著者
遠藤 貢 成高 義彦 五十畑 則之 浅香 晋一 山口 健太郎 村山 実 勝部 隆男 小川 健治 布田 伸一 大塚 邦明
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.1066-1070, 2009 (Released:2010-12-30)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

今回われわれは,心臓移植14年後に発症した悪性リンパ腫による腸閉塞の1例を経験したので報告する. 症例は37歳の男性.23歳時に拡張型心筋症で心臓移植の既往がある.2008年2月より,下血で発症した悪性リンパ腫に対し化学療法を2クール施行したが,腸閉塞を発症した.イレウス管造影で空腸に高度な狭窄像を認め,外科的治療を施行した.病理組織所見では悪性リンパ腫による腸管狭窄であった.周術期は免疫抑制剤の投与量を調節しながら,厳重な術後管理により良好に経過した. 心臓移植後に消化管手術を施行した報告は少なく,周術期における免疫抑制剤の投与法や術後管理に関する知見も極めて少ない.本症例は貴重な経験と考え報告した.
著者
大塚 龍児
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5-6, pp.311-331, 1988-07-30
著者
大塚 英志
出版者
朝日新聞社
雑誌
小説tripper
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.176-185, 2000-03
著者
大塚 徳郎
出版者
東北出版
雑誌
地域社会研究 (ISSN:05777550)
巻号頁・発行日
no.9, pp.1-41, 1960-09
著者
小林 麻紀 大塚 健治 田村 康宏 富澤 早苗 酒井 奈穂子 上條 恭子 影山 百合子 高野 伊知郎 永山 敏廣
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.261-269, 2009
被引用文献数
2

1994年4月から2006年3月にかけて東京都内で市販されていた輸入果実加工品600検体について農薬の残留調査を行った.その結果,75検体から30種類の有機リン系農薬,有機塩素系農薬,ピレスロイド系農薬およびカルバメート系農薬,有機窒素系農薬およびその他の農薬が痕跡値(0.01 ppm未満)~0.37 ppmの範囲で検出された.農薬が検出された果実加工品は,果実を乾燥した乾燥果実や搾汁したジュース,また,農薬の検出頻度の高い果皮や全果を原材料に使用しているものであった.農薬を検出した果実加工品について,食品群別平均摂取量から算出したそれら農薬の推定摂取量をおのおののADIと比較したところ,各ADI値の0.1未満~3.9% であった.このことから通常の喫食状況で特に問題はないと考えられた.
著者
平田 美和 大塚 眞理子 新井 利民 大嶋 伸雄 井口 佳晴 高田 玲子 大熊 明 加藤 巳佐子 藤井 博之 小川 恵子
出版者
埼玉県立大学
雑誌
埼玉県立大学紀要 (ISSN:13458582)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.47-52, 2004

本研究の目的は、インタープロフェッショナルワークとして有効的な援助活動であり、在宅要介護高齢者の自己決定促進による生活の維持向上につながった事例について、ケアマネジャー、訪問看護師、ヘルパー、医師のやり取りを分析し、多職種の役割とその特徴について検討することである。ケアマネジャーは他機関との調整と関連情報の共有、家族支援、ケアプランの遂行、相互支援の強化を担っていた。訪問看護師はチームの対象理解の深化、ヘルパーは日常の身近な援助者としての情報提供、医師は治療的な情報提供を担っていた。
著者
大塚 美智子 塩崎 正恵 濱崎 香保子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.50-59, 2002-01-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
12

本研究は問題行動が目立つ「17歳」の少年に着目し, 男子高校生を対象に調査を行った.まず, エゴグラムを用いて彼らの性格を分類し, その性格と被服嗜好との関係について分析を試みた.得られた結果は次の通りである.1) エゴグラムを用い男子高校生の性格は明確に分類され, 各々の被服嗜好の特徴を把握することができた.2) 男子高校生の多くはAC型, N型のA低位型, M型, 平坦型の4つに分類された.3) AC型, N型のA低位型, M型, 及び平坦型の性格は服飾に関する意識や選択に現れていた.4) 抑うつ状態に陥りやすい自我状態であるAC優位型の多くが帽子を着用していたことは注目に値する.
著者
西田 浩志 栗山 由加 川上 賀代子 武井 裕輔 千葉 貴裕 増田 秀美 風間 克寿 大塚 彰 佐藤 眞治 小西 徹也
出版者
日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiy◆U014D◆ shokury◆U014D◆ gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.169-175, 2011-06-10
被引用文献数
1

