著者
平川 金四郎
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.14, no.6, pp.264-274, 1972-12-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
31
著者
平川 彰
出版者
The Japan Academy
雑誌
日本學士院紀要 (ISSN:03880036)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.1-25, 1995 (Released:2007-06-22)

In my paper I discuss the difference between prajña and vijñana from various angles. Firstly, I examine Majjhima-nikaya No. 43, Mahavedalla-sutta, the sutta expounding the difference between prajña and vijñana. This sutta points out that prajña and vijñana exist within the same mind framework, at the same time; and act upon the same objects at the same time; however, they are different ways of understanding because prajña is‘to become aware of something’whereas vijñana is‘to recognize something by distinguishment, ’and thus, while prajna can be strengthened by training, our perception of vijñana must be re-examined.
著者
中井 義明 大橋 淑宏 江崎 裕介 石塚 洋一 松下 隆 伊藤 博隆 馬場 駿吉 平川 勝洋 原田 康夫 菊屋 義則 岡崎 英登 黒川 道徳 二宮 優子 村上 譲 伊東 一則 深水 浩三 大山 勝 松根 彰志 飯田 冨美子 小川 敬 大堀 八洲一 花田 武浩
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.33, no.Supplement5, pp.655-673, 1990-10-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
12

漢方製剤である麻黄附子細辛湯の通年性鼻アレルギーに対する効果を検討した。漢方の古典の記載に忠実に基づいた製法により得られたエキスを含む細粒剤と, それまでの経験に基づいた製法により得られたエキスを含む散剤の比較試験を実施した。有効率 (著効+有効) は散剤投与群で63.5%, 細粒投与群で76.7%と, 両群とも良好な結果であり, 統計学的に差は認められなかった。各症状の改善率において, 細粒投与群が散剤投与群より鼻汁, 鼻閉症状に高い効果を示したが, 統計学的な差は認められなかった。細粒剤といわゆる抗アレルギー剤の有効率を比較すると, くしゃみ発作および鼻汁は同程度の効果が, 鼻閉については優る効果であったと考えられる。副作用については, 散剤投与群で6.2%, 細粒剤投与群で5.1%の症例に認められたが, いずれも症状は軽微であり, また臨床検査値にもなんら異常は与えなかった。
著者
平川 公義 中村 紀夫 益沢 秀明 橋爪 敬三 佐野 圭司
出版者
Japan Human Factors and Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.71-80, 1970-04-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
14
被引用文献数
1

頭部衝撃による脳, 頭蓋骨の傷害は, 人頭皮によって緩和される. 人頭皮の衝撃に対する緩衝能ならびに物理的特性を知るとともに, 市販の材料中より, 等価の緩衝材料を見出す目的で, ゴム類, 土, 発泡スチロールについて実験を行なった.屍頭頭頂部より採取した人頭皮の試験片を鉄台上に置き, その上へ, 加速度計を内臓した重量5kgの頭蓋モデルを, 高さを変えて落下せしめ, 衝撃加速度を記録すると同時に, 傷害の程度を組織学的に検討した.人頭皮は, 落下距離が30cmより高くなると組織破壊が始まり, 40cmで組織は断裂し, 衝撃加速度曲線は bottoming をおこし, 緩衝能を失う. このさいの衝撃加速度値は100gを示した.加速度曲線の類似性より検討すると, 厚さ7mmの Viskol A-30® (チオコールゴム) は, 100gまでの範囲内では人頭皮の緩衝能とよく一致することがわかった. ただしゴム類では弾性限界は高い. 土, 発泡スチロールについても同様に実験を行ない, 人頭皮の simulation に関して若干の検討を加えた.
著者
十時 忠秀 森本 正敏 谷口 良雄 平川 奈緒美 谷口 妙子 峯田 洋子 加藤 民哉 原野 清
出版者
Japan Society of Pain Clinicians
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.3-11, 1994-04-25 (Released:2009-12-21)
参考文献数
12

