著者
大前 義次 荒木 智行 小高 泰陸 平山 勉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.20, pp.1-6, 1995-03-02

本報告では、RSA公開暗号方式における新しいマスター鍵方式を提案し、その応用としてクライアント,サーバグループ、セキュリティ・サーバで構成されるクライアント/サーバ・システムにおいて、複数のサーバグループがあり、グループ間でのセキュリティが保たれる必要のある環境においての認証方式を提案し,有効性を示す。その有効性は,要約すると以下の3点である。()マスタ鍵方式を採用しているため、鍵の管理が容易であり,また回報通信が可能である。()サーバグループ内のサーバ数が増加しても、十分な数のサーバの個別鍵に対応したマスタ鍵の生成が容易にできる。()ケルベロス方式に比べ,認証のために必要な手順の簡略化,時間の短縮化が可能である。This paper proposes a new master-key-style method of RSA public key encryption, and as its application, describes on security in applications for group cooperation work based on Client/Server systems that are composed of clients, servers' groups and security servers. Then, it is assumed that there are some groups in the same system and secrecy must be kept each other among groups. We show that the proposed method is effective in such environment and applications. The effectiveness is summarized as follows: (1) It is easy to administrate keys because the proposed method adopts master-key-style. And multi-address communication is available. (2) We can generate easily the sufficient number of keys corresponding to the master key even if the number of member of servers' group would be increasing. (3) It is possible to shorten the time for authentication in comparison with Kerberos-style's because the proposed process is simpler than Kerberos-style's.
著者
山本 有子 庭前 京子 地田 千枝 赤壁 節子 星野 一宏 諸橋 昭一 笹倉 寿介
出版者
富山大学
雑誌
富山大学工学部紀要 (ISSN:03871339)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.121-129, 1997-02

Alpha-mannosidase is widely distributed in plant seeds and microorganisms. The purification of the enzyme recently received increasing attention because the enzyme was used to determined the carbonhydrate structures of oligo-mannoproteins, which has specific biological activities. An α-mannosidase was purified over 100-fold from Wata callus by successive chromatography with overall yield of 8%. The purified enzyme had a molecular mass of 250 kDa. This enzyme had the same optimum pH at 4.5 and optimum temperature at 50℃ as one from jack bean. This enzyme appeared to be metal enzyme containing Zn^<2+>. The enzyme hydrolyzed p-nitrophenyl- α -mannoside, methyl- α -n-mannopyranoside, benzyl- α -Dmannopyranoside, α(1->2)-mannobiose, α(1->3)-mannobiose, and α(1->6)-mannobiose, with Km of 0.527mM, 0.182mM, 0.190mM, 1.06mM, 0.696mM, 5.10mM, respectively The hydrolysis of various α-linked mannobiose indicated that the enzyme hydrolysizes the α-mannobiose in the order of α(1->6) > α(1->3) > α(1->2), unlike the conventional α-mannosidae.近年,生体細胞の細胞表面あるいは酵素表面に結合した糖鎖が,細胞の生理活性あるいは酵素活性に多大な影響を示すことが報告されている。例えば,maltoseを加水分解するヒトの腸間酵素は重量に対して30-40% の糖を含んでいるが,papainの加水分解に対して抵抗性を示す。一方,酵母の細胞壁と結合したmannoseを多量に含む糖鎖は,酵母の性的凝集反応を引き起こすことが知られている。特に,Saccharomyces cerevisiaeにおける糖鎖の構造は古くから検討されており,糖鎖の構造は,mannoseがα(1→6)結合で結合したoligo-mannose骨格に,側鎖として2,3個のmannoseがα(1→2),または,α(1→3)結合したmannobioseとmannotrioseが結合されていると報告されている。近年,この糖タンパクの生物学的役割を明らかにするため,oligo-mannose型糖鎖の構造を解明することが重要となってきた。そこで,この糖鎖の結合状態を決定するために,特定の結合部位のみを加水分解することが可能なα-mannosidaseが必要とされている。現在まで,jack beanから精製したα-mannosidaseが安価で入手しやすいことから,oligo-mannoseの構造決定に使われてきた。しかし,この酵素は加水分解速度が遅く,さらに,基質特異性としてα(1→2),α(1→3),α(1→6) 結合の順に切断するため,mannose含量を決定するために利用できるが,明確な構造決定に利用できなかった。また,近年,発見された微生物由来のα-mannosidase は,主にα(1→2),α(1→3)結合を特異的に加水分解すると報告されている。従って,oligo-mannose型糖質の構造決定を行うために新しい切断特性を有するα-mannosidaseの検索とその性質を決定することが急務となってきている。そこで我々の研究室では新しい起源からα-mannosidaseを生産回収することを目的として担子菌植物などを用いて検索した結果,綿カルスの細胞内にα-mannosidaseを高濃度に蓄積することを発見した。本研究では,この綿カルスからα-mannosidaseを高純度に精製することを検討した。さらに,精製した酵素の至適pH,反応速度パラメーター,基質特異性等の特性を,従来報告されているα-mannosidaseと比較検討した。
著者
松下 記代美 山崎 文恵 前田 晃 荒金 兆典 川田 暁 手塚 正
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
雑誌
皮膚の科学 (ISSN:13471813)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.201-205, 2003

