山 琢次 原 賢二 中村 正治 中村 栄一
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.1103, 2002

Development of the stereocontrolled carbon-carbon bond formation is one of the most important tasks in synthetic organic chemistry. We have reported that a zincated hydrazone, which is a synthetic equivalent and an isoelectronic compound of a metal enolate, reacts with various vinyl metal compounds such as vinyl silane, vinyl stannane, and vinylmagnesium halide to form a new functionalized organometallics bearing two metals at the same carbon. We recently found that a vinyl boronate can also serve as the carbometalation acceptor and shows high reactivity toward organozinc reagents. Here we report an alkenyl boronate, which possesses a variety of substituent at the &beta;-carbon to boron, undergoes the addition of a zincated hydrazone in high yields with high diastereoselectivity. The zincated hydrazone derived from 2-methyl-3-pentanone hydrazone, thus, reacted with <I>trans-</i>hexenyl boronate to give a product in 92% yield with high diastereoselectivity (d.r. > 99:1). On the other hand, the reaction to the corresponding <I>cis-</i>isomer gave another diastereomer with a diastereoselectivity of 16:84, showing high stereospecificity of the carbozincation process.
著者
三田 俊夫 酒井 明夫 上田 均 藤村 剛男 中村 正彦 伊藤 欣司 坂本 文明
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.983-989, 1993-09-15

【抄録】 憑依症状群(キツネ憑き)を中心とするfolie à troisの2例を報告した。発端者はいずれも精神分裂病であり,「家」のうちでは中心的役割を果たし,共同体の文化的脈絡にそって生活していくべき立場にあった。1例は山村,他例は漁村が舞台となっているが,いずれにおいても発端者と継発者とは,地域の民間信仰と俗信を絆として互いの緊密な結びつきを保ち,それを土台に互いの病像を支持し合い,強め合うという傾向が顕著に認められた。従来,本病態の発生には,外部とは隔絶された,長期にわたる同居の期間が必要とされてきたが,本例では,地域と家庭双方における民間信仰の共有が,いわば心性という次元で同居と同様の状況を作り出していると考えられる。これらのことより,本病態の発生因として,従来重要視されてきた遺伝的近接と環境的近接に加えて,地域の伝統風俗や習慣に土台を持つ,信仰,思想上の近接が重要な役割を果たしうることが示唆された。
著者
遠藤 毅 中村 正明
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.652, pp.185-194, 2000-06-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
10

我が国産業・経済の中心である東京都区部地域について, 深部地盤の地質層序・地質構造・地層の土質特性等の調査研究を進めるなかで, シルト層の圧密降伏応力, 一軸圧縮強度等の力学的特性の分布が地域別に分類されることを明らかした. 本文は, このシルト層の圧密降伏応力, 一軸圧縮強度等の力学的特性の地域的分布についてさらに検討を加えるとともに, 過圧密比 (OCR) を用い, 過去において現地盤の上位に発達していたと推測される地層の最大層厚を算出し, その層厚および深部地盤構造と土質特性との関係について広域的な検討を行い, シルト層の力学的特性の地域的な差異をもたらした原因を検討したものである.
著者
中村正明作絵
出版者
岩崎書店
巻号頁・発行日
1975
著者
中村 正和 田淵 貴大 尾崎 米厚 大和 浩 欅田 尚樹 吉見 逸郎 片野田 耕太 加治 正行 揚松 龍治
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.3-14, 2020-01-15 (Released:2020-02-04)
参考文献数
45

目的 本報告の目的は,加熱式たばこの使用実態,健康影響,ニコチン供給装置としての製品特性に関わるエビデンスをもとに,本製品の流行がたばこ規制の主要政策に与える影響を検討し,今後の規制のあり方について政策提言を行うことである。方法 加熱式たばこの使用実態,有害化学物質の成分分析,ニコチン供給装置としての製品特性に関する文献検索には医学中央雑誌とPubMedを用い,11編を収集した。そのほか,国内の公的研究班の報告書と海外の公的機関の報告書から8編を収集した。 本製品の流行がたばこ規制に与える影響については,WHOがMPOWERとして提唱する6つの主要政策を取り上げた。本検討にあたっては,上述の19文献に加えて,たばこ規制の現状に関わる計26編の文献や資料を収集して用いた。結果 わが国では2013年12月から加熱式たばこの販売が開始され,2016年から流行が顕著となっている。2016年10月の時点で,日本は国際的に販売されている加熱式たばこ製品の90%以上を消費している。加熱式たばこは,紙巻たばこに比べるとニコチン以外の主要な有害物質の曝露量を減らせる可能性がある。しかし,病気のリスクが減るかどうかについては明らかでなく,紙巻たばこを併用した場合には有害物質の曝露の低減も期待できない。また,ニコチンの曝露ならびに吸収動態は紙巻たばこと類似しており,ニコチン依存症が継続して,その使用中止が困難になる。 加熱式たばこの流行は,WHOが提唱する6つの主要政策のいずれにおいても,現状の日本のたばこ規制の下では悪影響を与える可能性が考えられた。結論 加熱式たばこの流行に対して公衆衛生上の懸念が指摘されているが,その規制のあり方を検討するためのエビデンスが不足している。今後,加熱式たばこの健康影響のほか,紙巻たばこ使用への影響,たばこ政策に与える影響について研究を進める必要がある。健康影響が解明されるまでは,公衆衛生の予防原則の観点から紙巻たばこと同様の規制を行うべきである。
著者
大江 修造 横山 公彦 中村 正一
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学 (ISSN:03759253)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.104-107,a1, 1971-01-05 (Released:2010-10-07)
参考文献数
8
被引用文献数
9 7

