著者
山田 功 熊谷 敏 廣田 豊彦
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.124, no.9, pp.1827-1833, 2004 (Released:2004-12-01)
参考文献数
13

In order to comply with rapid changes of business environment, companies or organizations continuously modify contexts of their business process. Different data model will be built to support business process to be changed. In this paper, we introduce PCM (Property Centric Modeling) which facilitates data model design in accordance with business process. Context is often appeared in business process as function, persons, facilities, or materials. PCM associates each context with set of properties to build data model from those properties. Resulting data model is flexible enough for the change of context. Specific procedure of the method is illustrated, taking a sensorchip bonding process as example. Comparisons with other methodologies are also presented.
著者
小野 恭裕 本田 透 桑嶋 博史 菰渕 真紀 山田 耕平 横山 茂樹
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8-9, pp.550-554, 2015 (Released:2015-08-29)
参考文献数
12

目的:当院で急性期リハビリテーション(以下,リハ)を行った脳卒中患者の血清アルブミン値の継時的変化を病型別に解析し,転帰との関係を検討した.方法:2008 年から2014 年の急性期リハを行い,リハ連携病院での転帰情報が得られた295 名を対象とした.血清アルブミン値を当院入院時から経時的に調査し,連携病院退院時のfunctional independence measure(FIM)を患者転帰の指標として,両者の関連性を調べた.結果:病型は脳梗塞170 名,脳出血105 名,くも膜下出血20 名であった.入院中に血清アルブミン値は全病型で低下し,最低アルブミン値は脳梗塞で3.1±0.6 g/dl,脳出血で3.1±0.6 g/dlと同程度であった.くも膜下出血は2.6±0.4 g/dlまで大きく低下したが,その後の回復は他の病型と同様であった.脳梗塞と脳出血においては最低アルブミン値と退院時FIM間に正相関がみられたが(p<0.001),くも膜下出血では関連性は認められなかった.結論:脳卒中リハ患者の血清アルブミン値と転帰は病型によって異なり,病型別解析の必要がある.
著者
山田 慎人
出版者
武庫川女子大学
雑誌
武庫川女子大学紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:09163115)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.23-31, 2013

In April 1559 the long series of Habsburg-Valois wars was brought to an end in the peace treaty of Cateau-Cambrésis. For the next few decades, western European international relations were dominated by civil warsin France and the Habsburg Netherlands. This article examines how political and religious factors led to theoutbreak of a series of religious civil wars in France, commonly known as the French Wars of Religion.The first chapter describes the religious policies of Francis I and Henry II and the growth of Protestantismin France under their reign. Despite mounting persecution after the mid-1530s, Protestantism spread to manyparts of France especially after the mid-1550s. Henry II was particularly alarmed by the spread of Calvinismamong the nobility. At the end of the war in 1559, Henry was determined to give more attention to the religiousproblem in France. Instead, his premature death in July 1559 put the country into political and religiousturmoil.The second chapter examines events leading to the outbreak of the first religious war in April 1562. AfterHenry's death, the religious tension was exacerbated by a power struggle among noble families – such as theGuises, the militant defenders of the Catholic faith, and the Bourbons, who were sympathetic to the Protestantcause – to dominate Henry's young sons, Francis II( 1559-60) and Charles IX( 1560-74). Their mother,Catherine de Medici, tried hard to maintain a religious peace in France by means of a compromise betweenthe two faiths, but in vain. The' massacre of Vassy' in March 1562 provoked a Huguenot army to capture Orléans.The third chapter provides a brief description of the war itself and explains how the absence of a largestanding army and the crown's inability to fund military efforts for any protracted period of time prevented itfrom defeating the Huguenots.To sum up, this article shows that the war defies a simple explanation and was caused by various politicaland religious factors including the untimely death of Henry II, the power struggle among noble factions, thedesire of many noblemen to display their military virtue, the belief of many Catholics that Protestantism wasa serious threat to the peace and stability of their community, and the impossibility of achieving doctrinal compromise.

1 0 0 0 OA 元号と暦年

著者
山田 卓良
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.209-209, 1992-01-01 (Released:2009-11-16)
著者
荒川 正一 山田 一茂 戸矢 時義
出版者
気象庁気象研究所
雑誌
Papers in Meteorology and Geophysics (ISSN:0031126X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.149-163, 1982 (Released:2007-03-09)
参考文献数
9
被引用文献数
3 10 3

AMeDAS データを用いて北陸地方のフェーンのメソ解析を行った。解析の対象領域として日本中央部全域 (中部、東海、関東、北陸の各地方) をとり、フェーン時の風や気温、降水量などの空間分布の時間変化を調べた。 太平洋側から日本海側へ向う風は中央山塊の中をほぼ南北に走る谷間を通る。その主たるコースは3本あって、強い風は一般にこれらのコースの風下に位置する。フェーンは日変化して、昼間弱く、夜強い傾向にある。これは南よりの一般流と海陸風 (または山谷風) との重ね合せの結果と考えられる。 フェーンの時、中央山塊の風上側で雨を伴う場合とそうでない場合とがある。これについては下部対流圏の成層状態とりわけスコーラー・パラメータが重要である事を示唆した。

1 0 0 0 OA 日本大辞書

著者
山田美妙 編
出版者
日本大辞書発行所
巻号頁・発行日
vol.第10巻補遺, 1893
著者
山田 慎也
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2003