有棘細胞癌は一旦化学療法や放射線療法に抵抗性を獲得すると治療に難渋する場合が多く,効果的な治療法の開発が求められている。この観点から言うと,少なくとも対癌免疫能の再活性化は治療抵抗性の癌に罹患している患者に残された最後の可能性の一つである。そこで我々は浸潤性有棘細胞癌に対しインターロイキン2(IL-2)の腫瘍内投与を行い良好な結果を得たのでここに報告する。患者75歳,女性。右下肢の再発性の多発性有棘細胞癌に対し10日間IL-2の局所投与を行った。IL-2の投与により腫瘍のサイズは著明に縮小し,免疫染色を行ったところ腫瘍周囲にCD1a陽性細胞の浸潤,CD8陽性T細胞優位の細胞浸潤を認め,<I>in situ</I> TUNEL染色上腫瘍細胞のアポトーシスを認めた。以上の結果より治療抵抗性の皮膚SCCに対しIL-2腫瘍内局注は有効であることが示唆された。
著者
松下 記代美 山崎 文恵 前田 晃 荒金 兆典 川田 暁 手塚 正
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
雑誌
皮膚の科学
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.201-205, 2003

有棘細胞癌は一旦化学療法や放射線療法に抵抗性を獲得すると治療に難渋する場合が多く,効果的な治療法の開発が求められている。この観点から言うと,少なくとも対癌免疫能の再活性化は治療抵抗性の癌に罹患している患者に残された最後の可能性の一つである。そこで我々は浸潤性有棘細胞癌に対しインターロイキン2(IL-2)の腫瘍内投与を行い良好な結果を得たのでここに報告する。患者75歳,女性。右下肢の再発性の多発性有棘細胞癌に対し10日間IL-2の局所投与を行った。IL-2の投与により腫瘍のサイズは著明に縮小し,免疫染色を行ったところ腫瘍周囲にCD1a陽性細胞の浸潤,CD8陽性T細胞優位の細胞浸潤を認め,<I>in situ</I> TUNEL染色上腫瘍細胞のアポトーシスを認めた。以上の結果より治療抵抗性の皮膚SCCに対しIL-2腫瘍内局注は有効であることが示唆された。
著者
小浜 恵子 山口 佑子 前田 穣
出版者
岩手県工業技術センター
雑誌
研究報告 = Journal of Iwate Industrial Research Institute (ISSN:13487779)
巻号頁・発行日
no.13, pp.13-16, 2006-05

糖尿病合併症予防に有効な岩手県産食材として前報で選抜されたカシス、アロニア、カリン、ヤマブドウについて検討を行った。糖化タンパク質(AGE)生成抑制能は、総ポリフェノール量およびDPPHラジカル消去活性を反映していた。ポリフェノール類はカリンではポリマーのプロアントシアニジンが主であり、アロニアやヤマブドウしぼり粕ではオリゴマーのプロアントシアニジンやモノマーのポリフェノール類と推察された。ヤマブドウしぼり粕からAGE生成抑制能を有するポリフェノール類を抽出するには70℃以上が望ましく、機能性を利用した食品として酢や錠剤の試作を行ない、十分なものが得られた。ヤマブドウやカリンでは糖尿病モデルラットでの試験でもAGE生成抑制能など糖尿病態改善効果が認められており、機能性食品としての展開が期待される。
著者
前川和也編著
出版者
ミネルヴァ書房
巻号頁・発行日
2009
著者
岩田 裕子 森 恵美 土屋 雅子 坂上 明子 前原 邦江
出版者
千葉看護学会
雑誌
千葉看護学会会誌 (ISSN:13448846)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.71-79, 2017-08

