著者
本間 元康 加藤 進昌 河村 満 小野 賢二朗 糸井 千尋 緑川 晶 寺尾 安生 政岡 ゆり 二村 明徳 黒田 岳士 杉本 あずさ 太田 晴久
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
日本心理学会大会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.84, pp.PD-131-PD-131, 2020

<p>自閉症スペクトラム障害(ASD)はコミュニケーション能力障害が主な症状として知られているが,視野や注意の範囲が狭いという報告もある。空間幅や時間幅の把握・表出などの原始的な能力にも異常が見られ,それらがコミュニケーション能力の低下と関連している可能性がある。本実験ではASD患者20名および健常者20名のデータを取得した。ペンタブレット装置を用い,実験者の指示のもと,ペンを右側へ10センチ動かす課題および心の中で10秒数える実験条件課題を行った。コントロール条件課題として定規を見ながら10センチ動かす課題およびアナログストップウォッチを見ながら10秒数える課題を行った。ASD患者はコントロール条件課題においてほぼ正確に表出することができたが,実験条件課題では時間幅および距離幅を極端に短く表出する傾向があった。さらに自閉症スペクトラム指数のサブスコアである「細部への注意」項目と相関があった。本研究は,空間的にも時間的にも収縮した表出機能と注意機能の異常が関連していることを示唆し,それらの傾向はASD患者のコミュニケーション能力を阻害する一因になっている可能性がある。</p><p> </p><p>連名発表者追加</p><p>(正)</p><p>小野 賢二朗#(昭和大学)</p>
著者
室町 泰徳 原田 昇 太田 勝敏
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.109-114, 1993-10-25 (Released:2019-09-01)
参考文献数
13

THIS PAPER STUDIED ON THE PARKING FARE SYSTEM THAT MADE THE MOST EFFICIENT USE OF EXISTENT PARKING FACILITIES IN THE CITY RETAIL CENTER. FOLLOWING A PRELIMINARY ANALYSIS OF PARKING USE IN THE STUDY AREA, PARKING LOCATION CHOICE BEHAVIOR AND PARKING TIME DISTRIBUTION WERE MODELLED BY THE DISCRETE-CONTINUOUS MODEL TECHNIQUE, WHICH COULD TAKE INTO CONSIDERATION THE INTERDEPENDENCY BETWEEN THE TWO. MODEL SIMULATION INDICATED THAT WELL-ADJUSTED PARKING FARE SYSTEM COULD BALANCE PARKING DEMAND BETWEEN CENTER AND FRINGE PARKING FACILITIES, AND IMPROVE TOTAL PARKING USE SITUATION, SUCH AS THE AVERAGE OF WAITING TIME AND PARKING USERS' UTILITY.
著者
太田 恵 大畑 光司 建内 宏重 西村 純 森 公彦 市橋 則明
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.753-757, 2008 (Released:2009-01-28)
参考文献数
20
被引用文献数
5 2

[目的]歩行障害を有する整形外科疾患患者に対し,体重免荷トレッドミル歩行トレーニング(Body Weight Support Treadmill Training:以下BWSTT)を施行し,その即時効果を明らかにすることを目的とした。[対象]歩行障害を有する整形外科疾患患者20名を対象とした。[方法]BWSTTを施行し,その前後の平地歩行における10 m歩行速度,歩幅,歩行中の歩きにくさ・重だるさ・疼痛の程度を比較した。[結果]BWSTT後では,10 m歩行速度の増大および歩幅の拡大がみとめられ,さらに歩行中の歩きにくさ・重だるさ・疼痛の程度はいずれの項目においても有意に低下していた。[結語]本研究により整形外科疾患患者を対象としたBWSTTでは即時効果があることが示唆された。
著者
室町 泰徳 原田 昇 太田 勝敏
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.415-420, 1992-10-25 (Released:2019-12-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1

