著者
堀尾 尚志 居垣 千尋 佐々木 圭一 牧 大助
出版者
神戸大学
雑誌
神戸大学農学部研究報告 (ISSN:04522370)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.117-122, 1982

Among the steering modes of farm tractor, the crab-steering has hardly been taken up in production and also in research. That mode of steering may be unapplicable to manual operating that has made familiar with normal mode of steering for long time, but because the vehicle with that mode can always hold its body in a certine direction, that type has a profitable property for the automatic guidance in field operation, and positional relation of sensor and implement is one-dimensional problem and attaching point of sensor to body is unrestricted. This type vehicle can not turn, but travelling of field operation necessitates no turning in many kinds of operations except at head land. At head land, it may be solved to change steering mode. The authors aspect to the property of crab-steering and aimed to develop the automatic guidance system with this steering mode. In this paper, the stability of relay-control system of automatic guidance was considered with describing-function method, and the results of tracking tests with trial vehicle were discussed and considered by means of time varying Fourier coefficients of tracking pass.
著者
佐賀 聡人 牧野 宏美 佐々木 淳一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.1610-1619, 1994-08-25
被引用文献数
24 9

本論文では,ペン入力システム上での手書きによる直接的な図形入力ヒューマンインタフェースを実現するための基礎技術として,手書き描画動作をあいまいな曲線としてモデル化する手法「ファジースプライン補間法」を提案している.本手法によって得られるあいまいな曲線のモデル「ファジースプライン曲線」は,曲線の幾何モデルとして有用なスプライン曲線をファジー理論に基づいて拡張することによって定義され,幾何学的な取扱いとファジー集合としての取扱いが同時に可能な手書き曲線の内部表現モデルを与える.従ってこれは,書き手の本来意図した理想的な曲線を必ずしも忠実に表していない手書き曲線をもとにして書き手の意図の幾何学的な意味を推論する問題を考える場合の基礎を与える.本論文の後半ではファジースプライン補間法の一応用として,一筆書きされた手書き曲線を書き手の意図したストロークごとに分割する手法を提案し,本手法の必要性を実験的に示す.
著者
佐々木 健一郎
出版者
久留米大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

虚血下肢骨格筋組織は高度の酸化ストレスに暴露しており、そこへ筋注投与された血管内皮前駆細胞の多くが、その血管新生能力を発揮することなく細胞死を迎えていた。虚血性骨格筋細胞のミトコンドリア機能、炎症系血管新生作動タンパク分泌機能、糖エネルギー輸送機能は障害されていた。薬用化学物質プロピオン酸塩をマウス下肢虚血組織に噴霧投与し、低酸素傷害骨格筋細胞の機能回復を図ったところ、血管内皮前駆細胞投与後の血管新生効果が高まる傾向にあり、細胞投与組織の環境改善を図るという次世代型血管新生療法開発への有用なヒントとなった。
著者
佐々木 昭夫 CHEN X. ROUVIMOV S. LーWEBER Z. WEBER E.R. 若原 昭浩 LILIENTAL-WEBER Zuzanna CHEN Xiaoshung CHEN X ROUVIMOV S WEBER Z.L WEBER E.R CHEN Xiaoshu ROWVIMOV Ser LILIENTALーWE ゼット WEBER Eicke 鍋谷 暢一
出版者
大阪電気通信大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

超高真空対応走査型トンネル顕微鏡による、不規則構造半導体の断面観察には、現用装置の改造が必要であった。製作企業との数度に亘る討議により、現用の表面観察に支障無く、改造し得る方法を案出した。今後、改造装置により本来の研究を続行し得る。InAs/GaAs量子ドットの規則、不規則配列の形成条件を知るために、スペ-サ層に相当するGaAs層の厚さを順次変えた試料を作製した。高分解能電子顕微鏡による試料断面を観察することにより、(1)GaAs層の厚さが、InAs量子ドットの高さの寸法と同じ厚さと、2倍の厚さの間であると、量子ドットが結合し合って規則的に配列し得ること、(2)薄いと量子ドットが潰れること、(3)厚いと結合が弱まり、量子ドットが互いに関連無く不規則に形成されること、などが分かった。J.Electronic Materials学術雑誌に掲載。InAs/GaAsの積層により、量子ドット数が増し、励起光あるいは注入電流を増すことにより、光量子効果による発光が強められる。InGaN結晶薄膜の成長において、位相分離が生ずることを実験的に見出した。これはGaN中にInNの量子ドットを形成する新しい方法と成り得る。しかしInNの形状を小さくする必要がある。AlN層に関しては、プラズマ励起成長法が如何に光量子物性に寄与するか検討中である。Stranski-Krastanov成長姿態が量子ドット形成に利用されている。層状と量子ドット状の形成において、歪エネルギーと表面エネルギーの和が小さくなる方が安定に形成されると云う考えにより、解析式を導いた。この式による理論値が、InAs/GaAsの遷移厚の実験値と良い一致を示し、今後ドット積層の場合に非常に有効な式となる。Electronic Materials Symp.(July,1998)に発表。研究代表者らは、これまで数多くの不規則超格子を作製してきた。これらの試料で未だ評価しきれていない物性値がある。本共同研究により、今後、上海技術物理研究所と共同で光検出に必要な物性値を含め、それらを解明して行く計画が立てられた。
著者
佐々木 保行 八木 成和
出版者
鳴門教育大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1994

