著者
神原 啓介
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、オノマトペを用いた新しいヒューマンコンピュータインタラクション手法を提案し、それを実現する複数のシステムを作成、評価、発表した。オノマトペとは「ざわざわ」「ぐるぐる」といった擬音語・擬態語のことで、日常的な会話や文章の中で多く用いられている。オノマトペは、ものの様子や動き、感覚、感情を活き活きと表現できることや、柔らかく親しみやすい表現といったことが特徴となっている。このオノマトペをインタフェースに採り入れることで、コンピュータが苦手としてきた「感覚的」で「親しみやすい」インタフェースを実現することが本研究の目的である。そこで本研究では「オノマトペを声に出しながらポインティングすることで、そのオノマトペに応じた操作を行える」というマルチモーダルインタラクション手法を提案し、具体的な応用として、ペイントシステムとゲーム操作に本提案手法を適用した。また、これらのシステムをユーザテストによって評価した後、国内および国際学会で発表した。
著者
二瓶 俊一 岩本 謙荘 後藤 慶 原山 信也 毛利 文彦 相原 啓二 蒲地 正幸
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.35-40, 2008 (Released:2009-06-11)
参考文献数
20
被引用文献数
1

産業保健と救急医療のかかわり:二瓶俊一ほか.産業医科大学病院救急・集中治療部―産業保健活動は,職場環境や作業方法により発生する健康障害のリスクを適切にコントロールすることが主要目的である.しかしリスクの低減によっても災害や病気を防げないことがある.事業所内で発生した災害や病気に対する初期対応は,産業保健スタッフにとって大変重要な仕事である.適切な初期対応により,災害や病気からの救命率を上げることも可能であり,発生した災害や病気に対するマネジメント=救急危機管理は,産業保健遂行上,大変重要である.従って,産業保健と救急医療の間には緊密な関係がある. (産衛誌2009; 51: 35-40)
著者
井原 啓一 加治屋 千鶴 嶋田 康伸 浅野 祐三 小久保 貞之
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.553-559, 2005-12-15
被引用文献数
1 5

(1) ホイップ速度の違いによりホイップドクリームの物性に差が見られ, 低速ホイップ品 (回転数 : 120rpm, 140rpm) は保存時の貯蔵弾性率の低下が少なく, 高速ホイップ品 (回転数 : 180rpm, 220rpm) は貯蔵弾性率の低下が大きかった.<br>(2) 低速ホイップ品は脂肪球凝集が生じる前に気泡の導入がほぼ終わり, 高速ホイップ品は気泡の導入途中に脂肪球凝集が生じていると考察された.<br>(3) 低速ホイップ品は1日の冷蔵保存中においても顕著な気泡の巨大化は観察されなかったが, 高速ホイップ品は顕著な気泡の巨大化が見られた. 低速ホイップ品では連続相粘度が高く, 高速ホイップ品では低かったのが原因であると考えられる.<br>(4) 気泡の導入と脂肪球凝集の生じるタイミングが以上の現象の原因である可能性が示唆された.
著者
塚原 啓太
巻号頁・発行日
2013

筑波大学博士 (理学) 学位論文・平成25年3月25日授与 (甲第6495号)
著者
城 和男 萩原 啓
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.7-14, 2009-02-10 (Released:2009-08-13)
参考文献数
16
被引用文献数
1

The present study was conducted in order to clarify the features of the occurrences of body movement during nighttime sleep and estimate the depth of sleep. Sleep experiments were conducted on seven healthy, non-medicated subjects, aged20-23years (5 males and 2 females) for 7 hours. During sleep, body movement was measured by electroencephalography (electroencephalography body movement: EEGBM) and by a passive infrared type motion sensor (NapVIEW body movement: NapVIEWBM) . Among all subjects, the mean concordance rate between EEGBM and NapVIEWBM was 0.95 ± 0.03. This finding suggests that it is possible to measure body movement with a 90% or greater concordance with EEGBM using a non-contact method, such as NapVIEW. Analysis of the relationship between body movement intervals and depth of sleep showed that the interval between body movements was longer during deep sleep and shorter during light sleep. Sleep state was evaluated based on data obtained by detailed analysis of the interval between body movements. Linear discriminant analysis was conducted on the interval data obtained by NapVIEWBM to divide into a group of light sleep stages and a group of deep sleep stages. A concordance rate of 90.5% between estimated depth of sleep and actual sleep stage was obtained during light sleep, while a concordance rate of 70.8% was obtained during deep sleep. These findings indicate that sleep state can be adequately evaluated based on depth of sleep as indicated by body movement.
著者
大師堂 経明 大場 一郎 相沢 洋二 小松 進一 小原 啓義
出版者
早稲田大学
雑誌
一般研究(A)
巻号頁・発行日
1989

