著者
中村 恒彦
出版者
日本簿記学会
雑誌
簿記研究
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.25-30, 2018

本稿では,NHKオーディオドラマ「簿記の先生がうるさい」の登場人物である簿記教師・金田先生の言動や生き方に注目することで,世間一般に流布する簿記教師像の一端について考察を加えたい。劇中,簿記教師が示した貸借対照表は,明白な事実が別にあったとしても,自分の思いを生徒に対して隠すための言説として機能している。当該簿記教師は,義理人情に厚く,将来を心配しているからこそ,あえて合理的な経済人を演じる側面が描かれている。
著者
浅川 満彦 中村 茂 ブラジル マークA
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.200-221, 2002-10-25 (Released:2008-11-10)
参考文献数
98
被引用文献数
14 16

本総説では,まず緒論で感染症と非感染症の性質の違いについて述べ病原生物は人工的な中毒物質とは異なり,自然界で増殖することが可能なため,根本的な解決がより難しいことを指摘した。また,アヒルペスト,ニューカッスル病,鳥コレラなどが北米で発生し,非常に多数の野生のガン•カモ類やハクチョウ,ウを死滅させたが,その遠因として環境の人為的改変であることも指摘した。日本の自然環境は,明治維新以降,著しい改変が進行しており,飛来する水鳥類や野鳥の個体数は急減したが,最近,増加傾向に転じている。しかし,同時に,日本の飛来地において多数個体の一極集中化,高密度化を引き起こしている。これは,感染症の発生という点からみると,非常に危険な状態にある。東アジアを主分布域にしているガンカモ類やツル類では,その個体群の大部分が日本で越冬する種も少なくないことから,種の保全活動において,日本での対策が希求される。よって,日本およびその周辺地域で報告されている,あるいは発生するであろう野生鳥類の感染症と寄生虫症の発生状況把握と病原体の生態などは保護活動において重要な知見である。そこでこの総説では,これまでに日本で発生した,あるいは将来,発生が懸念される鳥類の感染症あるいは寄生虫症について,病原生物(ウイルス,細菌,真菌,原虫,蠕虫および節足動物)別に分け,概要を述べることにした。第2節では,日本産鳥類相の変化について概略を紹介した。ここ半世紀ほどで,約50種の鳥類が,新たな日本における分布種として追加されたが,今後,同様に東アジア,太平洋地域,北米などからの種の流入が予想される。また,地球温暖化現象やアジア地域における急激な経済活動活性化に伴う人為的な環境改変などが作用して,個々の種の地理的分布なども変化していくことも考えられる。このような鳥類相の変化は新たな病原生物の日本への侵入も引き起こすことも考えられるので,警戒が必要である。第3節以降では,病原生物の分類群ごとに総説を展開した。まずウイルスは,DNAウイルスとRNAウイルスとに大別され,前者にはガンカモ類に病原性の高いヘルペスウイルス科のアヒルペストウイルスが知られる。日本では未報告であるが,北米,アジア,ヨーロッパなどのカモ類(家禽含む)からの感染が懸念される。このほかのヘルペスウイルス科としては,マレック病ウイルスやツル類の封入体病ウイルスなどが含まれ,いずれも日本での発生が知られる。特に,前者は養鶏業に多大な被害を与える感染症として知られるが,その感染により腫瘍を形成し死亡したマガンが2001年10月,北海道宮島沼で発見された。日本でもある種の病原体が野鳥から検出されることは稀ではないが,その死亡例が確認されることは少なく,貴重な症例となった。RNAウイルスでは,ニューカッスル病ウイルスとインフルエンザAウイルス(鳥ペストウイルス)が重要である。特に前者により北米では,1990年代,数万のオーダーの水鳥類が死滅した。日本では,野鳥の大規模な死亡例はないが,動物園飼育種や野外のドバトなどで散見されている。この他のウイルスについては,Appendix 1に分類群ごとに列挙した。なお,最近,北米を中心に問題となっている西ナイルウイルス(Flaviviridae: Appendix 1の「RNA virus(3)ssRNA+virus参照」)の我が国における疫学調査は,空港における蚊の調査を厚生労働省が,またカラスなどの鳥類の調査を国立感染症研究所や東京都が主体となり実施中である。細菌性疾患としては,まず,2000年10月に韓国で発生した鳥コレラ(あるいは家禽コレラ)によるトモエガモ11,000羽以上の死亡例が注目される。この種は絶滅が危惧される種の一つであり,今後の個体数の回復が懸念されるが,日本との地理的近接性を考慮した場合,無視できない事例であった。ボツリヌス菌による中毒死亡例は,東京や埼玉などのカモ類で知られているものの,多くは野鳥が何らかの細菌の媒介者であることを前提に調査される例が多い(Appendix 2)。中には,人で問題となるオウム病クラミジアやサルモネラ菌などが不顕性感染しているので注意が必要である。最近,我が国で悪性水腫菌の一種Clostridium感染と考えられる急性出血性腸炎によるカラスの複数の死亡例が報告されている。真菌性疾患としては,アスペルギルス症が良く知られるが,ほかの属としてはCandida, Cryptococcus, Microsporum, Trichophyton, Fusarium, Ochroconis, Absidiaなどが鳥類に疾患を起こすものとして報告されている。原虫性疾患としては,鞭毛虫やアメーバのグループ(肉質鞭毛虫門)であるTrypanosoma, Hexamita, Histomonas, Parahistomonas, Monocercomonas, Trychomonas, Tetratrichomonas, Chilomastix, Entamoeba, Endolimaxの各属が知られ,日本では(家禽•ペットを除けば)飼育下のライチョウでヒストモナス症やトリコモナス症による死亡例が知られる。
著者
庭本 崇史 江村 正仁 中村 敬哉 林 孝徳 小林 祐介 五十嵐 修太 野村 奈都子 太田 登博 吉岡 秀敏 西川 圭美
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.105, no.6, pp.1020-1025, 2016-06-10 (Released:2017-06-10)
参考文献数
10