THIS PAPER STUDIED ON PARKING CAPACITY IN RETAIL CENTER. NOW IT IS HIGH TIME FOR EACH MUNICIPALITY TO MAKE A PARKING MASTER PLAN, AFTER REINFORCEMENT OF NATIONAL PARKING RELATED LAW AND FUND. BUT SERIOUS DISCUSSION HAS BEEN HOW MUCH PARKING CAPACITY SHOULD BE REQUIRED. IN ORDER TO ANSWER THIS AMOUNT, FIRST, WE REVIEWED THE CONCEPTS OF ‘PARKING CAPACITY’AND RELATED RESEARCH. SECOND, WITH PARKING DEMAND ALLOCATION SIMULATIONS, WE SHOWED THE RELATIONSHIP BETWEEN PARKING DEMAND AND PARKING WAITING TIME AS PARKING PERFORMANCE CURVES. LASTLY, ONE ALTERNATIVE METHOD WAS SUGGESTED FOR DETERMINING DESIRABLE CAPACITY DERIVED FROM SUCH CURVES.
著者
高田 敦之 太田 和宏 北浦 健生 北 宜裕
出版者
神奈川県農業技術センター
雑誌
神奈川県農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Kanagawa Agricultural Technology Center (ISSN:18813305)
巻号頁・発行日
no.157, pp.7-16, 2014-03

冬季温暖な神奈川県三浦半島地域において,寒玉系キャベツをその端境期である4~5月に生産するための品種及び栽培技術について検討し,晩抽性寒玉系新品種を用いた夏まき4月どり作型と秋まき5月どり作型の組み合わせにより,安定生産が可能なことを明らかにした。夏まき4月どり作型では,晩抽性で耐裂球性の高い中晩生~晩生品種を用い,8月下旬播種,9月下旬~10月上旬定植により3月に収穫期に達した個体を在圃させることで,4月上旬~中旬に収穫できた。この場合,在圃期間中にも肥大が進むため,畝間密植(栽植密度7,047株10a-1)しても大玉(2L~3L)になり,多収となった。一方,秋まき5月どり作型では,晩抽性で肥大性に優れる早生~中早生品種を10月上旬~中旬播種することにより,4月中旬~5月下旬にかけて連続収穫できた。本作型では,疎植(栽植密度4,761株10a-1)が大玉生産に有効で,収穫開始期も早まるが,収量の向上には結びつかず,株間密植(栽植密度7,002株10a-1)の方が多収となった。4~5月どり寒玉系キャベツの千切りカットにおける加工適性は,同時期に収穫する春系品種と比較して歩留まりが高く,葉質や機械適性等が良好で,実需者の評価が高かった。
著者
城野 明子 山本 博香 久保田 功 市川 季佐子 太田 文彦
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 補冊 (ISSN:09121870)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.Supplement45, pp.151-158, 1991-06-15 (Released:2012-11-27)
参考文献数
15

Three hundred and eighty children were diagnosed as “delayed speech and language development” at our speech clinic in Kinki University Hospital from 1977 to 1989. To investigate the language abilities and the possible causal factors of these children as a group, medical records and speech and language records including case histories of each child were reviewed and statistically analyzed.At the first referral,77 % of the children were under age 6, and 51% were between ages 2 1/2 and 4 1/2 years old. The incidence was higher for the boys than the girls at the ratio of three to one. The average onset of walking was 17 ± 8.0 months, and the average onset of speech was 20.5 ± 11.6 months. Seventy percent of the subjects were normal in their communicative manners,10% were autistic and 20% were in-between.Language abilities were evaluated by using a five level scale, which was proposed by the Committee of Delayed Speech and Language Development in the Japanese Society of Logopedics and Phoniatrics. Abilities of receptive language and of expressive language were evaluated separately. In both abilities, more than one third of the subjects were evaluated at level 3, that is, the child points at the picture card when the object shown on each card is mentioned, or a child answers the name of the object or picture shown to him.Seventy five percent of the subjects showed some kind of anomalies or deficiencies besides speech and language deficiencies. Mental retardation was seen in 43% of the subjects.
著者
太田 弘
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, 2017