今年度は最終年度であり、現在までの調査の総括と補足調査を行った。まず、2005年9月に開催された日本宗教学会学術大会において、パネル「死者の祭祀と供養-集団性と個人性の葛藤と共存」のなかで「死者に対する慰撫と顕彰」というタイトルで発表した。当該科研費の研究成果をふまえ、岩手県中部においては当初、哀れむべき慰撫される死者たちが来世の幸福な姿として絵額にされたが、不幸な慰撫される存在の延長上にあった戦死者が、御真影等の肖像形式となり、顕彰として写真を使用するようになった。それ以降、不幸な死者だけでなく、天寿を全うした老人などの遺影も奉納されるようになり、死者が顕彰される存在として捉えられるようになったことを報告した。さらに今までの成果のうち、岩手県宮守村長泉寺の絵額・遺影調査の資料を整理し、「近代における遺影の成立と死者表象」という論考をまとめ、『国立歴史民俗博物館研究報告』132号に掲載された。ここでは絵額の成立と特徴を詳細に検討し、絵額が供養を目的としていること、夭折の死者や連続して死亡した使者など特に慰撫すべき存在であること、ある程度のパターンができていることなどが明らかになった。そうした絵額から遺影への変化は、戦死者において顕著であり、そこには顕彰のまなざしがあり、それ以降になると不幸な死者にも遺影を用いることがわかってきた。こうした遺影への変化は、表象のあり方が現世の記憶を基盤にしただけでなく、写真それ自体が死者そのものの表象として使われるようになり、人々の遺影への意味づけは多義的になっていた。こうして近代の国民国家形成の過程において、とくに戦死者の祭祀との関連から、死者の表象のあり方が大きく変わるとともに、死の意味づけを変えていったこと明らかになった。
著者
鈴木 宏昭 福田 玄明 鈴木 聡 田中 克明 山田 歩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

人間の行う様々な知的活動は感情,動機によって支えられている.近年,これらは意識できないレベルの周辺情報によって大きく影響を受けることが明らかになってきた.本報告では,これらについての認知科学,実験社会心理学の知見を紹介し,AI研究の方法論と組み合わせて,オフィスワーカのモチベーションを向上させるための方策を探究する.
著者
山田 昇司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.2013-2014, 1986-10-01

伝票発行や台帳更新などの定型業務処理を、プログラミング知識の無いエンドユーザ自身が直接に記述・実行可能とする定型業務処理用簡易言語がOAソフトの重要分野になりつつある。この種のソフトでは業務処理内容を手続き型で記述する方式が多いが、COBOLなどの既存言語に比べて記述が大幅に簡易であるとは言え、プログラムロジックを組む必要性の点でエンドユーザの負担が大きいと考える。そこで伝票発行処理業務を例として、プログラムロジック不要な非手続き型記述の一方法について考察する.
著者
山田義貴
雑誌
皮膚臨床
巻号頁・発行日
vol.35, pp.1020-1021, 1993
被引用文献数
1 3
著者
牛島 稔大 河合 透 長尾 和哉 高瀬 公三 種子野 章 山田 進二
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.390-393, 1994-06-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
11

熊本県および大分県内の6養豚場における2週齢豚26頭, 4週齢豚29頭および8~12週齢豚48頭, 計103頭について鼻粘膜から Bordetella bronchseptica (Bb) および Paseurella multocida (Pm) の分離を試みBb凝集抗体価を測定した. Bbは103頭中26頭から分離され, 菌分離陽性例の凝集抗体価は1: 160以下であった. Pmは103頭中55頭から分離され, 菌分離陽性例のBb凝集抗体価は1: 20未満から1: 1, 280であった. 経時的にみると, Bb分離以前にPmが分離される豚群が認められ, Bbの先行感染がなくPmの鼻粘膜定着がおこる例のあることが示唆された.
著者
山田 哲也 塚本 敏夫 中村 俊夫 小田 寛貴
出版者
(財)元興寺仏教民族資料研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

加速器質量分析(AMS)法による古代鉄製品の放射性年代測定を確立し、鉄製品に直接的な年代値を付与することを目的として、鉄試料に内在する炭素を汚染させることなく効率よく高純度に抽出し、高精度の試料調整を行った上で、名古屋大学年代測定総合研究センターのタンデトロン加速器質量分析計で微量の炭素を含有する古代鉄製品の^<14>C年代測定の有効性の検証をおこなった。鍛錬鍛冶実験を通じて、そのときに使用した木炭および鍛錬工程で得られた鉄試料のAMS法による^<14>C年代測定を行い、その年代値の検討をおこなった。その結果、鉄中の炭素履歴は、鍛錬実験に用いる前の木炭とほぼ同一の年代を示し、鉄中の炭素履歴は、鍛錬の際に用いられた木炭に置き換えられることがわかった。これまでの一連の研究成果とあわせて、鉄製品中の炭素は、各製作工程ごとに用いた木炭の炭素に影響を受けて、鉄製品中の炭素履歴が置換されるため、鉄製品に内在する炭素を抽出して^<14>C年代測定をおこなうことにより、古代の鉄製品に直接的に年代を付与することが可能であり、その鉄製品の^<14>C年代測定を行うことの有効性を確認することができた。しかし、今回測定した試料の年代値の中には、測定年代に測定誤差を越えたばらつきや、測定試料に炭素同位体分別が生じたり、鍛錬に用いられた木炭と造られた鉄の^<14>C年代値に若干の時間差がみられることがあった。これらの事象を今後、解明してゆくことが古代の鉄製品の^<14>C年代を測定して行く上での課題として残った。