著者
藤井 敦史 原田 晃樹 北島 健一 佐々木 伯朗 清水 洋行 中村 陽一 北島 健一 清水 洋行 佐々木 伯朗 中村 陽一
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

日本では、社会的企業が、企業の社会貢献との延長線上で捉えられ、制度的・社会的基盤条件を無視した研究が行われてきた。それに対し、我々は、EMESネットワークの社会的企業論を分析枠組の基礎に据え、英国イースト・ロンドンの社会的企業、並びに、障害者雇用領域で活動する日本の社会的企業について調査研究を行った。これらの比較調査から、社会的企業の発展にとっては、(1)委託事業を含む政府(行政)との協働のあり方や(2)地域でセクターを形成しうるインフラストラクチャー組織の存在が極めて重要であることが理解できた。
著者
佐々木信綱編
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1939
著者
池本 竜則 牛田 享宏 谷口 慎一郎 谷 俊一 森尾 一夫 佐々木 俊一 Zinchuk Vadim 田中 茂樹
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.107-112, 2004-07-31 (Released:2014-02-20)
参考文献数
9

It is widely known that sensation of the pain is derived from sensory-discriminative factor and emotional factor. Especially in chronic pain, emotional factors and psychosocial backgrounds are more likely to contribute for the patients' discomfort. The aim of this study is to investigate how emotional factor of pain participates in intractable pain. We employed fMRI to compare the brain activations occurring in the orthopaedic neuropathic pain patients with allodynia and normal individuals in response to the visual virtual painful experience. During fMRI scanning, a video demonstrating an actual tactile stimulation of the palm and its imitation were shown to participants. In contrast to normal individuals,allodynia patients also displayed activation of the areas reflecting emotions: frontal lobe and anterior cingulate. These findings suggest that brain have important role in the development and maintaining of peripheral originated chronic painful condition.
著者
池本 竜則 牛田 享宏 谷口 慎一郎 谷 俊一 森尾 一夫 佐々木 俊一 田中 茂樹
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.117-125, 2006-08-20 (Released:2013-10-24)
参考文献数
36
被引用文献数
2 1

Using functional magnetic resonance imaging (FMRI) technology, we investigated the difference of pain related brain cortical activation derived from noxious stimulation to the skin and muscular tissue. Ten healthy volunteers who have no history of brain vascular disease were enrolled in this study. A cutaneouos pain was provoked by isotonic (0.9%) saline injection into intradermal space on right lower leg through 24G plastic catheter, and a muscle pain was provoked by hypertonic (3%) saline injection into right tibialis anterior muscle. We used event-related FMRI to measure brain activity during each injection. Visual analogue scale (VAS) was used to quantify pain intensity and unpleasantness, and pain quality was assessed with several verbal descriptions. Results: Pain unpleasantness rating was higher in the muscle pain compared to the cutaneous pain,despite the same pain intensity rating. The cutaneous pain had more acute pain onset than the muscle pain. Pain duration after stimulation was short in the cutaneous pain, but long in the muscle pain. The extent of the painful region tended to be larger with the muscle pain, but there was no statistical significance. Evoked FMRI response from the cutaneous pain showed distinct brain activation in the inferior and superior parietal cortex (BA: Brodmann area 5/7/40), primary and secondary somatosensory cortex (S1 & S2), insula, supplementary motor area (SMA, BA6), posterior cingulate cortex and cerebellum. On the other hand, FMRI response from muscle pain showed distinct brain activation mainly in the contralateral insula. These results suggest that the parietal lobe including the S1 is the essential area for cognition of sharp and well-localized pain conditions such as cutaneous pain, and may not be essential for cognition of diffuse pain derived from muscular tissue.
著者
池本 竜則 牛田 享宏 谷口 慎一郎 谷 俊一 森尾 一夫 佐々木 俊一 田中 茂樹
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.111-115, 2005-08-26 (Released:2014-01-16)
参考文献数
9
被引用文献数
1 3

We employed the functional MRI (fMRI) to investigate the changes of brain activation after reducing of capsaicin-induced heat hyperalgesia. Eight healthy volunteers who have no history of brain vascular disease were enrolled in this study. Capsaicin-induced heat hyperalgesia was developed by topical application of 2% capsaicin cream to anterior surface of left forearm. First fMRI time series were taken an hour after the application of capsaicin and second fMRI time series were taken an hour after medication (Loxoprofen Na: 120 mg). As for the pain task, 45°C wet cotton was put on the region where the heat hyperalgesia was evoked by capsaicin cream. Results of first fMRI time series showed distinct activation in the thalamus, anterior cingulate cortex, supplementary motor area, and prefrontal cortex. An hour after medication, though heat hyperalgesia still remained, all participants reported improvement of pain discomfort (VAS 4.7 to 2.5). Second series fMRI showed activation only in the thalamus. These results suggest that deactivated areas (anterior cingulate, etc.) observed after medication might be involved mainly in the pain related discomfort.
著者
豊田 智規 倉島 巧 藤山 泰三 佐々木 泉 宮沢 和之 清水 秀樹 松村 正人 古田 拓也
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.108-113, 2011