本研究は子どもが様々な局面をのりこえることを通して、子どもに独立心や自主性を獲得させるための方策を検討することである。具体的には性被害から自らのからだと心を守ることのできる確かな態度と行動を学習できるスキルとそのプログラムの開発を行った。この研究を具体化するため、主にアメリカでの研究を参照しながら、幼児が自己の存在と人間性が否定されるような事態に遭遇した場合にとるべき態度と行動の実践的技法は、自己尊重の感情を表現する能力の育成である。そのため自己の感情を識別する学習が重要な課題となる。この感情識別学習は、学校教育でもまた家庭教育の中でも、わが国で取りあげられることが少なく、人権感覚や人権意識の育成の基礎的プロセスとして重要視されなければならない課題である。本研究では、幼児に対し絵本を使用して、“たのしい"“きもちいい"“おもしろい"“うれしい"などの快的・肯定的感情言語と“つまらない"“きもちわるい"“いやな"“かなしい"などの不快・否定的感情言語を、自己の言葉として表現できるプログラムを作成して実験した。その結果、幼児でも自己の感情を適切な感情言語を使用して、表現することが可能となった。一方、この感情識別学習の目的は肯定的自己イメージを育成することであるが、この課題と密接な関連をもつ側面に、性被害から自己を守る方法としての適切な判断のもとに対応できるスキルの獲得という課題がある。本年度はとくに、幼稚園の保育カリキュラムの中に“ロール・プレイ"を取り入れ、実践的な研究を行った。その結果、不快な感情を引き起こすような困難な事態の場合でも、明確な感情言語を発してその場から離れ、しかも“いやだ"という意志決定言語を使用することが可能となった。今後は小学生以上の子どもを対象とした具体的プログラムの開発を目的とする研究を展開する。

1 0 0 0 OA 角の三等分

著者
佐々木信次郎 著
出版者
黒沢旭日堂
巻号頁・発行日
1912
著者
西藤 清秀 青柳 泰介 吉村 和昭 樋口 隆康 中橋 孝博 篠田 謙一 濱崎 一志 宮下 佐江子 豊岡 卓之 石井 香代子 石川 慎治 中橋 孝博 濱崎 一志 篠田 謙一 吉村 和久 宮下 佐江子 花里 利一 佐藤 亜聖 石川 慎治 後藤 完二 佐々木 玉季 吉村 和久 星 英司 鈴井 恭介 アサド カーレッド アサド ワーリッド
出版者
奈良県立橿原考古学研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

パルミラ遺跡北墓地129-b号家屋墓の発掘調査を通してパルミラ古代墓制の変遷が理解できつつある。この墓にローマ人が関与する可能性も碑文から読み取れる。この調査には3次元計測システムを活用し、倒壊していた家屋墓の復元も試み、一部視覚化が出来ている。この墓の倒壊に関わる重要な要因として地震の痕跡を墓周辺で検出した。さらにパルミラ滅亡後に1歳未満の乳児が129-b号墓周辺に故意的に埋葬されている事実も確認している。
著者
作田 幸憲 佐々木 英樹 星野 光晴 関根 好文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-II, エレクトロニクス, II-電子素子・応用 (ISSN:09151907)
巻号頁・発行日
vol.77, no.9, pp.363-370, 1994-09-25
被引用文献数
9 1