この計画は総じて予算の割に目標が高いために、あちこちで資金難の問題にぶつかるが、とにかく直径20mφのパラボラアンテナ64台の働きをする装置が1億円強でできあがり、観測結果が出始めた。早稲田大学が開発したこの観測装置については、URSI(国際電波連合)総会(1990プラハ)の招待講演で報告し、各国の関係者はその安さに驚いていた。安く建設できた理由は、干渉計のデザインにあたって電磁波の基本的性質(エルゴ-ト的信号と非エルゴ-ト的信号)にまでたちもどって検討を行い、十分時間をかけて試験的研究をおこない、その成果をふまえて大型化するというプロセスをとったからである。手間をかけて開発し、アルゴリズムの最適化を行ったということである。広い視野を高い感度でマッピングするために小型のアンテナを多数、狭い範囲に配置する計画をカナダのドミニオン電波天文台、米国国立電波天文台/NRL、などがもっている。早稲田大学のプロジェクトと似た計画であるが、方式としては従来のフ-リエ合成干渉計のアルゴリズムを使うため100億円以上かかりそうで実現は簡単ではない。以下では1991年5月に提出した交付申請書(今年度の研究実施計画)のうち何が実現でき、何ができなかったかを記す。またできなかった部分についての対策と今後の見通しについて述べる。(*)位相を精密に測るためには、各アンテナに正確なロ-カル信号を送る必要がある。現在8台あるがそれぞれでは1次元像しか得られない。その装置を作る予算が足りないので、民間の財団などへ申請中である(本度の研究実施計画1991年5月)。→山田科学財団より600万円の研究助成が得られ、必要なロ-カル信号発信器64ー8=56台のうち半分ほどをつくるめどがついた。現時点でできる最善のことは、必要な56台全部をつくり、支払いのできない部分についてはメ-カ-から貸与を受け、後日支払を行うやりかたである。成果としては、まず1次元のうち2素子を使って天の川にある超新星の残骸カシオペアAの干渉じまが得られ、1991年10月の日本天文学会で発表した。この天体は、その膨張速度を逆算すると今から250年前にカシオペア座で爆発したはずであるが、世界のどこにもその記録が残っていない。引きつずき、カニ星雲(1054年に爆発した超新星の残骸で、藤原定家の名月記に記録がある)、はくちょう座A(銀河系の外にある電波銀河)、オリオンA(銀河系中の大きな電離水素領域)などの干渉縞が受信された。さらに2素子から8素子への拡張も比較的スム-ズに実現でき、1991年12月には8素子1次元大型アレイにより上記天体の微分像の直接合成に合功した。つまり毎秒2千万枚のカニ星雲やカシオペアA微分像が世界で初めて得られた。これらの結果はリストにあげた論文として報告した。また多くの新聞社、テレビ局の取材を受けた。(*)パルサ-サ-ベイ用の分散消去フィルタ-の概念設計を行う。→これは非エルゴ-ト的信号も観測できる早稲田大学干渉計でなければできないプロジェクトである。概念設計をすすめた結果、既存のパラボラアンテナをそのまま用い、既存のディジタルレンズのほぼ2倍の規模の処理システムでパ-クスを上回る感度でミリ秒パルサ-のサ-ベイが可能であることがわかった。すなわち空間・時間フ-リエ変換を行い、その結果を2乗積分した後に周波数・時間領域で2次元FFTを行う方法(2+1+2次元FFT)である。このシステムは移設が簡単であり、ワイヤ-をたらしただけの14mφの簡易球面アンテナを110m四方に64台展開するだけで、アレシボを上回る感度でパルサ-を捜すことができる。総経費は3億円で、現在、特別推進研究に応募している。これが実現すると世界最大の集光力をもつ電波望遠鏡となり、多くの連星ミリ秒パルサ-を捜していまだに実現されていない強重力場中での一般相対論の検証に貢献できるであろう。
著者
神林 優太 萩原 啓
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.99-104, 2012-02-10 (Released:2012-07-13)
参考文献数
24

