著者
安東 量子 小林 智之 児山 洋平
出版者
一般社団法人 日本リスク学会
雑誌
リスク学研究 (ISSN:24358428)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.271-277, 2023-05-15 (Released:2023-05-16)
参考文献数
11

The 24th Fukushima Dialogue, a stakeholder meeting to discuss the future of the recovery phase in Fukushima among the younger generation, was held in Naraha-machi, Futaba-gun, Fukushima Prefecture, in November 2022. Ten participants aged 18 to 35 discussed the current situation and what is needed to improve the situation. It was revealed that the younger generation is eager to engage in the decision-making process directly in the recovery phase.
著者
小林 智美 篠田 一馬 石川 智治 長谷川 まどか 加藤 茂夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 39.31 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.5-8, 2015-08-24 (Released:2017-09-22)

輪郭形状を定量的に評価する際に,フーリエ記述子を用いたいくつかの方法がある.その中でも,特に輪郭形状の解析に適した手法のひとつとして,楕円フーリエ記述子がある.楕円フーリエ記述子は,物体の輪郭などの二次元閉曲線を解析する手法であり,これまで生物の形態学的解析などに用いられている.本稿では,楕円フーリエ記述子を衣服の輪郭形状に対して行い,形状による衣服の分類を行う手法を提案する.2値化した衣服画像に対して楕円フーリエ記述子を適用し,フーリエ係数に主成分分析を行うことで,係数に含まれている情報をより少ない次元の情報に縮約する.そして,得られた主成分スコアを特徴量として,Support Vector Machine (SVM)で衣服画像の分類を行った.衣服を3種類の形状に分類を行い,Scale-Invariant Feature Transform (SIFT)のBag of Feature (BoF)特徴ベクトルと分類精度を比較した結果,楕円フーリエ記述子のほうが正解率が高く,楕円フーリエ記述子の有効性を確認した.また,楕円フーリエ記述子で得られた多変量のフーリエ係数を用いて輪郭を構成することで,衣服の輪郭形状を視覚的に表現することができた.
著者
馬場 裕 小林 智也 小倉 加奈代 西本 一志
出版者
情報処理学会
雑誌
インタラクション2012論文集 (情報処理学会シンポジウムシリーズ) (ISSN:13440640)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.3, pp.433-438, 2012-03-15

日常行われている会話には,様々な問題点がある.たとえば失言や重要な話の聞き逃しは,人間関係を悪くしてしまう危険性がある.これらは,空気中の音速で声が人間の何百倍の速さで移動する事が要因と考えられる.音速を遅くすることで,音声に追いついたり音声の重畳や参照をすることが可能になる.そこで,超低音速空間 CreepingVoice を構築し,会話の問題解決を試みている.本稿では,超低音速空間CreepingVoice を実装するための基礎的な実験の結果について報告する. : Everyday conversations have various problems. For example. a slip of the tongue spoils human relations. This problem is attributable to the speed of sound. Sound is too fast for us people to catch up. If the sound speed is much slower, we can catch up with our voice,modify it and refer it. We have been constructing a super slow sound space “CreepingVoice” to solve the problems. This paper reports results of elemental experiments for implementingCreepingVoice.
著者
豊田 将也 吉野 純 小林 智尚
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.I_319-I_324, 2019

<p> 2018年に発生した台風24号は,強い勢力を維持した状態で上陸し,名古屋港への最接近時刻が満潮時刻と重なると予報されたため,高潮に対する最大級の警戒(最大潮位偏差3.45m)が呼びかけられた.しかし,実際の台風進路が,当時の上陸直前の予報から大幅に逸れたために大規模な高潮災害には至らなかった.このような予報誤差の要因を解明することは,今後の沿岸災害予報の改善のためにも極めて重要な課題となる.本研究では,高解像度台風-高潮結合モデルによる進路アンサンブル実験を行い,台風24号による高潮に対する予報誤差の要因を分析するとともに,本事例において起こり得た最悪の高潮についても評価した.台風24号は最大風速半径が約120kmと大きく,予報の進路よりも南側を通過することで,名古屋港が最大風速域から外れ,潮位上昇が抑制されていたことが明らかとなった.また,本事例における名古屋港での最悪の高潮は最大潮位偏差2.24 mであり,実際よりも約1.3°北の進路を通った場合に発生することが明らかとなった.</p>
著者
岡本 保 高橋 邦夫 大澤 寛 大枝 真一 小林 智 茂庭 雅弘 松崎 洋 吉野 広孝 原田 誠 朝倉 健二 石井 弘允
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集 平成21年度(第42回)照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
pp.109, 2009 (Released:2010-01-08)