(1) 遺体で星状神経節の位置を肉眼解剖学的に検討したところ, 大部分の例で, 第1胸椎の高さで肋骨頸部に位置していた.(2) 星状神経節節前線維の起始細胞は第1胸髄から第10胸髄まで認められた.(3) 星状神経節の節後線維が分布する皮膚領域は, C3~T12で, 最も多く分布している領域はC6~T5であった.(4) 心臓における交感神経支配は, 両側性で, 中頸神経節の関与が最も多く, 星状神経節の遠心性線維は, 主に洞房結節, 心房に終止していた.洞房結節に至る遠心性線維は, 右の中頸神経節および星状神経節からの方が多く, 右の星状神経節ブロックの方が, 左のブロックよりも心拍数, 心リズムに与える影響が多いと思われた.(5) 内頸および外頸動脈には, 星状神経節の節後線維は分布しておらず, 主に, 上頸神経節の節後線維が分布していた.(6) 上腕骨の骨髄には, 星状神経節の節後線維が多数分布していることがわかった.(7) 星状神経節には感覚神経が投射していることがわかった.(8) 上頸神経節, 中頸神経節, 星状神経節には, 相互投射があることがわかった.(9) C6-SGBは, 上頸, 中頸神経節ブロックが適応となる顔面, 頭部の疾患に, C7-SGBは, 上肢の交感神経遮断が必要な疾患に行った方がよいと考えた.
著者
国頭 美紀 白岩 麻奈 八田 浩野 廣田 周子 平川 奈津子
雑誌
文化外国語専門学校紀要
巻号頁・発行日
pp.1-22, 2015

『新文化初級日本語I・II』出版から10 年が過ぎ、様々な面から改訂が必要となった。そこで教科書を構成する主な3つの項目「本文」「文型」「練習」の目標とそれぞれの関係を見直し、学習者にとってより理解しやすく運用力がつくように改訂を行った。本稿では2014年8月に出版した『文化初級日本語I・II テキスト改訂版』の改訂方針や変更点について詳しく述べ、最後に第13課を例に課の構成や授業の進め方を紹介する。
著者
立石 一正 小野 古志郎 岩田 三枝子 渡辺 博之 平川 清彦
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.631-637, 2011 (Released:2011-07-14)
参考文献数
5

交通事故統合データと後遺障害データ,ならびに交通外傷データを用いたデータベースを構築し、従来のマクロデータでは分析のできなかった人体部位別のより詳細な傷害内容,さらに衝突形態毎の後遺障害部位とその程度の発生状況などを把握した。
著者
平川 新
出版者
宮城学院女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

江戸時代は、武士と百姓との身分が厳格な社会であり、兵農分離体制が貫徹した社会だというのが戦後歴史学の通説になっていた。豊臣秀吉による刀狩令以来、百姓は武装解除され、武士以外の帯刀は一部の特権者しか許可されていなかった、すなわち武力は武士の独占するところであり、百姓は武器を剥奪されて耕作に専念する体制になったという理解である。だが本研究によって、江戸時代には初期から幕末にいたるまで列島全域に大量の庶民剣士が存在してきたことを発見し、その存在を確認することができた。そうした実証をふまえて、江戸時代は「庶民剣士の時代」であることを完全に論証することができた。
著者
平川 勝洋 杉本 嘉朗
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.811-815, 1979 (Released:2013-05-10)
参考文献数
7

Patients suspected of having neuralgia of the superior laryngeal nerve were treated by nerve block. The block was performed using the technique originated by Hoffman, using 1% lidocaine as the anesthetic. Fifteen of eighteen patients (83.3%) responded with diminution or disappearance of pharyngo-laryngeal pain.Patients with a history of pain of long duration tend to respond less well than patients with a shorter duration of symptoms.There were no complications. We conclude that patients suspected of superior laryngeal nerve neuralgia, which is characterized by pharyngo-laryngeal pain, tenderness midway between the hyoid bone and thyroid cartilage 1 cm anterior to the superior thyroid cornu, and no known organic lesion, may benefit considerably from this technique. Alcohol block or neurectomy should be considered for patients with severe pain who do not respond to the lidocaine block.
著者
時安 邦治 平川 秀幸 西山 哲郎 宮本 真也 関 嘉寛 谷本 奈穂
出版者
学習院女子大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

本共同研究のテーマは、人々(特に子どもたち)が日常的に親しむ文化において科学がどのようなものとして描かれ、人々がそれをどう受容して、どのように「科学的なもの」を理解しているかである。子どもたちが接するコンテンツに描かれているのは、科学的な根拠を欠く「非科学」というよりは、科学的には実現されていない、いわば「未科学」である。これらのコンテンツには科学を批判的に見る視点が確かに含まれているが、最終的には科学技術のリスク認知よりもそれへの期待が上回るという分析結果となった。
著者
立石 裕樹 宮津 大輔 田中 博和 平川 雅章
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.397-404, 2021-08-10 (Released:2022-08-10)
参考文献数
26