Accurate assessment of the sleep cycle at home will improve self-awareness regarding the necessity of sleep for relieving fatigue. Previous studies have shown that a large number of body movements occur during light sleep compared to deep sleep. In the present study, sleep was assessed by monitoring body movements using an infrared motion sensor and Polysomnography (PSG) for a 420-min period from 00:00 to 07:00. The findings of sleep cycle based on body movements were compared with PSG findings. One cycle of sleep cycle was defined as a set of “REM, sleep level 1, 2, 3 or 4” period and subsequent “SWS, sleep level 5 or 6” period. We defined Body Movement Density (BMD) as an index of sleep cycle. BMD was a value representing the number of body movement occurrences during a 30-minutes period. The cross-correlation coefficient between BMD and sleep levels was significant in all subjects (13 males, 3 females;age, 20-23 years). In this study, a concordance rate of 76.9% (SD±24.0) between BMD cycle and sleep cycle was obtained. This study indicates the possibility of estimation for sleep cycle by using BMD without using PSG. One of the greatest advantages of BMD is that it comprises only body movement data, so measurements of breath, heart rate or brain waves are not required. Moreover, measuring BDM is both inexpensive and noninvasive.
著者
甲田 茂樹 安田 誠史 豊田 誠 大原 啓志
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.91-100, 1998-05-20
参考文献数
23
被引用文献数
4

嘱託産業医活動を活性化させる要因について:甲田茂樹ほか.高知医科大学公衆衛生学教室-嘱託産業医への産業医報酬や事業所への訪問状況, 事業所における有害業務の有無が産業医活動内容や評価に与える影響を明らかにしたいと考えた.高知県内の労働基準監督署に届け出のあった嘱託産業医308名のうち, 現在嘱託産業医を行っている237名に対して産業医活動内容やその問題点など関する自記式アンケート調査を郵送法で実施した.さらに, その嘱託産業医を選任している638事業所のうち, 所在地の明らかな628事業所に対して産業保健活動や産業医に対する評価・要望などに関する自記式アンケート調査を郵送法で実施した.なお, 有効回答率は嘱託産業医で44.3%, 事業所で53.0%であった.産業医報酬の支払われている場合には, 事業所への訪問頻度が高く, 健康相談や衛生管理者と話し合いなどがよく持たれており, この傾向は産業医報酬が5万円を超えると強くなっていた.事業所側からみると, 産業医報酬を支払っている事業所は安全衛生管理体制が整っており, 産業保健活動も活発であり, 産業医の安全衛生委員会への出席や事後措置への関与している比率が高く, 産業医の助言への評価も高くなっていた.事業所への訪問頻度の高い嘱託産業医は健康相談や衛生管理者との話し合い, 安全衛生委員会への出席, 健康保持増進対策の勧奨など, 積極的に産業医活動をよくこなしていた.事業所における有害業務の有無は, 産業医活動に全く影響を与えていなかったが, 産業医を選任している事業所側からみると, 有害業務が存在する場合, 安全衛生管理体制の整備, 衛生管理者や産業医の職場巡視などの法定業務の実施状況率が高く, 産業医の助言への評価も高く産業医への要望もより具体的なものとなっていた.嘱託産業医活動を活性化させるためには, 産業医報酬やその職務を明記した契約を事業所と結び, 法定の産業医活動が行えるように事業所に訪問することが重要である.有害業務の存在は, 嘱託産業医活動に影響を与えなかったが, 選任している事業所からすると, 産業保健活動を認識する重要なきっかけとなっていた.
著者
佐藤 雅明 石田 剛朗 堀口 良太 清水 克正 春田 仁 和田 光示 植原 啓介 村井 純
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.253-264, 2008-01-15
参考文献数
11
被引用文献数
3