我々はこれまでに、サンマ漁用の高効率な集魚灯としてLED集魚灯を提案してきた。これまでの研究でサンマの視感度に合わせたLED集魚灯の設計・試作を行い、実際に集魚試験も行ってその有効性を実証してきた。本研究は、この成果を発展転用して、小型イカ釣り漁船用LED集魚灯光源の開発の可能性を検討するための基礎研究である。試作したLEDパネルには発光色が白のLEDを6個、シアンのLEDを12個、計18個のLEDを使用して、横240 mm x 縦 150 mmの矩形パネル光源を試作した。サンマの最大視感度波長は510 nm程度であるが、イカ類は482 ~ 494 nm程度であり、この最大視感度波長を配慮するとともに、広い海域での利用も考慮して約100 nmの波長帯域を有するLEDパネルを試作した。また、船のローリングを考慮して±40 deg. 程度の放射角になるように設計した。今後、このLEDパネルを適宜組み合わせて小型イカ釣り漁船の船体構造に適合する形状のLED集魚灯システムを開発し、その実用性を検証する予定である。
著者
西島 健 高山 義浩 小林 智子 小澤 幸子 岡田 邦彦
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.67, 2007

【緒言】第2報では、2002年より2006年までの5年間に佐久総合病院を受診した新規HIV感染者について、AIDS発症者数、国籍、医療保険の有無、初診時受診契機、感染経路、転帰により分析する。そこから対策すべき課題を検討し、とくに佐久総合病院が実施もしくは検討している外国人感染者を対象としたHIV対策を紹介する。<BR>【結果】2002年1月より2006年12月までに39人の新規HIV感染者の受診があり、24人(61.5%)のAIDS発症者の受診があった。その国籍の内訳は、日本人27人(69.2%)、タイ人12人(30.8%)であった。また、タイ人感染者のうち医療保険のない者が6人(15%)を占めていた。これら39人の初診時契機は、AIDS関連疾患の発症 61.5%、その他の疾患による受診 17.9%、パートナー陽性のために検査 12.8%、妊娠時検査 7.7%であり、自主的に検査を受けて陽性が判明したケースは1例もなかった。感染経路は、84.6%が異性間性的接触であり、大多数を占めた。以下、同性間性的接触による感染 7.7%、薬物使用 2.6%、不詳 5.1%と続いた。また、その転帰は当院通院中 71.8%、死亡 10.3%、帰国支援 7.7%、行方不明 5.1%、他院に紹介 5.1%であった。<BR>【考察】農村地域ではHIV感染の拡大が進んでおり、いわゆる「いきなりエイズ」症例が全国と比しても高く、早期発見がすすんでいない状況が継続している。その背景には、自主的に検査を受けて判明するケースが認められないことからも、一般市民への啓発活動の遅れが大きな要因と考えられる。日本人については様々な施策が展開されつつある。しかし、次いで外国人への感染拡大が確認されるものの、無資格滞在外国人であることが少なくないため、自治体行政によるアプローチが困難となっている。よって、医療機関と地域のNGO活動との連携による展開が求められている。無資格滞在外国人の感染が判明した場合に、単に帰国させる対応では単なる感染者のたらい回しにすぎず、国内でもHIV検査を受けるように促すことができない。よって、陽性判明後に彼らが医療面・社会面において安心して受診できるシステムを事前に策定しておく必要がある。<BR>【提言】この地域でエイズ治療拠点病院として活動してきた佐久総合病院は、自治体や保健所などと連携して様々なHIV対策を実施もしくは検討している。しかしながら、外国人向けの対策は途上であり、感染増加の状況からも緊急の課題と考えている。これまでも外国人向けの医療相談会を年に2回程度実施してきたが、本年度より在日タイ国領事館と協力して佐久総合病院内に移動領事館を開設。このとき併せて、佐久総合病院として医療相談会を実施する方針としている。こうして、タイ人らへの社会的・身体的問題へ包括的に対応できる体制を整え、外国人らとの信頼関係を深めてゆきたい。また、無保険の外国人においてHIV感染が判明した場合、何らかの方式による医療費助成制度を策定し、帰国支援まで安定した医療サービスを提供できるようにしたいと考えている。
著者
岡本 保 高橋 邦夫 大枝 真一 大澤 寛 小林 智 岡部 憲幸 吉屋 重和 原田 誠 朝倉 健二 石井 弘允
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.98, no.12, pp.622-625, 2014-12-01 (Released:2019-10-05)

