著者
伊藤 直子 山崎 貴子 岩森 大 本間 沙織 川上 未央 堀田 康雄 村山 篤子
出版者
新潟医療福祉大学
雑誌
新潟医療福祉学会誌 (ISSN:13468774)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.32-35, 2006-12-30

牧草(2品種)、枝豆(3品種)、人参(1品種)を1/20希釈海洋深層水、1mM水溶液、脱塩海洋深層水を与えて、プランター又は野外で栽培して、牧草については葉、枝豆については種子、人参については根の亜鉛含量を測定した。対照は、水道水で栽培したものである。総ての実験区で対照区より乾燥重量あたりの亜鉛含量が増加し、外見・味や食感に変化は無しに、食品の栄養価を高めた。佐渡海洋深層水の農業への利用の可能性を示し、亜鉛含量が低い我国土壌の改良とそこから生産される作物が健康に貢献する可能性を示した。
著者
石田 等 川上 用一 高橋 宏典 関本 利一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路
巻号頁・発行日
vol.97, no.481, pp.43-47, 1998-01-22

マクロストリップ線路は、無線通信機器の回路構成要素として広く用いられている。しかし、この線路は、周波数が高くなると、電磁波の伝搬速度が周波数に対し独立で無くなる。この現象は、マクロストリップ線路の分散特性として広く知られている。我々は、E-Oプローバを用いて、線路上を伝わる進行電磁波の位相定数と減衰定数を直接観測した。これらの測定定数から、実効比誘電率 (波長短縮率) および伝送損失が解析的に求められる事を示した。PTFEとBTレジンの波長短縮率の周波数依存性を求めた。
著者
中田 茂 渡部 真二 川上 壽昭
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, 1994-08-01

1.CRは、投与量や収集条件の違いによって全体のカウント数が変化しても一定の値となった。2.MIBIによる負荷心筋SPECT画像の客観的評価方法としてのCRの算出は、負荷時の血流低下部位の範囲や血流低下の度合いを診断するにあたって有用な指標となった。3.運動負荷を行ったときの下後壁は、血流増加率の高い傾向が認められた。4.TL負荷心筋SPECTは、負荷時の後期画像と安静画像が異なることから、今回求めたMIBIのCR画像とTLのWOR画像とは多少異なった画像になるものと思われた。
著者
重松 隆 川上 憲司 森 豊 関口 千春 重松 隆
出版者
東京慈恵会医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

微少重力に人体が曝露されると、骨組織、筋組織、カルシウム代謝などに影響を受けると言われている。微少無重力状態では比較的短時間で骨塩が減少し骨粗鬆症が生じるとの報告がある。この発生機序は本邦においては宇宙飛行の経験も少ないため、未だその詳細は不明な点が数多く残されている。今回邦人宇宙飛行士の協力により、骨塩、カルシウム代謝を計測する機会を得、4回のミッション(宇宙飛行)における解析を行ったので報告する。計測方法は、DXA(全身、腰椎、大腿骨、踵骨など)UBD(踵骨)24時間量、尿中カルシウムカリウム、リンなどを計測した。測定は飛行開始60、30日前、飛行より帰還当日、3、10、30、120日後に行われた。測定結果は、それぞれのミッションの飛行時間も異なるため若干のデーターのばらつきを認めた。得られたデータのなかで、確実に認めた傾向は以下のごとくである。微少重力によって、骨カルシウム代謝が影響を受けることが、ほぼ明らかとなった。骨塩量は、踵骨腰椎などの荷重骨でより減少傾向を示し、その影響は尿中への漏出という形で腎臓に影響をおよぼす。この機序の詳細は不明であるが副甲状腺の血清カルシウム値の変動に対する反応性の低下が関与している可能性が示唆された。微少重力の影響は、骨組織に対して、骨形成の低下と骨吸収の促進という形で現れることが予測され、この結果として骨塩量が減少する可能性が示唆される。微少重力の骨カルシウム代謝への影響については今後さらなる検討が必要である。
著者
川上 雅弘
出版者
恵泉女学園大学
雑誌
人文学部紀要 (ISSN:09159584)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.103-119, 2000-01

"The aim of this paper is to describe some religious expressions in Late Middle English on the basis of our own data from Margaret Paston's letters and papers. Despite extensive and complete texts of Paston Letters edited by Gairdner and Davis, a Paston glossary still has not appeared in print. Classifying the data according to the optative and the non- optative types, we suggest that the optative type should take up the position primarily towards the end of the letter and that it should be expressed in certain fixed forms. Margaret's optative sentences include the following sixteen verbs: amend, assoil, be, bless, bring, defend, deliver, give, have, help, keep, make, preserve, save, send, speed, of which the five verbs, amend, assoil, bring, deliver, make are not listed among the optative verbs in the OED nor in the MED. Moreover, the fixed form 'The Trinity have you in his keeping' is that of Margarets's optative sentences addressed to her husband, and the more simplified form 'God keep you' is that to her two sons. With regard to the non- optative type, we clarify some religious expressions in the main and the subordinate clauses, and in the prepositional phrases."
著者
金子 裕憲 中内 浩二 間島 寧興 川上 睦美 熊川 寿郎
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.85, no.5, pp.819-822, 1994-05-20
被引用文献数
1