[抄録] 目的:日本では高年初産婦が珍しくなくなってきているが,これらの女性は産後うつに対して脆弱であることが示唆されている。本研究の目的は,産後1か月時に産後うつスクリーニング陽性である日本人高年初産婦の母親としての経験を記述することである。方法:本研究はケーススタディであり,2011年の6月から12月の期間に3つの病院で健康な単胎児を出産した21人の高年初産婦を対象とした。質的データと量的データを収集し,量的データはうつのハイリスク女性を抽出し,さらに質的データの補完的解釈に用いた。量的データとしては,1)アクティグラフを用いて測定した客観的睡眠の質と,2)日本語版エジンバラ産後うつ病自己調査票(EPDS)により測定したうつ症状の,2つのデータを収集した。日本語版EPDSで9点以上の得点者を,うつのハイリスク女性とした。うつのハイリスク女性の母親としての経験に関しては,半構成的面接によりデータ収集し,質的に分析した。ナラティブ統合により,個々の女性の文脈の中で質的データと量的データを解釈した。結果:うつのハイリスク女性は5名であった。本研究の結果から,高年初産婦の経験を理解するために重要な以下のテーマが抽出された。1)身体的健康状態の維持,2)子どもの世話:実践,気がかり,対処,3)ソーシャルサポートの利用,4)基本的ニーズの充足,5)新しい生活への適応。考察:母親個々の状況の中での母親としての経験を理解することが,適切なケア提供につながると考えられる。[ABSTRACT] Purpose: Older primiparae have become more common in Japan. It has been suggested these women are vulnerable to post-partum depression. The present study aimed to describe maternal experiences of older Japanese primiparae with a positive screen for depression at 1 month post-partum. Methods: This case study examined 21 older primiparae who delivered healthy singletons at three Japanese hospitals from June to December 2011. We used qualitative and quantitative data, with quantitative data for selecting women at high risk for depression as complementary to qualitative data. Quantitative data included: 1) objective sleep quality measured by actigraphy and 2) depressive symptoms measured by the Japanese version of the Edinburgh Postnatal Depression Scale (EPDS). Women who scored 9 or more on the EPDS were considered to be at high risk for depression. Semi-structured interviews were conducted to explore maternal experiences of women at high risk for depression and analysed qualitatively. Narrative integration was used by interpreting qualitative and quantitative findings in each woman's individualized context. Results: Five women were at high risk for depression. Our findings support the importance of understanding older primipara's experiences of: 1) maintaining physical well-being; 2) childcare: practice, concern, and coping; 3) utilizing social support; 4) meeting basic needs; and 5) adjustment to a new life. Discussion: Understanding maternal experiences in each individualized context will lead to providing appropriate care.
著者
前沢 政次 千田 敏之
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア21 (ISSN:13463799)
巻号頁・発行日
no.181, pp.44-46, 2004-11

北海道大学病院・総合診療部教授の前沢政次氏は、前任地、宮城県涌谷町で保健予防活動、医療、高齢者介護を一体化した、全く新しい地域医療のモデルを構築、それを紹介した小誌1991年6月号「人物ルポ」は、自治体関係者の間で大きな反響を呼んだ。涌谷町の成功の秘訣は何だったのだろうか。地域医療を担う新しい人材の養成に力を入れる前沢氏に聞いた。
著者
岡前 暁生 原田 和宏 岡田 誠 和田 智弘 和田 陽介 道免 和久
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1375, 2017 (Released:2017-04-24)