センタレスプローブ情報システムは,車車間通信と車両自体の移動によってプローブ情報の生成と伝達を行う.車両の存在する周辺の道路交通情報や,安全に関する情報等の即時性が求められる情報等に有効であると考えられている.本論文では,センタレスプローブ情報システムの有用性を活用する手法として,センタレスプローブ通信基盤を利用する渋滞に関する道路交通情報生成アルゴリズムの提案を行った.また,提案した道路交通情報生成アルゴリズムとセンタレスプローブ通信基盤を,実車両で動作する車載システムとして設計と実装を行い,テストコース内で5 台の車両を用いた実証実験を行った.この実験で,実装した車載システムによるプローブ情報の生成と統合が可能であることが分かった.さらに,実車環境においてセンタレスプローブ情報システムが有効に動作することが確認された.Decentralized Probe Vehicle System transmits information by the communication between vehicles, and movement of vehicles. Decentralized Probe Vehicle System is effective in the sensor data depending on a geography position, and the sensor data contributed safely which needs a real-time processing. In this paper, road traffic information generation algorithm was proposed. The design and implementation about algorithm and communication platform for Decentralized Probe Vehicle System was performed. Then, field test was conducted by five vehicles in the test course. As a result, it turned out that generation and integration of probe information are possible using implementation system. Further, it was checked that a system operates effectively in real vehicle environment.
著者
郷原 啓資 西山 裕之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

近年,不正アクセスによる被害が増加傾向にある.そこで,本研究では,エッジルータ(企業や大学などの組織のネットワークとインターネットの境界に位置するルータ)を通過するパケットに対して攻撃者情報の書き込み及びそのダイジェストの保持を行うパケット監視エージェントをそのエッジルータ内に組み込み,パケット監視エージェント同士で協調し合うことで攻撃の発信源の特定に結びつくことができるシステムを構築した.
著者
篠原 啓方
出版者
関西大学文化交渉学教育研究拠点(ICIS)
雑誌
東アジア文化交渉研究 = Journal of East Asian Cultural Interaction Studies (ISSN:18827748)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.359-370, 2012-02-01

The Taesil Gabong Monument is the symbol of the Womb (Umbilical Cord) Belief in Korea (Joseon) and is of immense importance. In this essay, I present a preliminary consideration of the monument, which I have actually seen, and pursue a synopsis of a future research topic.
著者
李圭建 小西 達裕 高木 朗 白井 克彦 小原 啓義
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.7, pp.1223-1234, 1994-07-15
被引用文献数
11

本論文では、日本語を母国語としていて、韓国語を学習しようとする学習者が作文演習を行うことを支援する日韓作文演習用知的CAIにおける誤文解析および指導戦略について論じる。日本語と韓国語は語順、文構造が同じであるなど文法的類似性が高い。そのため墓本的な作文の指導法として、日本語の単語を韓国語の単語で直接置き換えさせることによって作文させることから始めることにした。この方法には作文において繁雑な文法説明を行わなくても、ただちに学習者が能動的に学習を行うことができるという利点がある。しかし、この指導法だけでは正確な文にならない場合もあり、学習者にとって学習が困難な部分となる。誤りは両国語の文法の相違点に多く生じるため、それらの部分にきめ細かい教育を行うようなシステム設計を考えるぺきである。本論文では、この指導法における学習者の作文過程と文法の柏違点に巻目し、誤り原因の同定に必要な知識を3つに分類した。(1)表層文字列変形知識。(2)構文構造変形知識。(3)日韓意味対応関係知識。それに基づき、これらの知識を用いる誤文解析手法、誤りに対する指導戦略等を提案した。また試作システムを構築し、その有効性を評価した。
著者
神原 啓介 塚田 浩二
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.2_172-2_182, 2011-04-26 (Released:2011-05-26)