地理学は古代ギリシャ時代以来「諸科学の母」であった。近代においても地理学は諸科学中で最も先進的な「実学」として重要視された。我が国の幕末・明治における近代化でも、世界の諸事情を知ることは国民教育上、必須とされ、福澤諭吉の著した「世界國盡」(1869年発行)がベストセラーともなった。地理学はそれぞれの時代に対応した世界の最新情報を学ぶの役割を担っていたと言える。グルーバル化した現代においては、より重要視されることがあっても軽視されることはない。しかし、この20年間に及び高校では選択科目となり学習の機会が失われ、地理学軽視とも取れる「失われた20年」を迎えた。これは地理学研究、地理教育を担っていた我々の責任であるところが多い。来る2022年度から導入される高校新科目「地理総合」(仮称)では、現代世界の社会的ニーズを汲み、学習者の興味・関心を引きつける科目として再生される必要がある。小学館から出版された「名探偵コナン推理ファイル 地図の謎」は進歩の目覚ましい現代の地図の分野をよりわかりやすく解説する読本として計画された。解説部分には人類の歴史上、地理的発見を反映する世界認識や世界観の表現である地図が紹介され、地図は地理の学習上不可欠の素材となる。天文学上の地球の形や大きさの認識は現代では、最新のGPSや準天頂衛星測位によるGNSSの理解は必須である。最先端の地図作成技術やGIS、Google Earth & Mpasに代表されるWeb地図やカーナビなど、身近になった数多のデジタル地図の利用や住宅地図を盛り込まれる。さらに自然災害を想定したハザードマップ、旧版の地形図や空中写真から、居住環境を地盤条件や過去の地形環境にを知る「地理院地図」の利活用は新科目「地理総合」での「地図リテラシー」の重要な要件となる。当初、「名探偵コナン推理ファイル 地図の謎」は小学館の担当者から企画ではなく、全く別のテーマ「名探偵コナン推理ファイル 農業と漁業の謎」(2012年発行)の監修から始まった。筆者にとっては専門外のテーマであった農業と漁業を監修する中で、地図教育の追加出版を提案し、実現したテーマで結果である。この学習漫画シリーズの狙いはシンポジウムのテーマである「アウトリーチ」の定義から見ると「専門的な学術成果を専門外の人に説明する(狭義の)アウトリーチ」と「科学への親しみやすさ・楽しさを一般の人に伝える科学コミュニケーション」とを共に目指したものと言える。地図学(Cartography)は我が国では世界的な先進性を持ちながらも、欧米のそれとは異なる大学等高等教育で専門教育として少ない講座となった。筆者の恩師でもある野村正七は地図学における稀有な研究者であった。野村正七の「指導のための地図の理解」(1980年発行)は、将来、教職に就く学生に向けた地図学の最適の教科書であった。これは小学校段階から大学教育までを見据えた地図学習のテキストと言うことができるだろう。今回の漫画本は遠く野村先生の書には及ばないが、現代の最新の地図利用を誰にでも読める読本として企画できたものである。しかし、漫画を学習テキストとして利用することに一抹の躊躇がなかったわけではない。本書の出版から3年を経過した現在、地図の世界はGoogle Earthに代表される地図はインターネットの普及による「第四の波」の真っ只中にある。表面的に紙地図となって出版されている様々な地図も全てデジタル化され作製されている。「多種類少量出版」として地図が印刷・出版可能となった。GPSと連携し、精密レーザー測量技術によってより詳細に地形表現が可能となった。もはや読み手に読図を強いる地図ばかりではなく地図表現を考慮した多様な地図が登場している。その点で本書は読者(学習者)への「地図の理解」と「新たな地図利用」を学ぶ良き読本であると思う。小学生でもわかる地図教育の読本を目指した理由もここにある。現在、二刷を経て多くの読者を得ることができた。さらに出版後の地図界の進展を受けて、改訂版を計画中である。さらに広い分野の読者を「コナン」の力を借りて地図の普及を図ろうとしていると言える。福澤諭吉は「世界國儘」で、敢えて七五調の言い回しで記述し歌も作り、多くの人々に当時の世界地理事情に関心を向させ、当時のベストセラーとなった。ある意味、福澤も明治期の「地理学のアウトリーチ」の先駆者と言えるのかも知れない。
著者
徳山 貢 太田垣 博一
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. A, 基礎・材料・共通部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. A, A publication of Fundamentals and Materials Society (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.126, no.7, pp.584-590, 2006-07-01
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