水晶発振器は従来から高安定な周波数発生源として利用されているが,近年では温度変化や経時変化に対する発振周波数の変化が小さいことのほか,出力信号のスペクトル純度の優れていることが必要になっている.スペクトル純度を改善する方法の一つとしては水晶振動子を装着時の発振回路のQ,いわゆる負荷Qを下げないように回路を設計することが重要となるが,従来から負荷Qに着目した論文は理論的な検討が多く,実際上,発振回路の負荷Qをどのように評価すべきかについてはあまり検討されていない.そこで,本論文ではまず水晶発振回路の負荷Qの評価法について検討した.その結果,負荷Qは発振回路を開回路にし,入出力電圧の位相-周波数特性の傾きから算出する方法で評価可能であることを確認した.また,負荷Qが水晶振動子の無負荷Qと回路内の損失分によって決まることより,回路内の損失分を負性抵抗回路によって補償する負荷Qの改善法を提案し,負荷Qを水晶振動子の無負荷Q以上に改善できることを明らかにした.また,負荷Qの改善によって出力信号スペクトルの半値幅が狭くなることを実験的に確認した.
著者
佐々木 史織
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究では,Web上に日々公開される国際問題に関するドキュメントデータから意味的なメタデータと時間的・空間的情報を自動的に抽出し,高度な知識発見を可能とする情報分析システムを設計,実現した.利用者は,本システムに各自の関心・視点に基づくキーワードを入力するだけで,専門的な文書内容の時系列的変化や地域別差異,問題領域別・情報源別の分析結果を多角的・定量的に獲得し,視覚的に把握することが可能となった.
著者
大森 斉 國安 弘基 北台 靖彦 藤井 澄 千原 良友 笹平 智則 佐々木 隆光
出版者
奈良県立医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

骨髄間葉系幹細胞 (MSC) は、癌組織に動員され癌細胞と相互作用を通じて癌の進展・転移に関与すると考えられ、がん研究の焦点の一つとなっている。報告者らは、MSCが癌細胞が産生分泌するサイトカインHMGB1により腫瘍内に誘導され、腫瘍内では腫瘍が分泌するTGFβを多量に含んだECMであるバイグリカンとHMGB1により幹細胞が維持されることを明らかにした。このような状態は大腸癌では粘液腫状間質として病理組織学的に認識され、糖尿病合併大腸癌肝転移症例に多く認められる。HMGB1の吸着・中和によるMSC動員阻害は腫瘍増大・転移を抑制し、MSC標的化の有効性が示唆された。
著者
小松 和彦 徳田 和夫 ADAM Kabat 佐々木 高弘 横山 泰子 安井 眞奈美 常光 徹 山田 奨治
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2003

四年計画の研究は、以下のテーマにしたがって展開され、成果がまとめられた。1.「怪異・妖怪伝承データベース」を活用した怪異関係記録の数量的分析手法の開発:すでに公開されている民俗学雑誌記事をもとにしたデータベースを利用し、信仰や心意現象に関するデータの計量分析手法の開発と研究をおこなった。四年間の調査・研究実績は、研究代表者・研究分担者がそれぞれ論文を執筆し、報告書(冊子体)にまとめた。2.怪異関係記録の収集および分類・整理:『日本伝説体系』全17巻(みずうみ書房1982-90)、および日本全国の都道府県史(民俗編に該当するもの)などを対象に、各地域に根付いた持続性のある「伝説」を中心とした怪異・妖怪伝承についてのデータを集積した。集積方法については、すでに公開されている「怪異・妖怪伝承データベース」作成時のマニュアルを参考にして都道府県史専用マニュアルを作成、それに従って作業を進めた。なお、都道府県史(民俗編)については合計6625件の事例を収集し、カードを作成した。3.妖怪・怪異関係典籍の収集:各地域・各時代の妖怪・怪異関係典籍を中心に発掘及び収集を行った。絵画資料については、二次資料(妖怪展などの図録資料)、一次資料(絵巻物・浮世絵・黄表紙などの現物)を対象として収集を行った。4.絵画資料データベースの試作版作成:日文研所蔵の妖怪・怪異に関する絵画資料をデジタルデータとして保存し、その画像についての書誌情報のデータベース構築をめざし、研究・開発を行った。
著者
佐々木 健 池田 和博
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.29-35, 2014-07-22 (Released:2014-08-15)
参考文献数
10

歯科訪問診療において,歯科医師が認知症患者対応に際し直面する課題や問題点を把握する調査を行った。北海道歯科医師会員から歯科医師 760 人を抽出(抽出率約25%)し調査対象とした。質問紙を用い,平成 22 年 1 月における歯科訪問診療実施の有無,歯科訪問診療対象患者に占める認知症患者の割合,他の医療・介護分野との連携状況,認知症患者への対応に際し直面する課題や問題点等などについてデータ収集した。同月に歯科訪問診療を実施した者のみを分析対象者とした。 分析対象者が実施した歯科訪問診療の対象患者の約 40%は認知症であった。 他の医療・介護分野との連携は,介護事業所・施設との間が 33〜35%,ケアマネジャーとの間が 16%であり,十分とは言いがたかった。 直面する課題や問題点については,「義歯関係の治療の場合,認知症のない方と比べかみ合わせの調整が難しい」75.3%,「言語によるコミュニケーションが難しい」70.0 %,「認知症を考慮した上で,療養上の指導を行うことが難しい」62.4%など,いずれの項目も頻度が高かった。 大半の歯科医師は認知症患者に手探りあるいは試行錯誤しながら対応しているものと推察され,歯科医療従事者向けに何らかの研修システムの導入が望ましいと考えられた。