【はじめに,目的】介護者のレスパイト目的などで利用されるショートステイにおいて,介護負担感と関連している要介護者の神経精神症状(以下 NPS)の変化に関連する要因を明らかにすることは重要である。しかし,これまでショートステイでの各要因が要介護者のNPSに与える影響については十分に検討されていない。離床時間は廃用症候群の予防のためにも重要であるが,ショートステイ中に具体的にどの程度の離床時間が適切なのか明らかでない。そこで本研究の目的は,ショートステイ利用前後における要介護者のNPSの変化に関して,離床時間を含めた各要因との関連について検証することである。【方法】対象は介護老人保健施設のショートステイを利用した要介護者50名(男性23名,女性27名),平均年齢84.0±9.8歳である。除外基準は,調査期間中に急な体調の変化が生じた者,要介護者の普段の生活の様子を観察できる介護者がいない者,介護者から正確な情報を得ることが困難な者とした。データ収集は利用前の状況は入所2日前から前日の状況,利用後の状況は退所翌日から2日目の状況について,主介護者から回答を得た。評価項目は基本属性,ショートステイ利用状況,個別リハビリテーション実施加算の有無,NPSについてはThe Neuropsychiatric Inventory(以下 NPI)を改変したNPI重症度2日間評定版(以下 NPI 2d)を用いて調べた。また,離床時間は1日のうち座位および立位の姿勢を取っていた時間として,自宅の状況は主介護者から,施設の状況は介護スタッフから情報を得た。さらに施設の離床時間から自宅の離床時間を減じた値(以下 離床時間の差)を求めた。統計学的検定は,NPI 2dの利用前後の変化値から改善群と非改善群に分類し,各項目の差をMann-WhitneyのU検定,対応のないt検定,χ二乗検定を用いて比較し,有意差が認められた項目を独立変数,NPI 2dの変化を従属変数としたロジスティック回帰分析を行った。抽出された因子についてROC曲線により感度・特異度,カットオフ値を算出した。有意水準は5%とした。【結果】改善群(18名)と非改善群(32名)を比較した結果,利用前NPI 2d(p<0.01),施設の離床時間(p<0.05),離床時間の差(p<0.01)に有意差を認めた。ロジスティック回帰分析の結果,利用前NPI 2d(odds比=3.484,95%信頼区間1.287-9.431,p<0.05),離床時間の差(odds比=1.297,95%信頼区間1.004-1.676,p<0.05)が独立した有意な関連因子として抽出された。改善群と非改善群を分けるカットオフ値は利用前NPI 2dが1.5点(感度:0.824,特異度:0.727),離床時間の差が2.5時間(感度:0.647,特異度:0.879)であった。【結論】ショートステイ利用後の要介護者のNPSの改善には,利用前のNPS,施設と自宅の離床時間の差が関連していることが示された。今回の結果は,ショートステイにおける理学療法士の効果的な関わりの手がかりになる可能性がある。
著者
島村 高平 坂口 裕美 稲田 博文 前川 裕介
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1178-1183, 2016

<p>川崎市等々力緑地内に位置する等々力陸上競技場は,第一種公認陸上競技場でありサッカーJリーグチームのホームスタジアムである。本プロジェクトは,等々力陸上競技場のメインスタンド部分の老朽化および観戦環境改善のための建て替え計画である。建替え後のメインスタンドは,地上6階,観客席数は約8000席となり,既存部分と合わせると約28000席のスタジアムとなる。観客をフィールドに近づける為に大きく前傾した3階から上部に位置する上段スタンド架構は,プレキャストコンクリートおよび鉄骨で構成している。ここでは,等々力陸上競技場メインスタンドにおける構造計画と,上部スタンド架構を構成するプレキャストコンクリート部材の製作および施工について報告する。</p>
著者
天野 光三 前田 泰敬 二十軒 起夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.115-124, 1984

大阪都市圏の鉄道網の発達が、都市の発展過程と、どのような関係を持ちながら変化してきたか、また、鉄道開設に至るまで、その地域の交通事情はどうであったか、さらに、鉄道路線が計画された経緯等を調べ、鉄道開通前後より、現在に至るまでの市街地の発展情況を把握し、過去から未来に向って、時系列の中で考察し、新規路線の都市に与える効果の予測に利用出来ればと考えるところである。今回の発表は、そのうちの一部分として、比較的鉄道路線の競合性の少ない、東大阪地域での鉄道と都市の発展の関係を調査したものであり、不十分な資料ではあるが、一応この地域の交通慕情と歴史的背景を知ることができた。この地域の昔からの主要陸上交通は、大阪対奈良であり、大阪に陸揚げされた物資や、河内地方の産物を大和へ、また、大和の産物を大阪へと輸送する通路として、東西方向の道路が、古来より幾條にも開かれていた。南北の交通路は、大和川と淀川を結ぶ古くからの中小河川と、東高野街道など、生駒山麓に沿った街道がある。明治以降も東西方向の鉄道が先に開設され、南北を結ぶ鉄道は今だに実現していないが、これに代わるものとして、南北方向には、道路網が発展し、鉄道の補間的な役割をしている。
著者
前田 正雄
出版者
社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会会報 (ISSN:00214426)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.3-8, 1966-01-30 (Released:2011-08-10)
参考文献数
37
著者
内田 芳雄 野村 茂治 近藤 正一 佐伯 満 前川 正幸
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.651-655, 1980-01-10 (Released:2010-02-25)
参考文献数
8

