著者
山本 昭彦
出版者
岩手大学人文社会科学部
雑誌
文化の基礎理論と諸相の研究
巻号頁・発行日
pp.137-153, 1992-01-01

1991年度教育研究学内特別経費研究報告
著者
磯前 順一 小倉 慈司 苅田 真司 吉田 一彦 鍾 以江 Pradhan Gouranga 久保田 浩 山本 昭宏 寺戸 淳子 岩谷 彩子 小田 龍哉 藤本 憲正 上村 静
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2019-04-01

西洋近代に由来する人権思想の世界的な普及にもかかわらず、当の西洋においても、あるいは日本などの他のさまざまな地域においても、差別(人種差別だけでなく、いじめや戦争、 テロまでを含む)が依然としてなくならないのは、なぜだろうか。本研究では、これまで「聖なるもの」と「俗なるもの」の二分法で説明されてきた「宗教」と「社会」とのありかたの理解を、日本宗教史と世界諸地域の比較宗教史との学問の蓄積からあらたに問いなおし、現代社会における公共性の問題と結びつけて検討する。そのことで、公共空間における差別と聖化の仕組みがあきらかになり、より具体的な公共性のあり方についての議論が可能になることが期待される。
著者
山本 昭宏
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.79, pp.153-170, 2011-07-31 (Released:2017-10-06)
参考文献数
7

This paper analyzes articles about nuclear energy in three science magazines, Kagaku Asahi (Asahi Science), Shizen (Nature), and Kagaku (Science), which were published in Japan in the 1950s. The analytical methodology used in the study is a combination of quantitative analysis and theory concerned with the agenda-setting function of the media. The study aims to reveal the relationship between the discourse found in the articles and Japanese opinions concerning nuclear energy development and radioactive substances, and to explore the qualitative changes in the discourse of the articles and the reasons underlying such changes. One conclusion that emerges from the quantitative analysis is that the number of discourses concerning nuclear energy increased between 1954 and 1955, and following this started to steadily decrease. Generally speaking, the Lucky Dragon 5 incident in 1954, in which the crew of a Japanese fishing vessel was exposed to nuclear fallout from US nuclear testing on Bikini Atoll, is considered to have started the anti-nuclear movement in Japan. At this time, in the science magazines, there was an increase in specialist discourses concerning topics such as nuclear reactors and methods of measuring nuclear fallout. In reality, almost all the scientists involved in nuclear energy research and development thought that they had no connection to the anti-nuclear movement. Based on a purely dualistic conception of good and bad, they continued to position nuclear energy as something to be used for good. From this perspective, it can be seen that in the Japanese science magazines of the 1950s, the nuclear bombing of Hiroshima and Nagasaki and its effects were understood only in a very limited sense.
著者
山田 博仁 山本 昭夫 笠原 悦男
出版者
松本歯科大学学会
雑誌
松本歯学 (ISSN:03851613)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.129-142, 2004-08-31

It is a universal hope to retain clean teeth and dentition as long as possible. The number of patients with chief complaints of tooth discoloration and staining, and inquiries about esthetics and whitening of the teeth, are increasing. Dental treatment is shifting from the previous age of tooth pain relief and removal to the age of emphasis on esthetic recovery of natural tooth color and morphology in addition to the recovery of functionality. Therefore, it is necessary for clinicians to try to meet these various requests by patients. Although bleaching, veneer restoration, and prosthetic treatment are used for tooth discoloration and staining, we reported the following items focusing on a bleaching method, and describe clinical cases in this paper: I. Causes of tooth discoloration and staining II. Indications and contraindications for bleaching III. Technical procedures for intra-oral examination IV. Bleaching of the vital teeth 1. Office bleaching method 2. Home bleaching method V. Bleaching of the pulpless tooth 1. Walking bleach technique 2. Bleaching of the pulpless tooth using Highlight^[○!R]
著者
山本 昭子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.939-947, 1999-09-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
16

歩行に伴う足囲ボールおよび足先長の変化を定量的に把握するため, 22歳の女子3名を被験者として, 立脚期の歩行動作時の前足部を, 硬軟2種類の粘土上において, 石膏レプリカを採取する方法で検討した.結果をまとめると次のようになる.(1) 足囲ボールは, 歩行時, 軟粘土上ではほとんど変化しないが, 硬粘土上では, 蹴り出し時の爪先離地直前に, 片足直立時より2.7% (6.4mm) 減少する.立位静止時の足囲ボールに対しては約2.1% (5mm) の減少となる.硬粘土上での減少率を通常の歩行時のものと考えると, それらの変化量の把握は, 靴型の足囲寸法設計のための情報として有用である.(2) 足先長の足底側寸法は, 蹴り出し時の爪先離地直前に, 硬粘土上では, 片足直立時より13.4% (9.5mm), 軟粘土上では9.6% (6.9mm) 増加する.また, 足背側寸法は, 硬粘土上・軟粘土上共に約21~23% (13.5~15mm) 減少する.硬粘土上での足底側足先寸法の増加量 (9.5mm) は, 立位静止時の足長寸法の約4%に相当する.それらの変化量の把握は, 靴型の爪先余裕長の設計のための情報として有用である.
著者
山本 昭子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.31, no.12, pp.579-584, 1990-12-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
7