ヘアスタイリング剤は,その時代の髪型やファッションの流行に合わせ,さまざまな剤型の変遷をたどってきた。これらヘアスタイリング剤は一般的に固定力とアレンジ力の2軸で評価されるが,この2つの因子は背反事象であり,両立は難しい。われわれはこの課題を解決するため,粘着性を特徴とするポリアクリレートクロスポリマー-3 (Polyacrylate Crosspolymer-3)を開発した。ビニル系,アクリル系のポリマーに代表される従来のヘアスタイリング剤用のポリマーは,スタイルを保持することを目的として設計したため,固定には長けているが,アレンジや再整髪が難しい。そこでわれわれは,従来ヘアスタイリング剤で「べたつき」として認識されてきた「粘着性」をあえて発現させることで,1 つのポリマーでアレンジ力と固定力との両立を試みた。ポリマーのガラス転移点 (Tg)を低く設計すること,架橋部位を導入することにより,粘着性を発現させることができた。このポリマーを用いることで,新しいスタイリング剤の開発が可能となった。
著者
佐々木 和子 水本 有香 小川 千代子
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.65, pp.134-143, 2013-11-30

2011年3月11日におこった東日本大震災では、文化庁は文化財レスキュー事業を立ち上げた。歴史資料ネットワーク(神戸)は、宮城資料ネットとともにその事業に加わり、地域の「記録」の救出をおこなった。救出対象となった「文化財」の範囲は、非常に幅広く、いわゆる「文化財」「美術工芸品」だけでなく、通常「文化財」と認識されていないものも救出した。そこには被災行政文書も含まれた。宮城資料ネットは、津波被災地をまわり、90件の緊急資料救出活動を実施した。そのうち、67件を仙台市に搬送し、ボランティアの手で応急処置を施している。神戸大学は、阪神・淡路大震災での救出された資料がその後どうなっているかの調査をおこなった。その結果、すべての資料の保存先と、約80%の資料の目録作成がおこなわれていることが判明した。中越地震の後では、資料ボランティアの仕事の細分化をおこなったことにより、東日本大震災では、多くのボランティアの参加が可能となった。
著者
鈴木 和男 大川原 明子 佐々木 次雄 山河 芳夫
出版者
国立予防衛生研究所
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1993

慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、半月体形成腎炎(CRGN)などの自己免疫疾患において、最近、正常時はほとんど血中に認められない好中球の顆粒酵素のMPOが自己抗原となり抗MPO自己抗体(ANCA)が血中に増加することが問題となっている。これらの疾患において、血中MPO活性と抗MPO抗体との相関関係についてわれわれはすでに報告してしてきている。特に、病初期の血中MPO活性は高値を示し、急性炎症像に類似している。自己免疫疾患の発症機序を明らかにするために、自己抗原となるMPOの蛋白質、活性とその抗MPO自己抗体の3者の測定系を確率する必要があった。昨年度までに、ウエスタンブロットにより半月体形成腎炎の患者血清は、MPOの59 kDaの長鎖と反応し、Endoglycosidase-Hで糖を切断したところ抗MPO血清は強く反応したことから、抗MPO血清はMPOの59 kDaの長鎖の糖結合箇所付近が反応部位と推定した。そこで、本年度は、59kDaの長鎖をいくつかの部分のフラグメントに対応するリコンビナントMPOフラグメントを作成した。当初は、GSTとの融合蛋白質として作成したが、目的のサイズより小さく切断されたフラグメントのみが出来たので、Hisx6と結合したフラグメントとして作成することを試み、目的とするすサイズのリコンビナントMPOフラグメントを検出する。キレートカラムによりリコンビナントMPOフラグメントを精製し、抗ヒトMPO抗体および患者血清を用いウエスタンブロットにより反応することを確認した。
著者
山口 一太郎 斎藤 建夫 塚田 章 川原田 淳 佐々木 和男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.97, no.46, pp.33-40, 1997-05-17
参考文献数
7

レーザ組織血流計は無侵襲で簡便に末梢循環状態を連続モニタする機器として広く使用されている.しかし,体動の影響を受け易く,測定範囲・深度が局所に限定され,定量性の面においても問題を残している.本研究では,近赤外レーザ光を用いて局所的な組織血流量を定量的に測定する方法に関する基礎的検討として,まず生体組織に対するモデルとして血液,肝臓,ミルクに近赤外レーザ光を照射しモデル内で散乱したレーザ光の光量分布について検討を行った.次に静脈圧迫等により測定部の血液量を変化させたときに生じる生体内の吸光度変化から組織中のヘモグロビン量を求める装置を試作し,これに定量的組織血流計測に利用されているラバーストレインゲージプレチスモグラフィーや水素クリアランス組織血流計を組み合わせて,簡便に実効光路長を求める方法の可能性について検討した.
著者
大宮 秀明 佐々木 克典 西田 清作 松本 安広 林 久喜 坂井 直樹
出版者
筑波大学農林技術センター
雑誌
筑波大学農林技術センター研究報告 (ISSN:09153926)
巻号頁・発行日
no.12, pp.1-8, 1999-03-31