メタノール・エタノール・水系に塩化カルシウムを16.7wt%と飽和 (室温) に溶解させた場合の気液平衡を大気圧下で測定し, 気液平衡曲線を得た。塩化カルシウムの添加によりメタノールのエタノールに対する相対揮発度は減少するがエタノールの水に対する相対揮発度は増大している。
著者
中村 正雄
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.80-86, 1940-07-30 (Released:2008-12-19)
著者
中村 正雄
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.67-72, 1939-07-01 (Released:2008-12-19)
著者
中村 正雄
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.157-161, 1937-12-06 (Released:2008-12-19)
著者
中村 正雄
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.153-159, 1938-12-16 (Released:2008-12-19)
著者
中村 正
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.55-63, 2019-03-30 (Released:2019-07-03)
参考文献数
15

リウマチ性多発筋痛症(PMR)は高齢者に好発する炎症性リウマチ疾患で,全世界的に地域差や遺伝的相違があり白色人種,特に北欧に多い.肩甲帯,骨盤帯の近位筋群痛やこわばりを主症状とし,筋痛はあるが筋力低下や筋萎縮はなく,肩・股関節痛を伴うことが多い.炎症の主座である滑液包炎の原因は不明であり,診断に結び付くような特異項目はなく炎症指標の増高を認め,血清筋原性酵素値上昇や筋電図・筋生検での異常はなく,抗核抗体,リウマトイド因子,抗シトルリン化ペプチド抗体も通常陰性である. 大型血管炎に分類され肉芽腫性血管炎である巨細胞性血管炎(GCA)を合併することがあり,PMRとGCAとは共通の,あるいは連続的な病因を持つ関連性の深い病態を有していると推測される.頭痛,浅側頭動脈の怒張,蛇行,発赤,圧痛,特に,顎跛行や上肢跛行は特徴的で,視神経領域への血管炎の影響で視野・視力異常を来たし,失明は不可逆的で治療は急を要する. 超音波検査やmagnetic resonance imaging,fluoro-deoxy-glucose positoron-emission-tomographyなどの画像検査の進歩で,早期診断,早期治療が可能になり,ステロイド剤が著効することが特徴で,炎症指標の陰性化と症状の軽快を確認しながら比較的早めに通常減量するが,その後はごく少量ずつの漸減が望ましく再燃例では再増量やメトトレキサートなどを追加する.Interleukin-6阻害療法の有効性が報告され,免疫チェックポイント阻害療法に伴うPMR発症が報告されている. 画像診断の進歩や治療法の工夫でPMRとGCAへの臨床的方策は深まったものの,疫学的解明や病態生理の進展など,新たな課題が挙がってきた.
著者
新林 公一 米村 寿男 出口 宣夫 中村 正詞
出版者
日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.425-432, 1973
被引用文献数
3

でアンモニア濃度が高く,ウレアーゼ活性も高かった.CHAは明らかに消化管,とくに大腸のウレアーゼ活性を抑制,かつアンモニア濃度を低下させた.
著者
小岩井 馨 武見 ゆかり 林 芙美 緒方 裕光 坂口 景子 嶋田 雅子 川畑 輝子 野藤 悠 中村 正和
出版者
日本健康教育学会
雑誌
日本健康教育学会誌 (ISSN:13402560)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.13-28, 2019-02-28 (Released:2019-02-28)
参考文献数
51
被引用文献数
1

目的:効果的な減塩対策のためには食塩摂取源を把握する必要がある.食塩摂取源を食品群で把握するだけでなく,家庭内・家庭外由来かを特定し,さらに疾病の指摘の有無別に食塩摂取源の特徴を検討することとした.方法:平成29年神奈川県真鶴町の特定健診受診者を対象とした横断研究を行った.3日間の食事調査により出現した食品や料理を食品群別・加工度別に分類後,家庭内・家庭外(菓子・嗜好飲料・中食,外食)に整理した.その後,食事記録日数の不足者等を除外した213名を対象に,3日間の平均食塩摂取量に占める各々の食塩摂取量の割合(以下,「食塩摂取割合」)を算出した.さらに,循環器疾患の指摘または降圧剤の使用有無別(以下,「循環器疾患の有無別」)に食塩摂取割合を比較した.結果:食品群別の食塩摂取割合が最も高い食品は,男女とも調味料(約60%)であり,このうち,約75%が家庭内,約25%が家庭外であった.循環器疾患の有無別では,中食からの食塩摂取割合は男性の有り群は26.8%と,無し群14.3%に比べ,有意に高かった(p=0.029).結論:地域在住特定健診受診者では,家庭で使用する際の調味料からの食塩摂取割合が高いこと,男性の循環器疾患有りの者は中食の食塩摂取割合が高いことが示された.減塩対策を検討する上で,家庭内・家庭外の視点を取り入れること,男性では中食への減塩対策も必要であることが示唆された.

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著者
大島 利雄 酒井 英行 長谷川 修司 蓑輪 眞 島田 敏宏 小間 篤 中村 正治 中村 栄一 杉田 精司
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学大学院理学系研究科・理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.6-14, 1999-09

古くて新しい代数解析/三体力の検証/電子の海のさざ波/ボロメータによる暗黒物質の直接検出/有機薄膜成長の精密制御/有機化学反応の解析:予測における量子力学計算の利用/惑星表面の高速衝突現象