女子学生 (18~23歳) 204名と, 女子高年層 (60~90歳) 218名について, 足部計測と併せて, 履物の着用実態と足の障害に関する調査を行なったが, 次の様な結果を得た.1) 日常最も着用頻度の高い履物は, 若年層では, 低ヒール革靴が68.1%, 中ヒール革靴が20.1%で両者で90%近くを占めるが, 高年層では, 低ヒール革靴が36.2%, 突掛け24.8%, 草履・下駄17.4%, 中ヒール革靴11.5%とバラエティーに富んでいる.2) 自称靴サイズと実測足長との差を実測足長あるいは実測足囲毎に分析すると, それらの差は, 足長の小さい者ほど大きく, また, 足長235mm以下では, 足囲の大きい者ほど大きい傾向がみられる.以上の傾向は若年層, 高年層共にみられるが, 全体に高年層の方がその差が大きい.それらのことから, (1) 足長が小さいか, あるいは大きい者は, それらのサイズが充分でないため, 実寸法より大きいかあるいは小さいサイズの靴を選択している. (2) 足長サイズ235mm迄のものは, 足長に合った靴を選ぶと, 靴の足囲サイズが小さすぎるため, 足長よりむしろ足囲サイズに適合する大きめの靴を選ぶ.しかし, 足長の大きいものは, 足囲の大小にかかわらずサイズが不足しているたあ, やむをえず小さめの靴を選択している. (3) 高年層は若年層に比べ足長が小さく幅広の足型傾向にあるため, 足長サイズは比較的充たされているが, 足囲サイズが不足しているため, 足囲に合わせて一層大きあのサイズを選んでいる.等のことが類推される.3) 靴に対して不満の有る者は, 若年層が86.3%, 高年層が64.2%であり, 不満の内容は, 靴幅および爪先が狭すぎる, が若年層, 高年層共に最も多く, 両者を平均すると83.5%になる.4) 靴着用による足傷のある者は若年層が75%, 高年層が47.2%であり, 足傷の最も出来やすい部位は, 中足骨頭部外側, 足裏趾付根部付近, 踵部, 趾表面, 趾裏面等である.5) 母趾角 (第1趾側角度) による趾の変形の度合は, 総合的には高年層より若年層の方が進んでいるが, 高年層の方は個人差が大きく, 変形が低度の者が多い反面, 外反母趾等高度の変形足も一部みうけられる.最後に, 今回の調査にご協力頂いた福岡市老人福祉センター東香園・長生園・舞鶴園の職員及び関係者各位に厚く御礼申し上げます.なお, この資料は, 本学被服構成学研究室の桜木真理, 東嶋朋美, 下川真由美, 金丸彰代諸嬢の卒業研究の一部を補足し, まとあたものである.
著者
山本 昭
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.409-414, 2019-09-01 (Released:2019-09-01)

標準化活動において重要となる用語の定義について概説した。ISO 704「専門用語-原則と方法」を基に,定義文の書き方の基本を述べた。内包的定義はもっとも推奨される定義であり,外延的定義は限られた場合に有効である。不十分な定義や循環的定義など,望ましくない定義と,それを避ける方法も示した。定義文とともに提供される,注記等の項目も概説した。
著者
山本 昭子 山田 いずみ
出版者
福岡女子大学
雑誌
生活科學 (ISSN:05593042)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.167-188, 1982-01-30

Sashiko can be divided into the original stage Sashiko and the developmental stage Sashiko by stages. In the first stage, Sashiko was used mainly for the purpose of reinforcement, keeping warmth and waterproof. In the Second stage, Sashiko was used for ornament rather than the material faculties in the first stage mentioned above. Generally Sashiko refers to the second stage Sashiko in a narrow sense. The unique Sashiko in the Northeastean provinces of Japan is distributed mainly into next six areas.
著者
山本 昭夫 野上 博志 大久保 隆志
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 21.73 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.37-42, 1997-11-28 (Released:2017-06-23)

地上デジタル放送方式として検討されているOFDM方式では、パイロット信号を用いた周波数軸上の等化が可能である。本報告では、パイロット信号を用いた周波数軸上の伝送路応答の補間手法として、sinc関数形のインパルス応答を持つFIRフィルタ、ステップ補間、線形補間、乗算器を用いない簡易形線形補間の各方式について、等化器出力信号のS/Iを比較した。欧州DVB-Tシステムの2Kモードを対象に、D/U=10dBの2波の時不変マルチパス伝送路のシミュレーションを行った結果、FIRフィルタを用いた方式が最も優れた特性が得られたが、ハードウエア規模を考慮した簡易形線形補間方式も、11μSの遅延波に対してS/I=26dB(受信C/N=30dB)の良好な性能が得られ、民生用機器への適用を考えると有効であることがわかった。また、FFT時の窓位置のずれの影響についても検討し、ガード期間方向へのずれに対しては、簡易形線形補間を用いた場合でも20サンプルずれ(FFT2Kモード時)程度まではほとんどS/Iの劣化がないことが明らかとなった。
著者
山本 昭弘
出版者
東京法令出版
雑誌
捜査研究 (ISSN:02868490)
巻号頁・発行日
vol.66, no.11, pp.36-45, 2017-11