A drug-drug interaction (DDI) caused by a drug combination may cause clinical problems. This study evaluated the frequency and details of potential DDI (pDDI) in the discharge prescription and the relationship between pDDI and number of drugs used. The study included patients who were discharged from the rehabilitation ward for a duration of two years between 2018 and 2019. Lexicomp Drug Interactions, a DDI screening program, was used to detect pDDI. Clinically important pDDI was detected in 22.8% (59/259) of patients. The DDI mechanisms were based on pharmacodynamic interactions in 63.6% of cases and on pharmacokinetic interactions in 29.9%. Central nervous system depressant related pDDI was the most frequent type of pDDI detected. Use of hypnotics, antidiabetic drugs, antidepressants and antipsychotics was significantly higher amongst patients with detected pDDI. The incidence and frequency of pDDI increased with the number of drugs used. It is necessary for pharmacists to correctly evaluate the pDDI detected by the DDI screening program and contribute to the optimization of prescriptions and patient treatment.
著者
西 康行 平川 治男 佐々木 淳
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.37-41, 2013-01-20 (Released:2014-02-07)
参考文献数
11

うつ病の既往を持ち、精神症状の増悪を主症状に当院精神科入院となり、副甲状腺腺腫摘出術後、精神症状が改善した副甲状腺腺腫の 1 例を経験した。基礎疾患に精神疾患を有する場合、副甲状腺機能亢進による高 Ca 血症に伴う精神症状が、基礎疾患の増悪ととらえられ、診断、治療が遅れることがあり、精神症状を主症状とする副甲状腺機能亢進症があることを認識すべきと考えられた。また今回の症例において、副甲状腺腺腫摘出術により精神症状が改善しており、精神症状の改善に関して、副甲状腺腺腫摘出術が有効であると考えられた。
著者
宮津 大輔 秋吉 正貴 山下 大貴 立石 裕樹 後藤 貴央 與田 賢作 安倍 ひろみ 田中 博和 平川 雅章 片岡 泰文 首藤 英樹
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.271-277, 2016-04-10 (Released:2017-04-10)
参考文献数
17

Fosphenytoin (FOS) is a phosphate ester prodrug developed as an alternative to intravenous phenytoin for acute treatment of seizures. Although both FOS and phenobarbital (PB) are used for status epilepticus as second-line drugs, there is no data on their comparative efficacy and safety. We retrospectively analyzed data from children treated with FOS or PB for convulsive status epilepticus and acute exacerbation of seizures. Our aim was to compare the efficacy and safety of intravenous FOS with those of intravenous PB for convulsive status epilepticus and acute exacerbation of seizures. Seventy-seven children were included in the study: 54 received FOS, and 23 received PB. The primary end point was recurrence of seizures and drug-related adverse events. The response rate, defined as no recurrence of seizures within 24 hours after termination of seizure, was 92% (50/54) and 95% (22/23) in FOS group and in PB group, respectively. Adverse events occurred in 27% (15/54) of patients in FOS group and in 95% (22/23) of patients in PB group (P < 0.01). Although no serious adverse events occurred in patients in both FOS group and PB group, the incidence of both sedation and disturbance of consciousness were significantly higher in PB group than FOS group. From these results, FOS is recommended as second-line drugs for status epilepticus and acute exacerbation of seizures. However, the optimal serum concentration achievement rate was significantly lower in FOS group than PB group. To maintain optimal serum phenytoin levels (10 - 20 µg/mL), higher doses of FOS might be required.
著者
鮫島 由規則 鮫島 隆志 平川 あさみ 丹羽 清志 永田 祐一 鮫島 加奈子 松元 淳 渋江 正
出版者
公益財団法人 腸内細菌学会
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.67-79, 2003 (Released:2010-06-28)
参考文献数
37
被引用文献数
3

ビフィズス菌は腸内腐敗の抑制, 免疫力の増強など宿主の健康維持に大きな役割を果たしている.今回, 筆者らは新しい形態のプロバイオティクスである「ビフィズス菌含有大腸崩壊性カプセル」を臨床応用する機会を得た.このカプセルを潰瘍性大腸炎に用いた場合, 腸内細菌叢に作用して腸内有用菌の増殖を促進するとともに, 腸内有害菌の増殖を抑制して腸内細菌叢のバランスが改善された.この結果, 腸内環境が浄化され, 症状の改善ならびにQOLの向上がもたらされた.
著者
陶山 聡 小林 牧子 矢竹 結稀 瀬山 華子 平川 康平
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.4_131-4_136, 2022 (Released:2022-07-22)
参考文献数
16

In this paper, a universal design shogi game “Fureai Doubutsu Shogi” that can be played only by tactile sense and allows people with a low vision to play with sighted people on an equal condition. From the questionnaire results of the prototype, a majority of people answered that it was useful for the training of spatial grasp and memory. In addition, it was found that it could help the communication beyond the existence of the barrier between students.