In the saury fishing, incandescent lamps are usually used for a fishing light. However, there are problems of the conventional fishing lights using incandescent lamps . First, electric power consumption is large. And the incandescent lamps are very inefficient, because much infrared light is included. Furthermore, life time is short and there is a problem of a lot of heat generation. Therefore, we attempted the development of highly efficient fishing lights using LEDs for saury fishing. We designed the combination of various LEDs for a fishing light, based on the spectral luminous efficacy of a Pacific saury. We performed the saury-fishing experiments by using the LED fishing lights, and comparable catch of Pacific saury was achieved by approximately 55% electric power by using both LED poles and incandescent lamp poles. Moreover, we attempted the development of LED fishing lights for squid, and it was found that comparable catch was achieved by lower electric power than that of conventional fishing lights.
著者
小林 智紀 高木 通俊 高倉 葉子
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第61回理論応用力学講演会
巻号頁・発行日
pp.202, 2012 (Released:2012-03-28)

本研究は高揚力装置の一種であるGurney Flapの空力特性を,NACA4412形状翼を用いて実験的に求めたものである.Gurney Flapは高速走行する自動車に装着されることの多い高揚力装置であり,1970年代にDan Gurney氏によって考案された装置である. 実験条件はRe=6.5×105であり,Gurney Flapの大きさは翼弦長に対して0%,1%,2%,3%,4%,5%,6%の高さの装置を装着する.実験よりC<>L</>曲線の変化の傾向を維持した状態での揚力係数は高さが4%のものが最も高く,翼のみの状態に比べ2倍の効果を発揮した.また変化の傾向が異なるが揚力係数がより高くなるFlapもあった.抗力係数は高揚力装置の高さを高くするほど同じ迎角でも上昇する傾向を示した.揚抗比はFlap高さが低い状態ほど高く,4%の高さの装置を装着している状態では装着していない状態と比較して74%まで減少した.これらの結果よりGurney Flapは翼重量の増加を最小限として揚力係数を得たい場合や動力の余力があり抗力係数を考慮する必要性が低い場合に最大限の能力を発揮する.
著者
小林 智之 伊東 かおる 横田 祐未 佐藤 達雄 山田 真
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.65-71, 2019 (Released:2019-03-31)
参考文献数
30
被引用文献数
2

紫外光のうち280~315 nmの波長域であるUV-Bは,様々な病害に対し抵抗性を誘導するとされている.そこで,本研究では,キュウリおよびトマトの育苗期におけるうどんこ病抑制に効果的なUV-B照射条件を検討した.キュウリおよびトマト苗に対し,1日2時間連日の50 mW・m–2ならびに100 mW・m–2の放射照度では,化学農薬による慣行防除と同等のうどんこ病抑制効果が得られた.しかし,100 mW・m–2の放射照度では,葉の萎縮症状を発生させた.UV-B照射時間は,1時間では十分な病害抑制効果は得られなかったものの,2時間と3時間では慣行防除と同等の効果が認められた.以上の結果より,キュウリおよびトマト苗に対する50 mW・m–2かつ2時間連日のUV-B照射により,うどんこ病に対して化学合成殺菌剤に代わる防除手法として活用できると考えられた.
著者
吉野 純 岩崎 大也 小林 智尚
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.I_1081-I_1086, 2020 (Released:2020-11-04)
参考文献数
12