Congenital metatarsus varus is different from congenital club foot in many respects, but thy have been often confused.We experienced eight cases of this deformity during the years 1970 through 1979 which is sufficiently severe to require treatment in corrective casts. Two were unilateral and six were bilateral.Here we discuss the diagnosis and results of treatment in our clinic.
著者
前谷 俊三 大林 準 西川 俊邦 小野寺 久
出版者
公益財団法人 天理よろづ相談所 医学研究所
雑誌
天理医学紀要 (ISSN:13441817)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.90-96, 2014-12-25 (Released:2014-12-25)
参考文献数
21

癌治療の進歩に伴い,その有効性や有益性を評価する尺度の妥当性を検証する必要性が高まっている.評価尺度としては,古くは5年生存率があり,最近では米国食品医薬品局(FDA)の推奨するエンドポイントがある.本稿ではそれぞれの評価尺度を簡単にレビューし,主として患者の立場から何が望ましい尺度かを再検討する.  対象とした尺度は,5年生存率,全治率(Boagモデル),生存期間の中央値と平均,log-rank統計量,ハザード比,FDAのエンドポイントである.各尺度を比較した結果; 1)5年生存率は患者や非専門家にとってわかりやすい尺度であるが,癌の全治率を過大視する傾向がある; 2)全治例は延命例に比べて一般に生存期間が長く,かつその間のQOLも優れている.更に全治例が増加している現今,全治の可能性がある患者集団が解析の対象であれば,評価尺度として延命期間よりも全治率を優先すべきである; 3)もし患者の延命期間が長ければQOLが逆に低下し,患者の希望に反する結果となる恐れもある.結論として,今後,癌治療の評価尺度は更に改善の余地がある.癌の性質や,治療法および患者の希望に応じて最適の癌治療を選択する必要がある.
著者
前川 美絵
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.66-80, 2015-09-20 (Released:2016-06-29)
参考文献数
46

本稿は,製品を構成するサブシステムの製品アーキテクチャに注目し,複数プロジェクト間の組織調整プロセスを分析している.デジタル複合機開発の事例分析を通じて,プロジェクト間で共通化されるサブシステムが擦り合わせ型とモジュラー型の場合で,適合的な調整プロセスが異なることを明らかにした.さらに,両タイプの製品アーキテクチャの特性を持つサブシステムが併存する場合に有効なマネジメント例を示した.
著者
河野 勝宣 前田 寛之
出版者
The Japan Landslide Society
雑誌
日本地すべり学会誌 : 地すべり = Journal of the Japan Landslide Society : landslides (ISSN:13483986)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.121-129, 2013-05-25
被引用文献数
1

本論文は,北海道黄壁沢-シケレベンベツ川地すべり地域における全斜面の地形,地質,地質構造および熱水変質帯に加えて,岩石の強さを簡便かつ迅速に評価できる不定形点載荷強さ試験に基づく熱水変質岩の力学特性を考慮し,AHP法に基づくランドスライドハザードマップを作成し,ランドスライドハザードアセスメントを試みた。<br>  斜面におけるランドスライド危険度は,素因分析項目からAHP法による評点累計によって評価し,I~Vのハザードランクに分類した。ランクIは安定硬岩盤斜面,ランクIIは安定軟岩盤斜面,ランクIIIは不安定軟岩盤斜面,ランクIVは新規の地すべり発生が懸念される不安定な区域およびランクVは再活動型地すべりが懸念される最も不安定な古期地すべり地である。