約3年前に成人発症Still病(adult onset Still’s disease:AOSD)と診断された65歳の女性.23価肺炎球菌ワクチンを接種後に血球貪食症候群を併発した.ステロイド増量とガンマグロブリンの投与にて病勢の改善を得た.しかし,二次感染予防目的のST合剤の開始翌日から関節痛が増悪し,AOSDの再増悪を疑いシクロスポリンを投与した.その後,良好な経過を辿った.AOSDのコントロール不良例では,免疫抑制薬の併用が有用であると考えた.
著者
中村 美香子
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

【はじめに】「和美・西公園仮設団地自治会」での活動等を具体的に紹介する。児童公園敷地内の和美仮設団地(16世帯)と隣接する西公園仮設団地(20世帯)は、宮古市中心市街地に立地しており、買い物や通院等において他の仮設団地よりも利便性が極めて高い。入居者の平均年齢は約45歳で、他の仮設に比べて「若い世代」が多い。また、5名を除いて「市街地海寄りでの被災者」が入居しており、以前の自宅と仮設住宅との道のりは1㎞前後と短い。【入居からの出来事等】2011年7月19日から入居開始。当初、小規模仮設団地のためか支援があまり入らず、誰が入居しているのか分からない状態。2011年10月初旬、談話室に支援員配置。利用は常に2名のみ。支援員ごとに他仮設団地の談話室等と対応が異なる。この頃、団地内では挨拶がない。話し相手もいないので漠然と不安を感じた。入居者が依然分からず、救急車に傷病者宅を案内できず。2011年10月後半、この状況の改善のために、中村が仮設住宅全戸への物資配布時に世帯人数等を住民から聞き取り(任意)。2011年12月後半、宮古社会福祉協議会・宮古市役所生活課同席で住民集会。2つの仮設団地合同での自治会の設立を決定。2012年2月、「和見・西公園仮設住宅自治会」が正式に発足。住民間の交流を円滑にするために、①ボランティア訪問等のイベントに極力参加するだけでなく、近所に声掛けや、②平時にも挨拶と声掛けを積極的に行い、③集まる人が増えてきたらフルネームを覚えるように何度も名前を呼ぶ等を実施した。2012年3月、ひな祭り会(ふんばろう東日本主催)、雛人形作り・ひな祭り会(ボランティア団体・ほっとほっと主催)。2012年4月、お花見会(新和会(宮古市山口病院)主催)、懇親会(自治会主催 第1回、夕食会)。2012年5月、懇親会(自治会主催 第2回、夕食会)。2012年6月、バス遠足(新和会主催、遠野市ふるさと村、参加10名)、懇親会(住民有志主催、30~40代5世帯参加)。2012年7月、懇親会(住民有志主催、30~40代5世帯参加)、トリックマスターSoraショー&懇親会 (自治会主催、夕食会)。2012年8月、流しそうめん会(自治会主催、たこ焼き+かき氷+おでん、ハンドベル演奏、3.11教会ネットワーク協賛)、盆踊り(町内会主催、たこ焼き+ポップコーン)。2012年10月、敬老会(町内会主催、70歳以上無料招待)、栗拾い(新和会主催)&昼食会(自治会主催、住民手作り)。2012年12月、忘年会(自治会主催、新和会を招待、住民手作り)。2013 年1月、「修学」旅行(名古屋等からのボランティアに再会)。※2012年4月以降 週の半分は談話室で材料を持ち寄り昼食会(60~80代男女12人前後参加、300円~500円程会費を徴収)。【考察】36世帯の小規模仮設団地でボランティアやイベントが少ないことが逆に自分達で企画を立てるきっかけになる。自治会活動等の経験がない主婦が代表になり、慣例にとらわれない活動を展開した。仮設住宅の住民及び地域の既存自治会が積極的に協力。