芽キャベツとケールの交配から生まれた新しい野菜であるプチヴェールはカルシウムなどをはじめとしたミネラルやビタミン・βカロテンなどの栄養素に富んだ野菜であることから, その機能性に関する研究成果が待たれている。本研究では高脂肪・高ショ糖・高コレステロールの肥満誘導食 (ウエスタン飼料) を与えたマウスに対してプチヴェールがどのような影響を及ぼすかを検討した。通常食群 (CT), 通常食+5%プチヴェール群 (PV), ウエスタン飼料群 (W), ウエスタン飼料+5%プチヴェール群 (WPV) の4群を設定した。ウエスタン飼料給餌による体重および内臓脂肪重量の増加をプチヴェールが抑制した。トリグリセリド (TG) およびコレステロール値を測定したところ, 血中および肝臓ではプチヴェールの明確な作用が確認されなかったものの, 糞中への排泄量をプチヴェールが有意に促進することが分かった。また, ウエスタン飼料による肝臓中の脂肪酸合成酵素 (FAS) の活性上昇をプチヴェールが抑制することも明らかになった。 プチヴェールは脂肪酸代謝や糞中への脂質排泄を制御することでマウスの肥満を抑制することが示唆された。
著者
大原 慧美 大塚 泰正
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
雑誌
広島大学心理学研究 (ISSN:13471619)
巻号頁・発行日
no.10, pp.245-255, 2010

職場において受動喫煙防止対策が講じられ, 職場の喫煙環境が急速に変化しつつある現在, 非喫煙者は受動喫煙に曝される機会が減った。しかし, 職場における受動喫煙問題とは別に, 新たな喫煙者・非喫煙者間の問題が生じつつあり, 非喫煙者の中には喫煙者に対して否定的なイメージを持つ者も少なからず存在する。本研究では, 職場において非喫煙者が喫煙者に対して持つイメージに影響を及ぼす要因について, 全国の非喫煙者211名(男性55名, 女性156名)を対象に, 職業性ストレスや喫煙に対する態度等を指標として探索的に検討した。重回帰分析の結果, 非喫煙者の外在的な報酬の低さは, 喫煙者に対する否定的な外見イメージや周囲への配慮不足イメージ, そして反社会的イメージの高さと関連することが明らかとなった。また, 非喫煙者の仕事の要求度の高さは, 喫煙者に対する肯定的イメージの低さと関連することが明らかとなった。以上のことから, 外在的な報酬が高く, 仕事の要求度が低い場合には, 非喫煙者の喫煙者に対する否定的なイメージが改善される可能性が示唆された。
著者
大塚 有希子 高野 研一
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.179-186, 2012-08-15 (Released:2012-10-31)
参考文献数
17
被引用文献数
1

ITプロジェクトの成功に寄与するプロジェクトマネージャー(以下PM)のマネジメント・コンピテンシー(高業績者の行動特性)について,日本国内の情報通信・IT開発プロジェクトのPM約200名に対し,プロジェクトマネジメント知識体系による42のプロセスを自己評価する質問紙により調査した.得られた結果を因子分析し「リスクマネジメント」「進捗マネジメント」等の9因子を抽出した.これらの因子指数を直近プロジェクトの成果の成功群と不成功群で比較した後,パス解析により成功・不成功に対する因果関係を調べた.その結果,プロジェクトの時間的な成功に「引渡成果物マネジメント」の,コストの成功に「要求事項マネジメント」のコンピテンシーが影響することがわかったが,2つのコンピテンシーには「進捗マネジメント」のコンピテンシーが間接的に影響していることも確認できた.以上よりこの3つのマネジメント・コンピテンシーのITプロジェクトに対する重要性が示された.
著者
大塚 喬清
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報.別冊
巻号頁・発行日
vol.22, pp.2-4, 2005-03-31
著者
松崎 達 中澤 敦 大塚 征爾 前田 憲男 米井 嘉一 稲垣 恭孝 鈴木 修 桐生 恭好 水野 嘉夫 小川 健二
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.98, no.3, pp.300-306, 2001 (Released:2008-02-26)
参考文献数
20
被引用文献数
3 3

症例は47歳男性,直腸炎型の潰瘍性大腸炎(以下UC)で通院中に突然,右下肢腫脹・疼痛を認めて入院,ドプラエコーで下大静脈から膝窩静脈におよぶ広汎な静脈血栓症と診断.本邦のUC患者ではこれまで18例の深部静脈血栓症合併例が報告されているが,検索しえた限りでは直腸炎型での合併は初めてであった.抗凝固療法と血栓溶解療法の併用により深部静脈血栓症にともなう症状のみならず,UCの臨床症状の改善を認めた.