本研究では,2014年12月の北海道東岸に高潮をもたらした爆弾低気圧を対象として,力学的気象モデルと高潮モデルによる擬似温暖化実験を実施することで高潮の将来変化を評価し,また,それらに基づき高潮の進路アンサンブル実験を実施することで過去・現在・将来における可能最大高潮を評価した.擬似温暖化実験の結果,将来気候下(RCP8.5の2080~2099年を想定)の爆弾低気圧はより強化される傾向にあり,特に,気温と海水面温度の両者の上昇により台風のような発達特性を示すことが明らかとなった.また,高潮の進路アンサンブル実験の結果,将来気候下の爆弾低気圧に伴い,根室港における可能最大高潮は,2014年12月の爆弾低気圧による高潮(潮位偏差1.42m)に比べて約1m近く上昇することが明らかとなった.
著者
小林 智也 西本 一志
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.12-21, 2012-01-15

近年,チャットやTwitterなどの短いテキストを即時交換できるメディアを対面口頭での発表・質疑と並行させる試みが増えてきている.こうした試みは対面口頭対話のような制限がないチャットというメディアを聴衆に提供することで,より広い視点からの意見をより多く議論に取り込む目的で行われている.しかし,発表者が発表中や質疑応答中にもチャットに注意を払い続けることは困難であり,発表者が重要だと思うようなチャット発言を議論に取り上げることが難しいという問題があった.本論文では,チャットから対面口頭対話上での話題に対して返信することのできるクロスチャネル返信という概念を提案し,クロスチャネル返信を分析することによって,発表者が重要だと思うチャット発言を自動的に学習・推定することを試みた.クロスチャネル返信を実装したChatplexerシステムを使用して実験したところ,チャット上の発言の過半数はクロスチャネル返信に対する返信とその子孫ノードであり,発表者が重要だと思う発言もそれらのチャット発言であることが多いことが分かった.また,クロスチャネル返信の情報を用いると,発表者が重要だと思う発言をJ4.8で学習・推定させた場合に適合率が大きく改善されることが分かった.
著者
小林 智之 及川 昌典
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.574-579, 2018 (Released:2018-02-25)
参考文献数
24

It has been widely documented that egalitarianism motivates people to avoid stereotype use, which in turn facilitates intergroup interactions. However, in addition to perceptions of how the outgroup is perceived by the ingroup (stereotypes), perceptions of how the ingroup is perceived by the outgroup (meta-stereotypes) may also play an important role in intergroup interactions. We hypothesized that when negative meta-stereotypes are perceived, egalitarianism may increase vigilance toward stereotype use by the outgroup, thus exacerbating feelings of anxiety in intergroup interactions. Japanese participants were asked to report how they felt during an intergroup interaction with a Korean confederate, after being exposed to an article documenting positive or negative views Koreans might have of Japanese. The results were consistent with the notion that when negative meta-stereotypes are perceived, participants with high (versus low) egalitarianism experienced more anxiety in the intergroup interaction.
著者
中西 恵理 林 有学 須藤 聖子 小林 智子
出版者
畿央大学
雑誌
畿央大学紀要 = Bulletin of Kio University (ISSN:13495534)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.51-58, 2019-12-31

基礎看護学領域において、学生がより主体的に自己学修にとりくむことや、臨地実習に対する自己効力感を高めることを目的として実施している「基礎看護技術自己学修会」への参加が、学生の臨地実習自己効力感にどのような影響を与えているのか検証した。結果から、基礎看護技術自己学修会に参加した学生の臨地実習自己効力感は、参加していない学生の臨地実習自己効力感より高い傾向にあることが示唆された。基礎看護技術自己学修会に参加することで、既修の基礎看護技術の習得状況に対する学生の自己評価を促し、技術練習することによって、臨地実習で基礎看護技術を実践することに対する学生の自信につながる可能性がある。
著者
吉野 純 中田 勇輝 古田 教彦 小林 智尚
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.I_493-I_498, 2017 (Released:2017-10-17)
参考文献数
6
被引用文献数
1