ボランティアや役所関係、地域の方々等の話を聞き、自分達のことを伝える。問題点として、①人間関係の悪化、②一部住民の駐車場の専有化、③居住実態がない入居者、④交流を円滑に促進する者ほど疲労が蓄積、⑤体力の低下、⑥住民の行動が常に分かる状況等が挙げられる。今後、①プライバシーの確保、②住民間で適度な距離感の確保、③高齢者の見守り、④離れて暮らす家族との連絡方法の確認、⑤連絡先交換、⑥談話室利用のルール作り、⑦警報時等のマニュアル作りと避難マップ作成等に取り組みたい。付記 本発表は、公益財団法人 トヨタ財団 「2012年度研究助成プログラム東日本大震災対応『特定課題』政策提言助成」の対象プロジェクト(D12-EA-1017, 代表岩船昌起)の助成で実施した。
著者
川崎 健太郎 大澤 正人 大野 伯和 小林 巌 藤野 泰宏 中村 毅
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.2557-2560, 2008-10-25
参考文献数
10
被引用文献数
2

症例は50代男性.食道癌で右開胸胸部食道全摘,胃管による後縦隔経路再建を施行した.手術時Treitz靱帯より20cmの空腸に経腸栄養チューブを20cm挿入し,Stamm法で腸管に固定,刺入部を腹壁に固定した.術後経過良好であったが術後14日目に左下腹部痛が出現したので16日目にチューブを抜去した.その後も腹痛が持続,22日目に腹部CTを撮影し小腸の腸重積を指摘された.経過観察としたが27日目のCTでも腸重積が認められたため手術となった.開腹すると小腸を腹壁に固定していた部分より肛門側20cmの空腸に約10cmの順行性3筒性の腸重積を認めた.癒着で解除困難であったため小腸切除を行った.腸重積発生部は経腸栄養チューブが位置していた部分であり経腸栄養チューブが誘因になったと考えられた.経腸栄養チューブによる腸重積は非常に稀な合併症であるが,注意を要すると思われた.
著者
武田 尊徳 山崎 弘嗣 田代 英之 中村 高仁 星 文彦
出版者
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
雑誌
理学療法 - 臨床・研究・教育 (ISSN:1880893X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.62-67, 2017 (Released:2017-04-27)
参考文献数
13

本研究は歩行中の重心移動のパターンを評価するための基礎的な指標を得ることを目的とし,jerk最小モデルから予測される運動軌道との差を検討した。対象は健常成人女性8名とし,3次元動作解析装置を用いて歩行時の重心移動を計測した。jerk最小モデルを用いて計算される1歩行周期の重心移動の最適軌道を基準とし,軌道波形のピークの位置から定性的な一致度を調べ,前後,左右,上下の3方向で実測値との差の実効値を算出した。前後,左右方向の実測軌道と最適軌道は波形が類似しており,上下方向においては軌道のパターンの差が顕著であった。重心変位の最大値で正規化した実効値は左右方向15.7%,前後方向2.4%,上下方向70.1%であった。左右,前後の2方向において健常成人における実測軌道は予測した最適軌道に近似し,本研究で示した数値を用いて歩行動作の機能的制限を定量化することが可能である。本研究は歩行動作における重心移動解析の基礎的資料となり得る。
著者
中村 哲 高嶋 康晴
出版者
農林水産消費安全技術センター
巻号頁・発行日
no.33, pp.8-14, 2009 (Released:2011-07-22)