本研究では、茨城県南部地域における青果用サツマイモの代表的な3品種、ベニアズマ、ベニコマチ、関東83号について、筑波大学農林技術センター圃場で栽培した1989年-1996年の収量データを解析すると共に、1997年度に要因実験を実施して、収量、品質に及ぼす挿苗時期および収穫時期の影響を明らかにした。生育日数140日での上いも収量はベニアズマが最も多く、ベニコマチと関東83号は同等であった。また、上いも収量および全収量は品種にかかわらず5月挿苗で多く、挿苗時期が遅れるに従い減少した。生育日数は全収量、屑いも収量および上いも収量のすべてに影響を及ぼし、上いも収量は品種にかかわらず180日以上で多く、161日以下で少なかった。以上の結果から、品種ごとの挿苗適期および収穫適期は、ベニコマチでは5月中~下旬の挿苗で9月下旬~10月下旬の収穫、関東83号では5月上・中旬の挿苗で11月上~中旬の収穫がそれぞれ望ましいと考えられた。一方、ベニアズマの場合は6月上・中旬の挿苗でも比較的高い収量が得られ、また、5月中旬に挿苗すれば9月中旬からの早期収穫が可能となることが明らかとなった。
著者
藤兼 俊明 藤田 結花 辻 忠克 松本 博之 佐々木 信博 清水 哲雄 坂井 英一
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.765-774, 1996-10-20
参考文献数
21
被引用文献数
2

女性肺癌の臨床像について, とくに喫煙歴に注目して男性と比較検討した.女性の喫煙率は男性の1/3以下, 平均喫煙指数も1/2以下であった.女性では男性と比較して腺癌, 無自覚症状者, 臨床病期I期, IV期, PS0, 4が有意に多く, 検診発見者が多い傾向にあった.しかし, 喫煙歴別では, 非喫煙女性で非喫煙男性に比較してPS0が有意に多かったほかに男女間に有意差はなかった.また, 喫煙女性は非喫煙女性と比較し自覚症状発見者, 有自覚症状者が有意に多く, IV期, PS4が多い傾向にあった.予後は, 全症例およびおもな予後因子で層別しても男女間に有意差はなかったが, 腺癌のIV期では女性の予後が有意に良好であった.女性肺癌の臨床像の特徴は男性と比較して喫煙歴が少ないことによる影響が大きいと考えられた.また, 喫煙歴の有無は男性と比較して女性でより大きく臨床像に影響を与えていた.
著者
今村 浩一郎 濱住 啓之 渋谷 一彦 佐々木 誠 大和田 雄之 佐伯 暖 金井 隆夫 福原 黎児 高瀬 徹 川瀬 克行
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.43, pp.17-22, 2000-07-27
被引用文献数
15

地上デジタル放送におけるSFNを放送波中継で実現する場合、中継放送所の送受アンテナ間の回り込みによる発振や信号の劣化が大きな問題となる。この回り込み対策として、回路的に回り込みを打ち消す回り込みキャンセラ、ならびに、低サイドローブ特性を有する平面受信アンテナの開発を行っている。本報告では、平成12年3月に近畿地区の地上デジタル放送研究開発用共同利用施設である北淡垂水中継局を用いて行ったSFNでの放送波中継実験の結果について述べる。この実験において、回り込みキャンセラと低サイドローブ受信アンテナを併用することで、回り込み波の受信電力が親局波と同程度の厳しい条件下でも、安定に中継できることを確認した。
著者
佐々木 高雄
出版者
新潟大学
雑誌
法政理論 (ISSN:02861577)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.108-157, 2007-03-30
著者
田村 幸雄 佐々木 淳 塚越 治夫
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文報告集 (ISSN:09108025)
巻号頁・発行日
no.454, pp.29-38, 1993-12-30
被引用文献数
13

In order to obtain the basic characteristics of the Random Decrement Technique, the numerical simulation of wind-induced vibration are conducted for single- and two-degree-of freedom systems with a given damping ratio. The effects of various parameters on the resultant damping ratio are examined, i. e. the number of superposition of samples, the value of the damping ratio, band width of band-pass filter and so on. The Random Decrement Technique is applied for evaluation of damping ratios of full-scale buildings. The results suggest that the technique is very useful for evaluation of the damping ratios of actual buildings under random excitations.