台風1610号は,2016年8月30日午後6時頃に北西進することで統計開始(1951年)以降初めて東北地方太平洋側に上陸した.本研究では,このような特異な進路をとった台風1610号の進路形成メカニズムを解明することを目的として,渦位部分的逆変換法に基づいて,台風周辺の擾乱が励起する指向流ベクトルを渦位偏差毎に分解することで推定した.台風1610号が岩手県大船渡市付近に上陸した時間帯には,台風の西側に位置した上層の寒冷渦が作り出す南東風に加えて,それに伴う積乱雲活動(非断熱加熱)により発達した下層低気圧(湿った正渦位偏差)が作る南風や上層高気圧(湿った負渦位偏差)が作り出す東風が同時に作用することで,約20 m/sの南東風の指向流ベクトルにより北西進したことが明らかとなった.
著者
大島 悦男 佐藤 秀幸 小場瀬 宏之 内村 達雄 桑原 隆 小林 智
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, pp.2552-2554, 1992-09-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
8
被引用文献数
2 6

(Z)-11-[3-(Dimethlamino)propylidene]-2-(methoxycarbonyl)methyl-6, 11-dihydrodibenz[b, e]oxepin-9-acrylic acid (5) was prepared for application to the radiommunoassay of KW-4679 (1, (Z)-11-[3-(dimethylamino)propylidene]-6, 11-dihydrodibenz[b, e]oxepin-2-acetic acid hydrochloride). The acrylic acid moiety in the 9-position of 5 was employed for coupling with an amino group of bovine serum albumin (BSA) to provide 17. Subsequently, the conjugate 17 was treated with aquenus NaOH to hydrolyze the terminal methoxycarbonyl group in the 2-position of the BSA conjugated 5. Antiserum raised against the antigenic BSA-conjugate 4 finally obtained was specific for 1.
著者
大石 孝義 西家 弘佳 小林 弘幸 小林 智
出版者
The Japanese Society for the Study of Xenobiotics
雑誌
薬物動態 (ISSN:09161139)
巻号頁・発行日
vol.10, no.5, pp.683-688, 1995 (Released:2007-03-29)
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

イヌに 14C-KW-4679 を 1mg/kg 経口投与後の吸収および排泄について検討し,以下の結果を得た.1.血漿中放射能は投与後 1.13時間に最高濃度(723.2ng eq,/ml)を示した後,おおむね一相性に消失し,t1/2 は4.53時間であった.2.14C-KW-4679 の血球移行率は投与後2時間から12時間まで31.7-35.5% とおおむね一定値を示した.3.in vivo における血清蛋白結合率は投与後 0.5時間から12時間まで 53.1-56.8%とおおむね一定であった.4.投与後168時間までに尿中に 73.4%,糞中に 22.9% が排泄され,総累積排泄率は 96.3% であった.大部分は投与後48時間までに排泄された.
著者
柳生 和男 平田 哲彦 小林 智 森藤 素良
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.18, pp.83-90, 1987-03-05

双方向CATV (Cable Television)技術をベースに、データ、音声、画像など多様な情報(メディア)を伝送できるマルチメディア・ブロードバンドLAN技術を開発した。このとき開発した技術の1つとして、テレビ1チャネル分の帯域(6MHz)を使って2Mbpsのディジタルデータを伝送でき、CSMA/CDでパケット交換できるサブネットワークがある。このサブネットワークをWS(Work Station)のLANに適用するに際し、下記の技術課題を解決した。(1)低コストを実現するため、コンパクトなLAN通信制御プロセッサを開発した。このプロセッサには、OSIのトランスポート層まで実装した。(2)高周波帯域での信号の衝突をより確実にするため、レベル調整器法及びケーブルキット方式を開発した。本方式により、任意のWSは、他のどのWSからの信号もほぼ同一のレベルで受信することができる。To meet the increasing needs of multi-media communication in local area, CATV (Cable Television) network has enhanced to transmit variable forms of information, including data, voice and image. One of the TV channel bandwidth (6MHz) is made available to provide the packet switched high speed (2Mbps) data subnetwork, in which access method CSMA/CD is used. The subnetwork is applied to the work station communication and has the following technical characteristics. (1) Low cost : compact board-type network communication access processor (NCA) has been developed to insert into the slot of the work station. Protocol up to OSI transport layer has been implemented in the processor. (2) Confirmed collision detection : high frequence signal level adjusting equipment and standardized set (cable-kit) of work station connector cables have been developed to meet this objective.