ブログやSNS,ソーシャルブックマークなどのソーシャルウェブサイトの利用が進み,Web上で人とつながりを持ちコミュニケーションをすることが増えた.Web上での人とのつながりやコミュニケーションが増えると,優先的に見たい人の発言が他の人の発言に埋もれてしまう問題や,複数のウェブサイトに発言が分散してしまう問題,タイムラインのようなリストでは特定の人物を見つけにくいといった問題が起こる.そこで本研究では複数のソーシャルウェブサイトを横断しながら,優先的に見たい人がタイムラインに埋もれてしまうことなく,特定の人物を一目で見つけることのできるインタフェース「ソーシャル顔アイコン」を提案・試作した.ソーシャルウェブサイトの中にいる人をアイコンとしてデスクトップに置くことで人に対してより直接的にアクセスできるインタフェースを備えており,使い慣れたアイコンと同じように操作できる点や,発言の新鮮度や発言頻度といった時間軸情報を視覚的に分かりやすく表示する点が特徴である.
著者
澤田 暖 佐藤 雅明 植原 啓介 村井 純
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.9, pp.1-8, 2011-03-02

本稿では,車載が容易なスマートフォンを用いて構築された,車両間アドホックネットワークにおいて,位置情報に即した情報の流布を行うプラットフォームである 「iDANS」 を構築した.iDANS は特定エリア内の車両同士で,迅速かつ多くの情報を共有することを目的としている.目的を達成するために,iDANS は走行中の場所に応じて,最も流布すべき情報を優先的に流布する機構を備えている.また,位置情報を正確に取得出来ない端末を中継ノードとして有効利用することも可能としている.iPhone を用いた iDANS の実機動作検証とシミュレーションによる効果測定の結果,iDANS は特定エリア内の車両間で多くの情報を迅速に流布する上で有効であることを確認できた.In this paper, iDANS, which is a location based information dissemination platform for smartphones in vehiclar ad-hoc networks (VANETs), is proposed and evaluated. The primary objective of iDANS is to disseminate and share information swiftly between vehicles within a designated area. In order to meet the demands, iDANS disseminates the information most relevant to the current location on a priority basis. It also makes use of devices which can't acquire the current location accurately as relay nodes. As a result of operation tests and simulations, iDANS was verified that it is effective in disseminating information swiftly among vehicles within a designated area.
著者
石原 啓史 小嶋 憲三 水谷 照吉 落合 鎮康
出版者
The Vacuum Society of Japan
雑誌
真空 (ISSN:18822398)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.351-352, 2010-05-20
被引用文献数
1

As organic solar thin films fabricated by an active layer of organic materials are economical, lightweight, and flexible, as well as facilitating processing, organic solar cells have attracted considerable attention within the past few decades as a clean energy source. With this in mind, there have been global investigations and studies of the power conversion efficiency (PCE) within organic solar cells. In organic thin-film solar cells, the effect of the performance is not only dependent on an adopted active material but also the molecular orientation on the electrode. Using the mixed solution of Poly (3-hexylthiophene) and PCBM, both dissolved by solvent, an organic thin film is fabricated using the paint method (The conceptual diagram of the paint method is shown in Fig. 1) The form of the thin film was evaluated, an organic thin-film solar cell using the paint method for the active layer was made, and its performance was evaluated and examined.<br>   Using the mixed solution of Poly(3-hexylthiophene) and PCBM, both dissolved by solvent, an organic thin film is fabricated using the paint method (The conceptual diagram of the paint method is shown in Fig. 1) The morphology of the thin film was evaluated using an AFM image, UV/vis spectra, and so forth. Based on these data, an organic thin-film solar cell that used the paint method for the active layer was fabricated, and the performance was evaluated and examined. For the organic thin film solar cell fabricated using the brush painting method, the open-circuit voltage (Voc) is 0.41 V, the short circuit current density (Jsc) is 2.07 mA/cm<sup>2</sup>, and the fill factor is 0.34. The efficiency η of PCE becomes 0.29%.<br>