著者
大島 和夫
出版者
神戸市外国語大学外国学研究所
雑誌
神戸市外国語大学外国学研究 (ISSN:02899256)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.45-63, 2004

財産権の経済分析の分野では、ロナルド・コースの一連の業績と共にハロルド・デムゼッツの論文「財産権理論について」が大きな貢献を行った。しかし、コースもデムゼッツも現在のところ、必ずしも十分に理解されているとは思えない。コースの論文「社会的コストの問題」で例に挙げられている農民と牧場主の例をとってみても、どれほど共通の了解が得られているだろうか。1967年に書かれたデムゼッツの論文「財産権理論について」は、コースとは違った角度から叙述されているが、取り上げられる例の適切さと、論点の明確さから、「財産権の経済分析」を行う場合には必読文献と思われるので、翻訳して紹介する。
著者
大島 和雄
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.72, no.9, pp.439-449, 1966-09-25 (Released:2008-04-11)
参考文献数
16
被引用文献数
3 1
著者
筒井 廣明 管 直樹 山口 光國 山本 龍二 三原 研一 保刈 成 上里 元 鈴木 一秀 大島 和 内川 友義
出版者
Japan Shoulder Society
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.310-316, 1995

Purpose<br>The purpose of this study is to recognize the effect of exercise for cuff muscles using EMG.<br>Materials and Methods<br>5 healthy young men, aged from 17 to 29 yrs., were examined. The "resisted external rotation"exercise for the infraspinatus muscle was estimated. The Cuff-Y exercise with a yellow Thera-Band and F. W. Jobe's strengthening exercise with a 1.5kg weight were compared. During the exercises, the infraspinatus, the supraspinatus, the deltoid, and the middle fiber of the trapezius were examined with EMG. The EMG was recorded continuously from the beginning for 5 minutes.<br>Results<br>The exercise withe the yellow Thera-Band could dominate the activity of the infraspinatus muscle compared to other muscles. As for the exercises with a 1.5kg weight, it was difficult to keep the activity of the infraspinatus advantageous and the 5 volunteers demonstrated five different patterns of muscle activity. Furthermore, the relative activity of the infraspinatus gradually decreased with time.<br>Conclusion<br>Exercises for cuff muscles should be carried out to keep the dominant activity of the targeted muscle compared to other muscles. The setting of the load and time limit both failed and the purpose of the exercise could not be attained.
著者
山口 光國 筒井 廣明 山本 龍二 三原 研一 保刈 成 鈴木 一秀 上里 元 大島 和 内川 友義 菅 直樹 牧内 大輔
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.325-328, 1996-11-30 (Released:2012-11-20)
参考文献数
4

PurposeWe investigated the muscle strength of the scapulothoracie joint which is apt to be affected by the position of other joints.
著者
筒井 廣明 山口 光國 山本 龍二 三原 研一 保刈 成 鈴木 一秀 上里 元 大島 和 内川 友義 菅 直樹 牧内 大輔
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.337-340, 1996-11-30 (Released:2012-11-20)
参考文献数
6
被引用文献数
1

[Purpose]Cuff exercises are usually performed to improve the shoulder function and to keep the condition of the shoulder of throwing athletes. Thus, there are a large number of athletes who could not acquire the expected effects of the exercises. In this study, we examined the estimation of the cuff function and the daily exercises of the athletes electromyographically.
著者
大島 和 南部 美砂子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.33, 2011

近年,ポジティブ・イリュージョンという概念が重要視されているが,この概念に関する研究は十分には行われていない.本研究ではポジティブ・イリュージョンに対する理解をより深めるために,リスク認知とリスクテイキング行動との関連に着目した.質問紙調査では外山(2000)の自己認知尺度および,本研究で作成したリスク認知とリスクテイキング行動の尺度を用いた.分析の結果,自己の将来に対する楽観主義において,高揚的な認知が危険行動を抑制することが明らかになった.将来に対する前向きな思考が,危険な出来事に遭わないようにするためにはどのような行動をとるべきかを適切に判断して,危険を回避していると考えられる.しかし,これはポジティブ・イリュージョンの与える影響の一つを確認したに過ぎない.今後はさらにポジティブ・イリュージョンの効果に対する理解を深めることが重要になると考察した.
著者
大島 和臣 出口 利定 今泉 敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.695, pp.31-36, 2005-02-24
参考文献数
5
被引用文献数
3

高機能の自閉症スペクトラム障害児20名と健常児28名を対象に、音声から話者の意図を理解する能力を検討した。音韻情報(辞書的意味)が肯定的な短文と否定的な短文を、肯定的・否定的どちらかの感情を持って成人女性が話した音声を、皮肉や冗談を表す音声として用いた。韻律課題では話者の感情を、表情-韻律課題では話者の感情と話者の表情を判断した。その結果、両課題において自閉症スペクトラム障害児は課題の正答数が健常児よりも有意に少なかった。また、課題に文脈情報を加えても同じ傾向を示した。この結果は、音韻情報と韻律情報を分離する能力と、韻律情報と表情を適正に統合し話者の発話意図を理解する能力が加齢に応じ発達するものの、健常児よりも低いことが示された。
著者
清元 晃 加藤 哲夫 大塚 宗臣 並川 和男 中村 弘 由布 雅夫 松本 孝一 光野 利英 大島 和海 仲村 保広
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.654-658, 1978

昭和45年から48年までの4年間の熊本県の胃癌死亡者の死亡個票を調査した.<br>総数2783名, 各年度ほぼ700名前後, 男女比は1.4:1と低く, 最多罹患年令層は70才台前半であつた. 官公立病院における死亡は約25%, 診療所では約20%, 自宅死亡者は漸減していたが約45%と半数近かつた. 期間不明を除いた2282名の80%弱の1794名が1年以内に死亡し, 5年以上生存したものは24名であつた. 死亡診断書記入医師の所属は官公立病院においては内科外科のみであり, 外科からの比率がふえていたが, 診療所及び自宅においては外科からの診断書(25%)より内科からの診断書(50%)が多く, その他の診療科からのものも10%前後認められた. 熊本県の胃癌死亡者には進行癌が多く見られ, この原因究明のための逆視的追求の必要性について論じた.
著者
猪上 淳 飯島 慈裕 高谷 康太郎 堀 正岳 榎本 剛 中野渡 拓也 大島 和裕 小守 信正
出版者
国立極地研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

北極の温暖化増幅に関して、低気圧活動の役割に着目した観測的・数値的研究を実施した。(1)シベリア域の低気圧活動の変動は、水蒸気輸送過程を通じて水循環・河川流量の変動に影響を与えるとともに、夏季北極海上の海氷を減少させる特有の気圧配置を左右する要素であること、(2)冬季バレンツ海やベーリング海の低気圧活動の変化は、近年の北極温暖化および海氷減少に影響する一方で、中緯度での厳冬を引き起こし、その予測には中緯度海洋の変動が鍵であること、(3)北極海航路上の強風や海氷の移流を精度よく予測するには、高層気象観測網の強化が必要であること、などを明らかにした。