内分泌療法に抵抗性となったStage D_2前立腺癌例に対し、diethylstilbestrol diphosphate (DESP)の大量投与療法を行うにあたり、^<31>P magnetic resonance spectroscopy(^<31>P MRS)による治療効果の早期判定の可能性を検討した。症例は83歳男性で1984年3月初診。除睾術を施行後、chlormadinon acetate及びcyclophosphamideを中心とした内服治療で経過観察をしていた。1991年12月頃より腫瘍マーカーの再上昇があり、1992年4月貧血と右胸壁腫瘤が認められ、5月6日当科に入院した。胸壁の腫瘤は生検の結果、前立腺癌の肋骨転移と診断され、6月11日よりDESP500mg/日の点滴静注を開始した。初回投与4時間後の^<31>PMRSで、高周波領域成分の広範囲な増加とともに、phosphodiesters(PDE)、phosphomonoesters (PME)のピークの増高が認められ、すでに治療に反応して腫瘍の細胞に変化が生じていることが示唆された。同様の所見はその後も継続して観察され、細胞の破壊が進んでいるものと思われた。臨床的には10日目頃より腫瘤の縮小が認められ、腫瘍マーカーも低下して治療の効果が確認された。以上の結果から、^<31>PMRSは臨床所見や画像診断に先んじて治療の有効性を早期に判定できる可能性が考えられた。
著者
松縄 学 川上 恵一郎 久武 純一 鈴木 順子 中牧 剛 日野 研一郎 友安 茂
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.44, no.10, pp.1010-1014, 2003 (Released:2009-07-28)
参考文献数
14
被引用文献数
2

症例は21歳,男性。原因不明の急性肝炎で入院した。安静で徐々に肝障害は改善したが,入院約2カ月後より再度肝機能の悪化,高熱がみられ,汎血球減少が進行した。血清のTNFα, IFNγ, IL-6, M-CSFが高値で,骨髄に血球貪食像を伴い,血球貪食症候群類似の病態を示した。プレドニゾロン,γグロブリン,G-CSFの投与後,解熱し,肝障害も徐々に軽快したが,汎血球減少は改善しなかった。その後の骨髄検査で血球貪食細胞が残存していたが著明な低形成を示し,肝炎後再生不良性貧血と診断した。ATG, シクロスポリン,G-CSFによる免疫抑制療法を行い,造血能の回復がみられた。骨髄中のリンパ球のCD4/CD8比は改善し,TNFαやINFγなどのサイトカインも減少した。血球貪食症候群様の病態に伴う活性化T細胞およびINFγ, TNFαの増加が肝炎後再生不良性貧血の発症に関与したと考えられた。
著者
川上 裕司 伊藤 吉弘 金澤 靖
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.6, pp.37-44, 2004-01-22

未校正なステレオカメラにおいて,シーン内に存在する局所的な平面領域のロバストな抽出法を提案する.ここでは,予め画像の対応づけプログラム等により,画像の特徴点間の大まかな対応は取れているものとし,各特徴点に対して,他の全ての特徴点に対する距離を元にした確率分布を定義する.そして,その確率分布を用いて2重のランダムサンプリングによるRANSACを行なうことにより,シーン内の複数の平面領域を検出する.本手法は,ロバストかつ正確に平面領域を検出することができるだけでなく,画像内の直線検出のような他の局所特徴の検出に対しても応用できる.シミュレーションおよび実画像を用いた実験により,本手法の有効性を示す.We propose a robust method for detecting local planar regions in a scene with an uncalibrated stereo. Our method is based on random sampling using distributions of feature point locations. For doing random sampling in RANSAC procedure, we use an uniform distribution and the distributions for each feature point defined by the distances between the point and the other points. We first choose a correspondence by using an uniform distribution and next choose candidate correspondences by using the distribution of the chosen point. Then, we compute a homography from the chosen correspondences and find largest consensus set of the homography for detecting a local planar region in the scene. We repeat this procedure until all regions are detected. We demonstrate that out method is robust to the outliers in the scene by simulations and real image examples.
著者
米田 祐司 永瀬 宏 千石 靖 堀 有行 黒田 尚宏 川上 雄貴 小清水 佑樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.433, pp.59-64, 2008-01-18

患者が受付をしてからお金を支払うまでの一連のステップをUMLを用いて記述し,医療機関内での患者の動きに合わせてアクセス権の変更を動的に行うシステムを提案する.電子カルテの処理ステートをチェックし,その状態と一般的な処理手順の順序情報を元に電子カルテの閲覧や書き込みのアクセス権の設定変更を行うことにより,その患者に関係しない医療従事者に対して,適切に個人情報を保護することができる.
著者
関口 大陸 坂部 啓 川上 直樹 舘 ★
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.165, pp.7-11, 2003-06-26

遠隔ロボットの操作を行うコックピットにおいて,遠隔のロボットが取得した視覚情報を提示するディスプレイシステムは,重要な構成要素の一つである.従来,遠隔操作型ロボットのコックピットでは,視覚情報提示装置としてImmersive Projection Technology (IPT)によるシステムに比べて視野角や解像度の面で不利なHMD(Head Mounted Projector)を利用もしくは併用することが多かった.本研究では,IPTによるシステムを遠隔ロボットの操作コックピットに適応する際に問題となる自己遮蔽を解決する方法を示し,コックピットで利用可能な小型で広視野かつ高解像度な4面包囲型ディスプレイシステムの設計と実装について述べる.