In this paper, a method is proposed to education of starting characteristics and stationary characteristics of three phase induction motors based on a direct numerical analysis. At first, a mathematical model is presented to three phase induction motors. Secondly, program codes in C language are shown to simulation studies with results obtained by the program codes. Finally, the results obtained in this paper are shown to the effectiveness of the proposed method to education of starting characteristics and stationary characteristics of various three phase induction motors.
著者
太田 順康 長瀬 聡子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.485-499, 2003-02-28

本研究は, 大正13年にはじまり昭和18年に幕を閉じた明治神宮体育大会の大会開催の経緯及び発展経過を見ていくことで, 戦前の我国唯一の総合体育大会が開催されたことの意味を考える。この大会は, 内務省が企画し主催するが, 大正15年からは民間団体の明治神宮体育会が主催運営する。我国の軍国化に併せるように昭和14年からは厚生省が主導権を執る。この主催者の違いにより大会の性格や内容も異なる。その変化を年次毎に拡大していく参加種目数や選手宣誓に着目していく。政治色の濃い明治神宮体育大会ではあるが, 大会のもつ政治的意図は抜いて考えた時, 大会の存在は, 戦前のスポーツ界の組織化や競技化に大きな影響を及ぼした。また選手宣誓からは時代の特色が読み取れ, 世相をみる一つの尺度になることが明らかになった。The Meiji-jingu athletic meet is the first general athletic meet in Japan. The purposes were respecting Emperor Meiji and training mind-and-body of people. The Meiji-jingu athletic meet was held by three organizations. The first (1924-1925) was Interior, The second (1926-1937) was the Meiji-jingu gymnastics, and The third (1939-1943) was Welfare. The Meiji-jingu athletic meet cannot be made light of the sport history, because it contributed to the progress in sport. However, there is little detained precedence research. Then, we clarify based on the report in the Osaka Kyoiku university library. It is worthy to have held this athletic meet. In addition, the athletic meet affected systematization of a sport. Transition and a player oath in this athletic meet express the social trend. We discovered becoming one scale that looks at the early stages of Showa.
著者
萩原 剛 太田 裕之 藤井 聡
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.117-123, 2006-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
15
被引用文献数
7 6

人々の自発的な交通行動変容を促すコミュニケーション施策である「モビリティ・マネジメント」を実務的かつ広範に展開していくためには、なるべく多数の人々と、なるべく安価に接触できるようなコミュニケーション技術を検討する必要がある。この認識の下、本研究はアンケート調査の「回収率」に着目し、回収率の向上に影響を及ぼす要因について分析を行った。その結果、配布方法や報酬の提供方法によって、回収率が大きく異なることが示された。また、これらの方策に要するコストを算出することで、より効率的・効果的なアンケート回収率向上方策について検討した。
著者
太田 光明 江口 祐輔 大木 茂
出版者
麻布大学
雑誌
麻布大学雑誌 = Journal of Azabu University (ISSN:13465880)
巻号頁・発行日
no.15, pp.110-123, 2008-03-31