国内で流通している国産豚肉51件及び外国産豚肉160件について、炭素・窒素安定同位体比の測定を行った。その結果、国産豚肉とデンマーク産豚肉については判別できる可能性が高いと認められたが、国産豚肉と米国産豚肉及びカナダ産豚肉については、炭素・窒素安定同位体比だけでは十分に判別することができなかった。
著者
中村 哲 高嶋 康晴
出版者
農林水産消費安全技術センター
雑誌
農林水産消費安全技術センター食品関係等調査研究報告 (ISSN:18837824)
巻号頁・発行日
no.33, pp.8-14, 2009-10

国内で流通している国産豚肉51件及び外国産豚肉160件について、炭素・窒素安定同位体比の測定を行った。その結果、国産豚肉とデンマーク産豚肉については判別できる可能性が高いと認められたが、国産豚肉と米国産豚肉及びカナダ産豚肉については、炭素・窒素安定同位体比だけでは十分に判別することができなかった。

1 0 0 0 OA 駿河志料

著者
中村高平 [著]
出版者
静岡郷土研究会
巻号頁・発行日
vol.第9編, 1931
著者
久米出 中村匡秀 新田直也 柴山悦哉
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.20, pp.1-8, 2013-03-04

近年のソフトウェア開発に於けるアプリケーションフレームワークの普及と共に、その正しい利用法を効率的に学ぶ手法がますます重要になっている。フレームワークの学習の障害として、その複雑性と、所謂制御の反転 (Inversion of Control) に特徴付けられる独特な実行形態が挙げられる。我々はこれらの障害を克服するために、フレームワークアプリケーションの内部挙動を抽象化して表現する機能モデル (feature model) と、動的解析を用いたモデリングを提案する。本論文では第三者が開発した実用的なフレームワークアプリケーション内で発見されたフレームワーク利用の誤りを事例として我々の取り組みとその将来課題を説明する。
著者
橋本 圭輔 牛木一成 中村 誠 渡邉 岳彦 小河原成哲
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.3(2006-HI-117), pp.75-81, 2006-01-13

IP配信による動画視聴が普及の兆しをみせ インターネット広告が一層の注目を集めている. 動画の再生中に視線の性質を利用した広告を提示できれば 有効な広告表示技術が確立出来ると考えられる. そこで 動画再生と同時に周囲で色刺激を提示した場合に 視線が向きやすい性質である誘目性の高い色による影響を調査する. また 自然な方向への視線移動の起こりやすさを 動画視聴中の視線計測を用いて調査した結果を報告する.
著者
中村 友洋 林田 哲哉 船津 良平 添野 拓司 山下 誉行 柳 忠明 吉田 哲男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会冬季大会講演予稿集 (ISSN:13434357)
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.11-12-1-_11-12-2_, 2013

We developed a new Super Hi-Vision (SHV) camera toward shooting theater contents. We designed signal processing for achieving higher sensitivity than the conventional SHV cameras and housing to reduce acoustic noises. We measured sensitivity and noises, and then confirmed this camera specification was satisfactory for shooting heater contents.
著者
中村 信彦 山下 雅徳
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.138-141, 2017-02-10 (Released:2017-02-21)
参考文献数
4
被引用文献数
1
著者
中村 友代
出版者
日本西洋古典学会
雑誌
西洋古典学研究 (ISSN:04479114)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.60-72, 2013

