著者
梶原 葉子 山田 真知子
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.185-192, 1997-01-10 (Released:2008-01-22)
参考文献数
30
被引用文献数
1 4 9

Quantitative sampling of sessile animals and monitoring of water quality in Dokai Bay, northern Kyushu, Japan, were carried out from 1991 to '92 for four times to evaluate the water condition in the bay, Kitakyushu heavy and chemical industry area.In this study, seventy four species of sessile animals ware collected, which include Mytilus galloprovincialis, Limnoperna fortunei, Crassostrea gigas, Mytilopsis sallei, Balanus amphitrite, Balanus trigonus, Balanus eburneus, Ciona intestinalis, and Styela plicata. These nine reprentative species in the bay showed characteristic distribution and seasonal occurrence patterns. We noted eight immigrated species of sessile animals including an ascidian Polyandrocarpa zorritensis recorded first in Japanese coastal water.Eutrophic level of water in Dokai Bay was classified according to the occurrence of the sessile animals in the bay. Water conditions of the inner most and central parts of the bay were classified as hyper eutrophic level, and those of the bay mouth were at intemediate one between hyper eutrophic and eutrophic levels. We suggest that six dominant species, including a mussel M. galloprovincialis, are useful as biological indicator organisms of hyper eutrophic level of coastal water.
著者
河合 潤 山田 隆 藤村 一
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.183-186, 2004 (Released:2004-09-13)
参考文献数
16
被引用文献数
13 15 7

A potable X-ray fluorescence spectrometer composed of an electric battery X-ray generator and a silicon drift detector was made. Several kinds of samples, including toxic elements, such as lead and cadmium, were measured in air using this spectrometer. A possibility to analyze these toxic elements is discussed. It has been demonstrated that sufficient intensity for lead and cadmium was obtainable within 100 seconds to identify these elements.
著者
村田 雄哉 松宮 直樹 荒木 祐一 吉田 美伽 尾西 恵美菜 関谷 芳明 山田 均
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.536-539, 2015-11-01 (Released:2015-11-06)
参考文献数
14
被引用文献数
1

16歳,男性が縊頸による心肺停止後に自己心拍再開し搬送された。心停止から自己心拍再開までの時間は短くとも18分であり,来院時のGCSは3点であった。入院後,低体温療法を施行し,その後も継続する薬剤抵抗性の高熱と意識障害に対して第49病日よりアマンタジンを投与し,解熱と意識状態の改善が得られた。リハビリテーションを経て,入院後4ヵ月で神経学的に回復し歩行退院した。縊頸による心停止・心拍再開後で予後不良と考えられた症例が,歩行退院という良好な転帰をたどった。
著者
高倉 重義 山田 英一
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.1981, no.32, pp.54-56, 1981-12-15 (Released:2011-08-11)
参考文献数
4

土壌中の線虫密度の変動を深度別に調査した結果、感受陣品種栽培区の畦上では地表~10cm、次いで11~20cmの層で著しく増殖するのに比し、抵抗性品種栽培区の畦上では地表~30cmまで植付期の30%以下に低下したが畦間では70%か残存した。感受件品種植付時にOxamyl粒剤30kg/10a施用した区では地表~10cmの層で薬剤の効果が高かったが11cm以下の層では劣った。
著者
恩田 裕一 山本 政儀 山田 正俊 北 和之 竹中 千里 浅沼 順 中島 映至 篠原 厚 神田 穣太 五十嵐 康人
出版者
筑波大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2012-06-28

1.領域内の相互啓発と情報共有:全計画研究班の研究が円滑に進むよう統括を行った。WEB中継会議システムを活用して全構成員間のより緊密な連携を図った。 2.研究支援活動:「データベースワーキンググループ」を統括し、事故発生以降の環境データ、モデリングデータ、分析データを使いやすい形で整理し、関係研究者に提供した。また「分析チーム」を統括し、分析がIAEAスタンダードになるようproficiency testの結果を反映させた。3.公募:各計画研究の補完・推進を目的として採択した第ニ期公募案件について研究支援を行った。
著者
山田洋次著
出版者
大月書店
巻号頁・発行日
1978
著者
山本 真弓 山田 満 ヤマモト マユミ ヤマダ ミツル Mayumi Yamamoto Mitsuru Yamada
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編
巻号頁・発行日
vol.37, pp.33-43, 1997-03-31