宏観異常現象というのは,「特別な機器を利用せずに観察できる異常現象」である。この言葉は地震前の前兆として起こる様々な異常現象に対して使われ,古今東西を問わず,様々な形で世の中に知れ渡っている現象である。兵庫県南部地震以降,この異常現象は注目され様々な形で取り上げられている。特に,動物の行動異常に関する情報は多く,この異常現象の情報をうまく収集することができれば,短期予測が可能なのではないか,と考えられる。そのことから,麻布大学動物人間関係学研究室(現:介在動物学研究室)では,NTTドコモの第三次携帯端末FOMAを利用して,イヌとネコの飼い主から普段見受けられない異常行動を発現したときにその行動を写した動画を同研究室に送信し,その行動は地震前兆前の異常なのかどうかを客観的に分析し,異常行動を起こすメカニズムや異常行動に関するデータを収集する,というシステムを始動している。この研究は,このFOMAを利用したモニターの説明を受けた人々が,宏観異常現象(特に動物の異常行動)や,このようなシステムに関してどのように受け止めたのかなどを,アンケート形式で答えていただいて,システムや地震,宏観異常現象の研究についてどのように考えているのかを分析していくものである。アンケートの結果から,ほとんどの人が大学の研究内容について知る機会がないとの回答であった。また,アンケートに回答していただいた方のうち,動物を飼っている人が過半数であるにもかかわらず,モニター参加をしてもよいと答えていただいた人は17%ほどしかいなかった。自由回答の欄では宏観現象について興味があると答えていた人でも実際には自ら「モニターになりたい」と答えていた人はほとんどいなかった。臨震情報を作り上げる上で,動物の異常行動の小さな情報を積み上げていくことは,とても重要なことである。臨震情報によって,多くの命を救うことができることが,被害想定でもしっかりと予測されている。地震の被害を最小におさえるために,各専門家や企業,個人が自分には何ができるのかをしっかりと考えて行動し,「差し迫る危険」に対してどう対処すべきなのかをじっくり考える機会を待つべきである。このシステムに参加することにより,日ごろから地震に対する防災意識が芽生えるとともに,ペットとのよりよい関係を築くことができれば,よりよいペットとの住空間を作り上げることができると考える。
著者
太田 光明 江口 祐輔 大木 茂 大谷 伸代
出版者
麻布大学
雑誌
麻布大学雑誌 = Journal of Azabu University (ISSN:13465880)
巻号頁・発行日
no.17, pp.167-172, 2009-03-31

1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。神戸市など震源地周辺で飼育されていたイヌのうち約20%が地震発生前に異常行動を示したことが地震発生後の調査によって報告された。本研究では,イヌの示した異常行動の原因は地震前に発生する電磁波を感知したためではないかとの仮説のもと,人工的に発生させた電磁波をイヌに照射し,照射後の行動および神経内分泌学的な変化を観察した。
著者
杉山 保行 太田 雅壽
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.94-98, 2018-01-25 (Released:2018-01-25)
参考文献数
7

Because of shampooing, drying, brushing etc., hair twists, breaks or acquires split ends; furthermore the cuticle may come off. We tried developing a shampoo agent and conductive treatment agent which repairs hair damaged by washing, drying, brushing, coloring, or perming. The effect of both agents on repair of damaged hair was examined by transmission electron microscopy and electrical conductivity. We compared previous data of optical microscopy with transmission electron microscopy images. As a result, it is clear that a scale-forming material, like a cuticle, is deposited in the keratinization region, and the frizzled hair became straight, because of using shampoo agent and conductive treatment agent containing hematin. These facts suggest that components of shampoo, treatment and/or hair cortex are preferentially adsorbed to the asperities of fragments which are cut off from the cuticle and then these components produce the scale-forming material, like a cuticle, due to epitaxial growth.
著者
藤原 求美 山口 実果 手塚 康貴 太田 忠信
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.330-333, 2006-10-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
6
被引用文献数
2

本研究の目的は,脳卒中患者・骨関節疾患患者・健常高齢者におけるFour Square Step Test (以下,FSST)の検者内信頼性と妥当性について検討することである。対象は脳卒中患者30名,骨関節疾患患者20名,健常高齢者20名とし,FSST,Berg Balance Scale(以下,BBS),Timed Up and Go test(以下,TUG)を測定した。脳卒中患者30名のうちFSSTを完全に実施できた患者は24名であった。FSSTは2回の測定を2日間行い,その測定値より級内相関係数を求めた結果,全対象者で高い再現性(ICC=0.807〜0.985)を示した。またFSSTとBBS,BBSとTUGの間には危険率1%未満の有意な相関関係(ρ=0.677〜0.860)が認められ,FSSTとTUGの間には危険率5%未満の有意な相関関係(r=0.559〜0.948)が認められた。結果より,FSSTは上記の対象者において有用な評価方法であると示唆された。