The "Alexander Sarcophagus" is one of the most celebrated works in the Hellenistic period. One of the six reliefs that decorated the sarcophagus shows a battle scene with Alexander the Great even though most scholars believe that the sarcophagus was not made for him but for Abdalonymos, the last king of Sidon in the 4^<th> century BCE. This paper aims at an iconographic interpretation of the battle scene featuring Alexander the Great through comparison with battle scenes made in the same period. What was the most important agenda for Abdalonymos, and what message did he intend to convey with the battle scene? Hence I would like to suggest a different point of views from previous studies. Most scholars identify the figure on the far left as Alexander wearing a lion-skin headgear. Based on his depiction, many scholars suggested that the relief shows a historical battle scene and tried to establish a connection between the relief and literature sources. Nowadays, the scene is often identified as the battle of Issus(333 BCE). There are, however, scholars who suggest a different interpretation, namely that the relief shows a symbolic or unidentifiable generic battle scene. It should be worthwhile to compare this battle scene with other contemporary battle scenes - for example, on the "Amazon Sarcophagus" in Vienna - in order to throw some light on the theme. As far as we know, similar works represented generic figures with idealized features. There are many similar motifs between these works and the Alexander sarcophagus that could be categorized as conventional topoi. A noteworthy difference between the battle scene on the Alexander sarcophagus and comparable reliefs' lies in the rendering of Alexander. Comparing the sarcophagus with the "Alexander Mosaic", which also depicted battle scene with Alexander, we find many similar motifs. Both works are considered to be influenced by the same original, a painting made in the 4^<th> century BCE. But it should be noted that there are distinguished differences between both works. Firstly, the expression on the sarcophagus is far less triumphant than on the mosaic. Secondly, Alexander is portrayed on the sarcophagus wearing lion-skin headgear, it's clearly an expression of his divinity. We know that Alexander wore lion-skin headgear which is an attribute of Hercules' because he saw himself as a descendant and rival of Hercules. Besides, there is no reference proving that Alexander fought with the lion-skin headgear on battlefields. According to ancient literature sources, Abdalonymos was appointed king of Sidon by Alexander. For Abdalonymos, it was most important to commemorate both the authority and the divinity of Alexander, the origin of his own royal authority. Very probably, the rendering of the victory over Persia was to him a matter of secondary concern.
著者
中村 仁彦 花房 秀郎
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.501-507, 1985-05-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
20
被引用文献数
3 4

In this paper, the optimal redundancy utilization of articulated robot arms is discussed. Concerning redundancy utilization of robot arms, the momentary optimal control scheme has been proposed so far, where the null spaces of Jacobian matrices are made optimal use of instantaneously. However, it is not enough when the exact optimality covering the full working time is required. For examples, the energy saving motion is required for robot manipulators of space use. The successful motion may not be always obtained for obstacle avoidance problem in the working space with complicated obstacles, if we apply the momentary optimal control scheme.The globally optimal control scheme of redundancy is formulated based on Maximum Principle. By applying this scheme, the optimal solution is necessarily obtained, if it exists. And the amount of computation is reduced to one dimensional search for the minimum value when the degree of redundancy is equal to one.
著者
赤堀 摩弥 藤浪 正子 川田 典子 佐藤 圭子 小嶋 由美 中村 美詠子 尾島 俊之
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.34-43, 2018

【目的】静岡県は他自治体と比較して脳血管疾患死亡率が高く,食塩摂取量も多い。そこで,脳血管疾患対策の1つとして,5年で5%の減塩を目指す「減塩55プログラム」に取り組むこととし,県民の食塩摂取状況の把握ができるチェック票を開発,減塩推進活動に活用することを目指した。<br>【方法】静岡県保健所栄養士のヒアリングによる質的データ,静岡県民102人を対象とした24時間蓄尿データより推定した食塩排泄量及び食物摂取頻度調査票(短縮版)データ等に基づいて,チェック票を開発,さらに,特に減塩をすすめたい働き盛り世代を対象としたリーフレット「ふじのくに お塩のとりかたチェック」を作成した。<br>【結果】チェック票合計点と推定食塩排泄量の間には,有意な正の相関(Pearson相関係数0.402)がみられた。チェック票より3段階にランク付けした場合,各群の平均推定食塩排泄量はおのおの 6.8 g,8.7 g,12.2 gであった。リーフレットは70,000部以上が希望のあった県内の健康保険組合,事業所,医療機関,県栄養士会,薬局,教育機関,保育所等に配布され,県内全ての市町,健康福祉センターで活用されている。<br>【結論】本チェック票は食塩摂取の簡易なスクリーニング・ツールとして使いやすいものとなったため,現在静岡県内の健康教室,イベント等さまざまな場面で活用されている。今後も本チェック票を活用し,静岡県における減塩対策を進めていく予定である。