1)人工胃液のpH1ではすべての乳酸菌の失活が認められた。2)ビフィズス菌は製剤においてpH1∿4のどのpHでも60分後にはビフィズス菌が死滅しており,製品についてもpH2で失活することからビフィズス菌の腸への到達は難しい。3)ビフィズス菌以外の乳酸菌はpH1ではすべて失活するが,pH2では120分後まで生存する確率が高く,pH3∿4では120分後で全て生存がみられた。4)菌別にみると,L. acidophilus,L. bulgaricus,St. thermophilusはpH2に耐えられ,比較的耐酸性があった。
著者
山田 香里 Kaori Yamada
雑誌
チャペル週報
巻号頁・発行日
no.22, 2011-11
著者
山田 武雄
出版者
関西学院大学
雑誌
言語と文化 = 語言与文化 (ISSN:13438530)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.83-99, 2004-03-01

Robert Frost (1874-1963) published his 8th book of poetry, Steeple Bush (1947), when he was 73 years old. As an aged person, he was afraid that general readers as well as his literary critics might think that he was already past his poetic prime. As if he tried to show his youthfulness, he actually cultivated in Steeple Bush new fields of his poetic world, one of which was to write several political satires or epigrams against atomic bombs. These poems are often neglected, and the white-haired poet also didn't mention them or seldom read them in his public lectures. This is because he wanted to be an influential, great poet-statesman as he sometimes said clearly in public. He was afraid that these poems might bring him bad effects if they were too direct and attacked the government authorities too severely, which was the reason he chose poetic forms of epigram or satire and took an ambiguous, optimistic attitude. In a sense he was right in writing this kind of difficult poems of epigram or satire, because these poems didn't attract so much attention, and he was chosen to read his best-known, patriotic poem, "The Gift Outright," by J. F. Kennedy at his presidential inauguration. Although these poems are so ambiguous and at the same time difficult that we are apt to be irritated in trying to understand the real state of his mind, we should pay more attention to them. When we read them carefully we can understand his humanitarian character and gradually realize that he couldn't help protesting "a new Holocaust" (CPPP 399) as "a political separatist," not as a propagandist, although these poems were too idealistic and optimistic.
著者
山田 正人
出版者
星城大学
雑誌
星城大学経営学部研究紀要
巻号頁・発行日
vol.11, pp.51-60, 2011-03-31
著者
山田 健四 真坂 一彦
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.94-102, 2007-11-30
被引用文献数
2

旧産炭地である北海道美唄市近郊の100km^2(10×10km)を対象に、侵略的外来種ニセアカシアの分布域と分布の歴史的背景について調査した。人工衛星画像および現地踏査により、対象地域のニセアカシアの分布面積は0.989km^2(98.9ha)と計算された。1962、73、82、93年の空中写真を判読して土地利用を分類した結果、ニセアカシア分布域は過去に伐採を受けたか、農耕地や炭鉱関連施設等に利用された経歴を持つ場所が多かった。伐採跡地では1962〜73年の間で急速に、農耕地や炭鉱関連施設跡地では1962〜93年の間で徐々に森林化が進んだ。ニセアカシア分布域に隣接する非分布域の森林では、過去に伐採や土地利用の形跡のない森林が25.0%を占め、分布域における11.7%より有意に高かったことから、攪乱を受けない森林ではニセアカシアが進入しづらいと考えられた。これらのことから、森林伐採後の不成績造林地や耕作放棄地、炭鉱跡の空き地など、管理放棄された土地の発生がニセアカシアの分布拡大の誘因となっていることが示唆された。
著者
山田 奨治
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.527-536, 2007-05
被引用文献数
1

この論文では、日文研でのCMの共同研究の成果を踏まえて、テレビ・コマーシャル(CM)による文化研究の過去と現状を通覧する。日本のCM研究は、映像のストックがない、コマーシャルを論じる分野や論者が極めて限定されていたという問題がある。CMによる文化研究という面では、ロラン・バルト流の記号分析を応用した研究が八〇年代初頭からみられた。しかし、研究の本格的な進展は、ビデオ・レコーダが普及した八〇年代後半からだった。その後、CMの評価の国際比較、ジェンダー、CM作品の表現傾向と社会の相関を探る研究などが生まれた。 現代のCM研究者は、CMという言葉から通常私たちが想像するような、一定の映像様式が存立する根本を見直しはじめている。名作中心主義による研究の妥当性、CMに芸術性をみいだそうとする力学の解明、CMを独立した単体ではなくテレビ番組との連続性の中に定位しようとする研究、CMと国民国家の関係を問う研究などが進められている。 しかしながら、CM研究をさらに進めるには、映像資料の入手可能性、保存体制などに大きな限界があり、研究環境の早急な改善が必要である。
著者
山田 みき 岡本 祐子
出版者
広島大学大学院教育学研究科
雑誌
広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部 教育人間科学関連領域 (ISSN:13465562)
巻号頁・発行日
no.55, pp.339-348, 2006
被引用文献数
1

The purposes of the present study were to construct a new self-acceptance scale which consist items regarding self-acceptance based on self and on others, and to consider it's validity. New self-acceptance items, Acceptance by others scale, Self-esteem scale and Social anxiety scale were administered to 244 university students. The main results were the following : ①Both self-acceptance based on self scale and self-acceptance based on others scale consisted of three factors: orientation, interpersonal personality and physical attraction. ②The new self-acceptance scale's construct validity was confirmed by Confirmatory Factor Analysis; and relationships between The new self-acceptance scale and the self-esteem scale, and the new self-acceptance scale social anxiety scale were proved. ③Degree of influences of self-acceptance based on self and on others upon self-esteem and social anxiety were different. This suggested that self-acceptance based on self and on others were different.
著者
山田 恵美
出版者
日本保育学会
雑誌
保育学研究 (ISSN:13409808)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.263-275, 2012-12-25

幼稚園の絵本コーナー内の場所(家具配置),設定(絵本の表紙の見え方)と幼児の絵本の読み方の関係を検討した。場所と読み方の関係からは,絵本コーナーには2人が並んで絵本を広げられる大きさのテーブルと,姿勢や子ども同士の位置関係をフレキシブルに変えられるくつろげるスペースの両方が必要であることが示された。絵本を介した他児との相互作用が見られ,様々な絵本の共有の仕方に柔軟に対応できる空間を用意しておくことが重要であるといえる。設定としての表紙の見えの効果については,実際に読まれる本の多くは表紙が見えるように置かれている本であり,特にコーナーが居場所として定着していない子にとってはディスプレイに飾られた絵本があることがコーナーの利用に効果を持つことが示された。
著者
山田 明義 久我 ゆかり 小倉 健夫 増野 和彦
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2004

1.マツタケ菌根合成系にエビオス(窒素源)を添加することで,苗の生育不良を回避できることを明らかにした.2.新たに開発した二層培養法により大量調製したマツタケとショウロの土壌接種源を野外の自然土壌条件下でアカマツ実生に接種した結果,ショウロでは外生菌根の形成に成功し本技術が実用的側面を有することを明らかにした.3.アミタケ,ショウロ,シモフリシメジ,ホンシメジの菌根苗を直接野外条件下に大量に植え付けた結果,菌株によっては十分な菌根の増殖が見られ,菌根苗定着の実用的な技術になりうる事を明らかにした.4.マツタケ類、イグチ類、チチタケ類を含む39種64菌株について菌根苗をポット培養し順化した結果,シモフリシメジ,ミネシメジ,クマシメジ,スミゾメシメジの4種で子実体発生に成功した.5.マツタケ,アミガサタケ,チャナメツムタケで複数の菌株を確立し培養特性を把握した.このうちマツタケでは,チョウセンゴヨウ,ヒメコマツ,ならびにドイツトウヒとも菌根形成する事を明らかにした.6.ハルシメジがウメの実生根系にも菌根を形成することを明らかにし,また,ウメ苗木根系に胞子散布することで菌根形成させうる事も明らかにした.これにより,ウメ苗木とハルシメジ胞子を用いた実用的な菌根苗作出が可能なことを明らかにした.7.マツタケのシロに接してアクリルチューブを埋設し,ミニリゾトロンを用いて継続観察した結果,チューブ近傍でのシロの回復は必ずしも速やかではなく,他の菌根菌が散発的に増殖しうることを明らかにした.8.ミニリゾトロンを用いてクリタケの土壌中での動態を長期継続観察した結果,菌糸束の発達,分枝,分解と再形成といった動的挙動があり,菌糸束が地中での菌糸体拡散において重要な役割を果たしうることを明らかにした.発達した菌糸束の顕微鏡観察により,主に外層と内層からなる二重構造が形成されることを明らかにした.